Atari5200とは、米国のアタリ社から発売されたカートリッジ交換式家庭用ゲーム機である。
1982年11月にアメリカにて250ドルで発売(270ドルとする資料もある)。
大ヒットしたAtari2600に対し、インテレビジョンやコレコビジョンなどの対抗機が増えてきたことを受けて発売された。中身の性能は既にアタリが発売していたホームコンピュータのAtari400、Atari800などとほぼ同等だが互換性はなく、Atari2600の後継機となる家庭用ゲーム機という位置づけであった。写真を見れば分かるが、本体が驚くほどデカい。
Atari2600とは互換性がない。もともとは互換性を持ったハードが計画されていたが、Atari2600に比べて高いスペックを誇るコレコビジョンが8月に発売され、このままだとホリデーシーズンに大きな魚を逃すと焦ったのかアタリ社が途中で計画を変更した。互換性を切ったことでユーザーの受けはイマイチだった。
それより何よりユーザーを悩ませたのがコントローラーであった。当時としては珍しいアナログスティックを有したものだったが、肝心のスティックがヘナヘナで操作しづらく、材質と構造の問題により故障しやすい、とさまざまな問題を抱えたシロモノで、現在も海外では「酷いコントローラー」の話題でよくネタにされている。
性能的には特別イマイチというわけでもないが、当時のホリデーシーズンにアタリ社は新製品のAtari5200を売り込みつつ、まだまだ現役のAtari2600も捨てきれない、と多くのソフトを投入するという非常にどっちつかずな販売戦略を取ってしまった。この悪手によって供給しすぎたAtari2600のソフトは店に余り、Atari5200は十分に用意できず、と自社でパイを奪い合って共倒れ。アタリ社は大きな損害を被ることになった。
このようにホリデーシーズンにおけるAtari2600の魅力を下げた原因はコレコビジョンなどだけでなく、アタリ社自身が発売したAtari5200やその販売戦略にもあるとも言える。これも「アタリショック」の側面の一つである。
ユーザーにしてみればAtari2600の方がソフトも多いし、コレコビジョンの方が安いし、当時人気だったドンキーコングが遊べる(本体同梱だった)し、同等の性能があるAtari800などのようにホームコンピューターとして使えるわけでもなく・・・という中途半端な製品だったからか、商業的には失敗。後継機としての役割は十分に果たせなかった。
のちに発売されたAtari7800はAtari5200の反省を生かし、Atari2600の互換性を有した仕様になった。が、Atari5200との互換性は無く、なかったコトとして実質切り捨てられた形となった。
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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