BMW・2002とは、ドイツの自動車メーカー「BMW」がかつて開発・製造していた2ドアセダンタイプの普通自動車。
通称「マルニ」。
簡単に言うと、同社の通称『ノイエ・クラッセ』(「新しいクラス」を意味する)シリーズのひとつである「BMW・1600」の車体に、同社の4ドアセダンモデルの「BMW・2000」のエンジンを載せた車である。
1968年発表。
総排気量1990ccの水冷直列4気筒で、燃料供給装置はキャブレター1基。最高出力は100馬力であった。
トランスミッションは3速オートマチック若しくは4速マニュアルの2種類。
全長約4.2メートル・全幅約1.6m・全高約1.4mと今の時代から見ればかなり小柄。日本の「5ナンバー」サイズ枠に余裕で収まる。サイズ的にはマツダ・コスモスポーツやマツダ・サバンナGT等と似たサイズである。
その後、キャブレターを2基に増強した「2002ti」も追加された。パワーは120馬力にアップしたほか、オートマチックモデルが廃止された代わりに5速マニュアルトランスミッション仕様も追加された。
1971年、燃料供給装置を機械式燃料噴射装置に更新した「2002tii」がデビュー。パワーは130馬力にアップした。
そして、1973年、2002シリーズの真打ちとなる最強モデル「2002ターボ」が満を持してデビュー。
2002tiiにターボチャージャーを搭載したモデル。
世界で初めて、ターボチャージャーを搭載した量産市販車という記念碑的存在である。
元々BMWは航空機メーカーであったことからターボチャージャーに関しては競合他社と比べノウハウ等で大きなアドバンテージがあった。
パワーは無印2000と比べ1.7倍も強力な170馬力を発揮。
しかしデビューした時期が悪かった。第一次石油危機と重なってしまった。そのせいでターボ仕様は早々と生産が打ち切られ、約1600台で量産を終えてしまうという憂き目に遭った。
しかしながら、この2000シリーズは後にBMWの主力となる3シリーズに受け継がれ、
それでも、この車が与えた衝撃は当時の業界にとって多大なもので、現在ターボチャージャー搭載の車がそこかしこに存在するのもこの車のおかげと言える。偉大な先駆者であろう。
02シリーズ爆誕から50年後の2016年5月、イタリアで開かれたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステにてコンセプトカー「2002Hommage(オマージュ)」が発表された。
BMW・M2クーペをベースにあれやこれやと改造し、21世紀版2002とも言える、現在の丸みを帯びたBMWのデザインよりもかなり攻撃的な雰囲気になっている。ちなみに2002ターボ同様「turbo」の文字が鏡文字になってフロントバンパー下部にペイントされている。
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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