BUKIボーイとは、漫画『キン肉マン』に登場したキャラクターである。
黒歴史外伝的作品『マッスル・リターンズ』に登場する。
キン肉星王位争奪編から5年後、つまり完璧超人始祖との戦いから3年半後に行われた「超人究極(アルティメット)チャンピオンシップ」でデビューした残虐超人。日本からブラジルに渡った古武道家の流れを汲む「グレート体術」を使い、ウォーズマン、バッファローマン、テリーマンを撃破して優勝を飾る。観客からの声望を一身に集めて新時代の到来を思わせ、さらに旧世代の超人たちに対して挑戦者を募る。
ロビンマスクがその挑戦を受けるが、練習中の負傷のため大会を棄権していたほど体調が悪いロビンも苦戦。そこに王位を捨てて隠遁していたキン肉マンがリングに復帰し、戦いの流れが読めない戦法で翻弄。最後はキン肉バスターを受けて敗れた。
超人強度97万パワーという高水準の数値、相手の技を返す技が得意な上に相手に技の仕掛けを強要する「幻惑瞼」という催眠術、相手の関節を外して縛り上げた上で高度から叩き付ける「武器雷槌落とし」と強力な技が揃っている。この試合を経て友情パワーについて学べば、有望な次世代の正義超人となる可能性は大きい。
返し技が得意なのに、返し方が複数開発されているキン肉バスターでやられてしまったのはよく突っ込まれる。序盤にキン肉バスターを返してからマッスル・スパークで倒されるべきではなかったか。
これは長期間のブランクがあるキン肉マンが長い試合に耐えられないので秒殺ブックを組んだ久しぶりの特別編と言うことで「キン肉バスターで勝つ試合」が求められていたのだろう。
同様の「キン肉バスターを喰らってくれる超人」にはクッピン星に現れたタイラントがいる。
『マッスル・リターンズ』が描かれた当時、異種格闘技戦や総合格闘が隆盛でプロレスは押され気味だった。特に、異種格闘技戦に挑んだプロレスラーがグレイシー柔術に惨敗した事はプロレス界に大きな衝撃を与えた。この時代背景を踏まえて「プロレスがグレイシー柔術に勝ってほしい」という願いを込めて現実で負けた恨みを漫画で晴らすため描かれた作品である。
王位争奪編が終わった当時の超人達の評価は、主人公であるキン肉マンの他に敵超人に勝てる戦力として数えられる正義超人はロビンマスクとラーメンマンのみ(この両者は巧妙にBUKIボーイに負けずに済んでいる)。テリーマン、ウォーズマン、バッファローマン、ブロッケンJr.、ジェロニモ、ウルフマンらは完全なかませ扱いか、試合にも出てこれない有様だった。彼らの復権は後の完璧・無量大数軍、完璧超人始祖との戦いまで長い月日を必要とし、それ以前はネット内でもかませ超人達を罵倒する声が主流であった。
作品当時のBUKIボーイは「いつものかませ超人三人組を倒しただけ」なのである。
だが、完璧超人始祖との戦いを経た後では彼の評価は急変する。倒した三人の超人がただのかませ役ではなくなり、超友情パワーを会得して30分の時間制限を突破しロビンマスクから新リーダー役を任せられたウォーズマン、超人強度8000万パワーを超え完璧超人始祖ガンマンを撃破したバッファローマン、ジャスティスマンの猛攻を耐え凌ぎ新たな超人の未来を確信させたテリーマンという偉大な超人たちに勝利した事になってしまったのである。
この戦いの後にはキン肉マンたちの世代が完全に引退し、「間隙の救世主」が世界を救う戦いが待っていると思われるのだが、その時にはBUKIボーイも有力な戦力になってくれるのかも知れない……。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 01:00
最終更新:2024/03/29(金) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。