CORE ARENA

CORE ARENAとは、beatmaniaIIDX 11 IIDX REDにて企画された、「起承転結ムービー」の1つである。

起承転結ムービー

IIDX REDでは、デザイナーがムービーを作成し、それに対してコンポーザーが楽曲制作をする企画があった。それが「起承転結ムービー」である。

なお、起承転結ムービーで作られた楽曲には、専用のマークが表示されていた時期がある。

概要

その企画から生まれたテーマのひとつが、デザイナーHESの提唱した“CORE ARENA”である。
※他のテーマとしては、F-FLYの提唱する“GLOBAL TRAVEL”、VJ GYOの提唱する“DRIVING MUSIC”があった。

ここではCORE ARENAのテーマに沿って制作された一連の楽曲についても併せて解説する。

ムービーについて

CORE ARENAの楽曲のムービーはHESの持ち味を生かしたサイバー色の強いものである。HESは歴代IIDXのインターフェースを担当しているため、CORE ARENAではIIDX REDのイメージカラーである赤を中心に用いている。

ムービーのストーリーの大まかな流れは以下の通り。

• 【起】
  平和な電脳空間が突如現れた赤いコア(以下「コア」と表記)に侵食される。
  コアを討つため、電脳空間から青い立方体(以下「立方体」と表記)がコアを追って飛び立つ。
• 【承】
  敵地に潜入した立方体。捜索の末、ついにコアと相見える。
• 【転】
  コアに攻撃を加える立方体だが、有効なダメージを与えられず、逆にコアの一撃で大ダメージを受けてしまう。
  崩壊寸前になりながらも立方体は全エネルギーを解放し、コアの破壊を試みる。
• 【結】
  立方体の攻撃によりコアは破壊され、電脳空間には平和が取り戻されたが…

球体のコア、立方体など、比較的シンプルなオブジェを用いているが、カメラワークや編集に注力することでストーリーの演出に成功している。楽曲ともよくマッチしており、映像作品としても十分に楽しめる内容となっている。

楽曲について

CORE ARENAのテーマに沿って制作された楽曲は、以下の4曲である。
※下表の「起承転結」の文字は、「ムービーについて」の項で触れたストーリーの起承転結に対応している。

	曲名	ジャンル	アーティスト
起	spiral galaxy	PSYCHEDELIC TECHNO	D.J.SETUP
承	ANDROMEDA	PSYCHEDELIC GOA TRANCE	Sota Fujimori
転	RESONATE 1794	HARD SONATA	KOHTA
結	earth scape	PIANO BALLAD	dj TAKA

spiral galaxy

spiral galaxy
ジャンル		PSYCHEDELIC TECHNO
アーティスト		D.J.SETUP
BPM		154
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER	LEGGENDARIA
	シングル(SP)	2	5	9	11	12
	ダブル(DP)	-	5	9	10	12
spiral galaxy -L.E.D. STYLE SPREADING PARTICLE BEAM MIX-
ジャンル		PSYCHEDELIC TRANCE
アーティスト		Remixed by L.E.D.
BPM		154
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER	LEGGENDARIA
	シングル(SP)	-	5	9	10	-
	ダブル(DP)	-	5	9	10	-

dj TAKAがSETUP名義で制作したテクノ。ベースのパターンが曲の最後まで繰り返し使われているのが特徴的である。CS 8th styleに先行収録されている。

ANOTHER譜面はラスト殺しでかなりの高難易度を誇る。
また家庭用DJ TROOPERSにて、ANOTHER譜面よりも難しい譜面(通称「黒譜面」)がシングルプレイに追加。600ノーツも増えた1910ノーツの物量譜面へ進化し、CANNON BALLERSのSP九段が登場するまでは最強のSP九段ボスとして猛威を振るった。その作品にてこの黒譜面がLEGGENDARIA譜面として再収録された際には新たにDP LEGGENDARIA譜面が追加され、あちらでは2070ノーツと言う物量系高難易度譜面になっている。

dj TAKAのアルバム“milestone”ではL.E.D.によるリミックスバージョンが収録されている。このリミックスバージョンは後にSIRIUSで隠し曲として登場した。こちらはLincleにて削除されてしまっているが、INFINITASではデフォルト楽曲として復活した。

ANDROMEDA

ANDROMEDA
ジャンル		PSYCHEDELIC GOA TRANCE
アーティスト		Sota Fujimori
BPM		150
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER
	シングル(SP)	2	5	8	11
	ダブル(DP)	-	4	9	11
ANDROMEDA II
ジャンル		PSYCHEDELIC SYNTH TRANCE
アーティスト		Sota Fujimori
BPM		152
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER
	シングル(SP)	3	5	9	10
	ダブル(DP)	-	5	10	-
ANDROMEDA -SF_2011 Mix-
アーティスト		Sota Fujimori
BPM		156
譜面難易度		BASIC	MEDIUM	HARD	SPECIAL
		3	6	9	10

Sota FujimoriがAlesis社製シンセ“A6 Andromeda”を用いて作曲したサイケデリックトランス。ハイハット以外の音色はすべてこのシンセ一台で作られたようだ。

beatnation RecordsよりリリースされたCD“cyber beatnation 1st conclusion”には当楽曲のロングバージョンが、Sota Fujimoriのサードアルバム“SYNTHESIZED3”にはリミックスバージョン「ANDROMEDA -SF_2011 Mix-」が収録（後にREFLEC BEATにもゲームサイズで収録）されている。
またGOLDでは、ANDROMEDAの続編的な位置付けとなる“ANDROMEDA II”も制作された。

RESONATE 1794

ジャンル		HARD SONATA
アーティスト		KOHTA
BPM		160
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER
	シングル(SP)	2	5	10	11
	ダブル(DP)	-	4	11	-

ベートーヴェン作曲のピアノソナタ「悲愴」より第一楽章をアレンジ。原曲の美しさを残しつつ、激しいアレンジとなっている。アレンジを担当したKOHTAこと高橋コウタ氏はリッジレーサーシリーズの作曲者としても知られる。

ゲーム版ではムービー展開に合わせた効果音が挿入されており、CORE ARENAのストーリーを盛り上げるのに一役買っている。しかし、サントラ版には残念ながら効果音が付いていない。

DP HYPER譜面は階段を片手で処理しなければならない部分が多く、ゴリ押しで誤魔化しがちなダブルプレイヤーにとっては天敵そのもの。しかも初出時では難易度が9段階だけあった事を問わず、そのDP HYPERの当時の難易度はまさかの☆7（現基準では☆7〜8相当）と言う前代未聞の詐称譜面だった。

earth scape

ジャンル		PIANO BALLAD
アーティスト		dj TAKA
BPM		45-94
譜面難易度		BEGINNER	NORMAL	HYPER	ANOTHER
	シングル(SP)	2	2	5	7
	ダブル(DP)	-	2	6	-

dj TAKA作曲のバラード。beat#2で解禁された隠し曲。前3曲とはうって変わってゆったりとした曲調であり、CORE ARENAのエンディングに見事にマッチしている。

譜面の難易度も前3曲に比べると抑え目。SPNはAC GOLDからSPADAまで段位認定SP七級のボスであった。DPNはcopulaにて新設されたDP七級のボスを担当している。

関連商品

関連項目

• beatmaniaIIDX
• BEMANIシリーズの楽曲一覧