Chara(キャラ)とは、Toby Fox(トビー・フォックス)氏が開発したRPGインディーズゲーム『Undertale』に登場するキャラクターである。
*ネタバレのようなにおいがする。
*もしあなたがまだUndertaleを遊んでいないか、クリアしていないなら……
*この先を読む前に、ゲームを自分で遊ぶべきだろう。
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*…………
*それでも記事を読むことにした。
Mt.Ebott(イビト山)に登りモンスター達が住む地下世界に落ちて来た最初の人間で、OPムービーで映る人物及びゲーム開始時にプレイヤーが名前を付ける事になる人物である。
プレイヤーが決めた名前=彼(女)の名前だが、この時「Chara」(日本語版では「キャラ」)と打ち込むと"The true name.(ほんとうのなまえ。)"と表示されるので、これが彼(女)のデフォルトネームだと思われる。
Undertaleのファンからは「First Human」「Fallen Child」「First Child」などとも呼ばれる。しかし作中ではこれらの呼び名で呼ばれている場所は意外とみかけない。ただし上記のネームエントリー画面では「the fallen human」(おちたニンゲン)と呼ばれている。
ゲーム開始時では既に故人で、プレイヤーが操作するキャラクターである主人公(Frisk、日本語版ではフリスク)とは別人である。ただし、とても関連性の高い関係にあると思われる。
主人公と非常に似通った外見の子ども。首までの長さの黒髪・黄緑色と黄色のストライプ柄の長袖Tシャツ・茶色のズボン(長ズボンか半ズボンかは本作のファンらの中でも解釈が分かれるところ)を着ている。肌の色は主人公より白め。最大の違いは主人公が無表情なのに対し、Charaは笑顔を湛えているところだろう。頬はピンク色に赤らんでいる。
基本はこの笑顔だが、Gルートを進めた人は心の籠っていない虚ろな笑顔にも感じられるかもしれない。時折陥没したかのような真っ黒な目になる時がある。さらに目と口が爛れたような状態で不気味な笑い声を上げる、というとても恐ろしい表情も見せる。
True Pacifist Route(真の平和主義者ルート・通称Pルート)クリア後において、Asriel(アズリエル)はCharaを"not realry the greatest person." - りっぱな ニンゲンじゃ なかった と評している。Asriel曰く、人間を憎み、「あまり いいものじゃ なかった」理由でイビト山に登ったらしいが、何故人間を憎んでいたかは頑なに話そうとしなかったという。
また、Asrielと2人で父Asgore(アズゴア)にバタースコッチパイを作ろうとした事もあったという。ただし、その際二人は"cups of butter(日本語版では「バター カップ1」)"と"buttercups(「バターカップ」つまりキンポウゲ。有毒)"を間違えて入れてしまい、Asgoreがメチャクチャ具合が悪くなる(got him really sick)事態になっている。Toriel(トリエル)は当然激怒したが、Asrielが言うにはCharaは"laugh it off"、つまり笑い飛ばしたという。
Genocide Route(虐殺ルート・通称Gルート)を完遂した際、残虐な人物として初めてプレイヤーの前に現れる。 [1] 生前の親友かつ義兄弟をなんの躊躇も無く殺し、Monster Kid(モンスターの子)を「Looks like free EXP.(いい カモだ。)」となんの感情も無く殺そうとし、Flowey(フラウィ)が恐怖し震えるほどの不気味さ・恐ろしさを相手に与える。狂気の笑顔を浮かべたまま殺戮を繰り広げ、相手からは人間では無いと言われる事も。
Gルートのエンディングにて復活した際には、プレイヤーに直接話し掛けてくる。
ちなみに好物はチョコレートと、ここは子供っぽく少し可愛らしい。
GルートのNew Home(ニューホーム)ではアイテム「The Locket」(「ロケット」守備力99上昇)と「Real Knife」(「ほんもののナイフ」攻撃力99)が手に入る。これらアイテムはGルートでしか手に入らない。
「The Locket」はハートの形をしているとのことで、また入手後にアイテム欄から調べると「You can feel it beating.」(こどうが かんじられる。)と表示されることから、ロケットに填められているのはCharaの本物のSOUL(タマシイ)なのでは?と考察するファンもいる。
地下世界に落ちて来た直後にAsriel Dreemurr(アズリエル・ドリーマー)に助け出され、そのままAsgore・Toriel夫婦の養子として育てられる。CharaとAsrielは親友となり、2人の光景は地下世界に暮らすモンスター達に希望を与えたという。
ある日、Charaは病を患いそのまま死亡してしまう(ゲームオーバー時に表示されるテキストはAsgoreが床に臥すCharaに向けて言った台詞である)。
後述するような「True Pacifist Route」で見つかる記録やAsrielの証言などから、この「病」についてはCharaが前述のキンポウゲを自ら食べた事による計画自殺であったと考察されることが多い。
その死の際、Asrielに自らのSOULを吸収させて結界を突破させた。地上で残り6つ(Charaのものと合わせて合計7つ)の人間のSOULを集めて、結界を壊させる事までが計画であったようだ。
地上に出たAsrielが人間と出会ったとき、CharaのSOULはAsrielを操り人間を殺しまくろうとしたが、Asrielがコレを拒み失敗。結果無抵抗のままリンチを受けたAsrielは帰還後に死亡。2人の我が子の死によってAsgoreは地下世界に来た人間は殺す政策をとり、Torielは夫と決別しRuins(いせき)に移り住む事になる。
Charaの遺体は当初は居城の棺(後に地下世界に来た人間の遺体が安置される場所)に保管されていたようだ。棺桶にはChara(実際にはプレイヤーが入力した名前)の名前が刻まれており、またGルートで棺を調べると赤字で「(It's as comfortable as it looks.)」(みため どおりの かいてきさだ)と、棺に入ったことがあると示唆するモノローグが入る。
その遺体が棺から消えている理由については、GルートでFloweyは「Torielが城を出ていくときに持ち出してRuinsに埋めたのではないか」「それが目を覚ましたのがFriskなのではないか」という考えを告げる。
ゲーム開始時では既に故人であるため、普通に進めてもCharaと出会う事は無い。Charaの存在が分かるイベントはWaterfall(ウォーターフェル)に生えているエコーフラワーを通じて聞ける会話や、New Homeで出会うモンスターの語りでのみ存在を伺える。
「True Lab(しんじつのラボ)」で見る事が出来るテープにて、上記の有毒のバターカップの花のエピソードと、CharaがためらうAsrielに花を取りに行かせる様子や、CharaとAsrielが密かに何らかの計画を練っていたことがわかる。これらのテープの内容から、Undertaleのファンの間では上の「生前」の節でも書いたように「Charaは毒の花を使って自殺したのだろう」と考察されることが多い。
ちなみに、これらのテープを城内で偶然発見し視聴してレポートを残した人物は、Asgoreには見せない方がいいと判断しそのまま封印した模様。なお、このレポートを残した人物はW. D. Gaster(W.D. ガスター)、あるいはAlphys(アルフィー)と思われる。「True LabのレポートはGasterが書いたものとAlphysが書いたものが混じっており、英語原文テキストの頭文字が大文字になっているレポートはGasterのもの」と考察されることがあるが、このレポートのテキストの頭文字は大文字となっているため記録者はGasterかもしれない。
Charaに固執し主人公=Charaと見ていたAsrielだが、戦闘後にはCharaの死を受け入れ [2] て、主人公(Frisk)の名前を聞いている。もしエピローグ中にある場所で佇むAsrielの下を再度訪れればCharaの人間性の一端を聞くことができる。
一定数以上のモンスターを殺し続け、全てのボスを殺す事で完遂出来るGルートにおいてついに姿を見せる。
Ruinsで「But nobody came.(しかし だれもこなかった。)」になるまで殺戮を繰り返し殺意の一撃でTorielを殺めた主人公の悪魔っぷりを見たFlowey(Asriel)はこの姿にCharaの存在を感じたのか、他ルート以上に主人公=Charaとして話しかけてくる。
以降主人公は時折プレイヤーの操作を受け付けず独自に行動をする事がある(勝手に動く事自体はNルート・Pルートでもある)。その際は大抵無慈悲な殺人鬼である事を強調するシーンである。プレイヤーの操作や思惑とは無関係に行動する場面はゲーム終盤に近付く=ステータスが高いほど多くなり、最終的にプレイヤーの操作を受け付けずに殺しに走るようになる。これはステータスが高いほどCharaの主人公への干渉度が大きくなるからだと思われる(Gルート完遂時にモンスターを殺すたびに強くなったと語っている)。同時に赤文字で表示されるテキストが随所で表示されるようになり、思考もCharaの影響が強いか・そのものとなっている。
Floweyや対峙したモンスターからは気味の悪い顔と度々指摘され恐怖を覚えさせており、もしかしたらCharaのあの顔を見せているのかもしれない。
事実上のラスボスであるSans(サンズ)を殺し、LVが最大の20へと達した主人公はAsgoreを会話を交わす間もなく殺し、主人公に恐怖を感じるようになり命乞いするFloweyさえも粉々になるほど何度も攻撃を加え殺害する。
直後に、真っ暗な画面にCharaが現れ(ゲーム中初の登場)、こちら(操作していたプレイヤー)に語り掛け、感謝と自身が転生した理由を話した後、世界を破壊する。その際にプレイヤーに対し世界の破壊を持ち掛けてくる。実のところこの時点でプレイヤーに選択権はなく、どちらを選んでも世界は破壊される。その後ゲームを起動しても何も起こらない。
ゲームを再起動して何も起こらないまま10分経過すると、興味を示したCharaが語り掛け、SOUL(タマシイ)を差し出したら世界を再構築しようと持ち掛けてくる。
取り引き成立後は再びゲームを遊べるようになる。しかし「CharaにSOUL(タマシイ)を差し出した」という記録を覆すことはできない。
もしこの状態で再びPルートをクリアすると、エンディングに変化が起こる。「Torielと一緒に暮らす」を選ぶとベットで眠る主人公がCharaに変わり不気味な笑い声を上げる・「行くべき場所がある」を選ぶとラストの集合写真が変化し、中央の主人公の顔がCharaになり周囲の人物に×印が塗り付けられる。
再びGルートをクリアするとCharaから「世界を作り直してはそれを破壊し続けるのか」と問い、プレイヤーは歪んだ感覚を持っていると指摘し、さすがの自分もこれは理解出来ないとある意味お墨付きを受ける。その後、暗にGルート以外の道に進むよう勧めた後に世界を無に還す。
これらEDはファンからは「Soulless Pacifist Route」・「Soulless Genocide Route」と呼ばれている。1度でもGルートを完遂した後では、たとえリセットしようが「Soulless」な結末は変わらない。もし真っ当な結末を望むのならゲームデータを弄り完全に最初から始めるしかない。
(なおファンの間ではこれらのSOUL(タマシイ)を差し出したあとのプレイについて、「この世界は1度破壊された後にCharaが作り直した世界で、出てくる人物はSOULの無い形だけの存在である。」と考察する人も居るようだ。しかしゲーム内で「出てくる人物はSOULの無い形だけの存在である。」と示唆する台詞やシーンは無いようである?これはルート通称の「Soulless」を「主人公がSOULを差し出した」という意味ではなく「出てくる人物みなにSOULがない」と解釈することで生まれた、二次的な設定かもしれない。)
Charaについてだが、実はGルート以外でのテキストのナレーションも彼が行っているという説がある。根拠として「戦闘などで対峙する相手モンスターのテキストが『〇〇だ。』だけの時もあれば、キャラと関わりのあったトリエルやアズゴア、アズリエル等を中心に「トリエルは たいどが よそよそしい。」「アズリエルは ショッカーブレーカー をじゅんびしている。」とテキストフレーバーが豊富な時もあると言った具合に偏っている事、しんじつのラボのオワライチョウ母親とのバトルにて「わらいころげた。 かんぜんに ツボに はいった! なみだが ほほを つたう。…え? そんなこと してない…?」「やじった…「みためが キショい」「いきてるのが しんじられない」…え? そんなこと いってない…?」と自分で自分に質問している場面がある事などが挙げられる。
バターカップでAsgoreがメチャクチャ具合が悪くなった際に笑い転げたという部分についてはサイコパスだからと言うわけではなく、困難に直面した時笑って乗り越える為という説もある。この辺りはGルートアンダイン戦でアンダイン撃破後少し笑っている事も根拠となろう。
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掲示板
361 ななしのよっしん
2023/06/18(日) 21:03:30 ID: FZ83ZXO5Nv
かわいい・つよい・かっこいいと一粒で三度美味しいキャラクター
362 ななしのよっしん
2023/12/18(月) 23:09:17 ID: rsUmkPi4hg
>>361
実際pixivとかだと相当美少女になってるしね
まあ結局あの顔が脳裏に浮かんで終わりではあるけど……
363 ななしのよっしん
2024/04/14(日) 19:58:43 ID: yPH/rgNG/S
なんとなく「本編にGルートへの導線がほとんどないこと」がこいつの人物像考える上で大きい気がする
自分はゲームはバッドエンドを全部回収してからトゥルーエンドやハッピーエンドを見るタイプだったので初周でGルートに行こうとしたんだけど、攻略情報を詳しく見てなかったので結局はボスを全員殺すという形でややG寄りのNにしか行けなかった
Gルートがあるという事前情報を知った上でこれだったのでルート分岐があることすら知らない本当の初見だったらGルートの存在に気づくことすらできないだろう
GルートはCharaが起こすものではなく、あくまでプレイヤーが自発的に進むルートということ
個人的にはGのCharaのあの尊大で残虐な性格は「虐殺した」という自身の行動に引っ張られた結果虐殺者エミュしたものなんだと考えてる
UndertaleのファンコミュニティはGのプレイを半ば前提にした場所も多いし、多くのプレイヤーはPをやってからGもすることになる
他のプレイヤーに追いついて会話したいという欲求、自分のプレイしたゲームに自分の知らないルートが存在する違和感
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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最終更新:2024/04/25(木) 14:00
最終更新:2024/04/25(木) 14:00
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