class390とは、イギリスの鉄道運行会社ヴァージン・トレインズが保有する振り子式高速旅客電車編成である。
2001年にイギリスの鉄道運行会社ヴァージン・トレインズが導入した振り子式高速旅客電車で、曲線の多いウェストコースト本線での速度向上の為に導入された。製造元は仏アルストム社となっているが、その振り子機構はイタリアのフィアット社が開発したペンドリーノの物をそのまま使用している。要するに、れっきとしたペンドリーノシリーズの一つである。9両編成53本が2001年から2004年にかけて製造され、現在もウェストコースト本線の中長距離列車の運用に就いている。設計最高速度は250km/hだが、イギリス国内の信号設備の関係から営業最高速度は200km/hに抑えられている。
同車が主に運行するウェストコースト本線は、奇しくもかつてイギリス国鉄が開発に失敗した振り子式旅客列車「APT(イギリス国鉄)」が運行する筈の路線であった。その路線でAPTの技術を受け継いだペンドリーノの車体傾斜機構を搭載した車両が活躍する姿は、ある意味においてはAPTの再来でもあり、技術そのものの発想は間違っていなかったと言える。
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最終更新:2024/04/25(木) 10:00
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