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ドラゴンゲート

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DRAGON GATEとは、兵庫県神戸市に本拠地を置く日本プロレス団体である。
略称ドラゲー、DGなど。代表取締役社長岡村隆志が就任している。→2018年5月7日勇退。詳細は下記
ニコニコ動画タグとしては、スペースを除いた「DRAGONGATE」が使われる。 →タグ検索exit_nicovideo

概要

1997年ウルティモ・ドラゴン(浅井嘉浩)校長によって設立された、闘JAPANが団体の前身。
2004年7月現在の名称に変更された。

日本の競技性、アメリカエンターテイメント性、メキシコの技術感をミックスしたスピード感あふれるレスリングを特徴としており、首都圏や西日本周辺、地上波中継を持つ福岡県などで高い人気を持つ。

特筆すべきは、に一度(毎年12月は二度)開催される後楽園ホールでの大会において、4~5年以上「満員札止め」が継続されていたことである。当時には大会後1~2週間後には翌の同会場での定席チケットが既に売するということが当たり前のように起こっており、一度だけだがまだ業が終わらぬ内に翌定席チケットが既にしたことすらある。またこれらの相乗効果なのか、同時期には他会場でも満員・満員札止めが連発されており、ちょっとした「プラチナチケット」と化していた。

所属選手の大半は前身である闘JAPANの出身であり、所属選手に20代率が多い。年齢新日本をはじめとした他団体にべると若く、身長160170cm、体重70~80kgクルーザー級選手がほとんど。これは選手とファンの交流を身近に行える、いわば人的なものからかけ離れた"等身大レスラー”像を掲げていることも関連している。

また各レスラーに個々のキャラクター設定がされており、第1試合などやダークマッチなどの前座試合で下積みを行う他団体とは違い、デビュー時からギミックがちゃんと存在する『わかりやすさ』もドラゲーの特徴。そのキャラクター相撲(大相撲出身のドンフジイ)、ナルシスト(YAMATO)、こち亀(かつてのビッグ“R”清水)、はたまたオネエ系(ヨースケサンタマリア)など多種多である。

興行形態

試合展開もメキシカプロレス(ルチャリブレ)のスピード感あふれるものが多い。タッグマッチでは"リング下に転落するとタッチが成立する"というその地のルールを採用しているため、リング上では選手がまぐるしく入れ替わる。特に年に一度、愛知県体育館で行われるマッチは、それらの集大成的存在であるゲーム性の強い形式として知られている。

また、所属選手のほとんどがユニットに所属しており、ユニット同士の抗争展開が中心となっている。
マイクパフォーマンスも各行内でほぼ必ず行われており、ほとんどのレスラーがそれに特化した形となっている。

この内容はアングル説明、アングル発展、レスラー弄りと多種多様。これらはウルティモ・ドラゴン校長WCWで学んだノウハウを闘門の要素に組み込み、それがDGとなってからも受け継がれたものである。
また、ほとんどの行においてレスラー自らが売店でグッズ売り場に立ったり、毎試合選手によるサイン会が行われるなど、他団体にべてレスラーと選手の距離が極めて近い。毎年12月初旬に行われる「アーリークリスマスツアー」では選手が参加者の泊まるホテル部屋に訪問するといったイベントまで用意されている。

これらの要素が相成り、これまでプロレス観戦の経験がかった年齢層を取り込むことに成功。いわゆるイケメンレスラーが多い事もあり20代女性の口コミ等が広まり、昨今の「プロレス女子ブームも手伝って、現在は観客の大半を女性が占める(余談だが編集者調べでは2015年9月後楽園大会では10人に6~7人は女性客だった)。

地方行では特にドンフジイの出身地である大会等一部選手の凱旋試合で普段参戦しない他団体の選手を招聘して行われることが多い。

興行以外の展開

最近は海外展開も積極的で、2015年ごろまで活動していた下団体のDRAGON GATE USAが2,3ヵに一度のペース行を行い、下記に挙げた外国人選手の大半はここからをつけ来日、さらにはアメリカWWEに参戦し、日本で培った技を駆使して活躍している。また戸澤陽は、2016年WWEクルーザークラシックに参戦したことをきっかけにWWEに移籍、一時はクルーザー級(体重90㎏以下の階級)王者にもくなど躍進を遂げている。

看板選手の一人であったCIMAは、近い将来のギリシャ(彼の妻は日本ギリシャハーフ)等プロレス途上でのDG業を標としていた。2017年頃からは年に数回若手選手を連れて一週間程度の短期海外遠征も行っていた。同年のジェイソン・リー参戦からは彼の出身地である香港にも参戦。現地の若手レスラーの臨時コーチを務めるなどしている。そしてCIMAら離脱後の2018年10月には香港大会も実現。現地の選手も交えた行を二日間行い、ビットマントライアウト生として合流することになった。

団体設立当初から若手選手のアメリカメキシコなどへの海外遠征も積極的に行われ、現在トップ選手として活躍する選手の多くも飛躍のきっかけとしたことから、若手選手にとっての標の1つとなっている。

2007年には団体のレコードレーベル『DRAGON GATE RECORDS』設立。これはプロレス業界としては初、2018年現在でもしい試み。ユニット・選手の入場曲を配信・CDリリースし(中には選手自らボーカルを務める楽曲も)、年に一度それらの楽曲を集めたCDアルバムリリースされる。

動画配信コンテンツではGAORA提供するニコニコチャンネルの『ドラゴンゲートちゃんねる by GAORA』で過去の試合を視聴可

2017年からYAMATO日本テレビニュース番組「スッキリ」に不定期出演。調理師免許フードコーディネーター3級の資格を生かし、様々な食材を用い料理の腕を振るっている。ちなみにYAMATOはこうした経歴からか、2013年ヒールターンするまで、通常は若手選手の仕事とされることの多い「ちゃんこ番」を務めていた。

分社化とネットワーク時代への対応、問題点

2018年5月7日午前、岡村隆志社長病気療養による勇退に伴い、木戸氏を新社長に従来の内の行を担う新会社「ドラゴンゲート・エンターテイメント(以下DG・E)」を新たに設立。DG新社長にはCIMAが就任し、中国上海の新団体「OWE」を中心とした海外メインの活動にあたることが発表された。今後はOWEを通じて、海外からの選手発掘、育成、輩出を行っていく。それに追随する形で、T-Hawkエルリンダマン山村武寛の三選手もまた、OWEに戦場を移し、現地でスカティングした若手レスラーを加えて「#STRONGHEARTS(ストロンハーツ)」を結成し、日本国内では6月からW-1、同年9月末からはDDTにも参戦している。余談だが、この離脱後当該選手がDGについて一切SNS等で言及しなくなったこと、また上記にあるように一かという極めて短期間で内の他団体に参戦していることから、一部では「CIMA達とDG・Eの間で何らかの確執があったのではないか」と推測するが上がっている。

この分社化に伴い、新日本プロレスDDTプロレスリングなど他団体に大きく遅れをとっていたネットワークコンテンツが拡充されることになる。2018年4月1日には有料動画配信サービス「DRAGON GATE NetWork」を開設。同じく後手に回っていた選手ごとのSNS発信も本格化し、新体制後は多くの選手、スタッフTwitterなどのアカウントを所持するようになった(以前はブログでの活動が中心)。

ただしこうしたSNS活動の弊として、ビッグ”R"清水選手ツイートには2018年8月ヒールターン後から辛辣なリプライが殺到し、中には「退団しろ」「引退しろ」などの過なリプライがつくことすらもある。とはいえ、この件に関してはビッグマッチに参戦した大物選手を呼び捨てにする(これまではどんなヒール選手でも「選手」と一応の敬称は付けていた)、遊び人としか見えないような画像付きツイート(キャバクラ遊しているような写真すら投稿された)など、これまでのヒール選手ですらしていなかった行動ファンが怒りを顕わにした結果といえる一面もある。また彼はとある業でのマイクパフォーマンスで、開催地を間違えて罵倒するという行動に出てしまい、同ユニットEitaがSNSモバイルサイトフォローするという事態を招いた。それが原因かどうかは定かではないが、R.E.Dはヒールレスラーにとっての歓と言えるブーイングですら、全く発生しない、いは失笑が漏れるときすらあるという結果まで生んでいる。

さらに2018年10月7日木信悟選手がDG退団・フリー転向となった(翌日から新日本プロレスに参戦)。前述のCIMA選手らに続く中心選手の離脱、そして極短期間の他団体参戦で、団体の先行きに不安を覚えるファンも増えてきている。事実として、年間最大のビッグマッチである毎年7月神戸ワールド記念ホール大会では、2017年大会までは9800満員札止めが続いていたが、CIMAらが離脱後最初となった2018年大会においては4952人と、約半分にまで落ち込んでしまっている。これ以外にも前述の後楽園ホールでの満員状態も途絶えるなど、団体として正念場を迎えている。しかしながら同時期より望月場を中心として若手選手が奮起。シュンスカイウォーカー望月タッグを組み、全日本プロレスJr.ヘビー級タッグリーグに参戦したほか、U-T、石田凱士との抗争をきっかけとして2019年年明けより団体内若手選手によるトーナメント開催が決定。次世代スター選手補は着々と育ち始めている。

2018年12月4日後楽園ホール大会において、八木本部長が同18日大会において重大発表をすると宣言。そして12月18日後楽園大会において、前身の登竜門時代を含めて団体設立20周年を迎えることを記念して、2019年1月後楽園ホール大会より旗揚げ記念スペシャルマッチを開催すると発表された。同日発表された第1弾カードは、団体最年長である望月デビュー25周年記念試合として、かつて同団体に所属しながら2006年に素行不良解雇された経験を持つ、W-1の近藤となった。

主な所属選手

NATURAL VIBES
(ナチュラルヴァイブス)
HIGH-END
(ハイエンド)
Z-Brats
(ジー・ブラッツ)
GOLD CLASS
(ゴールドクラス)
D'Courage
(ディーカレッジ)
M3K
(エムサンケー)
PERROS DEL MAL
DE JAPON
(ペロスルマールデハポン)
ユニット所属スタッフ

主要タイトル(2022年6月29日現在)

タイトル保持者歴代防衛回数
オープン・ザ・ドリームゲート王座 KAI 第34代 3
オープン・ザ・ブレイブゲート王座 ドラゴンダイヤ 第44代 3
オープン・ザ・ツインゲート王座 ディアマンテ
シュンスカイウォーカー
第57代 1
オープン・ザ・トライアングルゲート王座 NOSAWA論外
鈴木太郎
Eita
第81代 1
オープン・ザ・お笑いゲート王座(※)

※ この王者戦に試合結果は一切関係なく、「どれだけ観客を楽しませられたか観客の拍手による判定」によって決定する。

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