Dante Must Dieとは (ダンテマストダイとは) [単語記事]

Dante Must Dieとは、Devil May Cry シリーズにおける最高難易度である。

概要

ファンの間では「DMD」「マストダイ」「ダンマス」等の略称で呼ばれることが多い。日本語訳で「ダンテ死すべし」。
ニコニコ動画でも専ら、略称である「DMD」でタグ登録されている傾向にある。
→「DMD」でタグ検索

全シリーズ共通して、HARDに該当する難易度をクリアすることで解禁される最高難易度。
いくつか特徴を挙げると、

HARDの倍以上の強化を施された敵
初期体力の場合、 1、2回食らったらGAME OVERという超攻撃力を持った敵が群れをなして襲ってくる。「1対1のボスよりも対集団の雑魚戦の方が厄介」といった状況も。DMDモード限定の行動パターンを持つ敵も多く存在するため、HARDまでの攻略法があまり役に立たない。
敵もデビルトリガーを引く
パワーアップシステムである「デビルトリガー」を敵も使用するようになる。デビルトリガーを引いた敵は、防御力が跳ね上がり、アーマーが強化され怯みにくくなる。デビルトリガーを引いた敵の対処は非常に難しく、プレイヤーには「デビルトリガーを引かせない」ための立ち回りが要求される。もしも引かれてしまった場合、覚悟を決めなければならない。

いわゆる「コアゲーマー向け」の難易度であり、3D アクションゲームに慣れていない一般プレイヤーのほとんどは、DMDで挫折することになる。無論、DMD以外の難易度でも十分に楽しむことができるゲームであるため、無理に攻略する必要はない。

しかし、この仕様によって「力強く攻め、華麗に避ける」というDMC独自のスタイルが確立されたとも言える。

また、敵配置・敵の行動パターンを覚え、敵の弱点である装備・スキルを選択し、空中コンボ・銃撃を駆使してダメージを受けないよう立ち回る等、DMDでしか味わえない楽しみがある。

無論ゲーム攻略は簡単なことではないが、その難しさ故に「ミッションクリアまでに何度も死ぬけど、繰り返しプレーしたくなる」「クリアした時、自分は強くなったんだと実感した」といった、一昔前のアクションゲームよろしく死んで覚えて強くなるという、古きよき醍醐味に取り憑かれたプレイヤーは数多い。「DMDまでは前座。本番はDMDから」というファンも存在するほど。

更には、DMDに縛りルールを適用したり、初期ステータスでクリアを目指す猛者も存在する。ここ、ニコニコ動画でもたくさんの悪魔狩人達が不可能に挑み、その結果を動画として公開している。

以下に、シリーズごとのDMDモードの詳細を記す。

Devil May Cry

シリーズ1作目。開発チームですら3人しかクリアできなかった。

本作のみモードの名前が『Dante Must Die!』と表記されている。この第1作目からDMDにはまり込んでいるプレイヤーもさぞ多いだろう。主な特徴は以下の通り。

デビルトリガーを引いても、ダンテのライフが回復しない
回復は敵から得られるグリーンオーブと、1個しか持てないバイタルスターのみ。
ボスの攻撃力がNORMAL モードの5倍
回避に重点を置いて戦わないと、数発攻撃を受けただけですぐに力尽きてしまう。
特にミッション17のネロ・アンジェロの居合い斬りのダメージは悪夢。（MAXの3/4相当のダメージ）
魔人・非魔人状態関係なしに与ダメージがNORMALの1/3に
HARDでは魔人化状態ならNORMALと同等の与ダメージを出すことが可能であった。が、DMDではその仕様がなくなっている。特にボス戦において問題となる要素で、いわゆる「ゴリ押し」がほぼ不可能となる。
アイテムの値段がHARD以上に高騰する
事前に大量のアイテムを準備しておかなければ後悔することになる。
一部の戦闘に時間制限が付く
カウントが0になるまでに敵を全滅できないと残った敵がデビルトリガーを発動。デビルトリガーの効果は主に「攻撃力3倍+α」というもので、+αの部分は敵によって異なる。ライフが完全回復したり、ダンテの通常時の攻撃に対してスーパーアーマー状態になったり、クリティカルヒットが無効になったり、落とすレッドオーブの数が増加したり・・・etc
DMDクリアで、スーパーダンテ（デビルゲージが無限に使用可能）が解禁
これは後のシリーズでも同様。DMDで溜まった鬱憤を存分に晴らそう！

Devil May Cry2

本作では「Lu cia must Die」というモードも存在する。内容はDante Must Dieに同じ。

ゲームの構成上、銃（ダガー）を遠距離から撃ちまくるだけでHARD等と変わらず倒せる敵・ボスが大半なのではあるが、一部の敵がかなり強化されている。

『2』におけるDMDの主な特徴は以下の通り。

なおブラッディパレスでは、レベル 1000以上で敵の強さがDMDに準拠するようになる。

敵の攻撃力上昇
敵のライフがHARDの1.5倍
雑魚敵がデビルトリガーを発動するようになる
効果は、「アーマー値が通常時の10倍に」。早い話、攻撃を喰らってもよろけなくなる。発動までの時間は敵によって異なり（発動しない敵もいる）、一部の敵はアーマー値以外にも様々な特殊能力が付く。
DMDクリアで前作のダンテコスチューム／カイ（セクレタリー）コスチューム解禁
シリーズで唯一、スーパーダンテ（ルシア）が存在しない。

Devil May Cry3

2の難易度が「簡単すぎた」という不評が多かった為、1を思い起こさせる難易度へと変貌。

もっとも『1』と違い、回復アイテム・ホーリーウォーターによるゴリ押しが可能であるため、見栄えやクリアランクを気にしないのであればクリア自体は何とかなる。

敵の攻撃力上昇（NORMALの4倍）
雑魚敵がデビルトリガーを発動するように
防御力が5倍となるため、撃破するのに通常の5倍の時間がかかる。またスーパーアーマー効果も付与される（『1』と違って魔人化しても敵のアーマーは貫通できない）ため、怯ませにくくなる（怯ませられない訳ではない）。反面、堅い分だけ通常よりも長くコンボを決められるので、敵によってはわざとデビルトリガーを引かせた方が楽しめることもある。
バージルが幻影剣を使用してくる
『1』ほどの威力でないにしろ、幻影剣を纏ったバージルは脅威。
DMDクリアでスーパーダンテ（『3無印』／スーパースパーダ（『3SE』）解禁
バージルの場合は闇に堕ちたバージルが解禁。なんとネロ・アンジェロに変身できる。
Heaven or Hellモードの追加
敵も自分も一撃死という、お遊び用の難易度。