E653系 単語

124件

イーロクゴーサンケイ

2.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

E653系 前頭部ロゴ

E653系とは、JR東日本が保有する特急電車である。

概要

行する新幹線く、毎時2本もの在来線特急が設定されている常磐線。そこで長らく使用されてきた485系がいよいよ老朽化してきたことから、全に置き換える的で新規設計され誕生したのがE653系である。

の特徴はなんといっても5種類のカラーバリエーションが存在することである。戦隊モノも余裕。のそれぞれは常磐線沿線の勝地をモチーフとしたもので、各ドアに貼付けされているエンブレムも各地を図案化したデザインとなっている。沿線の観光の豊富さをこのようなカタチで有効活用したJR東日本センスには脱帽である。大きなから覗くシート黄色カバーお洒落

前面は球のように滑らかな曲面で、鮮やかな5色の中に埋め込まれる部左右のライトも丸形二連。かわいい。中心には「Hitachi express」を図案化(上イラスト)したヘッドマークが設けられ、そこから前面ガラスまで続く広いブラックは顔全体を引き締めている。

Tc'M1M2TM1M2Tc

技術

発足当初のJR東日本特急電車を投入する際、勢にもこだわりの専用設計を各地域に投入してきた(251系253系が典例)。しかしバブルがはじけ効率化がめられたE653系では、一転し「汎用」をすこととなった。
あずさ号わかしお号等で活躍するE257系つがる号E751系、これらは系列名こそ違うが、交流・直流両電対応のE653系を直流/交流電各専用にダウングレードした以外はほとんど共通な三つ子の兄弟である。

詰め込みを的としたためにシートピッチ485系と同じ910mmで造られているが、座面スライド機構の導入や背もたれを極薄く造るなど、できるだけ座席の狭さを感じさせないための努はされている。 

最高速度は130km/hで常磐線特急先輩651系と同じ。急行ときわ」をルーツとするため停が多い(一部時間帯では特別快速並みに停が多い)フレッシュひたち号に投入するため、一昔前の通勤電車と渡り合えるほどの加速を有する。
かしこれは耐久性の高いVVVFモーターの回転数にモノを言わせている節があり、モーター直上の快適性で言えば651系に軍配が上がる(※編集者主観)。

高さを抑え側面を限界いっぱいまで広げた形状の体は、アルミニウムトコロテンのようにから押し出した巨大なから組み立てられた。歪みねぇ(面的な意味で)仕上がりはメタリックの側面塗装を引き立てている。
ガラス体外側から接着したため、体表面との段差がごく僅かで見栄えが良い。貼り職人が熟練したのか、次に登場するE257系からは完璧なツライチとなった。おみごと!

Tc'M1M2Tc

運用

元々は常磐線のみの活躍で、上野から近距離の中規模をこまめに拾う特急フレッシュひたち号専用として活躍していた。気軽な利用を想定してのためかグリーン車はなかった。

編成は7連と4連があり、それぞれ基本編成・付属編成として呼ばれる場合もある。7連はが各2本、4連はすべてで4本存在。7連は色に関係なく運用され、何色が来るかは日によってランダムである。
常磐線上野から離れるにつれ需要が細くなっていくため、時間帯・区間ごとに乗客の多寡に応じて連結を行う。最小は7連単独で、7連+4連の11連、7連を連ねた14連まで輸送の調整が可

なお、2012年E657系が投入される事となっており、上野駅特急2012年にはE657系に統一されE653系はいわき駅仙台駅間の特急(名称未定)に充当される事となっていた。なっていたのだが。
2011年3月発生の東日本大震災東北地方太平洋沖地震)によりいわき駅仙台駅間では壊滅的な被害を受けている区間があるほか、福島第一原子力発電所事故放射線汚染に伴う長期の入場規制地域があり、短期での全線復旧は不可能となった。つまり、E653系を2012年に走らせることは現実的ではいのである。これらの事情もあってか、E653系(7連8本)を1000番台改造の上で現在いなほ」運用に就いている485系を置き換える事となった。
転用に伴う改造で誕生した本系列初のグリーン車クロE652は横2+1列座席で、普通車時代の割りと合わせるため、シートピッチ1,820mm(=普通席2列分)という、グランクラスをもかに越する破格の数値となっている(座席の前後はパーテーションで区切られている)。
一方、「いなほ」運用に着かなかった付属編成は北陸新幹線開業後に「北越」の代替として設定される「しらゆき」(新潟上越妙高新井)に充当される。この結果、いわき駅仙台駅間の特急事実上取りやめになったと言えよう(いわき駅仙台駅間は最終的に「ひたち」の延長と言う形になった)。
なお「いなほ」の利用客減少により、一部は4両に置き換えられている。

交流区間も直流区間も走れる数少ない車両と言うこともあって、常磐線新潟地区を中心に様々な場所で臨時列車として使われることも多い。2018年には7連1本が国鉄色とした上で勝田車両センターに戻っており、常磐線を中心に臨時列車や団体列車として使われている。
2021年2022年東北新幹線地震で不通となった際には、並行する東北本線が直流と交流を跨ぐことや、そもそも交流区間を走れる車両が少ないことから代替の臨時列車としていなほ」用の7連1本が使用された(2022年については途中から国鉄色も使用)。

Tc'M1M2TM1M2Tc

関連動画

Tc'M1M2TM1M2Tc

関連項目

Tc'M1M2TM1M2Tc
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
麻倉もも[単語]

提供: (o・∇・o)

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/26(金) 02:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP