HAS-Tuneとは、今後の発展が期待されるテクノの一ジャンルである。
テクノ黎明期に活動した彼らはテクノの普及に尽力するとともに、フュージョンからテクノポップまで幅広いジャンルを手がけた。中でも、1981年のU・Tはトランスの始原として世界中から評価されている。
散開後の彼らは、2004年以降のユニット活動において、Human Audio Spongeという言葉で自らの活動を再定義しようとした。残念ながらこの言葉は定着せず、後にHAS=YMOと読み替えてよいと宣言されたが、人々の意識下にHASのアクロニムは残ることとなった。
おしゃべりノート、DSお料理教室、棒読み子などの「機械音声で会話をさせる」流れとは別に、「機械に歌わせる」という流れは存在したが、20世紀においてはほとんど夢物語でしかなかった。
初期のテクノミュージシャンは肉声を機械っぽくするボコーダを愛用した。20世紀における歌う機械音声の嚆矢はPC-6001mkIIであった。しかし、この時代はSFとしての「シャロン・アップル」は空想されても、生声に近い歌声を実際に得るのは不可能であった。
21世紀に入ると、メイコを始めとするVOCALOIDが時代に風穴を開けた。初期のミュージシャンがシンセサイザーと戯れたのと同じ感覚でマシンボイスを弄る事が可能となったのである。初音ミクなどで楽しんでいる我々は、21世紀ならではの方法でテクノに片足を突っ込んでいるといえよう。
HAS-Tuneというキーワードはニコニコ動画において初めて浮上した。Re:nG氏は、あくまでも誤字だと主張するが、Hatsune(初音ミクの苗字)とHAS-Tuneはアナグラムという言葉遊びで結び付けられる点に注目したい。20世紀から続くテクノの覆水流が、トランスという媒体を通して、死語になりかけたHASを目覚めさせた。
ただのテクノではない、脳の言語野を副次的に刺激する動画に、今後このHAS-Tuneが冠されるものと期待される。
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最終更新:2024/04/24(水) 07:00
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