IT後進国とは、「インフォメーションテクノロジー(情報技術)」が遅れている国に対して使われる蔑称の一つである。
テレビや報道などにおいて、官公庁が民間の情報技術と比べて遅れている時に使われる言葉の一つで、
まだ判子とかどんだけw
…と、ちょっと前のコロナ禍などでよく見られた、「今の通信技術」に対して「前時代的」なやりとりをしている場合に、「IT後進国」として使われる。
なお、「今時『IT』なんて使わない『ICT(情報通信技術)』じゃないのか?」なんて、細かい指摘が出るのも「IT後進国」ゆえに出る指摘である。
記事初版では、2022/6/15にサポートの切れる「Internet Explorer」に関して、「告知してたにもかかわらず未対応のソフトが日本国内に多い」ということで記事が書かれていた。
「Internet Explorer」以前は「バーコード決済すら統一できない」、「情報システムが二段階認証すらわかってない決済システム」、「証券所のサーバダウンで水を得た魚ようにすぐ『クラウド』と言う」、「コピー防止機能を突破したゲーム機能を国会議員が自信満々に紹介する」、「Windows XP(SP2)でサポートが切れると大騒ぎ」、「ウィルスバスターのアップデートでJRが停止」、「携帯電話のエラーコードを見て警察に間違い電話をかける」、最新では「USBメモリの漏洩で騒がれて、進研ゼミドリルのような事例講習もいっぱいあったのに再発した。」「IT会社なのに下請け孫請けになり違反操作行う」、「職員が記者の質問にホイホイ誘導されてパスワードの解析情報があっさり漏れる。」、「2000年問題」・・・と、何かとデジタル機器や情報処理の話で盛り上がる。このような我が日本はいつまでたっても「IT後進国」である…ともいわれる。
ただ、「IT先進国」と、「IT後進国」の境目はどこかというのは、非常にめんどくさい話で、こんな後進国と呼ばれる日本でも、発展途上国を含めた全世界で見るとまだ進んでいる方だったりする。
正直、「最新のスマートフォンを使っている」からIT先進国でもないし、「USBの新しい規格を使っている」からとか、「通貨がすべてデジタルになっているから」といったわけでもない。普通に、電子メールを使いこなしているからIT先進国とも言い切れない。かといって「携帯含めて個人情報をすべて吸い上げ一見情報管理されている」、「ガムを捨てたら顔認証で警察がやってくる」、「AIで政治や裁判が行われる」ということでもない。つまり、「IT先進国」と名乗るか・呼ぶかどうかの基準はなかなか曖昧といえる。
この辺を突き詰めていくと、映画「マトリックス」や「攻殻機動隊」のような、完全デジタルな世界に生きると「IT先進国」と言われるかもしれない。ただし、映画の制作年上仕方ないが、マトリックスの仮想世界では携帯電話だったりコンピュータが普通にあるので、「IT先進国」の様子とはほど遠い。
また、「このご時世にIEw」と笑っているのは幸せである。なぜなら世の中にはもっとめんどくさい技術や言語が山のようにあり今でもサポートが切れた状態で動いているためである。それらの更新には、「めんどくさい話」が山のようについているので、IT以前の問題である。
特にコロナ禍にあった冒頭の「判子」の話や、「マイナンバーでデジタル化したのに別の手数料が取られる」「AndroidやiPhoneを使っているのに、政府の個人情報は~」といったニュースを見れば見るほど心がすさむ。「Internet Explorer」なんて氷山の一角である。
ニュースなどで「なぜ今頃…」なんて話が出ているが、技術情報をちゃんと把握してる人は大分前から警鐘を鳴らしていたり、切り替えることで舵を切っていた。技術を理解している部隊であれば「Microsoft Edge(Chromium)」に切り替えていたり、MSの特別延長サポートなどで「Internet Explorer」の延命までやっていて、結果「ゾンビ」とまで言われる始末である。
ITといえば、インフォメーションテクノロジーでおなじみの用語であるが、映画「IT -それが見えたら終わり-」という作品があり、「ハァイ、ジョージ?」とピエロの顔をした悪魔が、子供を引きずり込んで悲劇に遭わせるという有名な映画がある。これになぞらえて、ソースや古い技術に気がついてしまうと「おまえが直すんだよ!」のごとく新人が引きずり込まれるという悲しい話もあるので、うかつに古い技術などは触ってはいけない。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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