JNNニュースコープとは (ジェイエヌエヌニュースコープとは) [単語記事]

JNNニュースコープとは、1962年～1990年にTBSテレビ系列で放送されていた夕方のニュース番組である。

番組タイトルの「ニュースコープ」は「ニュース」と「スコープ」を組み合わせた造語であり、「ニュー・スコープ」「ニュース・コープ」の意味ではない。

概要

日本のテレビニュース史上初めてニュースキャスターを起用し顔出しでニュースを伝えた記念すべき番組。
また、ニュースを伝える際にスタジオの中にアイドホールというプロジェクターのような装置を置いてニュースや中継映像を流しつつキャスターが伝えるなど、それまでのニュース映画の延長でしかなったテレビニュース番組が現在の形へと初めて脱皮した番組となった。

放送開始以来長い間夕方18時台後半（平日の場合）に30分番組として放送されていたが、1984年には放送時間を20分延長し19時台前半に放送されている「NHKニュース（現：NHKニュース7）」に勝負を挑むなど野心的な試みもなされた。（1987年に放送時間が元の30分に戻されて19時台から撤退）

しかし、1984年に始まった裏番組「FNNスーパータイム」（フジテレビ）に対して徐々に苦戦を強いられるようになる。いち早く全国ニュースとローカルニュースを統合した「スーパータイム」のスタイルは民放他局にも影響を与え、TBSもこのスタイルへと刷新することとなり、1990年に「ニュースコープ」を終了させて「JNN ニュースの森」として刷新された。