Kagrra,とは (カグラとは) [単語記事]

概要

PS COMPANY所属。2000年にKagrra,を結成し、2004年にシングル「愁 (うれい)」でメジャーデビューした。

2010年に結成10周年を迎えた。

10周年を迎え更なる精力的な活動が期待されたが、2011年 2月にラストアルバム『百鬼絢爛(ひゃっきけんらん)』を発売した後それに伴うツアーを行い、2011年 3月3日の渋谷C.C.Lemonホールにおけるライブ『終焉～桜舞い散るあの丘で～』をもって解散することを発表した。

インディーズ時の名義は「Kagrra」だが、メジャーデビューの際に「Kagrra,」に改名している。

「和」をコンセプトとした独自の世界観、音楽性が、Kagrra,の持つ大きな魅力であり、また特徴である。

100以上ある楽曲のタイトルのどれを見ても、一つも横文字が使われていないことからもわかるように、徹底した「和」の言語的追求がなされ、かつメンバー自ら箏を弾くことによって、他に類を見ない音楽的な「和」の追求がなされているといえるだろう。

一志の書く、横文字を廃し、「ませう」や「やうに」のような文語体を時に用いることで、雅やかな日本の古き良き世界観を表現する歌詞。

時にアクセントとして箏を用いることで更に深みを増す、随所に「和」を感じさせる楽器隊の演奏。

そして白水主導の元に作られるPV（全てではない）やその他映像の世界観等々。

それら全てが複雑に絡まり、Kagrra,独自の世界観が形作られている。

前述の通りメンバーの真はギターだけでなく、アルバム『燦』における「廻」から、楽曲内で箏も演奏している。

箏の演奏を外部に頼むのでなく、自身で行うということに彼の強いこだわりが伺えるだろう。

また、時を経るに連れて箏が楽曲内において用いられる機会が増え、アルバム、シングルともにその流麗な音色を聴く機会が多くなっている。

【箏が使われている曲一覧】（二重かぎかっこ内はその曲の入っているCDのタイトル）

・「廻」……『燦』

・「うたかた」……『うたかた』、『雫』

・「向日葵」……『渦』

・「彩の讃歌」……『Core』

・「渦」、「鬼灯」……『渦』、『珠』

・「ぱらいぞ」、「蓮」、「咒葬」……『珠』（アルバム『珠』には、全10曲中の実に半分にあたる5曲で箏が使われている）

・「四季」……『四季』、『百鬼絢爛』

・「戯曲　かごめ謡」……『四季』

・「月に斑雲紫陽花に雨」……『月に斑雲紫陽花に雨』、『百鬼絢爛』

・「日ノ本」……『月に斑雲紫陽花に雨』

・「白ゐ嘘」……『白ゐ嘘』、『百鬼絢爛』

・「戯曲　通りゃんせ」……『白ゐ嘘』

＊『燦』収録の「廻」以前に、真が箏を弾く楽曲は存在しない。また、「向日葵」、「戯曲　かごめ謡」、「日ノ本」、「戯曲　通りゃんせ」は、それぞれシングルのカップリングとしてのみ入手可能。