M109自走砲とは、アメリカ合衆国で開発された自走砲である。
1960年代に制式化されて以降、改修を重ねながら60年近くにわたってアメリカ陸軍の主力自走砲として君臨し続けている他、欧米を中心とする複数の西側諸国陸軍で運用されている。
外観は装軌式車体の後部よりに旋回式の155㎜榴弾砲を装備した砲塔を備えていることから『戦車』に見えてしまうが走行時は砲身を車体前方に備えた支持架(トラベルロック)に固定し、射撃時には車体後部ハッチの両脇に備えている駐鋤を展開して車体を固定しなければいけない事に加え全体的に装甲は薄く正面から敵戦車へは立ち向かうのではなく距離をとりかつ射撃地点を変えながら敵部隊を攻撃する戦術が基本である。
制式番号 | 説明 | 備考 |
M109 | 初期型。 20口径155㎜榴弾砲を 装備しているため砲身 が車体からはみ出てい ない。 |
エアバック式の水上航行機能が 付属していたが後に廃止された |
M109A1 | 33口径155㎜榴弾砲を採用し 射程が延伸された。 |
M109を上回る2700両を越える 新規生産が行われた。 |
M109A2 | 砲架を替え搭載する砲弾 を増量した。 |
同様の改修を施したA1は 『M109A3』とされる。 |
M109A4 | A2、A3のNBC対応能力 向上仕様(改修) |
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M109A5 | A6を補完する改修型兼海外への 輸出仕様。 |
オーストラリア、ギリシア、 タイ、ポルトガルへ輸出された |
M109A6 | 39口径155㎜榴弾砲を 採用する等大幅な近代化 改修を行ったアメリカ軍 における現行版。 |
この形式から『パラディン』 の愛称がつけられた。 |
M109Rochev M109Doher |
イスラエル軍仕様。 | 荷物ラックや自衛用機関銃の 追加等が行われている。 |
M109Kawest | スイス軍仕様。 | 47口径155㎜榴弾砲を採用 |
制式番号 | 説明 | 備考 |
M108 | 兄弟機にあたる105㎜自走砲。 アメリカ軍の砲兵戦略変更に 伴い少量生産+早期退役した。 |
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M992 | 車体を流用した弾薬補給車。 |
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最終更新:2024/03/29(金) 11:00
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