モゲラとは、東宝特撮映画に登場するロボット怪獣の名前であり、本稿はこのロボットについて記述されたものである。
モゲラ(Moguera)は、特撮映画『地球防衛軍』に登場した宇宙人「ミステリアン」の巨大ロボットに冠された名前である。
地球、ひいては人類に挑戦する侵略異星人ミステリアンが、その前線基地であるミステリアン・ドーム建設のために地球に持ち込んだ掘削機械で本来は兵器ではない(そのためか、弱…)。胴体が履帯(キャタピラ)になっていて、鼻先のドリルで地中を掘り進む。
劇中では2機確認されており、1機目は防衛隊の攻撃(といっても無反動砲や迫撃砲程度の、歩兵部隊が携行できる程度の火力だったが)をものともせず、目から発する怪光線で人々をなぎ払っていたが、鉄橋をわたっている途中足下を爆薬で壊され、落下してあっさりと破壊された。
2機目は地球防衛軍の超兵器マーカライトファープ(直径200mのパラボラのついた動く鉄塔)の足下を掘抜いて、1機を倒壊させたものの自身もその下敷きになってこれまたあっさりと破壊された。(量産型の建機であったとすれば、武器としては使えないのでミステリアンもモゲラを戦闘に用いるのを2機壊してからようやく止めた、とも見えるが…)
海洋堂のリボルテックシリーズとして素晴らしいフィギュアが発売された。関連商品の項を参照のこと。
モゲラ(MOGERA)は、『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場した巨大戦闘ロボットに冠せられた名前である。前述のモゲラ(Moguera)のリメイク版とも言えるが、基本的には世界観の共通どころか、縁もゆかりも無い。
Gフォースがメカゴジラ(ガルーダ、スーパーメカゴジラ)に続いて建造した飛行可能型対ゴジラ作戦用超大型機動兵器(操縦者が搭乗して操縦するタイプのロボット)。
正式名称は、Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type.
これはもちろん、当て字のような無理矢理なネーミングであり、上の和訳も強引なものである。
国連G対策センターのマミーロフ博士の指揮の元、ロシアが中心となって建造した。劇中ではGフォース幹部のお偉いさん(演:上田耕一)は「究極の対G兵器」と独りごち見惚れる。
その名の通り空からの攻撃を得意としており、空中からゴジラを翻弄する…はずだったが、数奇な運命をたどることとなる。また、重戦闘機スターファルコンと地底戦車ランドモゲラーの2機に分離する事で多面的な攻撃を可能としている。
装甲はメカゴジラにも使用された合成ダイヤモンドコーティングに加え、要所要所にさらに耐久性の高いブルーダイヤコーティングを使用しており、機体表面の青い部分がそれに当たる。
全ての面がブルーダイヤではないのは、デザイン上の問題。一応、全てをブルーダイヤでコーティングすると強度が落ちる、コスト的に問題があったなどのもっともらしい設定は存在する。
対ゴジラ兵器のため本来は不要な機能ではあるが、単機での宇宙進出能力を持ち、地球からアステロイドベルトまで数日で往復を行うという恐るべきスペックを持つ。特に復路は、スペースゴジラの襲撃を受けて惨敗しながらも這う這うの体で何とか地球まで帰りついたことから、航行能力は非常に高いといえる。
この後、地球上で戦闘に突入するであろうスペースゴジラに備えて補修・改装され、地上戦向けの機能を増強され、代償として宇宙進出能力を失う。形式番号もMOGERAII-SRFとなった。
そして最終決戦で、福岡における最終決戦に出撃。スペースゴジラのエネルギー源とされた福岡タワーと両肩の結晶体を破壊して結果的にゴジラと共闘する形となった。(自分を倒すために造られたMOGERAとペアでタッグマッチとはゴジラも夢にも思わなかったろう)。
スペースゴジラを福岡において邀撃したが、胸部に尻尾を突き立てられて大破、結城の滅茶苦茶な操作によって体当たりを敢行後、アトモスももちに突き刺さって行動不能になり、スペースゴジラもろともゴジラのバーンスパイラル熱線によって爆発焼損、大破喪失された。
なお、漫画版の『vsデストロイア』には量産型が登場しているが、香港でバーニングゴジラに瞬殺されている。
MOGERAの下半身ユニットとなる高速爆撃機。熱核ジェット・ロケット・エンジンにより大気圏・宇宙空間両方での活動が可能で、大気圏外であればマッハ約35という高速飛行が可能(大気圏内ではマッハ2.5)。
メイン武装は省電力メーサーバルカンであるが、いろいろな武器を搭載する事も出来るようになっている。
全長:80m
重量:7万t
幅:67m(最大)
MOGERAの上半身ユニットとなる地底戦車。超硬質合成ダイヤモンドのバスタードリルにより地下を時速60kmで高速進行する事が出来る(地上では時速120km)。
全長:85m
重量:9万t
幅:40m(最大)
ゴジラシリーズの特技監督である川北紘一氏は、『地球防衛軍』を観て「人生を決定づけた」ほどの感動を得たとのことである(川北氏の著書『特撮魂』より)。MOGERAも「本当は昔のクラシックなモゲラのまま出したかった」が、「さすがにそれはできないし」という事であったようだ。
ちなみに、『vsスペースゴジラ』の撮影時、遠くから飛んでくるモゲラを撮影するためのミニスケールモゲラは、『地球防衛軍』の方のモゲラの市販フィギュアを改造して作られていた。
↑ モゲラ(Moguera)の姿が見られる動画と、ついに再現された東宝ロボット怪獣たち。
↑ 服部隆之・作曲、MOGERA発進のテーマ曲「Mogera Ready To Go」をしっかり聴ける動画。
↑ MOGERAの快挙に溜飲が下がる動画と、劇伴音楽のモゲラ尽くし。
掲示板
131 ななしのよっしん
2023/12/19(火) 03:00:56 ID: oAurfXEcU+
まあ昭和モゲラは武装あるとはいえ本来は重機で、平成MOGERAは純粋な対怪獣用戦闘兵器ですし
ただし、ゴジラアイランドでは別
平成MOGERAが敵怪獣に瞬殺されることの多いやられ役なのに対して、こちらでも建設重機扱いのプロトモゲラ(昭和モゲラ)がX星人に操られた時は、地中に潜りながらのヒット&アウェイ戦法でゴジラを大苦戦させてた
ぶっちゃけキングギドラやデストロイアよりも強かった感がある(まあゴジラアイランドのデストロイアはあんま強くないのだが)
132 ななしのよっしん
2024/01/28(日) 23:57:35 ID: 3P98Yot42F
重機は重機でも10万年前に核兵器持っていた文明の重機だからな。
10万年前の原始人が現在のブルドーザーを破壊できるか?って話なので
それこそ橋から落としたり重いものの下敷きにしたりするしかない。
133 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 12:00:47 ID: b1GAolS5IY
ゴジバトでMOGERAも実装されたけど、昔のゲームの「モ・ゲ・ラ」の勝利ボイスのイメージが強すぎて無言なのが寂しい…
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最終更新:2024/03/29(金) 19:00
最終更新:2024/03/29(金) 19:00
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