Miiファイターとは (ミーファイターとは) [単語記事]

Miiファイターとは、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの操作キャラクターである。

概要

「スマブラに○○を出して！」というユーザーの要望をかなえる画期的(？)なキャラクター。Wii以降の任天堂ゲーム機で作れるアバター、Miiがスマブラで戦うことになった。

Miiを操作キャラクターにする案は「スマブラX」でも考えられていたが、「実在の人物そっくりに作れるMiiは倫理的な意味で格闘ゲームに合わないのではないか」との考えから参戦は見送られていた。しかし、「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」において「オンライン対戦での使用不可」「使えるのはローカル対戦、またはフレンド同士のオンライン対戦」のみという制限のもと、Miiの参戦が実現した。

厳密には参戦という形ではないが、映像では岩田聡とレジーコングのMiiの対戦や、「エイブラハム・リンカーン参戦！」「イライジャ・ウッド参戦！」や「有野課長参戦！」などといったスマブラ参戦シリーズもびっくりのMiiが戦う様子が流れた。有野課長が何者なのか外国の人は分かるんだろうか
→海外向けの映像ではIce-Tという別の人物に差し替えられていた模様。
ともかく、桜井政博の言葉を借りれば「まさに誰もが参戦！」を実現したといえる。

後述の技のカスタマイズのほか、すれちがいMii広場のように服や帽子もカスタマイズできる。

2015年 4月のアップデートにより通常では出現しないMiiファイターのコスチュームがDLCとして配信された。
リンクのぼうしや服、ムジュラの仮面、ダンバンの服、スプラトゥーンのようななりきりコスチュームやスマブラマークの服やとたけけ、しずえさん、おさる、猫のスーツといったおしゃれ（?）なコスチューム、ブルースやロックマンX、ゼロ、ロックマンエグゼ、鉄拳やバーチャファイターとのコラボコスチュームと幅広い。
価格は3DS、WiiU版どちらか単体のみならば80円、両機種では120円となっている。第1弾、第2弾、各まとめパックならば単体640円、両機種では960円。
なお、多くはぼうしと服のセットだがムジュラの仮面やイカのぼうしのように単品で販売されているものもある。

「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」にも続投。
頭身が上がり、複数用意されたボイスの設定ができるようになった他、オンライン対戦全般でも使用が可能になった。
ただし、スペシャル乱闘の全員バトル、勝ちあがり乱闘、VR モード、ステージ作りの「ためす」で使用することはできない。

性能

Miiには「高さ」「太さ」が設定できるがスマブラではそれが性能に大きく反映される。
大きくするとリーチ、身長、隙の大きさが主に伸び、運動能力が落ちる傾向にある。
なお、攻撃力や防御力も上がるが前述のものに比べると変動幅は小さめである。

Miiファイターは3つの戦法を選んで戦う。必殺技は3種類とも全く異なり、各12種類からチョイスする。

徒手空拳で格闘タイプ
徒手空拳で戦うスタイルで運動能力に秀でるインファイター。必殺技はどれも癖が強い。
- 通常必殺ワザ
  - 鉄球投げ
    唯一の飛び道具。山なりに一定方向・距離でしか投げないため牽制に使いづらいがかなり強力。
  - 究極アッパーカット(for)
    ドンキーのジャイアントパンチみたいにタメて攻撃。モーションはロックマンの上強に近い。
  - 閃光マッハパンチ(SP)
    攻撃がヒットすると拳を連打し、最後に真上に打ち上げて攻撃。弱攻撃のような感覚で使える。
  - 爆裂サイドキック
     ファルコンパンチのようにタメて攻撃。振り向きで使えば威力上昇。
- 横必殺ワザ
  - 瞬発百裂キック
    ファルコンナックルのように飛び掛かり、百裂蹴りをかました後アッパーでフィニッシュ。
  - 燃焼ドロップキック
     ピカチュウのロケットずつきのようにタメ、炎を纏った蹴りをお見舞いする。
    ただしSPではタメれなくなった。
  - 脳天割り(for)
    軽くジャンプした後前方に拳を構えて急降下攻撃。
  - スープレックス(SP)
    ダッシュしながら掴みかかり攻撃。ガノンの横必殺技みたいな感じ。
- 上必殺ワザ
  - 天地キック
    地上のクッパドロップ(空中でもジャンプ)の如く蹴り上げ、そのまま踵落としをかます。
  - 昇天スピンキック
    回転蹴りをしながら空中移動。あまり上昇しないが横方向への移動力に優れる。
    空中コンボに組み上げやすい格闘Miiファイターの肝。
  - 突き上げピストンパンチ(for)
    上方向に百烈パンチをかましながら上昇して攻撃。
  - 突き上げアッパーカット(SP)
    上方向にアッパーをかましなら上昇して攻撃。発生も早くガーキャンにも使える。
- 下必殺ワザ
  - くい打ちヘッドバット
    急降下頭突き攻撃。穴埋めorメテオの効果。地上で使うとジャンプする。
  - 反転キック
     ゼロサムの下Bように軽くジャンプし、蹴りを放つ。
    威力は微妙だが蹴りの角度が浅いので復帰に役立つ。
  - 百烈ラッシュ(for)
    その場から百列蹴りをかましながら前進する。
    空中で使うとその場にとどまりながら下方向に百列蹴り。
  - カウンター投げ(SP)
    所謂カウンター技で、カウンターが成功すると相手を投げ飛ばす。
    投げなので飛び道具に対しては無力。
剣術タイプ
剣を使って戦うスタイルで剣士タイプでも割とオーソドックスな性能。
3タイプで唯一壁ジャンプができない。
- 通常必殺ワザ
  - トルネードショット
    竜巻を飛ばして攻撃。竜巻は減衰していくが判定が消えても少しの間押し出す効果は残る。
    SPでは押し出す効果がなくなった(どっちにしてもあってないようなものだったが)。
  - 光手裏剣
     輝くスリケンをまっすぐ投げる。離れるほど威力は上がるが至近距離だと怯みすらしない。
  - ラピッドスラッシュ
     マルスのシールドブレイカーの如くタメ、百烈突きをかます。
    攻撃判定が長く置きとしても使える。
- 横必殺ワザ
  - 変則急所斬り
    ロケットずつきのようにタメ、飛び込んで切りつける。
    飛距離が長く、しりもち落下になるので暴発注意。
    SPではしりもち落下にならなくなり使いやすくなった。
  - 疾風斬り
    アイクの居合い斬りのように間合いを詰めて斬りつける。タメも可能。
  - チャクラム
     リングを投げる。通常入力で近距離にとどまり連続ヒット、弾き入力で遠くに飛んでいく。
- 上必殺ワザ
  - ロケット下突き
    地上のクッパドロップ(空中でもジャンプ)の如く斬り上げ、そのまま下突きをかます。
  - ソードダッシュ
    少しタメて突進攻撃。斬り刻みながら好きな方向に進める。
  - 回転斬り
     リンクの同名の技とほぼ同じ性能。
- 下必殺ワザ
  - カウンター
    マルスの同名の技とほぼ同じ性能。
  - リバーススラッシュ
     マリオのスーパーマントと同等の性能を持った虹を出す。復帰には使えない。
  - ジェットスタブ(SPではジェットスタッブに名前が変更)
    ファルコンキックの如く突きを繰り出して攻撃。
射撃タイプ
アームキャノンを用いて戦うスタイル。ぶっちゃけサムスよりよほどアームキャノンを使いこなしている。
飛び道具もさることながら一部のAワザのリーチにもすぐれ、特に高身長Miiの横スマの長さは圧巻。
- 通常必殺ワザ
  - ガンナーチャージ
    サムスのチャージショットとほぼ同じ性能。
  - ラピッドショット
     フォックスのブラスターのようなエネルギー弾を撃つ。
    あちらと比べて連射性は劣るが威力は高い。
  - グレネードランチャー
     グレネードを山なりに飛ばす。タメることで遠くに飛ばせ、当たった相手を連続ヒット。
- 横必殺ワザ
  - フレイムピラー
    ネスのPKファイヤーのような火柱を出す。
    地上で使っても斜め下に出し、単発ヒットするという違いがある。
    SPでは火柱が連続ヒットするようになった。
  - ステルスボム
     ゼルダのディンの炎のように弾を発射してBを離して爆発。
    方向は固定だが弾道は背景に同化しやすい。
  - ミサイル
     サムスの同名の技とほぼ同じ性能。
- 上必殺ワザ
  - ボトムシュート
    下方向に炎弾を撃ち、その反動で上昇する。
  - キャノンジャンプパンチ(for)
    爆風を起こして上昇、その勢いでアッパー攻撃を放つ。
    空中に相手に爆風を当てるとメテオ効果。
  - キャノンジャンプキック(SP)
    上述の攻撃方法が蹴りになった。発生速度や移動距離も強化されている。
  - アームロケット
     ロケット噴射で好きな方向に移動できるが攻撃判定が発生しない移動専用ワザ。
- 下必殺ワザ
  - リフレクター
    フォックスの同名の技とほぼ同じ性能。
  - グラウンドボム
    目の前に爆弾を置く。爆弾は自由落下していき、一定時間経過か誰かに触れることで爆発。
  - アブソーバー
     ネスのサイマグネットとほぼ同じ性能。