No.1 インフェクション・バアル・ゼブルとは (ナンバーズイチインフェクションバアルゼブルとは) [単語記事]

現れろ、No.1！
ダークな羽音がファンタスティックに木霊するアメージングなハエの王
インフェクション・バアル・ゼブル！

No.1 インフェクション・バアル・ゼブルとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」に登場するカードである。

概要

アストラルの記憶のピースとされる100枚のモンスター・エクシーズ、ナンバーズの1枚……の偽物（「No.」と名のつくモンスターには違いないが）。以下のような効果を持つ。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク8/闇属性/悪魔族/ATK 3000/DEF 2500
レベル8モンスター×3
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
相手のエクストラデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、相手の墓地に存在する「No.」と名のつくモンスター1体を
このカードの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
破壊したカードがモンスターカードだった場合、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
※公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」第24回による

バリアン世界の神、ドン・サウザンドがベクターに渡したナンバーズで、ベクターからMr.ハートランドの手へと渡った。この時点ではナンバーだけが明かされ、カード名やその他の詳細は不明であった。

その後、Mr.ハートランドと天城カイトのデュエルで登場。
「インフェクション・フライ」3体をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。ハートランドはナンバー1というところにこだわりを持っていたらしいが、カイトにはくだらんと一蹴されてしまった。
効果でカイトのエクストラデッキから「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」を墓地へ送った。これによってバリアンズ・スフィア・フィールド（と同様の効果を持つ状態になっている人間世界）の負荷ダメージを数倍にすることで、カイトに（現実の）ダメージを与えた。

カイトの「銀河眼の光子竜」によってこのカードのオーバーレイ・ユニットを全て墓地へ送られてしまったが、勝利の方程式はハートランドにあった。
このカードの効果でカイトの墓地のシャドー・モスキートをオーバーレイ・ユニットにすることでこのカードの効果を発動、「銀河眼の光子竜」を破壊してダメージを与えた。カイトは「プリベント・ドロー」でダメージを半減させたものの、その体力は限界に達していた……。

だが、そこへアストラル世界から帰ってきた遊馬とアストラルが駆け付け、デュエルを引き継ぐ。遊馬は「プリベント・ドロー」によってカードをドロー。
ハートランドはがら空きの遊馬へこのカードでダイレクトアタックしたが、先ほどドローされた「虹クリボー」がこのカードに装備され、攻撃を封じられてしまった。

その後、「No.39 希望皇ホープ」の攻撃を受ける。遊馬が「ダブル・アップ・チャンス」を使うと読んだハートランドは、「オーバーレイ・ハント」でホープのオーバーレイ・ユニットをこのカードのものとし、効果を無効にすることで発動を封じたつもりであったが、速攻魔法「ストップ・ハンマー」で攻撃を止めたため、結局発動を防ぐことはできず、攻撃力4000となったホープの攻撃を受けてこのカードは破壊された。

しかし、破壊されたことをトリガーに「インフェクション・ミーディアム」を発動、「インフェクション・バグ・トークン」5体を特殊召喚した。

デュエル終了後、ハートランドの敗北で用がなくなったということか、このカードはほかの3枚の偽ナンバーズやMr.ハートランド自身と共に、黒い炎をあげて燃え尽きた。

ベクターによれば、バリアンの刺客が持つナンバーズは偽物であるらしいので、このカードも「アストラルの記憶のピース」としてのナンバーズではないと思われる。アストラルもはっきりと「ナンバーズではない」と発言している。
ただし、デュエルのルール上は本物同様に「No.」として扱われる。

のちに本物のNo.1として、「No.1 ゲート・オブ・ヌメロン－エーカム」が登場している。

インフェクション（infect ion）は、「感染、伝染病」の意。
バアル・ゼブルとは、本来は「崇高なるバアル」の意。バアルはカナンにおいて信仰されていた嵐と慈雨の神。旧約聖書では嫌われていたようで、「バアル・ゼブル」を「バアル・ゼブブ」（ハエのバアル）と読んで嘲笑したことから、後にベルゼブブ（ベールゼブブ、ベルゼバブ）というハエの悪魔となっていった。このカードはハエのモンスターであるから、直接の由来はハエの王ベルゼブブだろう。悪魔族に設定されているのも、ベルゼブブをモデルにしているからだと思われる。
漫画 5D'sに登場した「魔王龍ベエルゼ」とはモチーフが共通する。