現れろ、No.64!混沌と混迷の世を斬り裂く知恵者よ。世界を化かせ、古狸三太夫!
No.64 古狸三太夫とは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場するカードである。
――こちらの、六十郎さんのデュエル庵敷地内で、戦国時代の武将、喜楽壮八を祀った石像が、この度発掘され、話題となっております。
――喜楽壮八とは、どういった方だったのでしょうか。
うむ、戦上手でな。
並み居る武将たちと戦い、戦で得た富は、全て領民に分け与えていた。
なのに自分は徹底して質素倹約し、この地では伝説の名君じゃ。
――おらは、喜楽壮八の…影武者だったポン。何が伝説だポン。名君だポン。おらが戦に勝ったからだポン。おらのおかげで、伝説になったんだポン!全部、タヌキのおらが喜楽壮八に化けてやったことだポン!
おらと喜楽の出会いは戦場だったポン。
激しい戦いの中、迷い込んだタヌキのおらを、アイツは助けてくれただポン。
おらはな、その恩に報いるために、喜楽そっくりに変化して、影武者になってやっただポン。
代わりにおらが戦をしただポン。
おらは強かったぞ。おらは天才だった。おらが国を強くしただポン。天下だってとれただポン。
なのに、アイツは…喜楽は、おらをクビにしただポン!おらの強さに嫉妬しただポン!
それから、喜楽のバカ殿は戦に負けて死んだだポン。おらがやってれば、絶対に勝てた戦だポン。
でも気づくと、おらの魂は、あの喜楽石像に閉じ込められていただポン。今度は死者の影武者だポン。
遺跡のナンバーズの1枚。
エクシーズ・効果モンスター
※公式サイト「必勝!モンスターアカデミー」第9回による
ランク2/地属性/獣族/ATK 1000/DEF 1000
獣族レベル2モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分フィールド上に「影武者狸トークン」が存在する場合、
このカードを攻撃対象に選択する事はできない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
「影武者狸トークン」(獣族・地・星1・攻撃力?・守備力0)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力は、フィールド上に存在する
攻撃力が一番高いモンスター1体と同じ数値になる。
決闘庵(デュエル庵)で戦国時代の武将、喜楽壮八(きらく そうはち)の石像が発見され、ニュースになると、それを見たギラグは決闘庵へと向かう。
しかし、石像の前に立った途端石像がしゃべりだし、石像の口からこのカードが吐き出される。驚いたギラグは逃げ出すが石像に追いかけられ、決闘庵の階段を転げ落ちた末に、石像に宿るナンバーズの精霊と体が入れ替わってしまった。
ちょうど決闘庵にたどりついた遊馬は、ギラグを乗っ取ったナンバーズの精霊とデュエルを始めた。
ギラグ(ナンバーズの精霊)は「子狸ぽんぽこ」と「子狸たんたん」をオーバーレイ・ユニットにこのカードをエクシーズ召喚。効果で影武者狸トークンを特殊召喚した。
直後の遊馬のターン、ナンバーズの精霊は、今度は遊馬と入れ替わる。ナンバーズの精霊は遊馬のセットカードと手札を確認し、さらに滅茶苦茶なプレイを行って遊馬の戦術を妨害し、無駄に手札を使いきった上に攻撃力0の「ドドドガッサー」でギラグ(遊馬)の影武者狸トークンを攻撃、ダメージ計算直前に再びギラグの体に戻り、遊馬に戦闘ダメージを与えた。
そしてナンバーズの精霊は喜楽壮八の伝説の「真実」を語る。
自らはタヌキであり、ギラグの影武者となっていたことを語り、自らを切り捨てた喜楽になり代わり、自らが本物になることを宣言する。しかし、遊馬にはギラグがどうしても憎めない。
再びギラグ(ナンバーズの精霊)のターン。
効果で再び影武者狸トークンを特殊召喚。このカードとトークン2体のダイレクトアタックで遊馬にとどめを刺そうとするが、「バースト・リバース」によって「ドドドガッサー」が裏側守備表示でセットされたため、攻撃を中断。
遊馬は「ドドドガッサー」でトークン2体を破壊して、このカードへ攻撃、ギラグ(ナンバーズの精霊)は「千畳敷返し」で攻撃を止めようとしたが、遊馬の「チャウチャウちゃん」で逆に利用されて、このカードは破壊された。
その後、再び「ドドドガッサー」の攻撃がナンバーズの精霊を襲うが、突如ギラグは誰も知らないはずのタヌキの名前――ポン太を叫びだす。そのまま戦闘ダメージでポン太のライフは0となり、デュエルは決着した。
あの戦は、最初から負けが決まっていた。
領民にばかり富を与えていたわしを気に入らぬ家臣たちが寝返ったのよ。
気付いたときはどうにもならぬ状況だった。せめてわしは、ポン太…お前だけでも逃がそうと考えたのだ。
喜楽の裏切りの「真実」を聞いたポン太は、罪滅ぼしとして自らのナンバーズをアストラルへと渡し、また自らも成仏せんとしたのだが、突如、ギラグはポン太を鷲掴みにして飲み込み、自らの語りを嘘っぱちであったと主張。遊馬との再戦を誓い、帰還した。
No.64そのものは遊馬(アストラル)が所持しており、アリトがギラグと戦うことになった際に遊馬からアリトへと託された。
魔法カード(詳細不明)で獣族になった「BK ビッグバンテージ」2体をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。それによってギラグの腹の中のポン太もアリトの下へ。
効果で影武者狸トークンを特殊召喚して、トークンで「CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド」に攻撃、ナンバーズの破壊耐性のために相打ちともならないが、それによって「ラスト・カウンター」でCNo.106の攻撃力をこのカードに吸収させ、CNo.106を攻撃、破壊することでドン・サウザンドの呪縛を解き、ギラグの真の記憶を取り戻させた。
しかし、アリトは「ラスト・カウンター」の代償としてダメージを受けてライフが0となり、消滅してしまう。
アリトの犠牲で正気を取り戻したギラグであったが、間もなくベクターの襲撃にあい、遊馬をかばって魂を奪われる。ポン太も、今度はギラグ(喜楽が適当とも思われるが、字幕では「ギラグの殿様」と表記されている)と最後を共にし、ベクターに吸収された。
ポン太はデュエル中に相手の体を乗っ取るというとんでもない技を見せてはいたものの、それによって確認できたはずの相手(遊馬)のカードへの対策が十分にできていないあたり、軍師としては素晴らしい才能を持っていてもデュエルタクティクスの面ではまだまだなのかもしれない。
影武者狸トークンは変化でフィールド上の最も攻撃力が高いモンスターと同じ姿になる。ただし、まったく同じではなく、本物に比べて青になるのが特徴。このカードと別の姿では影武者にはならなくなりそうだが……。
これまでに現れたナンバーズの精霊(「No.44 白天馬スカイ・ペガサス」のマッハ、「No.46 神影龍ドラッグルーオン」のジンロン)は、いずれも自身がナンバーズそのものであるようだったが、このカードのポン太の場合、ナンバーズをアストラルに渡す一方、ギラグに食われるという形でギラグの腹の中にも存在し、ナンバーズとポン太が同一の存在ではないようにも受け取れる。
他のナンバーズの精霊と異なり、舞台となる時代がほぼ明らかになっている(ハートランドシティが日本にあるとすれば、戦国時代と言うのは15世紀末から16世紀ごろになる。皇の鍵の飛行船内で表示された世界地図によれば、遺跡の1つは日本列島の関東地方辺りにある)。
バリアン七皇はオーバーハンドレッド・ナンバーズ(ギラグの場合は「No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド」)によって記憶を書き換えられており、ギラグの伝説の場合もどこかに史実と異なる部分があると思われるが、どこが異なるかは不明。
ただ、一度「喜楽壮八」としてポン太と決別した真意を語った後にそれを嘘っぱちとしているため、記憶の書き換えが実際に行われたのはそのタイミングであり、あの語りは真実であると考えられないこともない。
記憶を取り戻すシーン(≒記憶を書き換える場面の回想)では、ポン太と決別したのちに火が放たれた城の中で、兵を従えたドン・サウザンド(書き換えられたアリトの記憶にも同様の人物がいる)と思しき人間と対峙し、そこでこのカードを落とし、代わりにNo.106を埋め込まれていた。
「古狸」とは、文字通り年を経た狸のこと。人を化かすと言われる。転じて、年を経てずる賢くなった人のことを古狸と呼ぶ。
「三太夫」(さんだゆう)は、戦国時代の忍者、百地三太夫(丹波あるいは泰光とも)から採られたのだろうか。伊賀流忍術の祖と言われ、伊賀忍者を統括する上忍の1人であったが、天正9(1581)年、織田信長の軍との戦いの最中、戦死したとされる(生存説もある)。
「SHADOW SPECTERS」(2013年7月20日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/地属性/獣族/ATK 1000/DEF 1000
獣族レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールド上に「影武者狸トークン」(獣族・地・星1・攻?/守0)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力は、このトークンの特殊召喚時にフィールド上に存在する
攻撃力が一番高いモンスターと同じ攻撃力になる。
自分フィールド上にこのカード以外の獣族モンスターが存在する限り、
このカードは戦闘およびカードの効果では破壊されない。
影武者狸トークンの攻撃力は、アニメでは常にフィールド上の最高攻撃力のモンスターに合わせられたが、こちらでは特殊召喚時に限定された。また、影武者狸トークンがいる限り攻撃対象にならない効果は、獣族がいる限り破壊されない効果となった。低攻撃力を晒す危険性は増えたものの、破壊に強くなった点では強化されている。
ナンバーズ共通の戦闘破壊耐性は削除された。
獣族縛りがあるのでどのデッキでもというわけにはいかないが、【おジャマ】デッキなどでは比較的容易に出せる。
トークンはフィールドの最大攻撃力のモンスターと同じ攻撃力になる。そのため、相手の高攻撃力モンスターに対しても相打ちに持ち込める。しかし、なるべくなら、後半の効果を生かすためにトークンを残しておきたいので、「暴走闘君」などで破壊を避けたいところ。
後半の効果は同名モンスターでもよいので、このカードを2体並べれは、相手は破壊による突破が不可能になる。
掲示板
40 ななしのよっしん
2015/03/13(金) 21:32:32 ID: 77QnBAdPqs
「トークンの特殊召喚時に」だから、
1.そのときのアバターの攻撃力をトークンがコピー
2.最高攻撃力のモンスター(→影武者狸トークン)の攻撃力をアバターがコピー
になる。
仮にアバターの攻撃力が1100なら、トークンの攻撃力が1100になって、アバターは1200になる。
41 ななしのよっしん
2015/03/22(日) 23:45:30 ID: S5zaWg9vEh
見落としてた……すまん
流石にコナミと言えどやたら無限ループさせるわけがないよな……
42 ななしのよっしん
2015/11/01(日) 16:21:17 ID: deXKdeiC3h
カオスナンバーズになってたら、どうなっていただろうか。
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最終更新:2024/04/20(土) 06:00
最終更新:2024/04/20(土) 06:00
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