No.70 デッドリー・シンとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
漫画で登場して以来、しばらくOCG化されていなかったが、2017年以降にOCG化された。
(現在(2017年1月)先行販売版のみのため、一般販売は同年3月から)
アストラルの記憶のピース、ナンバーズの1枚。ランク4、攻撃力2400のモンスターだが、効果は不明。
八雲興司が所持するナンバーズで、初登場はMr.ハートランドとのデュエル。
「レインボー・スパイダー」2体をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚し、「No.82 ハートランドラコ」へ攻撃したが、フィールド魔法「ランド・パワー」に阻まれて失敗。その後、「ランクアップ・スパイダーウェブ」で「No.14 強欲のサラメーヤ」へとランクアップした。
凌牙とのデュエルでは「魂魄の格闘場」の効果でエクストラデッキから特殊召喚。ナンバーズの力に依ってアストラル世界の扉を開いた。
(以下、核心に触れるため反転)
その正体は、アストラル世界と人間世界を滅ぼそうとする影、破壊神e・ラーが八雲に与えたナンバーズ。彼女がアストラルの記憶をナンバーズとして散り散りにした際に、いくつかのナンバーズを奪い取っていたのだろう。e・ラーは、弟を殺され、弟への愛を利用されて闇を抱えた八雲にこのカードと8枚の白紙のナンバーズを与え、「真実の道」を教えた。そして八雲に世界を滅ぼすよう仕向けて利用したのだった。
アストラル世界と人間世界を賭けたデュエル。八雲の「No.77 ザ・セブン・シンズ」が遊馬、凌牙、カイトの3人に破られたことで、とうとうe・ラー本人が姿を現した。e・ラーは、コピー元の攻撃力を100上回るe・ラーモンスターを出現させ、3人を圧倒した。
しかし、遊馬の父一馬から、遊馬を通して、八雲が遠い昔にアストラル世界から送りこまれた神官の魂を持つ4人目であることを知らされる。e・ラーが八雲を狙ったこと自体、この神官の魂の結束を妨害するためであった。だが、かつて子どもたちの希望だったころの凌牙の想いに気付いた八雲は、再び無垢だったころに戻りたいと願い、その願いによって結束が果たされた。
それによって八雲の3枚のナンバーズが白紙となって遊馬、シャーク、カイトの手に渡った。No.70は白紙となって凌牙の手へ。このカードは八雲と凌牙の2人の力を合わせたカード「No.37 希望織竜スパイダー・シャーク」となった。
(反転ここまで)
このカードは2度使用されているが、いずれも効果を使用していないため、このカードがどのような効果を持っていたのかはわからないままになってしまった。
ただ、最低限「No.」共通の戦闘破壊耐性はあるはずなので、効果モンスターですらないとは考えにくい。
自身のナンバーズの刻印は、胴体の左側にある。
カード名の「デッドリー・シン」(deadly sin)は、「大罪」の意。sinは宗教・道徳上の罪を意味する(法律上の罪はcrime)。また、「the seven deadly sins」で「七つの大罪」の意になり、このカードからランクアップされたNo.14のカード名にある「強欲」は、七つの大罪の1つである。
No.70 デッドリー・シン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/昆虫族/攻2400/守1200
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次の相手スタンバイフェイズまで除外する。
(2):このカードが攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。
このカードの攻撃力は300アップし、ランクは3上がる。
前半の効果はエクシーズ素材を一つ消費しての一時除外効果。銀河眼や「エレキジ」と同様の効果だが、激戦区であるランク4エクシーズとしては少々物足りなく感じてしまう。効果を使用する際に攻撃を封じるなどのデメリットはないのだが、単体除去であれば、魔法・罠などもバウンスできる「鳥銃士カステル」や、第九期カードと相性は悪いが、破壊耐性とORU化の効果を持つNo.101の存在がちらついてしまうため、こちらを使用する際はそこそこ高い攻撃力を活かすか、「ゼータ・レティキュラント」のような一時除外効果と相性のいいカードとのコンボのために起用するのが吉か。決して使えない効果ではないが、登場するのが少々遅すぎたようである。
後半は、エクシーズ素材を必要としない攻撃力補強・ランクアップ効果。だが、発動タイミングがやや遅く、一度にあがる攻撃力もそれほど高くない。こちらの効果も漫画版のラスボス候補が使用するカードとしては大人しめな性能だが、あって困るようなデメリットというものでもないため、こちらは「リビングデッドの呼び声」などでエクシーズ素材のない状態で蘇生された場合も使える効果と割り切るか、「鬼神の連撃」などのカードとのコンボを想定して使いたい。
また、素材縛りのない昆虫族エクシーズのなかでは出しやすいカードではあるため、昆虫族主体のビートダウンデッキであれば、活躍の機会もあると思われる。
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最終更新:2024/04/23(火) 23:00
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