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OS-1(オーエスワン)とは、経口補水液の一種である。大塚製薬工場より2001年から発売されている。
このOS-1は、主に下痢、嘔吐、発熱、発汗による脱水症状にかかってしまった人に対して摂取が勧められる。
脱水症状になってしまった人は体内の電解質バランスが狂っているため、電解質バランスを元に戻す必要がある。そんな時に口から摂取するために開発されたのが、OS-1である。
血管に針を刺して補充する点滴とは違い口から摂取するタイプの電解補水液であり、「飲む点滴」と表現されることもある。
タレント所ジョージも自身の畑で作業中に熱中症から脱水状態になった経験があり、その関係でOS-1のCM/広告に起用されている。
ラインナップは
の3種類がある。
市販のスポーツドリンクでも脱水に対して少々の効果はあるが、OS-1は電解質濃度をスポーツドリンクより高めているため、効果的に電解質バランスを補正することができる。
またスポーツドリンクは味を調えたりエネルギーを補給したりするために糖分が多めに含まれているが、OS-1は水分と電解質の吸収を早めるために糖分が少なめとなっている。
嗜好品ではなくあくまで脱水時の補給用であるので「おいしさ」はあまり考慮されていない。スポーツドリンクのように糖分で味を調えたりもしていない。常用するものではないので当たり前だが。
そのため味について「はっきり言ってまずい!」「苦味のない薬のような味」と否定的な評価を下す人も居る。
注意すべき点は「飲めば飲むほど健康に良い」というものではないという事。
電解質が豊富に含まれているということは、裏を返せば塩分濃度が高いということでもある。オーエスワン500ml一本はおよそ味噌汁1杯分の塩分を含んでいる。持病などによっては飲みすぎると有害になりうる。
あくまで「必要な時に補給目的で飲むもの」であり、医師の指導のもと、適切な量を摂取するものとして販売されている(ただし医師の処方箋が必須な「医薬品」ではない。後述)。なのでスポーツドリンクの代わりにがぶ飲みするものではない!
基本的に脱水症状後の安静中、電解質不足で採りずらい食事の補助として飲む、という点に注意したい。スポドリのように汗かくたびに飲むことは推奨しない。
逆に脱水時にスポドリを飲むことは、電解質不足による低ナトリウム血症へのリスクが高まる。飲ませるとしても少量に制限するようにしたい。
販売されている場所も病院の売店や病院内の自販機、薬局やドラッグストアなどが主であり、スーパーなどで売っているわけではない。
ただしドラッグストアが出品しているため、Amazonや楽天市場でも容易に購入できてしまうが。
脱水の時に飲むものではあるが、「医薬品」ではなく、あくまで食品。科学的根拠を元に消費者庁から個別認可を受けた、「特別用途食品 個別評価型病者用食品」という位置づけである。
なお「経口補水液」を謳う商品は数多いが、この「特別用途食品 個別評価型病者用食品」の表示の認可を受けた経口補水液製品は少ない。
2018年1月時点では、この大塚製薬工場の「オーエスワン」シリーズと、和光堂/アサヒグループ食品からの乳幼児用経口補水液「アクアライトORS」の2ブランドのみである。[1]
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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