リアーナ(Rihanna, 本名:Robyn Rihanna Fenty, 1988年2月20日 - )は、バルバドス出身の女性R&B歌手、モデルである。身長173cm。Def Jam Recordings所属。愛称・リリ。
セント・ミッチェルに生まれ、音楽プロデューサーのエヴァン・ロジャースの指示のもと、16歳でアメリカ合衆国に移った。各レコード会社に送ったデモ音源がDef JamのCEOであるJay-Zに認められ、早々とメジャーデビューが決定する。2005はデビュー・スタジオアルバム『ミュージック・オブ・ザ・サン』を発表。アルバムはBillboard 200で最高10位を記録し、ヒットシングル「ポン・デ・リプレイ」を生み出す。すぐに2枚目のスタジオアルバム『ガール・ライク・ミー』を発表。アルバムはビルボード・アルバム・チャートで最高5位を記録、彼女の最初の全米首位獲得シングル「SOS」、Hot100で最高10位を記録した「アンフェイスフル」「ブレイク・イット・オフ」が収録されている。3枚目のスタジオ・アルバム『グッド・ガール・ゴーン・バッド』(2007年)は、Billboard 200で最高2位を記録、「アンブレラ」「テイク・ア・バウ」「ディスタービア」という3つシングルでの全米首位を獲得。また「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」は世界的なヒットシングルとなった。アルバムはグラミー賞で9部門にノミネートし、「アンブレラ」が最優秀ラップ・コラボレーション賞を受賞した。
リアーナは4年間の音楽活動で世界で1200万枚のアルバムを売り、いくつかの称賛を授与された。リアーナは5つのHot100.1位獲得シングルを持ち、2000年代以内で最も多くの1位を獲得した2人目の女性アーティストになった。(2012年9月5日現在)
またアーティスト活動以外にも、バルバドスの名誉文化大使も勤めている。
リアーナは、1988年2月20日にバルバトス人の父と、ガイアナ人の母との間に、バルバトスのセント・ミッチェルで生まれた。父方の祖母は、アイルランド人である。15歳の時、彼女の友人の一人が当時バルバドスに休暇で訪れていたニューヨークのプロデューサー、エヴァン・ロジャースに彼女を紹介したことで、リアーナは人生の転機を迎える。リアーナはロジャースと共にアメリカへ渡り彼の協力のもと宣材用収録を行い、様々なレコーディング会社へデモテープを送った。その内の1つがDef JamのCEOであるJay‐Zに届けられ、彼女が16歳の時にDef Jamと契約することになった。
2005年8月にアルバムからのリードシングル「ポン・デ・リプレイ」をリリースし、アメリカ合衆国とイギリスのシングルチャートで2位を記録。このシングルの1週間後にはデビューアルバム『ミュージック・オブ・ザ・サン』を発表。アメリカ合衆国では発売週に69,000枚を売り上げ、全米アルバムチャート(Billboard 200)で初登場10位を記録した。アメリカ合衆国では現在までに60万枚を売り上げており、RIAA(アメリカレコード協会)からはゴールドディスクに認定されている。世界では100万枚以上のセールスを記録している。
2006年4月、2作目のアルバム『ガール・ライク・ミー』を発表。発売週に115,000枚以上を売り上げ、全米チャート(Billboard 200)で初登場5位となる。シングル「SOS」は、ビルボード・ポップ・100(Billboard Pop 100)、ホット・デジタル・ソングス(Hot Digital Songs)、ホット・デジタル・トラックス(Hot Digital Tracks)、ホット・ダンス・エアプレイ(Hot Dance Airplay)などの各種チャートで3週連続の1位を獲得。また、全米シングルチャート (Billboard Hot 100) では34位から1位への急上昇を記録し、「TOP40圏内における1位への最大ジャンプ・アップ記録」を42年ぶりの更新を果たすなどの記録を打ち立てる。
2007年3月には、次のアルバムからのリードシングルとなる「アンブレラ」を発表。同じレーベルメイトのジェイ・Zが参加した。このシングルは、アメリカ合衆国の主要チャートであるビルボードのビルボード・ホット・100チャート(Billboard Hot 100)で7週連続の1位を記録。またイギリスのUKシングルチャート(UK Singles Chart)では10週連続の1位、ヨーロッパ・シングルチャート(Eurochart Hot 100 Singles)でも11週連続1位、ワールドチャート(United World Chart)でも10週連続で1位を獲得するなど、大ヒットとなった。
同年6月にジェイ・Z、ティンバランド、ジャスティン・ティンバーレイク、ニーヨ、レネ・マーリンらのサポートを受けた3作目のアルバム『グッド・ガール・ゴーン・バッド』をリリースし、全米チャート(Billboard 200)で2位、カナダとイギリスのアルバムチャート(Canadian Albums Chart, UK Album Chart)で1位を獲得した。売り上げ枚数はアメリカ合衆国で100万枚、世界では270万枚。RIAA(アメリカレコード協会)からはプラチナディスクに認定された。アルバム発売の1週間後には、アルバムからの2作目のシングルとなる「シャット・アップ・アンド・ドライブ」を発表。全米シングルチャート(Billboard Hot 100)では最高順位15位、全英シングルチャート(UK Singles Chart)では最高順位5位を記録した。
同年7月20日にはアルバムからの3作目のシングル「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」を、8月21日にはニーヨをフィーチャリングしたアルバムからの4作目のシングル「ヘイト・ザット・アイ・ラヴ・ユー」を発表。「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」はヨーロッパ・シングル・チャート(Eurochart Hot 100 Singles)で3週連続の首位を記録した。第50回グラミー賞に主要2部門、その他4部門、計6部門にノミネートされた。結果は「アンブレラ」でノミネートされていた最優秀ラップ・コラボレーション賞を受賞した。
2008年5月には、アルバムからの5作目のシングルとなる「テイク・ア・バウ」を発表。「アンフェイスフル」や、「ヘイト・ザット・アイ・ラヴ・ユー」と同様、ニーヨによるプロデュースで『グッド・ガール・ゴーン・バッド』の再発盤である『Good Girl Gone Bad: Reloaded』に収録される新曲である。Billboard Hot 100では、ダウンロード解禁を機にチャートをジャンプアップし、1位を獲得。なお、『Good Girl Gone Bad: Reloaded』には、マルーン5とのコラボ曲の「イフ・アイ・ネバー・シー・ユア・フェイス・アゲイン」も収録されている。
同年6月には、『Good Girl Gone Bad: Reloaded』のリリースと同時にアルバムからの6作目のシングル「ディスタービア」をリリース。ビデオ公開後、ダウンロードセールスを伸ばし、全米シングルチャート(Billboard Hot 100)で自身4曲目の1位を獲得した。
同年9月、リアーナは癌の研究を行う“Stand Up to Cancer”に資金援助をするためのキャンペーンに参加。癌に対しての意識向上と闘病支援、癌の研究や資金を援助する大型キャンペーンで、このキャンペーンの為に組まれたユニットに参加。マライア・キャリー、ビヨンセ、メアリー・J. ブライジなど知名度と人気の高いジャンルを超えた女性歌手15名で構成されるユニットで、9月2日にiTunes Storeでチャリティー・シングル「ジャスト・スタンド・アップ」が発売された。
遅れて2009年1月、『グッド・ガール・ゴーン・バッド』からの7枚目のシングル「リアブ」が、全米シングルチャート(Billboard Hot 100)でトップ20入りを果たす。ジャスティン・ティンバーレイクが出演したPVが話題となりダウンロードセールスを伸ばし、アルバムからの7枚のシングル全てがトップ20入りという快挙を達成した。
当時の恋人であり歌手のクリス・ブラウンによるDV事件により沈黙を続けていたリアーナはJay‐Zの新作アルバムからのリード・シングル「ラン・ディス・タウン」に客演で参加し、表舞台へと復活する。同曲はBillboard Hot 100にて最高位2位を獲得、その他の国でもトップ10入りのヒットした。
同年10月20日リアーナはリードシングル「ロシアン・ルーレット」をリリース。同曲は『Xファクター』にてパフォーマンスされた。また11月10日にはヤング・ジージーをフィーチャーしたオフィシャル・セカンド・シングル「ハード」をリリースした。
同年11月23日に4作目のスタジオアルバム『Rated R(邦題:R指定)』をリリース。このアルバムはザ・ドリームやトリッキー・スチュワート、スターゲイト、スラッシュ、ジャスティン・ティンバーレイク、ニーヨ、エイコンらと共に制作された。当初、アルバムからのプロモ・シングルとされてきた「ウェイト・ユア・ターン」は一転、2010年初頭にオフィシャル・サード・シングルとしてのリリース予定がアナウンスされている。
2010年11月6日 スペイン・マドリードにおいて、MTV EMA(ヨーロッパ・ミュージック・アワード)のプレ・パーティー・ステージにて飛び入りでステージ・パフォーマンスに参加。名曲“Livin’ On A Prayer”を赤のセクシーなドレスで熱唱。
2011年に6枚目のアルバム『トーク・ザット・トーク』を発売。このアルバムからのシングル「ウィー・ファウンド・ラヴ feat. カルヴィン・ハリス」は全米で1位を記録したほか、世界で大ヒットになった。
2012年には女優業を開始。映画『Battleship(邦題:バトルシップ)』に出演。アメリカ海軍兵曹、コーラ・レイクス役として出演。ちなみに映画出演は今作が初めてではなく、2006年に『Bring It On: All Or Nothing(邦題:チアーズ3)』にカメオ出演を果たしている。また日本ではサマーソニック2012に出演。
俳優のシャイア・ラブーフやオマリオン、俳優・ジョシュ・ハートネットなど多くのセレブとの交際が報道される。2007年頃から交際していたクリス・ブラウンとの衝撃的な破局以来、2010年1月、ロサンゼルス・ドジャースのマット・ケンプ外野手との交際が報じられたものの、ステディな恋人はいない模様。親友には、同じ歌手のケイティ・ペリーと仲が良いことで有名。
またリアーナのファッションスタイルも常に注目され、女性誌に欠かせないファッションアイコンとして位置づけられることが多い。2008年には『ピープル』のベストドレッサースターズにリストされるほど評価され、『グラマラス』も2009年の魅力的な女性50リストの17番目に彼女をランクさせた。そして多くのタトゥーもメディアの注目を集める。確認できるだけでも12のタトゥーをもつ。
さらには、セックスシンボルとしてもイメージを持っている。彼女の脚は“女神の足(=美脚)”と異名をもつ。2012年に米男性誌『コンプレックス』の企画による『最もセクシーなツイッター』ランキングで一位に指名され、モデルのアドリアナ・リマや歌手のビヨンセをおさえての一位であった。
最近では露出度が高く、スキャンダラスなこともありレーベルのCEOであるJay-Zを怒らせたり、滞在中の高級ホテルが火災になり避難したり、ファッションブランドと契約し自身もデザインをしたりとワイドショーを良くも悪くも賑わせている。ちなみに、あまりに卑猥な歌詞の多いリアーナの曲を、女優のアンジェリーナ・ジョリーは子供に聞かせないようにしているとか。
2009年、当時交際相手であった歌手、クリス・ブラウンとの間でおこった暴行事件についての記事です。この記事はリアーナについての事典のため、彼女の意見を中心にまとめます。不快に思われる方は飛ばしてください。
2009年2月8日、第51回グラミー賞授賞式当日に、当時恋人だった歌手のクリス・ブラウン(当時19歳)と車内で口論となりリアーナ(当時21歳)は暴行を受ける。クリスは暴行を加えてその場から立ち去ったが、後に出頭。逮捕されたものの、保釈金を払い保釈された。後日、クリスは「どれだけ申し訳なく、悲しく思っているか、とても言葉では説明できません。牧師や母、そして愛する人たちに助言を求めているところです。そして神の力を借り、より良き人間に変わることを誓います」と謝罪文を発表。また、Facebook等にクリスがリアーナを批判するような書き込みを行ったという報道があったが、それはクリス自身が書き込んだものではないとした。また、インターネットにリアーナの暴行をうけた直後の顔写真が掲載され、痛々しい姿はファンに衝撃を与えた。暴行をうけた直後からコメントを出さずに沈黙を続けていたリアーナだがその後リアーナは公式コメントを発表。事件の影響は大きく、リアーナは予定されていたマレーシア公演をキャンセル。クリスも出演していたCMの出演中止、オール・スターNBAバスケット・ボール大会の出演もキャンセルとなり多くの波紋を広げた。またクリスは裁判でカウンセリングと地域奉仕作業を課され、無事終了した。2012年現在も5年間の保護観察中であり、リアーナへの接近禁止命令を言い渡されている。
その後クリスと復縁するも、公判後に家族や世間、関係者の反対により破局。
リアーナが赦しクリスは有罪を免れるのだろうと思われた。しかしリアーナとクリスのH写真がリークされ、状況は一変。リークもとははっきりしないものの、リアーナはクリスに激怒。
またリアーナの社会的な影響力を考え、多くの “一度暴力で女性を威圧した男は何度でも繰り返す” という忠言が経験者である有名人や著名カウンセラーから届き、二人の関係は世間が反対する面が強かった。
その後二人の関係は途絶えていたが、リアーナがクリスに未練を持っているようで、twitterでの交流を続けている。また二人のカップリング曲を製作するなど関係の改善には至っているようだ。メディアとファンは振り回されっぱなしである。
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最終更新:2024/04/25(木) 18:00
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