Rosenkreuzstilette Freudenstachel(ローゼンクロイツスティレッテ フロイデンシュタッヘル)とは、
サークル[erka:es](エルカーエス)の製作した同人ゲームである。
前作、『Rosenkreuzstilette』の続編にあたる。
概要
基本システムは前作と同様、面クリア型の2D横スクロールアクションゲーム。
「ロックアクション」と銘打つだけあり、ジャンプ、ショット、スライディングといったアクションや、
8体のボスを倒し、それぞれに有効な特殊武器を手に入れていくシステムなど、
ロックマンを強くオマージュした作品となっている。
世界観は中世風のファンタジーなオリジナルの物であり、
戦闘能力を持つプレイヤーキャラやボスキャラ達は、極稀に産まれる、大昔に失われた「魔力」を持った者で、
現在は教会に邪悪なものとされるようになった「魔力使い(マギ)」として表現されている。
こうした設定を下敷きにした、会話つきのストーリーが楽しめる「ストーリーモード」と、
会話を省略し、FCロックマンのような感覚で楽しめる「アーケードモード」の2種類のモードがある。
前作でもあった、ステージ構成やキャラの台詞、ゲームオーバー画面にいたるまで散りばめられた、
ロックマンシリーズや様々なレトロゲームのパロディネタは今作も健在。
また、製作にあたり、本家ロックマンシリーズと同様に一般公募によるボスキャラデザイン募集コンテストが行われ、
サポートキャラ1人、ボスキャラ6人の計7人の新キャラが選ばれている。
難易度は前作よりもかなり高くなった一方、ランダム性の強いボスは少なくなったため、
オワタ式は前作より簡単になっていると思われる。
また、ゲームオーバーになっても缶は没収されないので、貯めればゴリ押し可能。
ストーリー
スピリティア・ローゼンベルクの活躍によって、神聖帝国に対する「薔薇十字小剣団(エルカーエス)」の武装蜂起事件が収束してから数か月の時が流れた。
神聖帝国では疲弊した帝国軍に代わり、今度は「魔力使い(マギ)」を迫害していた正教会が力を持つようになってしまい、その教皇の権力は帝国皇帝をも上回ると言われていた。
正教会は先の戦いを「魔女の夜」と呼んで邪悪なマギこそが原因であるとし、正教徒に害為す存在として喧伝。
さらに、直属の修道騎士隊「黒十字」に命じて魔女狩りを開始した…。
キャラ紹介
薔薇十字小剣団(エルカーエス)
迫害されていたマギ達が帝国の迫害に対抗すべく、結成した武力組織。
リーダーのゼッペリン伯爵の下、帝国の指揮下となることで存在を認められていたが、
前作において反乱を起こしたため、現在は教会に追われる立場にある。
- フロイディア・ノイヴァール CV:來香滄
- 「氷のベッドで眠らせてあげるわ・・・永遠にね」
- 本作主人公で、前作主人公ティアの幼なじみ。クールな性格で、氷の魔法が得意。
黒十字に攫われた親友を助けるため、単身教会を相手にスピリティアの奪還を目指す。
本作では倒した相手の能力をそのまま使うのではなく、氷の魔法にアレンジして使用する。
氷柱を打ち出す通常ショット「フロイデンシュタッヘル」はボタン押しっぱなしでオート連射できるが、
武器エネルギーが設定されており、残量が0になるとオート連射ができなくなってしまう。
- シュトルーデル(※新キャラクター) CV:鏑木はる
- 「まるくてすべすべ~やらかい~しあわせ~。」
- フロイの前に突如現れ、勝手に付いて来たはぐれ妖精。
のんきな性格で嫌悪という感情を知らない。丸くてすべすべしたものを撫でるのが好き。
氷で犬やペンギン型の足場を作る事ができ、フロイの戦いを手助けする。
- スピリティア・ローゼンベルク CV:片岡みちか
- 「…………リリィ……私のしたことは間違っていたのかな……?」
- 前作主人公。愛称はティア。本作の主人公であるフロイディアの親友。
先の武装蜂起事件の最中ただ一人エルカーエスに弓を引き、これを終結に導いた人物。
使用する魔力「ゼーレゲヴェーア」 は周囲のマナを集め何倍にも増幅して弾丸を形成し、撃ち出すもの。
自身の魔力を殆ど使用しないので、ほぼ無限に撃ち出すことができる。
今作では魔女狩りに際し実行部隊の誰よりも先んじたが、シェラハ・フューラーと対峙した際に顔見知りであると言う油断を突かれ、その身柄を拘束されてしまう。
- ドリス・ヴァーミント(※新キャラクター) CV:鏑木はる
- 「この攻撃、かわせるか!」
- エルカーエス特務部隊(ティアやフロイ達とは別部隊)に所属。
ツインテールが途中まで尖っているという特徴的な髪型。
実行部隊にも比肩する実力者だが、背が小さい事を気にしており、その事を指摘されると激昂する。
気流を操作する「フェッセルシュピラーレ」で、巨大なブーメランの軌道を自在に操る。
入手武器は「フロストクリンゲ」。シャドーブレードのように飛んだ後、スピンホイールのように転がる。
- ツォルネ・ゼッペリン CV:鈴村綾音
- 「意地があるのよ、女の子には!」
- ツンデレ。前作で死んだゼッペリン伯爵の義娘。
前作では地味めな服装だったが今作では随分オシャレになり、突進攻撃でクローも活用する。
爆弾男のパロディは忘れておらず、みそボンや火柱ボンバー等の懐かしい技も・・・
使用する魔法は十字の爆風を起こすハ○ソン風の爆弾「ツォルネスボムベ」。
入手武器は「フロストファッケル」。魔界村の松明のように氷塊を投げ、接地すると次々と氷柱が立ち上る。
- トラウアーレ・ヴレーデ CV:梨本悠里
- 「私は・・・どんどん愚かな女になっていく・・・」
- 髪型といい槍といい、某妖将そっくりな競泳水着娘だったが、今作では上着のデザインが変更されている。
落ち着いたように見えて気性の激しい一面があり、性格面でも彼女に似た点がある。
魔力「クラーゲハルニッシュ」は水の竜巻を作る水版エアーシューターなのだが、行動パターンはタップマン。
入手武器は「コピークライゼル」。独楽のように回転する分身を左右に放つ。短射程だが出がかりに無敵あり。
- 正義のヒーロー(?) CV:穂村はずみルステ・トイバー
- 「天知る地知る、アタシ知るー!」
- メタルヒーロー・ブルーステを名乗る正義のヒーロー・・・一体何者なんだ(棒)
08年エイプリルフールのネタを汲み、今作ではマフラー、ゴーグルや手甲を装備している。
メタルブレードに酷似した指向性の高い空気弾「ルストアーテム」を操る。
入手武器は「アイスランツェ」。壁に当たると反射する氷の刃を飛ばす。タメで5方向に飛ばせる。
- グローラ・ザイファルト CV:天乙准花
- 「地獄へ旅立つ準備はできたか?」
- 前作アナザー主人公。死神と呼ばれた祖父から受け継いだ魔剣「グロールシュヴェート」を操る魔剣士。
前作のような無骨な大剣から、祖父と同じ禍々しい赤い剣に変わっている。
前回に比べて近接斬撃も多様するなど、よりゼロっぽい感じの挙動になっている。
入手武器は「アイスシュヴェート」、相手を斬らず凍らせて動けなくする活人剣。タメで画面全体攻撃。
- ズィヒテ・マイスター CV:妃琴梨
- 「時よ・・・止まれ!」
- エルカーエス実行部隊リーダー。ボクっ娘、褐色肌、巨乳。服がボロボロになっていて大変エロい。
自身を超加速して周囲の時間の流れから切り離す「ゲプランテツークンフト」の他、
投げナイフやエメラルド弾だけではなく、ロードローラー代わりの巨大ブロックを落とす技が追加。
入手武器は「ヴァイストイフェル」。周囲の全物質を須らく低速化する。大半のボスには無効。
- リーベア・パレーシュ CV:武田恵瑠々
- 「ここですか?」
- 戦いを好まない平和主義者。前作ではその行動パターンと弱さから
エロいトードマン呼ばわりされていたが、本作では多彩な攻撃手段を身につけており、一筋縄ではいかない。
局地的な嵐を巻き起こす「リーベスシュトゥルム」は本作でも当然使ってくる他、氷版マグネットミサイル「リーベスマグニート」等も使用してくる。
入手武器は「フロイデンツヴィンカー」。前作でも使っていた分身攻撃。
攻撃範囲も威力も大きいがダメージを受けると中断してしまう。
- シュヴェーア=ムータ・カサソラ メルクル CV:壱槻アリス
- 「ソウヒ''・・・シタマエ・・・」
- 着ぐるみ娘。過去のトラウマから人間不信で、イカのゼッピーさんだけが友達。
罠だらけのステージや、バリアの魔法「ガイスターヴァント」はその心を反映している。
今作のステージは前作以上にやりたい放題のパロディの嵐である。
入手武器は「シュネークリスタル」。ダメージを受けると弾けて攻撃するシールド。
前作のガイスターヴァントと同様、展開中に武器の変更ができる。
黒十字
教会がエルカーエスを討伐すべく組織した、教皇直属の修道騎士隊。
隊長であるパメラの下、魔女狩りを進め、マギを教皇領に連れ去っている。
マギは邪悪な者とする教会に与するため、彼女らの能力は便宜上「奇蹟」という名称で呼ばれている。
なお、黒十字は全員が一般公募の新キャラクターである。
- パメラ・アーヴィヒ(※新キャラクター) CV:豆ノ助
- 「手加減無用よ、本気で来なさい!」
- 黒十字の隊長。名門貴族アーヴィヒ家の子女。貴族という立場ゆえか、プライドが高く容赦のない性格。
基本的には真っ直ぐな気質の常識人なのだが、お貴族様特有の上から目線が目立つ。
自身の誇りと正義が絶対的なものであると一片も疑わず、只管に正教会教皇の為と信じて魔女狩りを進める。
レイピアで魔法陣を描き、様々な変化をもたらす奇蹟「“白銀” ヴァイスジルバー」を操る。
彼女の剣はグローラの魔剣「グロールシュヴェート」の対になっている兄弟剣と言われている。
今作のアナザーモード担当でもある。操作感は前作のグローラ同様、ロックマンゼロ版のゼロに近い。
特徴は「強い、速い、ペラい」。武器はほぼヴァイスジルバーの近接斬撃オンリーだが、三段斬りの三太刀目に放つ魔力刃には敵ボスの被弾エフェクトを無視してダメージを与えられると言う特徴がある。
彼女自らエルカーエスを断罪するべく動き出すのだが、その最中で物語の真相を知る内に黒十字隊長と言う誇りが張子に過ぎなかったと言う事実に追い詰められてボロボロになっていく時のギャップが大変素晴らしい。
しかし、挫折を経ても尚持ち前の芯の強さを武器に、張子などではない本当の黒十字の栄光を掴み取るために黒幕に立ち向かっていく王道主人公的な格好良さも魅せてくれる、一人で二度美味しいキャラ。
また、彼女のデザイナーは「Megamari」「東方萃夢想」などでおなじみのalphes氏である。
- アイファー・スクテ(※新キャラクター) CV:來香滄
- 「どこを見ている?」
- 黒十字の一員で、OPボスも兼任。
低体温症のためシスターの服をベースに厚着しているが、下半身はスリットを入れている。
彼女の奇蹟「“熱棘” アイファーシュタッヘル」は草木や岩石を硬質化し、操る能力。
容姿の割にクールで大人びているが、感情のゆらぎが激しく、性格が不安定。
突然外見からは想像も出来ないほど口汚い言葉で罵る事がある。
声と言い能力と言いフロイとの共通点が多く、フロイに対して並々ならぬ敵意を向けているようだが…。
- シェラハ・フューラー(※新キャラクター) CV:みみ。
- 「あなたは・・・行方不明になっていたシェラハ!?どうしてこんなところに・・・」
「フフフッ・・・相変わらず甘いのねぇ、ティア。
私はもうエルカーエスじゃなくて、教皇軍“黒十字”の一員なの」
- 本シリーズ唯一の眼鏡キャラ。元エルカーエス特務部隊所属だが、数年前に行方をくらましていた。
君は行方不明になっていたマックじゃないか。
勝ち負けや自身の立場すらもどうでもいい、何よりも戦いを好む病的な戦闘狂で、黒十字入りしたのもエルカーエスメンバーと戦いたかったからだと言う。
宛らロックマンXシリーズのVAVAを思わせる人物であり、セリフにも岩本版Xのパロディも存在する。
後輩のドリス曰く「責任感と協調性が足りなくて酒癖と男癖が悪い上に放浪癖がある」人物だが、ドリスの事は今でも彼女なりの愛情を持っている模様。
使用する奇蹟は「“光拳” リヒトファウスト」、要は超がつく馬鹿力・・・本当に魔力なのだろうか、コレ?
但し、身の丈ほども有りそうな巨大なハンマーを自由自在に操る実力は本物であり、発狂後の掴み投げなど喰らった日にはフロイは元より紙装甲のパメラなど目も当てられないことになる。
ちなみに身長173cmと女性にしてはかなりの長身。
- レヒト・レフレクティア&リンク・レフレクティア(※新キャラクター) CV:彩月ねね
- 「罪深き魂に」「救いの御業を・・・」
- 眼帯を付けた大人しい姉のレヒト、活発な妹リンクの2人1組のボス。ぶっちゃければジェミニマン。
それぞれ名前と髪型のサイドテールが左右対称になっている。
見習いシスターらしく、黒十字の中では唯一極めて真っ当なシスターの姿をしている。
「“偽影”ファルシェゲシュタルト」は、特定の攻撃を跳ね返す力を持つ。
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