S.T.A.L.K.E.R. Clear Skyとは (ストーカークリアスカイとは) [単語記事]

S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky とは、ウクライナのGSC Game Worldが開発したFPSである。

概要

「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズの2作目で、「S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL」の続編にあたる。ゲームの世界観は「S.T.A.L.K.E.R.」の記事を参照のこと。

かつては株式会社 ZOOから日本語版が発売されていたが既に販売は終了、現在はSteamで外国語版が購入できるが、2024年にセガからClear Skyを含む3作セットの日本語版（ただしコンソール向け）が発売されている。

S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL の1年前。主人公（=プレイヤー）であるMerce nary Scar は、科学者の護衛中、強力な放射線の嵐であるemi ssionに遭遇し意識を失うが、 Clear Skyという派閥により救助される。Clear SkyはZoneの研究を行っており、emi ssionはZoneの中心部に向かう者に対する拒絶反応のようなものではないか、という説を唱えている。

ScarはClear Skyの協力要請に応じ、Zoneの中心部に向かうStrelokを止めるため彼を追う。

前作からの主な変更点は以下のとおり。

レベル（マップ）の一部削除と新規追加。前作から引き続き登場するレベルには、多かれ少なかれ変更が加えられている。
派閥同士の闘争の概念が追加された。プレイヤー（=Scar）も好きな派閥に加わり、その一員として活動することが可能となった。ただし、一部の派閥にはゲームシステム上加わることはできない。
各派閥のエンジニアに代金を払うことで、アイテム（武器や防具）の修理や改造ができるようになった。どのエンジニアもすべての武器や防具を修理できるが、改造については制約がある。
アーティファクトの入手には、探知機を使用することが必要になった。高級な探知機ほど、多くの種類のアーティファクトの探知が可能で、アーティファクトの位置の把握も容易になる。
ところどころにいる専門のストーカーに金を渡すことで、これまで行った経験がある場所に一瞬で自動的に移動できるようになった。ただし料金は高い。

「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズの中では概して最も評価が低く、プレイ動画も少ない。それには以下のような理由が挙げられる。

戦闘の難易度がさらに上昇した上に、敵を倒して奪ったアイテムを売って入手できる金額が減った。このため、より良い武器を入手するには、地道に戦闘をこなすいわゆる作業プレイの時間が長くなる。
敵のグレネード攻撃が非常に強力。スクリプトで制御されており、プレイヤーがいる地点に正確に投げてくるようになっているらしい。
新システム（武器や防具の修理や改造・自動的な移動）が実装されたが、どれも高額。
ストーリー終盤が一本道で引き返すことができず、せっかくの新規追加レベルやチェルノブイリ原子力発電所のレベルを生かしきれていない。
前作でプレイヤーを悩ませた、ゲーム自体の動作の不安定さが残っている。一部には、さらにCTDが多くなったという意見もあり。