SCP-166とは、オカルト創作サイト「SCP Foundation」に投稿されているSCPオブジェクトのひとつ。
SCP-166 | |
基本情報 | |
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OC | Euclid |
収容場所 | サイト-17 |
著者 | DrClef |
作成日 | 2008年6月26日 |
タグ | 人間型 宗教 強制力 性的 生命 知性 自我 認識災害 |
リンク | 原語版 日本語版 |
SCPテンプレート |
SCP-166は10代後半の女性サキュバスである。オブジェクトクラスは「Euclid」。
SCP-166の異常性は、彼女本人がよかれと思わずとも、彼女を視界に入れた男性が通常の性的嗜好とは一切関係なく、確実かつ即座にSCP-166に対する性的な欲求を示すことだ。その異常性は、7割の被害者が目線からSCP-166が消えるとその欲求がなくなる一方で、残りの3割の被害者の場合、彼女が自らの視線から消えても強迫観念にかられ、暴力的な行為に出てでもSCP-166に接近したいと思うようになる。
SCP-166は、自らの異常性などを理由に男性たちに対しストレスを感じており、彼女の保護のためにも彼女の周辺は例え、財団職員であっても、男性の接近が禁止されている。
その一方で、SCP-166は1週間に1度精液バンクから供給された人間の精液を摂取することで栄養補給している。1週間に1度精液を摂取することで、いかなる栄養補給も必要としないという異常性も持ち合わせているため、SCP-166は男性を拒みつつ、男性に活かされているという皮肉さがある。また、衣装も彼女の体質上身に着けることがほとんどできない。
SCP-166は「強力な力を持つ古きものの」子だと主張する「これと言って特徴のない人物」によってカトリックの修道院に預けられた。預けられた後は、その修道院で育てられ、財団により発見されたため、彼女自身もカトリックを信仰している。
そのため、財団はドゥエ・ランス聖書、ロザリオ、本や雑誌(特に信仰に関わるもの)をSCP-166に支給している。
SCP-166の報告書では、補遺166-EでSCP-166の収容室に置かれていたという手紙が掲載されている。
手紙の主は「お前の父」という肩書と共に黒塗りされた名前が描かれていたと思わしき一文が残されている。本文によれば、「これと言って特徴のない人物」が彼女の父親であると思える一文がある。SCP-166の収容室に手紙をおける点、SCP-166の異常性を受けずに修道院に預けられている点から、異常性を持つ財団の関係者であると推測している読者もおり、父親や母親が何者かは見解が分かれている。
しかし、Tale「ある自殺者のメモ」では、有能で嫌われ者であるクレフ博士が彼女の父親であると告白している。また、「事件239-B クレフ-コンドラキ」というTaleではSCP-166と面会できているとの記述がある。
SCP Foundationでは、設定のことをカノンと呼び、そのカノンを引き継いで他の文章を読み書きすることは各々に任されている。だからこそ、クレフ博士が本当に彼女の父親であるかなどが見解が分かれており、またSCPの奥深しさでもあるのだ。
SCP-166は、番号の通り初期に執筆されたオブジェクトである。そのため、本家英語版では執筆当時オブジェクトにポルノを絡めることに対して議論を呼んだ。特に本家の題名である「Teenage Succubus」は直訳すると「10代のサキュバス」という意味になり、売春などを想像させるようだという意見が多数上がった。その一方で、このSCP-166を評価する声も多くあがっており、その両極端は対立。記事の方向性を決めるディスカッションでは、幾たびもスタッフによる調停などのスタッフポストが投函された。
最終的に現在もこのSCP-166がこの形で残っているのは、SCP-166を残そうと思ったサイトメンバーたちがカトリックなどの宗教的要素などを取り込み、SCP-166の男性への葛藤などをブラッシュアップしたことが決定的な要因と言える。
KADOKAWAより出版されたこのアンソロジーコミックでは、SCP-166も描かれている。
SCP-166の異常性などが、かわいく描かれている。SCPが好きな人やSCP-166が好きな人はぜひとも購入していただきたい。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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