taspo

taspo［タスポ］とは、2008年7月1日から全国へ導入された「たばこ自動販売機専用」の電子マネー機能付き成人識別カードである。発行者は「一般社団法人　日本たばこ協会」と「株式会社ジェーシービー（JCB）」。 これに内蔵された電子マネー機能である「ピデル」についても、本記事で説明する。

しかし、上述した団体および、JTの思惑通りには普及が進んでいないため、「顔認証」や「自動車運転免許証」で成人識別するたばこ自動販売機も散在している。

コンビニ・たばこ店・スーパーの対面販売でたばこを購入する場合、taspoは不要であるが、外見によっては未成年に見られ、店員から「身分証明はお持ちですか?」という直接的な質問はともかく、2013年頃から購入時に「年齢確認」を求める（酒類も同様）、大型タッチパネル付きレジを備えた小売店のそれからは逃げられないので「運転免許証はないが、喫煙習慣はある」方は、持っていて丸損ということはないだろう。

深夜23時から翌朝5時まで L

自販機でもたばこが買えるようになりました。もちろんtaspoが必要（1996年4月から12年続いた「深夜販売の自主規制」が、2008年8月1日0時に解除）。

taspoの通信規格 |||

taspoの通信規格は、オランダのフィリップスが開発したMIFARE（マイフェア）で、対応する規格はクレジットカードのタッチ決済と同じISO/IEC 14443 Type-Aである。

「Suica」に代表される交通系IC乗車カードや流通系ICカードのほとんど、および「おサイフケータイ」でおなじみの、SONY FeliCa（ISO/IEC 18092 Type-F）ではない。

メリットはこれら交通系／流通系ICカードと、乗降機器や決済機器と干渉を起こしにくいことくらいである場合によっては干渉します（要は、機器との無線通信時に供給される微弱電力の取り合いになるから）…

taspoにチャージできねぇぢゃねえか (*｀Д´) 

taspoの電子マネー機能（たばこ自販機専用）のことを「ピデル」という。あらかじめ現金をチャージしておけば、現金の持ち合わせが無くともtaspoの成人認証機能と同時にたばこが買える、というもの。

しかし現状、大半のたばこ自販機では

「現金のみ

使用できます」

「チャージ できません」

などとステッカーの掲出があり、ピデル（ピデル機能）は使えない。

「ピデル」本来の機能を発揮させるためには、自販機のオーナー自身がクレジットカード会社（上述のとおりJCBが委託事務を行っている）と契約を結び、さらにNTTドコモのFOMA通信網への接続機器を自販機に搭載しなければならない…と、とにかく大がかりである。

taspoの普及が進んでいない現状、オーナーはそこまでして設備投資したくない…というのが本音だろう。

やっぱコンビニとかで買った方が早いわ（´ﾍ`）

たばこ販売免許を持つコンビニやスーパーマーケットの特定レジ、および駅売店などでは、おおかたの店舗であれば流通系や交通系、どれかの電子マネーでたばこが購入できたりする場合もある（もちろん現金払いなら最強）から「ピデル」なんかに期待しない方がよさそうだ。普通のたばこ販売店であれば手売りだってしてくれるし、「taspoが無くても店内で買えます！どうぞ！」なんて掲示は、ありがちな風景だ。

それでもtaspoを申し込まれたい方はこちら (･∀･)

自販機、たばこ販売店などに用意されているtaspo申込書を入手し、必要事項を記入する。
さらに、3ヶ月以内に撮影した証明写真
（タテ45mｍ×ヨコ35ｍm、正面向き、無背景の顔写真。無帽 かつ サングラスの着用は不可）と
現住所が確認できる運転免許証などのコピーを貼って、ポストへ投函。
数週間ほどで、特定記録郵便として送られてくる。

こ の 手 続 き が 面 倒 ！ …なため（特に都市部を中心に）taspoを持たない人が多い。

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関連項目

電子マネー