TBFとは、第二次世界大戦中に開発、運用されたアメリカ海軍の攻撃機である。アメリカ海軍・海兵隊での公式愛称はアヴェンジャー。対英国供与機の愛称はターポン。
低性能で大きな犠牲を出したTBDデバステーターを置き換える空母搭載向け艦上攻撃機としてグラマン社が開発した。アヴェンジャーという愛称の命名は1941年夏のことであり、よく言われる「真珠湾攻撃の復讐者の名が与えられた」という話はまちがいである、
本機は大型のボディに1900馬力級のエンジンを搭載し、燃料タンクも大型化して航続距離を延長、後部旋回対空機銃に加え下部対空機銃を搭載するという、型破りな設計で作られた。機体が重いため運動性は鈍重になっていたが飛行安定性と防弾能力は評価された。
水上艦攻撃の戦果としては戦艦比叡の航行能力喪失、戦艦大和、戦艦武蔵、空母瑞鶴、空母飛鷹の撃沈に関与した。潜水艦攻撃の戦果としては日本軍の潜水艦撃沈だけで約30隻、このほか大西洋で空母に搭載された機体がUボートを警戒して輸送船団護衛に従事している。
のちにF6Fを全力生産せねばならなくなったグラマン社からゼネラルモーターズ社に生産が移され、こちらの機体はTBMという名義に変わって生産が続行された。しかし第二次世界大戦の実戦に参加した機体の多くはTBFのほうであった。A-1スカイレイダーもこのTBFの後継として準備されていたがこちらは大戦中には間に合わなかった。
第二次大戦終結後に日本の海上自衛隊に供与された機体(TBM-3SとTBM-3W)もあり、これらは対潜哨戒訓練のつなぎとして1955年から6年間だけ使用された。
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最終更新:2024/03/19(火) 13:00
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