THE 鑑識官とは (ザカンシキカンとは) [単語記事]

『THE 鑑識官』とは、D3パブリッシャーからSIMPLEシリーズで発売されている推理ゲームのシリーズです。開発はトムキャットシステム。
『THE 推理』シリーズのスピンオフ作品でもあります。

概要

ここはいつかの近未来。司法改革によって、日本では半官半民の独立組織「科学捜査研究所」（科研）が設立されました。
これは今までのような組織的に鑑識を行うのではなく、１つの事件につき１人の鑑識官を中心にして捜査をすることが目的になっています。

主人公・江波識子は、「南東京市科学捜査研究所」で働く鑑識官となって事件の捜査を行います。
現場の捜査をした後、科研に帰るか通信を使って科研の専門家たちに話を聞き、事件の真相を突きとめるのがおおまかな流れです。
『THE 推理』シリーズと同じく１話完結型のストーリーですが、『THE 推理』より話数が少なく1話1話が長い構成になっています。

世界設定は『THE 推理』と同じなので、擬似人格インターフェース（擬人）等の設定も登場します。
『THE 推理』の記事も参考にしてください。

シリーズは初出のPS2版『THE 鑑識官』と、DS版の2作『THE 鑑識官』『THE 鑑識官2』を合わせた計3作品となっています。
DS版は3DSのDL ソフト『@SIMPLE DL シリーズ』に移植されています。

登場人物

キャラクターボイスは第一作（PS2版）にのみ付いています。
第二作、第三作（DS版）は、主人公である江波識子のボイスが捜査開始時などに入るのみです。

江波識子（CV:木村亜希子）
主人公です。警察学校を卒業したばかりですが、自ら鑑識官を志望して南東京市の科研に配属されました。
江波査之介（CV:楠田敏之）
江波家に古くから伝わる十手に眠っている同心の幽霊で、経験をもとに識子のサポートをします。他人には見えません。
鑑太（CV:大原めぐみ）
江波家に住みついている猫又です。言葉もしゃべれますが、識子以外の前では文字通り猫をかぶっています。

科研メンバー

岩原所長（CV:上別府仁資）
南東京市科研の所長さんです。
部下に対して嫌みくさく厳しい言動が特徴で識子は苦手としていますが、悪い人ではないようです。
古畑博士
法医課の担当官です。検死のプロフェッショナルとして死因や死亡推定時刻などを割り出します。
ユーモアのあるダンディな人物ですが検死のどぎつい話も平気でするため、識子は少々面食らってしまっている様子です。
物部理太郎（CV:林毅史）
物理課の担当官です。金属などの正体を探ることができ、歴史にも博識です。
大学での研究が本業で忙しくぶっきらぼうな態度ですが、根は温厚で博識な人物です。
かんこ
情報課の担当官です。
擬人もとい擬似人格インターフェース、いわゆるプログラムで、科研のデータベースからさまざまな情報を探してもらえます。
レトロな外見をしていますが情報処理能力は高く、愛想のいい口調で科研の受付業務などもこなしています。
車早太郎（CV:川原慶久）
交通課の担当官です。車の車種特定や交通事情の調査などに力を発揮します。
普段は自動車メーカーの営業担当なので人当たりはいいですが、たまに自動車のセールスをしてくることも･･･
植木虫介（CV:岩橋直哉）
生物課の担当官です。動物・植物・菌類と何でも扱っていますが、特に昆虫類には目がありません。
良くも悪くも子供っぽい人で、勝手に虫捕りに出かけたりして周囲を困らせたりすることが多々あるようです。
指宿シモーヌ（CV:鈴木菜穂子）
指紋課の担当官です。読んで字のごとく指紋を扱われますし、その他掌紋や足跡なども検査できます。
日本人のほかにフランス人やタイ人の血をひく才媛で、先祖はあの有名な怪盗だいう話もあるようです。
芦茂伊作
化学課の担当官です。液体などの分析ができ、特に殺人事件では毒物の調査にも活躍します。
識子に好意があるらしくしょっちゅう食事などに誘っていますが、識子はてんで相手にしていないようです。
遠山・ゴールディ・桜（DS版のみ）
心理課の担当官です。残された行動の跡をもとに、プロファイリングによって犯人の性格分析をします。
わずか13歳ですが、名門マックスフォード大学の犯罪学科を卒業した天才少女でもあります。通称「金ちゃん」。
クラリス・タニザキ（DS版『THE 鑑識官2』のみ）
古畑博士に代わって登場した法医課の担当官で、「死体農場からきた女」の異名を持っています。