THE KING OF FIGHTERS XIIIとは、SNKプレイモア製作の対戦型格闘ゲームである。
シリーズ第13作目であり、アッシュ編・最終章となる。
略称は「KOF13」「KOFXIII」であり、ニコニコ動画での検索やタグ登録では主にこちらが利用される。
2010年7月14日よりアーケード版が稼働。
翌年の2011年12月1日にPS3とXbox 360にてアーケード版に調整を加えたコンシューマ版が発売され、2013年9月13日にSteam(Windows)版が配信された。
また、コンシューマ版に微調整を施し、DLC(ダウンロードコンテンツ)を含む隠しキャラが全て開放された状態の『THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX』がアーケードにて稼動中である。
前作『THE KING OF FIGHTERS XII』で一新された各キャラクターのグラフィックは今作でも引き続き使われ、大門五郎、ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティルが非常に筋肉質になっていたり、今までは両手をしっかり上げて格闘家らしく構えていたアッシュやK´がアウトローっぽい立ち振る舞いに変わったりと従来のドットを長く見てきた人ほど違和感を覚えるかも知れないが、実際に触ってみれば中身は今までの『KOF』だとすぐに分かるほどシリーズとしての特徴はしっかりと引き継いでいる。またシステムは前作がかなり不評だったこともあり従来のものに戻っている。
ちなみに、『龍虎の拳』シリーズから登場している女性キャラクターに関しては『THE KING OF FIGHTERS '95』以来となる脱衣KOが復活している。
アーケード版ではK´やライデンがかなりの強キャラだったり、また多数のバグがあったりと今ひとつの評価であったが、家庭用にて徹底的な調整を行ったことでゲームバランスも良くなり、評価も格段に上がった。
その内容の良さから、家庭用版は『THE KING OF FIGHTERS '98』や『THE KING OF FIGHTERS 2002』と並ぶシリーズの最高傑作の一つと評価され、シリーズで初めてアメリカ最大の格闘ゲームトーナメント「EVOlution Championship Series 2012(通称EVO)」のメイントーナメントタイトルの一つとして選出され、ゲーム界のアカデミー賞と呼ばれる「15th Annual Interactive Achievement Awards」にもノミネートされた。
従来の3on3の対戦であり、ストライカーやマルチシフトはない。
各ラウンドを制した方が残り時間に応じて体力を回復し、次の相手と戦う。先鋒、中堅、大将の順で戦っていき先に相手チームを3人全員倒したチームが勝利となる。
一秒間のフレーム数は60フレーム(以下F)となっており、ゲーム内の1カウントは90F(つまり1.5秒)。
弱攻撃ガード時のガード硬直は12F。強攻撃は地上攻撃では18F、ジャンプ攻撃では15F。
吹っ飛ばし攻撃は地上及び通常or大ジャンプ時は22F、小中ジャンプ時は18Fのガード硬直となる。
攻撃がヒットした時ののけぞり時間は地上攻撃だと弱14F、強20F。ジャンプ攻撃だと弱強ジャンプ種類問わず12F。
通常攻撃は弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックの四種類となっており、それに遠近立屈のバリエーションが加わる。
立っている状態だと弱パンチと弱キックの同時押しで無敵移動動作の前転と後転、強パンチと強キックの同時押しで吹っ飛ばし攻撃が出せる。前転(後転)は出始めに無敵時間があるが投げには一切無効で動作の終わり際にも隙がある。吹っ飛ばし攻撃は当たれば相手を画面半分以上吹っ飛ばす打撃技を出す。判定が大きめの技が多いものの隙も大きい。
必殺技等は他の格闘ゲームと同じくレバーコマンドとボタンの組み合わせによって使用する。起き上がりやガード硬直が解ける直前にコマンドを入力し、ボタン押しっぱなしにすることでリバーサルで必殺技を出せる先行入力は近作でも健在。またキャラが向きを変えた後のコマンド入力はキャラが向きを変える前から事前に入力が可能である。
どういうことかというと、例えばデュオロンの捨己従竜三段目キャンセル弱飛毛脚という削り逃げ戦法に対してシェン・ウーが右向きの状態で反撃を試みる場合、ガード中に絶・激拳の左右反転コマンドを入力しつつデュオロンが後ろに回った直後にボタンを押すことで左向き時のコマンドとして認識され、方向転換後即座に絶・激拳が出てヒットする。デュオロンが後ろに回ってからコマンドを入力を始める必要はない。ちなみに溜め技でも有効。
のいずれかの状態を満たせばメーターが増えていき、満タンになるとパワーゲージが1本ストックされる。
ストックしたパワーゲージはEX技や超必殺技、ガードキャンセルなどが使用可能となるが、飛び道具の必殺技は相手にガードさせるか当てないとメーターは増えない。
先鋒は最大3ゲージまでストックされ、中堅は4本、大将は5本までストック出来る。
パワーゲージはチーム共有となっているため前のキャラが負けても無くなることはなく次のキャラに引き継がれる。
後述のEX技もあるため今作では従来のシリーズに比べても非常にゲージの有る無しが戦局に大きく関わってくる。
通称HDゲージ。パワーゲージと同じ条件でメーターが増えていく。パワーゲージの上にある。
こちらは先鋒、中堅、大将関わらず最大値は一緒。50%を消費して必殺技をキャンセルして別の必殺技につなげるドライブキャンセルや必殺技から超必殺技につなげるスーパーキャンセルが可能になる。
また、このゲージが100%の状態だとハイパードライブモードを使用することが出来る。ハイパードライブモード中は少しずつゲージが減っていき、その間は少量のゲージ消費でドライブキャンセル、スーパーキャンセルが可能になる他、通常ではキャンセル出来ない通常技や特殊技からもキャンセルが出来るようになる。更には必殺技や超必殺技をキャンセルして「NEO MAX超必殺技」につなげることが出来るようになる。
通常技や特殊技をキャンセルして発動させることも出来、その際には自動で滑り込むように前に進むので2002の「通常技(特殊技)キャンセルMAX発動」に比べ後の連続技が格段にやりやすくなっている。
但し、ヒットストップの後半をキャンセルして発動すると通常技が暴発してしまい、同時押しが完璧だと強パンチが、甘いと弱キックが出る。これを逆に利用して通常技キャンセル発動からの連続技をやりやすくすることも出来るが、同時押しが完璧でないと弱攻撃が出てしまいほぼ間違いなく連続技のチャンスが終わってしまうため中々使いどころが難しい。
キャンセル時にコマンドを仕込んでおくと発動と同時に必殺技や超必殺技が出せる。
空中で発動した場合は必ず通常技が出るが、同時押しが甘い場合は先に押したボタンが優先されるのでスライド入力気味にすれば出し分けが可能。同時押しが完璧だと強パンチが出る。
パワーゲージを1本消費して必殺技や超必殺技のパワーアップバージョンであるEX必殺技(超必殺技)を発動。
EX超必殺技の場合は超必殺技が元々パワーゲージが1本必要なので2本のパワーゲージが必要になる。
その効果は必殺技(超必殺技)によっても変わってくるが、無敵時間が長くなったり威力が大きくなったり…と基本的に強力なものが多く、戦局を一気にひっくり返すことも可能。
またEX必殺技の場合、「画面が暗転しない」「追撃で使った分のゲージをいくらか回収出来る技もある」「連続技の繋ぎに使える」等の理由から消費ゲージは一緒でもEX必殺技の方が超必殺技よりも使い勝手が良いキャラも多い。
EX必殺技(超必殺技)よりも更に強力な超必殺技。ハイパードライブモード中にHDゲージの残り全てとパワーゲージ2本(CS版以降。初期AC版は3本)、またはHDゲージが100%たまっている時にHDゲージ全てとパワーゲージ3本で出すことが出来る。
通常技からキャンセルで出すことは可能だが、必殺技、超必殺技からキャンセルして出すのはハイパードライブモード時でないと出来ない。
ハイパードライブモード時に超必殺技をキャンセルして出すNEO MAX超必殺技のこと。
MAX CANCELで出すことによって投げ技だったものが空中の相手にもヒットするようになるなど性能が変化するものがある。
『THE KING OF FIGHTERS XI』までに参戦したほぼお馴染みとなる10チームとエディットキャラクター1人の他に、家庭用では隠しキャラクターとしてビリー・カーンと変身前の斎祀が条件を満たせば使用可能になる。
またDLCとして「炎を取り戻した庵」「ネスツスタイル京」「誰得なキャラ選のMr.カラテ」が購入可能。
尚DLCに関してはデータの追加ではなくロックの解除になるため、本人が購入していなくてもオンライン対戦では対戦相手としてならDLCのキャラと対戦することは可能である。
エリザベートチーム | ||
---|---|---|
エリザベート・ブラントルシュ | デュオロン | シェン・ウー |
日本チーム | ||
草薙京 | 二階堂紅丸 | 大門五郎 |
餓狼チーム | ||
テリー・ボガード | アンディ・ボガード | ジョー・東 |
サイコソルジャーチーム | ||
麻宮アテナ | 椎拳崇 | 鎮元斎 |
怒チーム | ||
レオナ・ハイデルン | ラルフ・ジョーンズ | クラーク・スティル |
女性格闘家チーム | ||
不知火舞 | キング | ユリ・サカザキ |
八神チーム | ||
八神庵(爪庵) | マチュア | バイス |
龍虎チーム | ||
リョウ・サカザキ | ロバート・ガルシア | タクマ・サカザキ |
キムチーム | ||
キム・カッファン | ホア・ジャイ | ライデン |
K'チーム | ||
K´ | クーラ・ダイアモンド | マキシマ |
エディット専用 | ||
ビリー・カーン | アッシュ・クリムゾン | 斎祀 |
DLC | ||
炎を取り戻した庵 | ネスツスタイル京 | Mr.カラテ |
文字通りアーケード版と同じようにゲームを進めていくモードで、各キャラが試合開始前にキャラ同士で掛け合いをする(音声のやり取りではなく文字のみ)。勝利メッセージも含めて全キャラ全組み合わせが用意されている。
途中でビリー、アッシュ、斎祀の誰かが乱入してくる。
余りに泥試合ばっかりやっているとラスボスまで行くことなくゲームオーバーとなる。
ビジュアルノベル形式でアーケードでは語られなかったストーリーが展開する。
ストーリーの合間に試合がある。選んだチームによって対戦相手は決まっており、試合開始前にアーケードとは違った掛け合いを展開する。
選んだ選択によって明かされるシーンが変わってくる。
CPUや2Pとの対人戦ができ、ハンデキャップをつけることも出来る。
対戦後にキャラクター、戦う順番を変えずに再戦出来るリスタートは、カスタマイズのカラー開放に非常に便利となる。
自分のキャラと相手のキャラを選んで思う存分練習が出来る。
体力が減ってもKOしたりされたりすることはなく、減った体力は少し時間が経つと自動で回復する。
パワーゲージを減らないようにしたりストックを指定できる。
サンドバック相手に色々なガードの方法を指定することも可能、1ヒット後に連続技が途切れたらガードさせることで連続技の精度を上げる練習が出来たり、ガード後すぐにジャンプする設定で必殺技等の隙がどれくらいあるかを調べることも出来る。
それだけではなく、相手に10秒間だけ行動を記憶させることが出来るので、記憶後はボタン一つで飛び道具出させたり飛び込ませてみたりと簡単に出来る。
但し再生中にこちらが超必殺技を出したりすると近作では画面暗転中はコマンド入力を受け付けないので記憶させた通りの行動が出来なくなる場合もある。
自分の入力したコマンドを表示させることも可能で、自分では正しく入力したつもりが出来てなかったことがわかったりと練習する上ではかなり使い勝手の良いモードである。
ネットワークを通じて対戦することが出来る。
発売当初はラグが酷く不評だったが、パッチが当てられたことでかなり改善された。
完全なオンと同様とまではいかなくとも、まともな回線を使用していれば大半のプレイヤーと楽しむには十分なくらいは快適な対戦が出来る。
オンライン対戦を保存していた場合見ることが出来る。
リプレイ中は相手の入力したコマンドも表示させたり体力ゲージやパワーゲージを非表示にすることも可能。
キャラ絵やアーケード版のエンディングを鑑賞することが出来る。
アーケードをクリアしたりすることで色んなイラストが見れるようになっていく。
指定された連続技をこなしていくモード。
正しく出来ればクリアとなる。どんな連続技なのかわからない時はデモプレイも鑑賞可能。
レベルが高くなっていくほど難しいだけで実用性がほぼ皆無になっていく難易度は高くなっていくので、腕に自信があるプレイヤーにはおススメ。
キャラクターの色やオンラインでの登録チームを変更することが出来る。
選択出来る色は最初は限られているが、バーサスやオンライン等で使用した回数に応じて順次増えていく。
色替え出来る部位が細かく分かれているので結構お遊びが出来る。ミニスカ、ノーパンのユリなんかは序の口でアイデア次第ではポケモンマスター、河童、某同人シューティングゲームの死なない女医、スネオヘアーのカンフーストリートファイター、如月影二など色んなカスタマイズが可能。
iPhone/スマートフォン向けに調整された移植作品。コンシューマ版より若干早い段階で配信され、現在はMr.カラテ・斎祀を除いた全キャラが使用可能となった『i/A-2012』が無料配信されている。『i-2012』のみ通信対戦を備えているが、通常技・EX技の一部オミットなどの影響でキャラランクがかなり変動しているほか、簡易入力システムの影響で立ち回りよりも「いかに間髪入れず相手を攻め立てるか」というコンボゲーのそれに近い環境となっているため、『XIII』をベースとした派生作品と考えた方がいい。
THE KING OF FIGHTERS XIIIに関するニコニコミュニティを紹介してください。
THE KING OF FIGHTERS | |
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ナンバリングタイトル | '94 - '95 - '96 - '97 - '98 - '99 - 2000 - 2001 - 2002 - 2003 XI - XII - XIII - XIV - XV |
外伝 | EX - NW - MI - '98UM - 2002UM - SKY STAGE |
掲示板
74 ななしのよっしん
2021/02/04(木) 21:39:09 ID: Jb9uhLdqJi
THE KING OF FIGHTERS i/Aについてだけど、少なくともAの方は開発が更新を全くしないせいもあって現行のAndroid機種では新しすぎて対応していない(起動できない)ことも記載していいんじゃない?
iはできるのかもしれんけど
75 ななしのよっしん
2021/06/28(月) 21:09:22 ID: Jzted0WEkL
>>71
同意。
なまじ最終章だけドットを新しくしてしまったから総集編ないままに新章突入しちゃってなあ
今までの使いまわしのツギハギでいいから総集編欲しいわ
76 ななしのよっしん
2023/11/17(金) 11:09:32 ID: HtnuqUFRd4
ついにSwitch版も発売!
プレイしてみた感じ、少なくともソロではロードの長さや操作性その他、特に悪くはない
最初からネスツ京、炎庵、KARATEもそれぞれ京、庵、タクマにあわせてXを押すことで選べるが、ビリーとノーマルサイキは隠しキャラ扱いか(KARATEはタクマの隠しカラーとしてもあるので事実上2タイプ。こちらもタクマ選択後、カラー選択画面でXを押せば良い)
当初の発売から考えれば10年経ってるんだから今更隠しキャラにしないで全キャラ最初から解放してろよとか、ほぼベタ移植じゃなくて新キャラ追加するとか、あるいは値段自体もベスト版相当に抑えるとかしろよと言いたくなるな
上でも上がってるKOF2013Aの出来が良すぎたせいで大して目新しさも感じないし、個人的に14以降のKOFはもうKOFとして見てないので事実上の最後のKOF作品である13をSwitchで出してくれたことには感謝するが、どうせならばもう少し何か欲しかったというのが正直な気持ちだな
ネット対戦機能を強化してロールバックが云々で遅延も減らしたのだろうけど、そもそ
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最終更新:2024/04/24(水) 10:00
最終更新:2024/04/24(水) 10:00
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