TL1000Rとは、スズキ株式会社のスポーツタイプの大型自動二輪車である。
1998年に発売され先行発売のTL1000Sのレース対応仕様として登場するが結果は散々であった。
一目で判るほど特徴的なデザインのカウル形状は空力の追求によるもので、シングルシートカウルはらくだのこぶのような形状をしている。しかし、こぶが勝手に飛んでいくというトラブルが多々発生した(ただし、対策部品を着けると飛びにくくなる模様)。
フレームはコンベンショナルなアルミツインスパーフレームが採用される。しかし、夏場はかなり過熱されるのでできればフレームヒートガードの取り付けを推奨する。
エンジンはTL1000Sより軽量・高強度を持つ鍛造ピストン・高回転域での燃料供給を確保するため、1気筒辺り2つのインジェクタの2ステージ制御燃料噴射装置が採用され輸出仕様135psのハイパワーを絞り出す。ビモータSB8にも採用され2000年WSB第2戦で優勝した模様。
リアサスペンションにはTL1000Sより大容量化・温度補償機能が付いたロータリーダンパーがセットされエンジン・足回りともハード志向のセッティングとなっている。ただし、ロータリダンパーはユーザーに不評なためオーリンズなどのリアサスペンションに交換されることが多い。
レースユースを見こして採用されたツインインジェクターは、低速域の扱いやすさと燃費の向上を副次的にもたらし、ツーリングにも十分適用できる特性を持つ。燃費はリッター10~20㌔くらい。
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最終更新:2024/03/29(金) 01:00
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