The Princess of Tennis 単語

ザプリンセスオブテニス

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『The Princess of Tennis』とは、ハリアーPによる、『アイドルマスター シンデレラガールズ』と『テニスの王子様』を題材にしたファンコミックである。

同作品はpixivでも『テニプリンセス』のタイトル投稿されている。

目次

概要

主人公島村卯月をはじめとする、シンデレラガールズアイドルたちが、女子高校テニス界で全大会の頂点をし活躍するという、スポーツ漫画王道を行くストーリー

元来は「第七次ウソm@s祭り」の一企画として、ハリアーP投稿した3作の動画の一つであり、第1話のみで打ち切りの予定だったが、ハリアーP自身の継続希望もあり、2013年11月30日から「ニコニコ静画」にて漫画形式で連載を開始。
連載開始から4ヶほどは、ほぼ2~4日に1話という驚異的ペースで新たな話を投稿し、その後ややペースは落ちたものの、それでも5~7日に1話という「高速ハリアー」の異名に恥じないスピード更新ぶりをみせていた。しかし、2014年7月7日投稿の第60話にて、ついに連載のストックくなったとハリアーPが表明。以後のペースダウンは避けられないと思われた。
ところが、6日後の7月13日には第61話が投稿されるがこのような事態を予想できただろうか。しかもその間ハリアーP風邪をひいていたらしい。「高速ハリアー」の伝説はまだ終わりを知らないくれぐれもお体に気をつけてください
さらには第72話掲載後に救急車で運ばれたということで、第73話の掲載はさすがに約1ヶいたものの、その一週間後には第74話を投稿している。本当にお体を大事にしてください。

2015年5月31日関東大会編が第99話(+おまけ回)で完結。第100話以後は、「全編」として、2015年6月9日より別で連載が再開している。

さらに2019年12月8日より「全Part2」ので第199話以降の話が連載されている。

登場人物

※一部ネタバレを含んでいる可性があります。閲覧の際にはご注意ください。

作中の登場人物の大半は(テニス部の顧問役を除き)女子高校生という設定であり、本家年齢とは異なる場合が多い。ハリアーPの説明によれば、これはシンデレラガールズアイドルたちがテニス物の連載に出演しているということらしい。年齢詐称の人物がいると言ってはいけない

青春学園(東京)

主人公島村卯月が所属する高校略称は「青学」。
かつては高校女子テニス部の強校だったが、卯月らの入部時の所属部員は部長一人のみと、廃部寸前にまで凋落していた。
現在の所属部員は、部長北条加蓮を筆頭に、島村卯月三村かな子池袋晶葉楊菲菲安部菜々日野茜の7名。部長の加以外は1・2年生ともに新入部員という急造メンバーで大会に挑む。
顧問は片桐早苗先生数学教師)。

 

所属部員・顧問

 

島村卯月

主人公。1年5組に所属。テニスをこよなくする青学の新入生。後に関東大会の直前、ジャンケンにより副部長となる。
幼い頃、高校女子テニス大会の試合を観戦し、青学のある選手の活躍をにして、青学女子テニス部に入ることに憧れるようになった。憧れの青学女子テニス部に入部し、部長である北条加蓮の実約束をかなえたいという彼女の熱意に奮起し、青学復活と全制覇に立ち上がることを決意する。中学では女子テニス部がかったため、公式試合の経験はいが、いくつものテニスサークルに顔を出していて、大人との対戦に勝ったこともある。
対戦相手がであろうと、常に勝利し、決して試合を諦めないという心意気から、どんな打球にもしつこく食らいついてゆくアグレッシブベースライナーとしてのプレイスタイルを本領とする。
さらに内面には自身も気づかない暴性を秘めていて、その暴性は、自分よりもかに強い相手と対戦すると覚醒し、意識に「無我」を引き出して戦おうとする。当初の段階では、全な「無我」の制御には至っておらず、身体に大きな負担を与える未完成なものであった。関東大会の紅葉戦で新たな「無我」の制御に覚醒。胸に覇気を凝縮させることで全を維持したまま長時間戦えるようになった。

三村かな子

1年生卯月幼なじみクラスメイト
卯月とは小さい頃からのテニス仲間で、一緒にテニス練習をしてきた友。
大人しくやや引っ込み思案な性格の上、自分のプレーヤーとしての実不足から、物語当初は卯月たちの足手まといになることを恐れ、テニス部入部に乗り気でなかった。だが、灰原高の有香との出会いや卯月必死の説得により、本気でテニスに打ち込むことを決意する。
自分の弱さを自覚した上で相手の弱点や見抜き、その一歩先を読んで攻撃するプレイスタイルを持ち味とする。関東大会での対紅葉戦の最中、「無我」に覚醒意識ながらも「無我」を眼に集中させることで相手の打球を時に分析し、完璧に打ち返す戦術を身につけ、カウンターパンチャーとしてのプレイスタイル確立する。
関東大会までは、要な試合では負け続けるという結果だったが、全大会前の特訓で紅葉渋谷凛導を受け、カウンターパンチャーとしての戦い方に磨きをかける。そして全大会一回戦では、ブラウニー学園とのシングルス3の試合で小日向美穂と対戦。最後まで食い下がる美穂の攻撃をすべて封じて勝利し、勝者としての覚悟のもとに、チーム勝利を自らの手で勝ち取った。
作者ハリアーPは、本作品はかな子の成長物語でもあるとコメントしている。

北条加蓮

3年生。女子テニス部長
中学時代は渋谷凛神谷奈緒とともに、関東三強のプレーヤートライアド・プリムス」の一として、全大会でも活躍したが、奈緒とそれぞれ別の高校に入って対戦することを約束し、青学入学した。
しかし入部した青学はすでにかつての栄を失い、試合参加できる部員がわないまま、2年間公式試合に参加できずにいた。見かねたから高校選抜チーム補に推薦されるが、卯月たちの入部によりそれを蹴り、最後に約束をかなえるチャンスとして、全大会をす。
は2年間のブランクを感じさせず、全トップクラスを誇る。最初の練習試合では、卯月・かな子・晶葉の三人を一人で同時に相手どり、ストレートで圧勝している。
卓越した実の一方で、「APバイパス胸部圧迫症」という先病気を抱えている。治療法は確立されておらず、長時間しい運動を行うと、胸部を圧迫するような痛が走る。このため全の試合は基本的に一日一回しか許されない。
攻守にわたる多プレーを持ち味とするオールラウンダー。右腕に「無我」を集中させることで、恐るべき精密さと威を併せ持った打球を放てるほか、一度見た他人の技を自分なりに解釈して同様の球種を打てるなど、全の技巧を誇る。これらの多な戦術を自在に使うことで、自分のペースで試合を有利に運んでゆくプレイスタイルから、「千術」の異名を持つ。必殺技の「火」は、右腕の無我限界まで集中させ、それを一気に解放爆発させることで放つ一点突破の一撃。コートをえぐり取るほどの威があるが、腕を酷使するため、多用することは危険を伴う。
基本おちゃめでちゃっかりした性格。後輩部員には慕われ、他校の選手とも仲良く気軽に付き合っている。また試合のある時などにしょっちゅう自分の髪型を変えている。また寂しがりやの一面があり、関東大会後は持病によるハンデするため、富士山での高地トレーニングに一人励むことになる。その間チームメイトに会えずにいたため、全大会直前に卯月たちに再会した時には、嬉しさのあまり皆のをぐちゃぐちゃにしている。
にとっての奈緒は、テニスを通してそれぞれの真剣な思いを通わせる友同士であり、何よりも全で戦わなければならないライバル。その気持ちと自らの持病ゆえに、今大会が自分の最後のテニスだという決意を固めている。また卯月たち後輩は、自分の思いをえてくれた仲間であると同時に、自身が今テニスをする何よりの理由であると思っている。

池袋晶葉

1年生卯月・かな子とはクラスメイト自称天才マネージャー」。
青学女子テニス部にかつての栄を取り戻すことを見て入部する。元来はマネージャー志望だったが、部員不足から、なし崩しに選手も兼任することになる。後にウサミン先輩こと安部菜々青学最強ダブルスを結成する。
中学時代、自らの体格にコンプレックスがあって、スポーツにも興味はなかった。だが、特別顧問として訪れた和久井留美テニスの面さと人に自信を与えることの素らしさを教えられ、自分もかくありたいと思いマネージャーを志した。
マネージャーとして対戦校のデータ分析・研究を行うなどの頭面を担当する一方、選手としてもなかなかの実者。サーブボレーヤーとアグレッシブベースライナーの中間的なプレイスタイルを基本とし、小柄な体格を補う・跳躍を持つほか、テニスの定石を全てマスターしているとする知識量を生かして試合を有利にリードする。

楊菲菲

1年生香港からの留学生で進学組の1組に所属。
新入部員勧誘をする卯月と出会い、青学テニス部を強くしたいという彼女のひたむきな想いに感じて入部する。
香港時代からのテニス経験者。優れたテクニックにもとづく多な球種とあらゆる情況に対応できる冷静な試合運びを心がける。また打球の回転を見抜くことができる驚異的な動体視力の持ちでもある。さらにチームメイトである日野茜の大によるダメージを回避する技術を身につけるなど、テニス以外の場面でも学習の高さを発揮している。
青学メンバー中では、チームのためにどのような手段を使っても勝利するという意識がよりも強い。ストーリーが進むにつれ、勝利を冷追求するプレイスタイルを取得し、格上の相手との圧倒的に苦しい試合でも、相手の弱点を集中的に狙ったり、挑発的言動で相手の冷静な判断を奪うといった容赦のない戦術を繰り広げて勝利を収めている。また物語が進むにつれ、チームメイトや対戦相手の必殺技を即座に自分のものとするコピー能力を発揮するようにもなっている。
カウンターパンチャーとしてのプレイスタイルに相応しく、対戦相手の打球を巧みに打ち返す多な返し技を得意技とする。返し技としては、スピンと同じ方向に回転をかけて「跳ねないボール」や「イレギュラーバウンド」を実現させて返す「」、ボールを故意にラケットフレームに当てて打ち返すことで生じるブレ球「子棍」、紅葉での試合でかな子が見せた技のコピーである、相手が打ったスマッシュ遠心力効化して上に打ち上げ、相手の後ろのベースライン際に落とす「方戟」、ブラウニーでの対戦相手・松尾千鶴必殺技「八法返し」をコピーした「后羿」、紅葉速水奏必殺技「ベーゼ・ルー」のコピー「点針」がある。

安部菜々

他人に自分を「ウサミン」と呼ばせるちょっと痛い2年生。
本人く、ウサミン星と交信でき、かつてはウサミン星で活躍していたとのこと。
過去にバレリーナを志すも挫折し、そのため高校を一年留年している。心の底で何か打ち込めるものをめていたところ、有な新入部員を探していた晶葉と出会い、テニスの経験はかったにもかかわらず、脚麗な体捌きを見込まれて半ば強引にテニス部に勧誘される。半ば成り行きでの入部だったが、後に本気でテニスに打ち込むことを決意し、自分を勧誘した晶葉と青学最強ダブルスのペア「ウサウサペア」を組む。
足の速さ・高い跳躍・どんな体勢でもバランスを崩さない安定感を武器にし、サーブボレーといった、足技を使った攻撃を持ち味とする。
得意技は、高い跳躍から打ち下ろす強ジャンピングボレー「ウサミンビーム」。
上記の通り留年しているため、来年度は公式試合に出られないことが全大会の折りに明かされている。

日野茜

2年生。栃木県からの転校生で、の大きい熱血元気
高校ラグビー部のチアリーダーに自分の青春げることを見てきたが、青学にはラグビー部がかったため、一緒にラグビー部探しを付き合ったかな子の説得を受けてテニス部に入部。入部前のテニス経験はかったが、すぐにテニスの楽しさにのめり込み、才を開させる。
卯月と同じアグレッシブベースライナーだが、こちらは強パワーと底なしのスタミナを誇り、快なプレイスタイルが持ち味。当初は経験不足からテクニック面に粗雑なところがあったが、試合経験を積むにつれて、緩急をつけたプレーで相手をゆさぶってみせたりするようになる。また試合中に追い詰められると、身体が本的に他者の必殺技で反撃するなど、潜在的なは極めて高いことがうかがえる。
な精の持ちであり、たとえ強な対戦相手に大敗しようとも、決してくじけず次をして頑り続ける。(当人は自覚していないが)そうした愚直な姿勢からチームムーメーカー的存在になっている。ただし頭的な方面は自他ともに認めるほど苦手で、ミーティングの話が少しでも複雑な内容になると、頭がオーバーヒートを起こしてしまう。また思わず出てしまう大は、周囲のチームメイトに少なからざるダメージを与えている。
得意技は、打球前のダッシュによって強スーパーショットを放つ「ダイビングタックル」。さらに全大会では、日下部若葉導を受け、彼女の「縮地法」を体得する。

片桐早苗

女子テニス部顧問。
性格は率直でをこよなく愛し練習中や試合前のアドバイスの際には、ちょくちょく意味不明ポーズをとる。
新任の数学教師として青学に着任当日、加の請願と、約束をかなえる最後のチャンスに賭けてみたいという彼女の想いに心打たれて、廃部寸前のテニス部顧問を引き受ける。
普段の言動はかなり大雑把だが、テニスにかける情熱と監督としての責任感は強く、チームが難局にある時には、強く熱い言葉で加部長ら選手たちを叱し、その気持ちを支えてくれる。
作中では、優秀なテニス経験者かつ「無我」の覚醒者とおぼしき場面がたびたび見られるが、具体的な経歴は現時点では不明。

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灰原高校(東京)

青学と同地区の高校
昨年までの女子テニス部は、所属部員5名(幽霊部員3名)という名的に存在するだけで本格的な活動のない全くの名校だった。だが今期の都大会地区予選において初出場し、都大会の常連校に圧勝し注を浴びる。
所属部員は、部長高森藍子を筆頭に、鷺沢文香(副部長)、中野有香輿水幸子大石泉土屋亜子村松さくらの7名。選手は部長と副部長以外、全て2年生である。
顧問は兵藤レナ先生英語教師)。

 

所属部員・顧問

 

高森藍子

3年生。女子テニス部長レナ先生く、トランプに喩えると「スペードキング」。
元々は副部長の文香と一緒に、二人だけの女子テニス部で遊びとしてのテニスをしていたが、新しく顧問となったレナ先生に素質を見いだされる。
公式試合の経験はく、都の地区予選でも出番がかったため、その実は未知数であったが、都大会準々決勝の対紅葉戦にシングルス3で登場。対戦相手の多田李衣菜に、試合時間わずか15分、6-0の完全勝利をしてのけた。
灰原最強。普段は穏やかな性格だが、試合になると怖い人。緩急を利用して対戦相手のペースを崩すプレイスタイルを基本とする。非常に繊細かつ巧妙に緩急を付けた「チェンジオブペース」によって、相手のペースを緩やかに狂わせ、気づかないうちに試合の導権を奪う。さらに対戦相手の線に向かって「沈む球」を打ち、相手に打球が一止まるかのような錯覚を起こさせることで、その動きを封じてしまう。
都大会の段階では、公式試合の経験が不足していたこともあり、宮本フレデリカ敗北しているが、その後、強敵と試合を重ねることで経験を積み、「テニス」という自身のプレイスタイル確立し、レナ先生から「間使い」の異名で呼ばれるようになる。

中野有香

2年生。レナ先生く、トランプに喩えると「スペードエース」。
第1話で下校途中にテニスの打ち合いをしていた卯月たちと出会い、対戦したかな子に再戦の約束をする。以後も作中では青学メンバーと顔を合わせる場面が多い。
空手の有段者であり、試合中などに「押!」の掛けが出る。その鍛錬の賜物として、パワースピード・体捌き・精のいずれにも優れ、空手の技活用した「空手テニス」で試合に挑む。また試合では、相手の実如何を問わず、臆せず最後まで全で立ち向かうことを信念とする。彼女のそうした姿勢は灰原の精的支柱にもなっていて、チーム全体に「気合いを入れる時には『押!』の掛けが上がる」「強敵にも臆さず立ち向かうことで強さを発揮する」などのを与えている。
得意技は、強ドライブの「正拳打ち」、逆を突かれても対応できるバックハンドの「回し打ち」、スマッシュの「手刀打ち」、ジャンピングスマッシュの「瓦崩し」など、技名はいずれも空手に由来する。
関東大会では、宮本フレデリカ王の本田未央青学北条加蓮といった、全トップレベルプレーヤーと対戦。いずれも圧倒的実差から敗戦するものの、強敵との対戦による急成長は著しく、加との試合の途中では未制御の「無我」を発動する。さらに全大会直前には右腕の「無我」に覚醒するなど、一流プレーヤーとしての片鱗を見せつつある。

大石泉

2年生。灰原高校ニューウェイブ」の一人。レナ先生く、トランプに喩えると「クラブジャック」。
カウンターパンチャーのプレーヤーで試合を冷静に進める知性だが、初期では相手のペースに押されると慎重になりすぎて決め球を打てなくなる弱点が見られた。後に強校との対戦を重ねて経験を積み、大胆に前に踏み出して相手の攻撃を返すなど、積極的なプレイスタイルを身につけるようになる。
理屈っぽい面があり、また自他ともに甘えを許さない性格。これらのことから、自分のキャパをえる状況に陥ると、自分の内面に入り込んで周りが見えなくなり、あえて危険に立ち向かおうとするところがある。一方で気質なところがあるため、自分以外の他人が危険なことを行えば、本来の慎重さからくる冷静さを発揮できる。
得意技は相手の頭上スレスレをかすめて沈む強トップスピン「ブレイキングウェイブ」。全大会では強化技として、打球の間にジャンプによって威・回転を強化する「三角波(ピラミダルウェイブ)」を披露した。

土谷亜子

2年生。灰原高校ニューウェイブ」の一人。レナ先生く、トランプに喩えると「ダイヤジャック」。
脚が速く「後衛から一気に前衛に走る」「全な逆方向の打球に追いつける」など驚異的を誇り、反射神経にも優れた前衛のダブルスプレーヤー。都の地区予選の対青学戦では、同じく足技の得意な菜々としい攻防を繰り広げた。
得意技は減速せずにダッシュの方向を自由に変換できる足技「ウェイブ・ライド」。全大会からは、ランニングショットによって一気にスピンをかけ、バウンド後に球速を増す「ソニックウェイブ」を編みだした。さらに切り札として、後衛のポジションからすべての打球の威・回転を相殺し、ネット際に落とすドロップショットカーム)」を会得したが、手首に大きな負担がかかるため、普段は封印している。
常に真剣ふるまうプレーヤーが多い灰原の部員の中では、諧謔的な言動が立ち、やや異質なように見られるが、それらは部内での緩和剤としての役を自覚した上での行動である。テニスに対する情熱は、普段表に出さないだけで、実際には他の部員に劣らず熱い。

村松さくら

2年生。灰原高校ニューウェイブ」の一人。レナ先生く、トランプに喩えると「ハートジャック」。小柄でキュートな外見からは想像できないパワープレーヤー
レナ先生スカウトされる前は、友人・亜子とともサークルテニスに打ち込んでいた。テニスを始めた頃は、他の二人と違って自分の武器というものがなく、一人伸び悩んでいた。しかし、単純にパワーを鍛えることに自分の可性を見いだし、努試行錯誤の上、全大会時には全パワープレーヤーにまで成長した。
一撃必殺の得意技「タイダルウェイブ」は、全体重をのせて両手で威を底上げした強ショットで、威は対戦相手のラケットをはじき飛ばすほど強。また全大会で新たに披露した両手打ち「一発大波(フリーク・ウェイブ)」は、ネット際の高い打点から打ち下ろさないといけない制約はあるが、当たれば並のプレーヤーでは返せない一撃必殺の技である。

輿水幸子

2年生。「カワイイ」が口ボクっ娘左利きプレーヤー
痛い手さを装った言動とは裏に、プレイスタイルは基本に忠実。的確なショットと堅実な試合運びで相手を翻弄する。
レナ先生く、トランプに喩えると「ハートのクィーン」。近くのテニスサークルで活動していたところ、有望な選手を探していたレナ先生に見いだされ、スカウトされる。
その才ニューウェイブの三人を駕し、チームメイト中野有香に匹敵するというが、精的に追い込まれると脆いところがある。
後に対戦相手に応じて特化させた定石を武器に戦うようになり、関東大会の対戦では、格上とされていたナターリアシングルスで破る金星をあげている。また全大会では、基礎を底的に追求することで多な戦術を身につけ、カウンターパンチャーからオールラウンダーにプレイスタイルを変化させた。さらに関東大会で王の佐久間まゆ精神攻撃「強制同調」に敗した経験をバネに、どんな強敵にも臆せずぶつかって戦えるようになるなど、精面でも大きな成長を見せている。

鷺沢文香

3年生。副部長レナ先生く、トランプに喩えると「ジョーカー」。
3年生だがテニス経験は浅く、本格的に始めたのは、新たに顧問となったレナ先生に才を見いだされた1年前から。それまでは特に野心もく、部長子と二人で軽い運動程度のテニスじてきただけだった。今期初めて公式試合に出た後は、真剣テニスに打ち込む2年生後輩たちや、自信と強さに満ちた他校の生徒たちの姿を見て、勝利めて試合に臨むようになる。
カンターパンチャーのプレーヤーで、基本戦術に忠実にしてそれを高いレベルで実践することができる実者。得意技は、ラケットを大きく振り抜くことで変化を見せるショット死神」(バギーウィップ進化技)。または「死神」同様のスイングを利用した高速かつ精密なパッシングショット道化師」。この2種類のショットを攻守両方に織り交ぜて使い分けることで、対戦相手の隙を突く。

兵藤レナ

女子テニス部顧問。かっこよく美人英語教師
灰原の顧問に赴任後、子と文香の二人しかいなかったテニス部の強化に乗りだし、各方面から実ある選手を発掘して、全大会を狙う。
いつもトランプ携帯し、自軍の選手や戦術をトランプカードに喩えて説明する。
青学顧問の早苗先生過去や「無我」についても知っているらしい。

[隠す]

 

 

紅葉大学附属高等学校(東京)

部員数約200名を数える、東京最強マンモス校。
去年の実績は、都大会優勝関東大会3位・全ベスト8と、全でもトップクラスの強校。
中学時代、関東で名を上げたプレーヤーを勧誘して集めるほか、他校の優秀な部員の引き抜きにも積極的である。
所属部員は正レギュラー(7人)・準レギュラー(約30人)・一般部員の3ランクに分けられている。関東大会前の試合で敗北した場合、正レギュラーでも容赦なく降格させられるなど、底した実義を方針とする。
トライアド・プリムス」の一である渋谷凛部長に、諸星きらり西園寺琴歌速水奏(副部長)、上条春菜多田李衣菜木村夏樹松永涼など、いずれも有プレーヤーを正レギュラーえる。前述のとおり、部員を多数抱えるため、正レギュラーは3年生から抜されるのが基本だが、きらり奏の3人は1年の入部当初から頭をあらわしていた。
顧問は和久井留美先生音楽教師)。

 

所属部員・顧問

 

渋谷凛

女子テニス部長。3年生。紅葉の大ボスとして君臨する。
中学時代は、北条加蓮神谷奈緒とともに、関東三強のプレーヤートライアド・プリムス」の一として、全大会でも活躍したが、加奈緒とそれぞれ別の高校に入って対戦することを約束し合い、紅葉入学した。
1年生の時から正レギュラーに選ばれ活躍しており、2年生の関東大会で同じトライアドの神谷奈緒と対戦し、彼女勝利している。
無我覚醒者であり、眼に覇気のオーラを凝縮することで、対戦相手の打球の球種や返球位置を時に分析・判断して、完璧な返球をしてのける。全最強カンターパンチャーであり、「千封」の異名で知られる。そしてここぞという時の絶好球には、ジャンプして高い打点で打ち返すショットジャックナイフ」で攻撃に出る。
紅葉でも歴代最強と評される実者ながら、テニスに対してあくまでストイックな姿勢は後輩部員の尊敬を集め、彼女たちからは「しぶりん部長」と呼ばれ、試合では「しぶりんコール」の援が湧きあがる(ただし本人はその呼び名を嫌がっている)。
関東大会後、友の加を支えたいという気持ちから、青学の強化訓練に協することを承諾する。同じ無我の使い手であるかな子をコーチするほか、昨年の決勝で自らが見た本田未央の決め技「」の返し技を編み出し、それを卯月に伝授する。

諸星きらり

3年生。正レギュラーの一人。今期高校女子テニス界で最高の身長184センチを誇る長身プレーヤー
レギュラー仲間渋谷凛速水奏とともに1年生の時点で頭を現してきた逸材。部内での人気も高く、彼女が試合に出場する際は、応援部員から「きらりコール」が湧きあがる。
長身の体格を生かしたパワープレーを本領とする一方、試合の大局を見極め、緩急をつけた冷静な対応もできる純に強いプレーヤー必殺技の「きらりビーム」は、全高校女子第3位の最速220キロを誇る高速サーブで、ほとんどの対戦相手が反応できないままに確実にサービスゲームキープしてしまう。
関東大会では上記のプレイスタイルで対戦相手であった青学日野茜を苦もくあしらう強者ぶりを見せつけた。全大会前の青学の強化訓練では、高速サーブの対応特訓役をつとめたほか、が自分の返し技を卯月に伝授するのに協している。

西園寺琴歌

3年生。正レギュラー部員の一人。
元は都内のお嬢様学校で有名な三ツ葉学園の生徒で、有名コーチテニスを嗜んでいたが、今期から紅葉に編入して、一気にレギュラーの座をつかんだという実者。
育ちの良さを感じさせる言葉遣いとおっとりした雰囲気の持ちで、世間知らずで天然なところがあるが、自らのテニスの実にはしっかりした自信と誇りを持っている。スタミナも抜群で、編入々、紅葉の選手を相手に10人抜きしてみせたほか、作中では大学テニスサークルに所属しているというDQN男子を一人で相手にして笑顔で10人抜きをしてのけている。
必殺技の「オシバナ」は、打球を削るようにフルスイングすることで高速回転を生みだし、打球速度は遅いが、バウンド後に打球が消えたかのように弾けるというもの。ボレーで返そうとしてもラケット上で弾けてコントロールできない上、アンダーサーブでも打つことが可であるなどな技だが、一撃必殺を前提としているため、連続して使用すると腕に大きな負荷が掛かるのが弱点。

速水奏

3年生。正レギュラーの一人にして女子テニス部副部長きらりとともに1年生の時点で頭を現してきた逸材。去年の全大会では、最強ダブルスとされた天王寺の「ねこねこペア」(前川みく一ノ瀬志希)を破った一のダブルスプレーヤー。今期紅葉最強ダブルスの一として、松永涼とペアを組む。
プレイスタイルは、対戦相手のペアの一方を集中的に狙うという冷なもの。対戦相手の感情を逆撫でするような挑発的言動もあって、部内の後輩たちからは恐れられているが、これらは対戦相手から冷静な判断を奪うための計算にもとづいた行為である。実際には、チームメイトが一人で想いを抱え込んでしまった時には、彼女のことを気にかけていたりと、仲間を気遣う思いやりある人物であったりする。
テニスプレーヤーとしては卓越した技術の持ち。特に得意技の「ベーゼ・ルー」(フランス語で「重たいキス」の意味)は、ドロップショットボレーでの返球時に、まったくバウンドしない絶妙なショットを放つという驚異的な技である。

松永涼

3年生。正レギュラー部員の一人。紅葉最強ダブルスの一として、速水奏とペアを組む。
相方の奏同様、対戦相手のペアの一方を集中的に狙うという、シビアに勝利追求するプレイスタイルを身上とする。一方で性格は情熱的で義理固く、部内での後輩人気も高い。
得意技の「ドライブシャウト」は、鋭いカーブを描いて絶妙のタイミングで対戦相手の横をすり抜けショット。フォアでもバックでも対応可で、左右どちらも対応でき、なおかつ度調整も可という、極めて汎用性の高い技である。

木村夏樹

3年生。正レギュラー部員の一人。左利き
友である衣菜の正レギュラー復帰の猛特訓に付き合い、関東大会初戦のダブルス2で彼女とペアを組む。
卓越したボディバランスの持ちシングルスもダブルスも両方こなせる器用なプレーヤー。試合ではコート内を滑り込むようにして動き回り、返球を底的に拾いまくるプレイスタイルから「スライダー」の異名を持つ。このため、試合ではシューズを何足も履き潰し、そのたびに新しいのに交換する。
ノリがあがると動きにキレが増す一方、勝負に関係なく熱くなりすぎてしまうところがある。

多田李衣菜

3年生。正レギュラー部員の一人。
はあるが、いささか調子に乗って相手をめてかかるところがある。都大会準々決勝のシングルス3で、灰原高の高森藍子と対戦。わずか15分でまさかのストレート負けを喫し、正レギュラーから降格させられる。
だが、復活を期して猛特訓を開始。関東大会前の練習試合で正レギュラー春菜を破り、木村夏樹の口添えもあって、正レギュラーの地位を取り返す。復帰後はダブルスを組み、どんな打球も根性で追いつく、泥臭いプレイスタイルを身につける。

上条春菜

3年生。正レギュラー部員の一人にして眼鏡ストメガネっ娘
強気のテニス前線一気に出るサーブボレーヤー。予測不能の動きで相手の裏をかくプレーを持ち味とし、「グラスホッパー」の異名を持つ。
常時眼鏡を複数携帯しているらしく、初登場時の第33話では、ダブル練習の相手をしたかな子と幸子眼鏡をかけさせるという、よく分からない行為に出て、彼女たちを困惑させている。
大会前の青学との合同練習時にも参加者人数分のメガネを持ち込み、練習の合間を縫ってことあるごとにメガネの着用を勧めている。彼女によると「もっとメガネを感じて」ほしいらしい。全大会でも試合観戦中にメガネに似合うかを物色し、偵察に来た神谷奈緒などにメガネ着用を勧めている。

ふーちゃん

1年生の新入部員。本名不明。
基本的にはモブキャラなのだが、ストーリー中では伝役やのシューズ交換役、外野席での応援役など、要所で立つシーンが多い。なかなか可愛いなので今後の登場も期待される。

笹森さん

2年生部員(おそらく一般部員)。下の名前は不明。
都大会の敗北レギュラー落ちした衣菜が関東大会直前に和久井先生土下座してまでレギュラー復帰を懇願した姿を非難したところ、副部長の奏にその不遜な態度を揶揄される。だが関東大会で衣菜の気迫に満ちたプレーにして感動し、その気持ちを素直に述べて衣菜に感謝される。
奏には名前を覚えられていなかったが、衣菜には覚えてもらっていた模様。

白坂小梅

紅葉ユニフォームレギュラーバッジをつけて全大会の試合を見に現れる。

和久井留美

女子テニス部顧問。クールな雰囲気と威厳を感じさせる音楽教師
普段は特別顧問として日本各地の中学校を回り、学生テニスの面さを教えているため、都大会段階の公式試合では顔を出さない。
関東大会以前で敗北した選手は容赦なく降格するという底した実義を採用し、部員からは畏怖されている。実際には敗北自体よりも、実への奢りによる敗北を容赦せず、正レギュラーには200人以上の部員の頂点に立つ覚悟を要する、の厳しさと情熱を持った人である。
また、特別顧問の地位を利用して学生たちを紅葉に引き抜くのではなく、紅葉に来るかどうかは、あくまで彼女たちの自発的な意志に任せている。
中学時代の晶葉に特別顧問としてテニスの楽しさを教えたことがあり、その時以来、晶葉の尊敬の人となっている。また関東大会直後、友加のため青学チーム特訓に協したいと申し出た時には、快くそれを許可している。

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米寿学園(東京)

東京都の強校の一つ。昨年の都大会ではに敗れたものの、関東大会では二回戦でまで勝ち進んだ。
当時活躍した2年生が今年のとなり、トップ相葉夕美をはじめ、チームは充実している。

 

所属部員・顧問

 

相葉夕美

3年生。「バックハンドの達人」の異名を持つ。
神奈川県在住だが、都内の寿に通っている。
チーム内ではトップの実者だが、あえてシングルス3に出場して一気に切り込み、試合の導権を握る役をつとめる。
高校テニス大会の敗退校が宿泊する「フラワーホテル」は彼女戚の知り合いの(以下略)が経営していて、その縁からホテルに顔が利く。全大会非参加校である紅葉メンバーが宿泊先に困っていた際、快く宿泊をOKした。

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秦緑高校(東京)

東京都の強校の一つ。昨年から外国人選手を大量に引き入れることでチームの大強化を図る。昨年の戦績は、都大会決勝では紅葉に敗れ、準優勝だったが、全大会では見事ベスト8まで勝ち進んでいる。
チームは中高合同で構成されている。レギュラーには、部長日下部若葉以下、エース格の宮本フレデリカケイト(副部長)、キャシー・グラハムナターリアライラメアリー・コクランがいる。
顧問はヘレン先生世界史教師)。

 

所属部員・顧問

 

日下部若葉

3年生。女子テニス部長
背が低いので、ちょくちょく中学生に間違われるたりネタにされることが多いが、そのような扱いされると機嫌を悪くする。
外国人選手で固めたレギュラーの中で一の生え抜き部員。身体に優れる外国人選手の中で、一技術武器に戦う。冷静な判断を持つしっかり者でもあり、部員からの信望も篤い。
得意技の「縮地法」は、身体の筋肉バランスを精妙に操作することで、一気に打球に追いつく驚異的な移動を誇るほか、応用技の「ヘッジホッグ」は、身体全体を回転させることで、体格からくるパワー不足を補うことができる。

宮本フレデリカ

3年生。エース格をつとめるフランス人と日本人ハーフ。「Faucon(フランス語ハヤブサの意味)」「最速のハヤブサ」の異名を持つ。左利き
サーブボレーヤー。人的な反射神経を誇り、ほとんどネット前から動かずに相手の打球をボレーで打ち返す、怒濤の攻撃テニス女子高校テニス公式試合の最短記録を塗り替え続ける。
は全でもトップレベルであり、青学の加部長ですら、勝てるかどうかと言わしめるほど。都大会では、準決勝の対灰原戦で子部長に6-3で勝利したほか、決勝の対青学戦では、「無我」を暴走させた卯月すらも寄せ付けず、6-0で圧勝した。
とにかく実あるプレーヤーと対戦することが大好きで、関東大会後の青学紅葉との合同特訓では、練習後には渋谷凛を相手に試合を繰り広げ、お互い仲良しになる。全大会でも試合観戦の合間にとは何かと絡んでいる。

ケイト

3年生。イギリス人の副部長
精密な打球技術の持ちであり、的確で冷静な試合運びで相手を翻弄する。スタミナパワー若干弱いため、キャシーダブルスを組むことで、弱点を補っている。試合で熱くなると英語が出てくる。
得意技は、サーバーの足元に素くレシーブするライジンショットチューブ・レシーブ」、強なスライスで相手の足元を滑るようにバウンドする「チューブ・サーブ」がある。

キャシー・グラハム

2年生。ニューヨーク生まれで浅草育ちの和風アメリカ人。
の中で最もパワースタミナに優れる一方、冷静な試合分析や理論的な戦術などは苦手だったりする。そのためケイトダブルスを組むことで互いの弱点を補っている。英語を全く話せないため、ケイトが思わず口に出す英語理解できないことがある。
得意技は、強なスピンからバウンド後に高く飛び跳ねて相手の意表を突く「摩天楼サーブ」。

ナターリア

2年生。ブラジル出身。
柔軟な身体ダイナミックプレイスタイルをあわせ持ち、の次期部長される。楊菲菲を上回る驚異的な動体視力を誇り、ボールの回転からバウンド方向を予測できることから、「ホーク・アイ」の異名を持つ。
都大会での楊菲菲関東大会での輿水幸子との対戦では、本来の実を封じられて敗北したが、本来のプレイスタイルっ向勝負を行えた琥珀大槻唯との対戦では、見事に勝利を収めている。

メアリー・コクラン

特別中学生サンフランシスコ出身。左利き
驚異的な跳躍を誇り、中から一気に攻めるプレイスタイルを身上とする。
横の動きに弱いが、ライラダブルスのペアを組むことで、弱点を補い合う。
得意技は、高い位置から体重を乗せて放つスマッシュダンクシュート」、ダンクと見せかけて中で向きを変え、相手の意表を突くドロップボレー「エア・ウォーク」、高度から打ち出す「ジャンピング・サーブ」など。

ライラ

1年生ドバイ出身。
な脚で左右の打球に素く追いつくことができる。
メアリーダブルスのペアを組み、横の動きに弱い彼女佐する。
得意技は、パートナーメアリーを片足で蹴り飛ばし、その跳躍でボールに追いつくスカイラブハリケーンパーム・ジュメイラ」「ドバイタワー」など。

ヘレン

女子テニス部顧問。出身地不明(の向こう)の世界史教師
ことあるごとに「世界レベル」を口にし、自軍選手のニックネームや得意技名の命名は、世界各地の土地にちなんだものにすることが多い。
意味不明な言動が多いが、昨年に顧問に赴任して以降、海外勢の選手を大幅に取り入れてチームの大増強に成功し、昨年度の全大会でベスト8を成し遂げている。またその自信にあふれた態度は選手の活気を生み出すなど、実績を見ればなかなかのやり手である。
「頂点に君臨する者」の条件として、何よりも「心が世界レベル」であることを必要と考える。
関東大会後、青学早苗先生が全大会までの合同訓練を要請すると、彼女格を認めて快く引き受ける。早苗先生と一緒に意味不明ポーズをとったりするが、選手たちへの導ぶりには優秀なコーチとしての格が漂う。

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琥珀谷女子高校(埼玉)

関東の強校の一つ。昨年は関東大会でに敗れ、全大会出場を逃したが、今期埼玉県大会を破の勢いで制している。
中高合同チームで編成されている。「最強姉妹ダブルス」として有名な城ヶ崎美嘉城ヶ崎莉嘉を新たに選手に迎え入れたほか、レギュラーには、岸部彩華部長)、古澤頼子(副部長)、喜多見柚大槻唯小松伊吹といった、自由で個性的なスタイルを貫くプレーヤーたちを擁する。
顧問は三船美優先生古文教師)。

 

所属部員・顧問

 

岸部彩華

3年生。女子テニス部長シングルスを担当。「アゲてこぉ~」が口
部長になったのはあみだクジで選ばれたからとのこと。その経緯ゆえか、部長としては非常に緩く、奔放な部員たちに好き勝手やらせている。一方でプレーヤーとしては、手な外見と軽そうな言動とは裏に大変な努という一面を持つ。
プレイスタイルは非常に堅実。パワースピードには傑出したものはないものの、テクニックと戦術に優れる。
ベースライン上や相手の苦手なコースなど狙った場所にボールを自在に打てる精密なショット「スワローイル・スナイプ」を武器に、対戦相手を翻弄してスタミナを奪い、意図的にコードボールを誘発する必殺技「きまぐれバタフライ」で確実にポイントを奪ってゆく。

古澤頼子

3年生。女子テニス部副部長ダブルスプレーヤーとして小松伊吹とペアを組む。左利き
自由手な選手が多い琥珀の中で、大人しくそうな子。部長彩華同様、あみだクジで副部長に選ばれる。
対戦相手の弱点やクセを冷静に見抜くのが得意。すぐれた分析眼を生かしてコートチェンジの時などにチームメイトに助言をすることもある。
あえてギリギリ返球可な打球を打つことで、相手のペースを攪乱し、意識のうちにスタミナを奪い、後半戦で確実に勝利をものにする「マジックショット」を武器とする。また、ほぼ横にバウンドし、相手がギリギリ返球可な球を狙う「マジックサーブ」という変化球技にも優れる。また演技も高く、自らが疲弊しているようなフリをして対戦相手を欺き、同じく相手のペースを攪乱するといった戦術にも長けている。

小松伊吹

3年生。琥珀ダブルスプレーヤーとして、古澤頼子とペアを組む。
得意のダンスの動きを取り入れたアクロバティックでノリのいいプレーが特徴のサーブボレーヤー。スタミナも抜群で、どんなにしい動きを繰り広げても動きが衰えない。ペアの頼子が対戦相手を攪乱して疲労させるまで、ネット際の打球を拾いまくり、こちらのペース導権を維持する役を担う。
プレイスタイル同様にかなりノリがいいキャラと評される。

城ヶ崎美嘉・城ヶ崎莉嘉

の美嘉は3年生。の莉嘉は特別中学生。「モンスター」の通称を持つダブルスペア。姉妹ともに左利き
姉妹年齢差のため、これまで学校部活動に所属せず、高校生の大会試合にも参加したことはなかったが、年齢に関係ない大会やサークルの試合では、常に「最強姉妹ダブルス」という評価を得ていた。
の美嘉はシングルスプレーヤーとしても優秀で、卒業後即プロ入りが決定している逸材。コート全域を見渡す非常に広い視野から隙のないプレーを行い、相方の多少の崩れを余裕でカバーできてしまう。の莉嘉の方も、中学生ながら並外れた実者と評され、その驚異的な成長速度は、琥珀徴する存在と見なされている。
姉妹ともに「無我」に覚醒し、それを二人で共有する「同調(シンクロ)」という特技を最大の武器とする。このによって、の美嘉の思考・示をの莉嘉が時に理解して行動し、まるでいくつものと腕を持つかのようにコート全域を二人で全に支配する。また両者とも、自らの弱点を突かれても、試合の最中に即座に修正・対応できる驚異的な適応を持つ。
今期琥珀の選手として初めて大会試合に出場する。「最強」の評価に違わず、地区予選・県大会いずれも対戦相手に1ポイントすら与えず完全勝利している。関東大会の対青学戦でも、圧倒的な実差から来る恐怖感によって、「無我」を発動したかな子の戦意を喪失させている。
の美嘉く「手のかかる」がいるおかげで相談を受けるのに慣れているらしく、卯月の悩みを身になって聞くなど面倒見のいい一面がある。莉嘉の「いろんな選手と対戦して強くなりたい」という願いを聞き、また同じプロ志望として交流のある本田未央の勧めもあって高校大会に出場することを決意する。

大槻唯

2年生。今期初めて大会に参加しシングルスを担当。左利き
テニスプレーヤーとして上位の才を持つ。スタミナ・ボディバランステクニックのいずれにもすぐれ、琥珀期待のとして今後を嘱望されている。
打点を自在に操る技術に長けており、ボールの跳ね際をいて素く返球する得意技「スーパーライジンショット」のほか、変化球技も得意である。
一方で自分の得意技で相手の得意技をねじせて勝つことに固執し、相手の挑発に対してもすぐに乗ってしまうという、非常に負けず嫌いな一面がある。そうした一面は、自分のスタイルで勝たなければ絶対納得しない強情なところや、対戦相手のみならず同僚の喜多見柚に対しても、チームメイトとして応援すると同時にライバル意識を抱いているということにも現れている。
関東大会の対青学戦では、対戦相手の楊菲菲に実では全に上回っていながら、前述の負けず嫌いが災いし、心理戦を駆使した菲菲の戦術によって敗北している。5位決定戦でも、ナターリアと接戦を繰り広げながらも敗北。だが、試合の度に爆発的に成長を遂げる驚異的な強さを見せ、全大会からはシングルス2を担当し、同学年の柚と2年生にして琥珀シングルストップ2の扱いを受ける。他校からは柚とともに警すべきプレーヤーと見なされていて、高校アナスタシアからは「パンテラ)」の異名で呼ばれている。そして準決勝での双葉杏との対戦中に「無我」に覚め、さらに同試合中に「膝の無我」の「覚醒」に成功。周囲の観戦者を驚愕させる急成長を遂げた。

喜多見柚

2年生。シングルス1を担当。左利き
下級生ながらも実琥珀シングルスで最強と言われる。チームメイト城ヶ崎美嘉には、トライアドの加部長が本調子であってもそれをぐと評される。
「旋回テニス」という独特のプレイスタイルの持ちネット際で身体全体を常時回転させる技「柚スピン」という必殺技を持つ。この技によって攻撃と移動を同時に行い、あらゆる速球や強打に対しても、追いつき、打ち返すことを可とする。また、切り札を打ち出す際には地にせるような姿勢をとることと、ユニフォームの色とに由来して、「琥珀の虎」の異名を持つ。
温厚な性格でノリはいいが、面倒くさがりな上に何を考えているか分からない一面がある。
今年度の埼玉県大会決勝におけるシングルス戦では、エース宮本フレデリカに並ぶ公式最短試合を記録する。さらに関東大会の5位決定戦ではシングルス1で出場。フレデリカネット際で戦を繰り広げた末に勝利し、全大会出場を決めている。

三船美優

女子テニス部顧問。控えめでおっとりとした雰囲気の古文教師
学校側の事情でごく最近女子テニス部の顧問を任される。それまでテニスの知識はなかったものの、顧問に就任後は一から勉強して部員たちの面倒をみるなど、非常に責任感が強い。
押しが弱い性格のため、ここぞという時に強く出ることができず、自由奔放な部員たちに振り回されることも多いが、選手が負けようとも責めずに暖かく見守る優しさは、個性的な選手たちの才を存分に発揮させ、琥珀を強チームへとのし上げる結果をもたらしている。
テニス部員全員からも「お母さんみたい」「お姉さんみたい」「未亡人みたい」と、好き勝手に言われながらも非常に慕われている。

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黒帝学園(神奈川)

千葉高校とともに関東双璧をなす強校にして、全パワーチームとして有名。去年の実績は、関東大会決勝で王と大戦の末に惜しくも敗れ第2位、全大会準決勝では天王寺高校に敗れ第3位。今期は昨年王に敗れた辱を心に期している。
シングルス「全三強(トップ3)」の一を占める向井拓海部長)を筆頭に、荒木比奈(副部長)、藤本里奈吉岡沙紀間中美里松山久美子森久保乃々水木聖來といった、一人を除き周囲を圧するような迫あるプレーヤーたちをレギュラーに擁する。
顧問は高橋礼子先生養護教諭)。

 

所属部員・顧問

 

向井拓海

3年生。ただならぬ威圧感と迫を感じさせる女子テニス部長にして、パワープレーヤーいのの選手たちの大ボスを務める。「吼」の異名を持つ。「ブッ潰す」が口
昨年の関東大会決勝のシングルス2で王の神谷奈緒を破ったことで、「トライアド・プリムス」を上回る大実者と評される。さらに今期は、天王寺エースである難波笑美とともに、王の本田未央を倒す可性がある二人の中の一人にされ、シングルス「全三強(トップ3)」の一を占める。
問答用のパワープレーを身上とするの大ボスに相応しく、怒濤の攻撃テニスで対戦相手をねじせるプレイスタイルの持ち。「無我」の覚醒者であり、スチーを片手で握りつぶす握力に加え、両手のに覇気を凝縮させることで、不規則大回転の攻撃サーブバーンナウト」やショットトラクション」といった必殺技を使う。身体や技術にも優れ、フレデリカチームメイト藤本里奈吉岡沙紀間中美里らと同等のパワー・技術を兼ね備える。高速ステップ「バックファイア」で一気に打球に追いつき、不利な体勢からでも的確な打球を放つ「カウンターステア」を駆使し、どんな状況でも一気に攻勢に転じて押し通す(これらの必殺技名はすべて趣味バイク関連のにちなむ)。
ヤンキー系の言動や、怯懦なプレーや不甲斐ない戦いぶりには敵味方問わず容赦ないことから、後輩たちには恐れられているが、森久保の時のように、全を尽くして敗北した味方にはきちんとねぎらいの言葉をかけるといった優しく面倒見のいい一面がある。そうした性格からレギュラー内では「たくみ部長」と呼ばれ慕われている(本人はそう呼ばれるたびにキレるが、「次はねぇぞ!」といいつつ許してくれる)。

水木聖來

3年生。ナンバー2にして、部長拓海とともに全トップレベルテニスプレーヤー。「」の異名を持つ。
パワーに関しては部長拓海駕し、部内ナンバー1にして全最強パワープレーヤーとして他校からも怖れられている。
昨年の関東大会決勝ではシングルス3を担当し、当時の王のレギュラー選手を棄権に追い込んで勝利している。だが今期に入って練習中に足首を痛めてしまい、関東大会までは大事を取って休養していた。全大会前に故障を治させ、逆に関東大会で右手首を故障した松山久美子に代わってレギュラー復帰を果たす。

荒木比奈

3年生。女子テニス部の副部長ダブルス1を担当し、吉岡沙紀とペアを組む。
パワープレーヤーいのの中で随一の頭で、「くろがね)の」の異名を持つ。他校の偵察や各選手への作戦立案、趣味漫画で描いた練習メニューの作成など、チームの参謀役として活躍する。ただしものぐさな性格から、アレコレ口実を設けて練習サボろうとすることがあり、その都度チームメイト拓海や久美子に叱られている。
ペアの沙紀の身体を活かし、彼女が確実に強打できる位置に対戦相手の打球を誘導するのが基本戦術。内でのパワー自体は中の下程度だが、それでも大抵の対戦相手を圧倒できるだけの威はある。ただし最初からパワー全開で相手を押しつぶすのではなく、普段は冷静に沙紀のサポートして相手を翻弄し、ここぞというときに全ショットを放つことで、本来の威以上の効果を発揮するという使い方を心得ている。
パワーを最大限活用するプレイスタイルによって、関東大会準決勝では青学の「ウサウサペア」(安部菜々池袋晶葉)を敗に追い込み、決勝でも王のD2組(堀裕子クラリス)を戦の末に下すなど、他校からは拓海と並ぶ強敵として警されている。

藤本里奈

3年生。ナンバー3。シングルス3を担当。
内では拓海部長と互とされるナンバー3のパワーを誇る。作中でも、チームメイト森久保乃々をいとも軽々と投げ飛ばしている。
驚異的なパワーに加え、常人には扱いにくいはずの特注の長尺ラケットを軽々と操る。規定内ギリギリのラケットの長さと遠心力を利用して、殺人的なショットや高い打点からの高速サーブ武器とする。特に必殺技の「羅武歩ラヴぽよ弾」は、対戦相手のラケットや相手自身をはね飛ばし、網のフェンスをへこませるほどのショットだが、あまりに打球が強すぎてコートバウンドさせることができず、そのままではアウトになるため、相手のラケットに当てるように狙い打ちする必要がある。
普段はギャル口調に軽い感じの印を受けるが、試合になると非常に熱くなる傾向がある。本気になると意識のうちに攻撃性・暴性が顔を出し、手加減できなくなる(本人く「まぢやばモード」)。

吉岡沙紀

3年生。ダブルス1を担当し、副部長荒木比奈最強ダブルスペアを組む。
内でナンバー4のパワーに加え、全上位と評される身体を誇り、スタミナスピード・反射神経のいずれにも優れるプレーヤーシングルス選手としても優秀で、ナンバー2のが故障を起こした際には、彼女を代わりにシングルス2に出場させるという意見が出たほど。
ダブルスプレーヤーとしては、ペアである比奈フォローのもとでコート内を自在に動き回り、とにかく攻撃的なプレーして相手を圧倒する。

松山久美子

3年生。ダブルス2を担当し、間中美里とペアを組む。
パワー軍団で名高いにあって、パワー自体は中の下程度と評されるが、変化球技とパワーを織り交ぜて相手を圧倒するテクニック、優れた動体視力から打球の微妙な回転やバウンドの方向を見抜く選球眼をそなえたオールラウンダープレーヤーとして活躍する。
しく勝ち気な気性の持ちで、テニスに対しては自他共に厳しい態度で臨む。練習サボりがちな比奈や、試合から逃亡しようとする森久保などに対してしょっちゅう怒っている。試合開始から全で相手に挑んでくる熱いプレイスタイルが特徴。弱気な態度や緩慢な試合ぶりを見せる相手には容赦ない叱を飛ばす。一方で対戦相手の隙を容赦なく突く冷静な判断も併せ持つ。
関東大会の準決勝で青学楊菲菲日野茜ペアと対戦。圧倒的パワー前だったところ、が偶然打ったブレ球を手首に受けて負傷し敗北する。全大会時では森久保に試合を任せ、自らはチームサポート役にまわって比奈とともに仕事をしているシーンが見られる。

間中美里

3年生。ダブルス2を担当し、松山久美子とペアを組む。
相方の久美子とは対照的に飄々とした性格でいささか考えなしなところがあるが、彼女を上回るパワーの持ち。腕を限界まで伸ばした状態で打球を強打する「回内」(プロネーション)を得意技とし、これによってギリギリで追いついた打球でもパワーを維持したまま的確に強打できる。
趣味旅行で、部が合宿などで遠征する時は、彼女が必ず計画を立てている。

森久保乃々

一の2年生レギュラー左利き
ナンバー2の練習中に故障を起こし、休養を余儀なくされたため、代わりにチームメンバーに抜されシングルス2を担当する。迫ある選手を多数抱えるの中で非常に弱気なメンタルの持ちで、しょっちゅう試合から逃げようとして、その度にほかの選手に連れ戻されている。
怖いことから逃げ回る弱気な性格を昇させ、相手の攻撃をっ向から受け止めずにすべて受け流すというプレイスタイルを持ち味とし、圧倒的パワーで相手をねじせる他のメンバーからは異質と評される。必殺技の「ブラックホール」は、持ち前の手首の柔軟さを利用し、パワーショット変化球のほとんどすべての球種を効化してしまう。また驚異的な手首の柔軟さによって、相手が動いから強引に逆サイドに打球を打ち返すことまでできる。
自身の意志の弱さから、先輩レギュラー選手たちには到底追いつけないと思い込み、本来の実を発揮できないことも多いが、部長拓海をはじめ周囲からは今後の成長を大いに期待されている。そして全大会では、精面での成長を見せ、先輩たちと自分が肩を並べて戦えているという実感から、彼女たちをえて見せたいと前向きに考えるようになっている。

高橋礼子

女子テニス部顧問。濃厚な大人女性の雰囲気あふれる養護教諭
問答用」の圧倒的スタイルを掲げ、対戦相手を押し潰す攻撃的テニスをモットーとす。その強い導方針で部員を鍛え上げた結果、昨年は全第3位という快挙を成し遂げている。
の選手が放つフォームは、彼女養護教諭を活かして編み出したもの。特殊な訓練法により、選手全身の筋とバネを鍛え上げ、それを一気に解放することで圧倒的パワーを可とする。ただその一方で、(森久保以外の)全部員のプレイスタイルが好戦的になりすぎるあまり、公式試合で数多くのチームを棄権に追い込んだり、また過酷な練習による部員のケガが頻発するといった問題を抱えている。

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白王高校(千葉)

3連覇を達成した、全最強を誇る女王校。今期はこれまでどの学校も成し遂げられなかった、全4連覇の偉業に挑む。
レギュラーは各自の実順に応じたナンバー入りのユニフォームを着用する。
高校女子テニス界の頂点に立つ本田未央が所属するほか、「トライアド・プリムス」の一である神谷奈緒部長)、十時愛梨(副部長)、財前時子堀裕子佐久間まゆクラリスレギュラーに擁する。一人を除きレギュラー全員が「無我」の覚醒者であるという、文字通りのテニヌチームである。マネージャー矢口美羽がいる。
顧問は柊志乃先生数学教師)。

 

所属部員・顧問

 

本田未央

3年生。高校ナンバー1にして、高校女子テニス界の頂点に君臨する最強プレーヤー
1年生の時から王のレギュラーとなり、同時に全最強であり続け、全高校女子プレーヤーにとって打倒すべき標になっている。
第6話において、用事ついでに東京都地区予選の観戦に来て、試合に参加中の卯月と偶然知り合う。爛漫な性格で、初対面時に卯月に「しまむー」の呼び名をつけている。卯月のことを非常に気に入り、別れる際には対戦を約束し、王に帰ってからも部内で卯月のことを話し回ったらしい(そのため王のレギュラーたちに卯月のことは知れ渡っている)。またテニスの試合に出たいあまり、駄々をこねてオーダー順を換えさせるなど、が儘かつ純なところもある。
レギュラー中、一「無我」の覚醒者でないにもかかわらず、最強の実を誇る。また強い相手との対戦を一杯楽しむことを身上とする。この余人を寄せ付けない圧倒的な実と、純テニスをすることの喜びとが合体したプレイスタイルは、かんばかりの類の魅を放つまでに至っている。特に狙いや思考をえて放たれる決め技の「」は、人間業を越した一打であるため、人間業では返せない打球と評される。
その実は、試合前のウォーミングアップの軽い打ち合いをした卯月が、加以上の圧倒的迫を感じて意識のうちに「無我」を発動してしまったり、関東大会準決勝で今期公式試合に初出場した際には、テニスをほとんど知らない市原仁奈にさえすごいと思わせ、対戦相手である灰原中野有香も「が降って来る」ような感覚の前に圧倒されてしまったほど。
テニスプレーヤーを志すきっかけは、奇しくも青学卯月と同じ全大会の決勝戦を観戦して、当時王の部長だった柊志乃先生プレー感動したことから。中学時代からプロ入りの誘いを受けながらもそれを断り、憧れのテニス部に入って、かつて先生が成し遂げられなかった「全4連覇」の実現をす。

神谷奈緒

3年生。女子テニス部の部長にして王のナンバー2。左利き
中学時代は、北条加蓮渋谷凛とともに、関東三強のプレーヤートライアド・プリムス」の一として、全大会でも活躍したが、加とそれぞれ別の高校に入って対戦することを約束し合い、王に入学した。
性格はどこまでもまっすぐで一途。友との友情に篤いほか、部長としての責任感も強い。1年生の時点でも、ダブルスならレギュラー昇格できる実はあったが、あくまでもシングルスでの昇格を望み、多大な練習量と努によって2年生で一気にナンバー2に昇格する。
無我」の覚醒者であり、卯月と同様に覇気を胸に集中させることで長時間全で戦うことを可とするタイプ正面から対戦相手とぶつかり合う正攻法の戦い方を貫き、どんな局面でも絶対に試合を諦めず、最後まで崩れないプレイスタイルは「テニス王道」と評されており、「千皇」の異名を持つ。今期関東大会決勝では、昨年敗れた向井拓海と再戦、大接戦の末に見事リベンジを果たし、名実ともに王の優勝を決めている。
基本常識人なせいで、エース未央トライアド仲間の加宮本フレデリカら個性の強すぎる同僚・友・ライバルたちに振り回される一面もうかがえる。

十時愛梨

3年生。女子テニス部の副部長にして王のナンバー3。「十字架」の異名を持つ。
2年生からダブルス選手として王のレギュラーをつとめる。今年はシングルス3を担当し、実部長奈緒に匹敵するという評価を得ている。関東大会決勝では、パワー集団として知られるナンバー3の藤本里奈っ向勝負で破り、チームを実質上の優勝に導いている。
それなりに強い対戦相手にはジャージを脱いで戦い、さらに上の強敵には上着を脱ぎ、「無我」を発動して戦う。試合以外でも気分が高揚したり、暑くなったりすると所構わずを脱ぎだし、しょっちゅう周囲に止められている。
打球のインパクトの一、両肘に発動させる「無我」と柔軟に伸縮する腕を利用し、対戦相手の打球を打ち返すカウンターパンチャー。強打に対応した「綿十字(スポンジクロス)」と回転弾に対応した「泡十字(クリームクロス)」を使い分け、相手のウィニング・ショットをそっくりそのまま打ち返してしまう。
しかし、彼女に恐るべき点は「無我」ではなく、全トップレベルと言われる基礎と、どのような状況でも崩れないメンタル面の強さにある。上記の「無我」も相手の大技を封じる時のみしか使わず、一球一球に集中して自らのプレイスタイル底する堅実さこそを本領とする。このため、対戦相手などからは「最も攻略しにくい」と評され、攻略するためには、必殺技に頼らず彼女を上回る実の持ちか、「十字架」のカウンターをさらに上乗せして打ち返せる技の持ちのみと言われている。

財前時子

3年生。王のナンバー4。ダブルス1を担当し、佐久間まゆとペアを組む。
テニス世界では中学高校と全くの名だったにもかかわらず、突如王女テニス部でレギュラーの座を勝ち取る。かつてお嬢様のみに許されたクラシックバレエの名門教室で本格的なバレエを習っていたが、いつしかその世界から姿を消した過去を持つ。
無我」の覚醒者であり、「」の異名を持つ異プレーヤー。本来なら一カ所のみに凝縮する覇気を自在に自身の体に転移できることから、「異色の覚醒者」と呼ばれる。パワーに弱い相方のまゆをサポートするほか、普段は眼に凝縮させて相手の技を解析した後、体の重要箇所に無我を転移して、その必殺ショットを一段昇させて返すことで、相手の自信や誇りを打ち砕くという戦術を使う。またこのコピー能力によって以前の戦術のほとんどが通じないため、対戦する側にとっては極めてやっかいな相手となっている。反面、多な戦術を駆使できる代償か、極限まで高めた「無我」を爆発させて放つ打球だけは打てない。
王女テニス部では、鋭い観察眼から、マネージャー矢口美羽に代わって他校の分析を担当している。女王様然とした言動の持ちだが、自分や他のレギュラーたちの実を観察し、しっかり見極めている冷静な一面がある。

堀裕子

3年生。王のナンバー5。ダブルス2を担当し、クラリスとペアを組む。
無我」の覚醒者であり、両足に覇気を凝縮させた脚は全トップと評される。自称エスパーユッコ」。
その強な足を利用して、時に返球に追いつく「瞬間移動」、相手のラケットを押し返す強なランニングショット「念」、人的な高さからのジャンピングボレー「空中浮揚」といった超能力技を使い、「サイキックテニスの使い手」を自称する。切り札の「念発火」は、無我エネルギーを一点集中&爆発させることで発することが可ショットで、向井拓海の「トラクション」に匹敵する威を誇る。
相当の実を持つダブルス相手ですら一人で余裕で戦えるほどの実者。ただ調子に乗りがちなところと、あまり深く物事を考えずに猪突猛進する悪から、頭系の対戦相手に足下をすくわれることも多い。一方でメンタル面は非常に強く、「サイキック」の一で劣勢に傾きかけた試合状況を一気に立て直すこともある。

佐久間まゆ

2年生。王のナンバー6。ダブルス1を担当し、財前時子とペアを組む。両利き。
女王王で一の下級生レギュラーの座を得るなど、次世代を担うルーキーとして今期大いに注される一人。
に凝縮した「無我」を対戦相手の小リンクさせ、相手の思考を時に読み取る「強制同調」の使い手。対戦相手にを及ぼすその使い方は、覚醒者の中でも異質と評される。「強制同調」によって頭系・技術系のプレーヤーに対しては、動きや狙いを全に封じ込めることで類の強さを発揮する。一方、パワー系のプレーヤーに対しては、負けする弱点がある。
未央が一見せる悲しげな表情に気づいているなど、繊細な感受性の持ち財前時子に対しては、ダブルスペアのレギュラーに選ばれた際、初めて自分のパートナーとなってくれたという経緯があり、その心の底に入り込めないものを感じつつも、多大な感謝の念を抱いている。自分のペアは彼女以外いないと考えているほど時子への情は深く、全大会の戦で、時子が手首に過度な負荷をかけてまで「ブラックホール」を連発した時には、取り乱して棄権を訴えたほど。

クラリス

3年生。王のナンバー7。ダブルス2を担当し、堀裕子とペアを組む。
冷静な性格で、試合では相方の裕子が調子に乗るのをカバーする役を担う。「無我」の覚醒者であり、試合時には頭部に輪のような覇気が凝縮する「才気煥発」によって、試合の流れを読み取って戦う。このことから顧問の柊志乃先生には、「無敵無我」と評される。特に自らがサービスの時は、一打以後のゲームの流れを構築できることで、自身の信仰にあやかった「典」を発動し、何打で勝負が決まるかすら予測可である。
本来ならばシングルス向きのプレーヤーだが、身体ではレギュラー上位に及ばないことから、ダブルス選手の地位に置かれている。

鳴瀬伊梨恵

3年生。王のナンバー8。
レギュラー補欠の選手であり、公式試合にはこれまで出場していないことで、秘密兵器的な扱いを受けている。試合の観戦中における解説では、尋常でない早口&多弁になるなど、かなり濃いキャラクターを見せてくれている。
ハリアーPオリジナルキャラであり、ハリアープロダクションハリプロ)所属のアイドルという設定になっている。

星輝子

1年生王の一般部員。
大会で初登場。先輩レギュラーに混じって試合を観戦。レギュラーたちからの可がられぶりから見るに、王の次代を担う選手として期待されている模様。
普段は気弱な雰囲気だが、先輩たちの試合を見てテンション異常に昂ぶらせることもある。

矢口美羽

2年生。女王王女テニス部のマネージャー。3人いるマネージャーの中、レギュラー専属として付き人のような立ち位置にいる。
去年1年生で入部した当初は一般部員のプレーヤーだったが、世話になった3年生マネージャー先輩の業務を引き継ぎ、マネージャーに転向する。
マネージャーとしての雑務やレギュラーの体調管理などの引き受け、部内のあちこちを騒がしいほど元気に駆け回っている。普段は顧問の柊志乃先生と一緒にいることが多く、先輩レギュラー財前時子とともに部の実務をこなしている。またレギュラー佐久間まゆとは同級生の間柄で仲が良く、部内部外で一緒にいることが多い。
レギュラーたちの神業のような実や精と身近に接し、自分では決して手の届かない地を感じている。その一方、レギュラー彼女たちにも未知の領域があることを知り、そこに向かって戦い続ける姿に憧れている。

柊志乃

女子テニス部顧問。妖艶な色気と慈を感じさせる美しさに満ちた数学教師
女王王としての誇りを重視し、「最強」を貫く姿勢を崩さないことをモットーに、オーダーは選手の最強順とするなど、戦略の重要性を認識しつつもあえてそれを無視する破りな方針をとる。ただし、選手のモチベーション如何によっては、あっさりオーダー変更する柔軟な一面もある。また王のテニスの本分として、プレーヤー各自が自身のテニスの「魅」を微も疑わないことを掲げ、その困難さを貫くことが最も大切であると説くなど、独特のテニス観の持ちでもある。
部長の菜緒をはじめ、部の内々では「志さん」と呼ばれていて、慕われている様子がうかがわれる。また青学の顧問である早苗先生とは旧知の仲らしい。
かつて王の部長として、どの高校も達成できなかった「全4連覇」の偉業に挑んだものの、全大会決勝で青学に敗れている。

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銀誓高校(北海道)

北海道地区の代表校にして、「北の支配者」の異名で知られる全レベルの強校。
テニス部活動の設備が整わない高校が多い北海道地区の中、以前から十分な設備を持つ恵まれ環境を備え、安定した成績を残す常連校であった。近年ではさらに実をつけ、昨年の全大会では、準々決勝で東京勝利し、準決勝まで勝ち進んでいる。王に敗れた後、3位決定戦でに負け全第4位となった。
レギュラーには、2年生エースとして注を集める「セレブロ・ヴォルク)」アナスタシアをはじめ、工藤忍双葉杏相川千夏部長)、黒川千秋(副部長)、梅木音葉水本ゆかりという、猛攻と頭プレーヤー双方を擁する。レギュラー部長である相川千夏の強いと統率の下、勝利のために団結して戦うチームの姿勢から「騎士団」の異名を持つ。
部長以下、自身のプレイスタイルを突出させた選手が多いため、試合ではオーダーを重視して的確な戦略を立てることで勝利を重ねている。
顧問は佐藤心先生美術教師)。マネージャー棟方愛海がいる。

 

所属部員・顧問

 

アナスタシア

2年生。称「アーニャ」。ロシア人と日本人ハーフで、会話の中でしばしばロシア語が口に出る。今期下級生レギュラーにして誓のエースをつとめる。シングルス担当。両利き。
北海道代表選手中で歴代最強と称され、「セレブロ・ヴォルク)」の通称を持つ。普段は物静かな雰囲気だが、ネットプレーについては全最強を自負しており、同類のプレイスタイルの選手には、しい対抗意識をのぞかせることがある。
関東大会後、同じく偵察に来ていたブラウニー桐野アヤ有浦柑奈テニスを挑まれ、柑奈と対戦、評価に違わぬ実を見せつけ圧倒した模様。

工藤忍

2年生。今期下級生レギュラーの一人としてシングルスを担当。左利き
最速230キロ記録する高速サーブ「アヴァランチ・サーブ」によって、今期から紅葉の諸星きらりの「きらりビーム」を抜き、全高校女子2位ビッグサーバー記録保持者となっている。
自分で決めたことは納得できるまでやり遂げたいという信念から、の反対を押し切ってテニス部に入部した。部内のもが認める努。これは中学時代、友の綾瀬穂乃香に努の価値を教えられたことによるもの。以来、自分を信じるために努をするという信念が、彼女の強さの原動となっている。責任感が強く、何事にも一途でな性格で、チーム結束勝利を何よりも大事に思っている。ただ普段は大人しいが、小さい子(市原仁奈)に当たり散らした高校の選手に向かって「アヴァランチ・サーブ」を放つなど、礼な態度や不な態度に本気で怒ると容赦がくなる一面がある。
作中ではチームメイト先輩双葉杏に対して反発する言動をみせることが多く、やる気を見せずマイペースな態度に対し怒りを爆発させ、他の同僚に制止されたこともある。ただ、それも本心から嫌悪しているというわけではなく、が自分自身を信じていないことを何よりも悲しく思うという気持ちと、実でっ直ぐ過ぎるあまり、そうした気持ちを頑なな態度でしか表せない、自身の不器用さによるものである。
同学年のアーニャとは仲がよく、関東大会の時も宿泊先や帰りの交通手段を全く考えないといったさを見せつつも、一緒に偵察に行くなど、よく行動を共にしている。また自分と同じ努である部長相川千夏を非常に尊敬している。

双葉杏

3年生。シングルス2を担当する。
学校の授業にまともに出ず、出てもやる気を見せないという問題児で、退学寸前だったところを、女子テニス部顧問の佐藤心先生に救われ、テニス部に入部する。強誓のレギュラーにして無我覚醒者だが、当人がなかなかやる気を見せないこともあって、他校にはプレーヤーと見なされている。チームメイト相川千夏黒川千秋彼女の扱いをいささか持て余している上、後輩工藤忍の不満を買っている。

相川千夏

3年生。女子テニス部長ダブルスを担当し、黒川千秋とペアを組む。
対戦相手のデータ底的に分析して勝利の手がかりを探る悧なプレーヤー。さらに誓の導者として、チーム全員戦略も一人で構築するなど、文字通りチーム全体の頭をつとめる。勝利への追求を最優先し、自らの揮のもと強固な「規」によってチーム全体を統率する姿勢は、部員たちの強い信頼と団結を得るに至っている。
運動神経自体は均以下でスポーツには不向きだと言われ続けていた。だが中学時代に自分の分析を活かして戦うことを思いつき、分析と人一倍の練習による努の結果、一点集中の分析テニスという独自のプレイスタイル確立した。対戦相手自身すら気づかないようなほんの一の死に打球を放つという「盤」(リンク)を必殺技とする。
朱由高校報道部長八神マキノ情報の収集・提供を委託している。マキノから入手した情報によって、今期最強にして無敵ダブルスとされる琥珀の「モンスター」ことヶ崎姉妹の弱点を見つけ、その打倒(怪物退治)を論む。

黒川千秋

3年生。女子テニス部副部長ダブルスを担当し、相川千夏とペアを組む。
試合外の部活動でも、部長の千とのコンビで部員たちを統率している。作中では、マネージャーである棟方愛海暴走の押さえ役&ツッコミ役となる場面がまま見られる。自他ともに厳しくストイックな気質と端正な容姿とが相まって近寄りがたい印がある。
千秋自身は、優れた技術と観察眼を持ち、シングルスでもダブルスでも戦える器用なプレーヤーだが、身体ハンデを分析眼でしようとする千持に感じ、彼女に協するためダブルスプレーヤーとなり、全レベルダブルスペアとして活躍する。
トップスピンとスライスを交互に放ち、対戦相手の筋肉を一麻痺させる「筆弾」(シルバーポイント)、その隙をついて放たれる必殺のボディショット水銀弾」(クイックシルバー)を持ち技とする。

梅木音葉

3年生。ダブルスを担当し、水本ゆかりとペアを組む。
クラシック音楽に造詣が深く、ピアノや歌を趣味としている。そのためテニスなどの事柄も音楽に譬えて話すことが多い。
音楽好きということから、テニスの持ち技の命名はすべて音楽の曲名にちなんでいる。172センチという長身を活かしたパワーショット「讃美歌(コラール)」、腕の長さを利用した変化球諧謔曲(スケルツォ)」「遁走曲(フーガ)」、スウィートスポットをわざと外して相手の予想外の方向に打球を放つフェイント「狂曲(ラプソディ)」など、全でも抜きん出た多な技を持つ。この多な技と冷静な判断によって、相手の攻撃に対応したり、逆に相手の対応を封じたりするといった柔軟な戦術を駆使して戦う。
どことなく浮き世離れした独特な雰囲気を漂わせたキャラで、同じくクラシック音楽に詳しい相方ゆかりと普段から高校生離れした会話をしていることも多い。

水本ゆかり

2年生。ダブルスを担当し、梅木音葉とペアを組む。
先輩である音葉や部長の千から戦術や試合の流れについて学び、彼女たちの意見を取り入れることで、全の多な技を持つプレーヤーとなる。パートナーの音葉同様クラシック音楽に詳しく、フルート演奏趣味とする。そのため『バディネリ』『牧の午後への前奏曲』『シランクス』『ポロネーズ』『しぼめる』など、自らのテニスの技を趣味であるフルート名曲にちなんで名付けている。
育ちのよいお嬢様であることから大人しく天然なところがあり、普段はパートナーの音葉となまら清い間を繰り広げているが、テニスの試合では対戦相手へのボディショットも辞さないという、極めて攻撃的なプレイスタイルを取る。

棟方愛海

2年生。女子テニス部のマネージャー
女子テニスプレーヤーの胸にのみ興味を持ち、「おやま」メモに全の有選手のバストサイズを調べ上げ、隙あらばテニス部員の胸をまさぐろうとたくらむ問題児天王寺椎名法子、臙脂高校浅利七海個性的なマネージャーマネージャー三強)の中でも最も強キャラクター
いわゆるマネージャーとしての仕事である、情報収集や練習メニューの作成・清書等の雑用は全くできない。そのため部長相川千夏からはテニス部員としての情熱を疑われることもあるが、彼女なりに女子テニス部を想う気持ちは強くあり、そのことを知る顧問の佐藤心先生からは、同じ問題児である双葉杏理矢理動かす相手役を任されている。

佐藤心

女子テニス部顧問。年不相応のカワイイ系の外見と年相応(?)の乱暴な言葉遣いがミスマッチ美術教師
就任3年新米教師で、生徒には自分のことを「シュガーハート」、テニス部員には「シュガーコーチ」と呼ばせるよう命し、呼ばないと怒るという、破りな教師で知られる。手な出で立ちや振る舞いもあって、お堅い校誓の中では浮いた存在となっているが、何かと破天荒なその言動は、校内で新しいを吹き入れ、活気を生む原動にもなっている。また、入れ混みが強すぎる選手が多い誓のテニス部内では、その入れ込みを適度に緩和してくれる重な存在でもある。
女子テニス部の顧問になって日も浅く、テニスに対する知識はあまりない。だが退学寸前だった双葉杏をはじめ、やる気のない生徒たちをテニス部に引き入れて更生させたり、棟方愛海のような品行方正からは程遠い学生にもきちんと向き合い、受け入れることができるなど、良い教師としての資質を発揮し、部員達からは厚い信頼を寄せられている。

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聖ブラウニー学院(熊本)

今期公式試合に初出場して九州大会で優勝した新鋭校。チーム恵まれず大会に出場できなかった九州の有選手を大量に集めて増強したことから、「九州連合」の異名で呼ばれている。九州地区制覇の余勢を駆って全大会に乗り込む。
義を採用し、大会試合前ごとにランキング戦を行い、その結果にもとづきレギュラーを編成し直す。基本的には部員が自身の意志で自由練習メニューを選択するようになっているが、レギュラーには顧問が直接導する特別の練習メニューが課される。またレギュラー以外でも、やる気のある部員の中には、自的にレギュラーの特別練習に参加する者もいる。
今期最強1年生とされるエース岡崎泰葉や、神崎蘭子大和亜季部長)、桐野アヤ(副部長)、有浦柑奈脇山珠美松尾千鶴小日向美穂レギュラーに擁する。
顧問は木場真奈美先生(体育教師)。

 

所属部員・顧問

 

岡崎泰葉

1年生ブラウニーエース格。九州各地から集められた精鋭いの部員たちを取り仕切る、全トップレベルの実者にして、今期の全大会出場の1年生選手の中では最強と評される。左利き
父親はかつて将来を期待されながら、事故により選手生命を絶たれたプロテニスプレーヤーに代わり世界一プレーヤーになることを誓い、幼い頃から父親の英才教育を受けてきた。中学大会には1年生時に出場し、圧倒的な実を見せ注を受けたほか、全最強クラスにして「四強」の一である塩見周子と大戦を繰り広げ、彼女をして「二度と試合したくない」と言わしめた。しかしある理由により大会直後に退部し、以後は公式試合から姿を消している。ブラウニー入学直後、高校選抜チーム補に勧誘され去就に迷うが、父親に「当たり前にテニスをすること」の大切さを教えられ、自身の満足するテニスめてテニス部のレギュラー仲間たちと一緒に戦うことを決意する。
およびテニス歴の長さから、部内最年少者ながら「先輩」と呼ばれる。周囲からは「岡崎プロ」というで見られることが多いが、その実彼女自身の努の結果であることをレギュラー以外で知る者は少ない。
無我」の覚醒者の一人で左腕に覇気を凝縮させるタイプ。実は「四強」に匹敵し、今期最高の技巧の持ち。対戦相手の球種やコートカバーの領域を把握した後、「絡繰(カラクリ)」という超絶技巧原作の「手塚ゾーン」と同じく、打球に特殊な回転をかけることで相手をベースライン上に足止めし、かつ相手の返球をことごとく自分の定位置に戻るよう誘導する技)を使い、試合の導権を全に支配する。さらに必殺技の「氷」は、青学北条加蓮の「火」同様の、限界まで集中させた左腕の無我一気に解放爆発させる一点突破の一撃だが、こちらはドリルのように回転しながら対戦相手や相手側のフェンスを刺し貫く。

大和亜季

3年生。女子テニス部長ダブルスを担当し、桐野アヤとペアを組む。左利き
数少ないブラウニー生え抜きの3年生選手。実があるにもかかわらず、木場真奈美先生が顧問に就任するまで、団体戦としては弱小校だったブラウニーでは結果を出せずくすぶっていた。木場先生の就任後、実ある後輩たちが大量に入部し、団体戦としての実が大幅に強化され本来の実を発揮できるようになり、全大会に初出場する。
身体ブラウニートップを誇り、パワースピードスタミナテクニックのいずれも全トップクラスの実者。加えて様々な球種を操る技巧の持ちでもある。普段のダブルス戦では、前衛をペアのアヤに委ね、自らは後衛に特化して幅広い領域をカバーして戦う。自・敵の領域を把握し、対戦相手の攻撃には適切な打球で対応してその攻撃を防ぎつつ、相手が隙を見せた間を逃さず全で逆襲に応じる「防御営」を基本戦術とする。必殺技には、打球に急なスピンをかけ対戦相手のの前でホップすることで視界から消える「ステルス弾」、強変化球「ホーミング弾」、相手ラケットを弾くほどの強打「トマホーク弾」がある。
熱心なミリタリーマニアであり、試合や部員を鼓舞する時には、軍隊の口調や用が頻出し、必殺技兵器に由来している。基本的にいつも笑顔で明るくノリがいいため、部員たちの人気は高い。

桐野アヤ

3年生。女子テニス部副部長ダブルスを担当し、大和亜季とペアを組む。
関東大会の試合時、偵察のため有浦柑奈とともに観戦に来る。大会後、同じく偵察に来ていた誓のアーニャの全トップレベルの実にするものの、かえって戦意をかき立てられた模様。
部長の亜季同様、数少ないブラウニー生え抜きの3年生選手。実があるにもかかわらず、弱小校だったブラウニーでは結果を出せずくすぶっていた。団体戦の実が大幅に強化された今季は、野望に燃える後輩たちとともに戦うことを決意する。
普段のダブルス戦では、前衛に特化して、対戦相手の前衛のみに対応するプレイスタイルに特徴がある。ネット際で前衛の動きを底的にマークして、あらゆる打球を反射的に封じ、対戦相手には強として立ちはだかる。逆に後衛の打球に対してはどんなチャンスボールであっても反応せず、ペアの亜季を信頼し、彼女の対応に委ねている。戦場兵士のように底して自らの任務を遂行するプレイスタイルと、それを支える優れた身体によって、青学のウサウサペアを苦しめた。
ぶっきら棒な口調などから、取っつきにくくて近寄りがたい雰囲気があるが、責任感が強く、先輩として部のために仕事をきっちりこなす。そうした不言実行の姿を見て、やる気を出す部員も多い。また寮の自室には可愛いドールが大量に並べてあり、本人は否定しているが少女趣味の一面がある。

神崎蘭子

1年生下級生ながらブラウニーレギュラーを務める。氷河期と評される1年生プレーヤーの中で、注を集めるルーキーの一人。
チームメイト小日向美穂とは中学以来の友で一緒にいることが多い。普段は難解な熊本弁を操るが、美穂に対しては言葉遣いが普通になる時がある。
中学時代からテニスにあこがれ、当初は美穂と一緒に中学テニス部入部を希望する。だがあまりに独特過ぎるプレイスタイルや言動が周囲の誤解や顰蹙を買い、結局入部を断念。代わりに美穂と一緒に近所のテニスサークルに入ってそこでテニスを続けていた。そして美穂の誘いでブラウニーに入部、の赴くままに貫き続けた自らのプレイスタイルは、並外れた努によってついにチームメイトの理解を得て、1年生にしてレギュラーの地位を獲得するに至る。
無我」の覚醒者であり、右肩にの如き覇気を凝縮させるタイプ。「逆手持ち」というフォームで戦う。あまりに独特すぎるプレイスタイルは、真似することができない二のものと評される。逆手持ちの変則的スタイルを利用し、対戦相手に振りぬくタイミングインパクト間を錯覚させるほか、全弾変化球という変則的スタイルで相手を翻弄する。
ギリギリまで打球を見極め、相手の動きを読んで有利なコースに放たれるショット「逆天使(シュヴァルツ・エンゲル)」、無我によって強化された右肩を支点に、伸ばし切った腕でボールを削り、不規則な変化球を放つ「天使アイゼン・アザエル)」、体全体を回転させて相手をかわす鋭い軌を描くジャンピング・スマッシュ「枯天使(ヴァルケン・シュヴァン)」、さらには審判席の下から対戦相手のコートへと回り込むポール回し「月光天使モーント・ズィヒエル)」といった必殺技を操る。ただし変則的スタイルによる変化球技と引き換えに、相手を圧倒する強打を打つことができないという弱点がある。

小日向美穂

1年生左利き
神崎蘭子とは中学時代からの知り合いで、彼女友にして最大の理解者。蘭子の操る難解な熊本弁の内容をチームメイト翻訳してあげることもしばしば。中学テニス部に拒否され傷心の蘭子を励まし、近所のテニスサークルに入ることを勧め、一緒にテニスを続けてきた。ブラウニーが新たな強者を募集している噂を聞いて、蘭子と一緒にブラウニー入学する。
入部々、頭を現しレギュラーの地位を獲得した蘭子に対し、自身は当初一般部員であった。だが蘭子と一緒にレギュラーとして大会に出るという約束をあきらめず、レギュラーに課される特別練習メニューにも自的に参加するという、人一倍の猛特訓を重ね続ける。全大会直前のランキング戦で先輩レギュラー有浦柑奈を破り、見事代表選手に選ばれる。
プレイスタイルは様々な球種を使い分け、そこから生じた相手の隙に乗じて得意のドライブボレーを決める。コースや球種を相手に読ませないため、普段は利き腕とは逆の右手で攻め、頃合いを見て左に持ち替えて相手を混乱させる。

有浦柑奈

3年生。シングルス3を担当。
地区予選・県大会・九州大会までブラウニーレギュラーとして、勝利に貢献していた。関東大会の偵察のため桐野アヤとともに観戦に来る。大会後、同じく偵察に来ていた誓のアーニャシングルスの試合を挑み敗北。全大会直前、最後のランキング戦で小日向美穂に敗れる。敗れたことを悔しがりつつも、美穂祝福して代表選手の地位を明け渡している。
相手のリズムテンポ読み取り、様々な球種を駆使してそれを狂わせるプレイスタイルの持ちとされる。
実家長崎から寮住まいの生活をしている。ギター弾き語りが得意で、同じ寮内の部員からよく歌をリクエストされる。

脇山珠美

2年生。ダブルスを担当し、松尾千鶴とペアを組む。
もとは同校の剣道部部員だったが才限界を感じ、担任の木場先生の勧めにより女子テニス部に転部する。それまでテニス経験がかったため、転部当初は不安視する向きもあったが、たゆまぬ努練習と気合いにより、一気にレギュラーの座を獲得した。ただし前述のようにテニスプレーヤーとしての経験が圧倒的に不足しているので、戦術・作戦を自ら練ることができないという致命的弱点がある。そのため千鶴とペアを組み、彼女の「一筆」という示に従うことで、自らの弱点をカバーし、優秀なテニスプレーヤーとしての資質を発揮する。ちなみに「一筆」の示がすべて柳生新陰流の言葉にちなむのは、珠美の剣術趣味によるものである。
剣道で培われた体さばきや気力を応用した「剣道ストローク」という独特のプレイスタイルの持ち神速スピードで放たれる強バックハンド居合り」、それと対をなし同等の威を発揮するフォアハンドの「逆胴」という必殺技を持つ。
性格は素直で一途だが、年齢の割に背の低いことや子供っぽい外見を人一倍気にしていて、小さいことを摘されると誰彼かまわず怒る。またしみのつもりで「珠ちゃん」と呼んでもを立てるため、相方千鶴に面倒がられる一面も。

松尾千鶴

2年生。ダブルスを担当し、脇山珠美とペアを組む。
試合では相方である珠美の経験不足を補うため、彼女が戦術や作戦を考え、的確な示で珠美を補佐する立場に立つ。思ったことをつい口に出してしまうがあるため、対戦相手に作戦内容を悟られないよう、趣味書道にちなんだ「一筆」と呼ばれる暗号示を与えるようにしている。その内容は珠美の状況や試合ごとに変更されるので、相手に読み解かれることはほぼ不可能となっている。必殺技は対戦相手のパワーショットの威を利用して打つ大回転ドロップショット「八法返し」。ラケットガットで強な打球を受け流し、強な回転を与えることで、紅葉西園寺琴歌の「オシバナ」と同く、弾けるようなイレギュラーバウンドを起こすというもの。名前書道の「永字八法」に由来する。
性格はやや不想で不器用なところがあるが、な努であり部内では次期部長の呼びも高い。

木場真奈美

女子テニス部顧問。熱血コーチとしての情熱と格が漂う体育教師
昨年までは海外で活動していたが、ブラウニーに顧問として赴任後、九州全土の実あるプレーヤーに呼びかけ、新たに集まった精鋭とともに公式戦初出場で九州大会優勝を果たす。
コーチとしては実義を掲げ、大会前ごとにランキング戦を行い、その結果レギュラーを選抜する。レギュラーに選ばれた選手には特別の練習メニューを課し、自ら導にあたる。非常に厳格な導者だが、一般部員でもレギュラー練習に進んで参加する者を歓迎するなど、選手の自性を重んじる。またレギュラー・一般部員の区別く、部員をすべて選手として扱うな態度を貫く。
テニスをはじめ、あらゆることを見事にこなす万ぶりから、テニス部員だけでなく、生徒・教員からも絶大な尊敬と信頼を集めていて、何か問題があったら「木場先生だったら何とかしてくれる」と思われている模様。

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紫天王寺高校(大阪)

関西最強と言われる大阪の大強校。昨年の全大会では、準々決勝で紅葉、準決勝でといった全トップレベルの強校を連破し、堂々準優勝の栄誉にいている。今期女王高校の打倒と全制覇に挑む。
勝利よりも試合自体を的としている。試合のオーダーは、レギュラー選手が自身の戦いたい相手と戦うよう勝手に決め、勝つための組み合わせは一切考慮しない。また、練習時も他校に好きなように偵察させている。それにもかかわらず、恐ろしいほどの強さを誇ることから、「大会荒らし」の怪物チームとも評される。
レギュラーには、シングルス「全三強(トップ3)」の一を占める難波笑美部長)を筆頭に、仙崎恵磨西島櫂、さらに全最強ダブルスペアといわれる丹羽仁美(副部長)&浜口あやめの「戦国ペア」、前川みく一ノ瀬志希の「ねこねこペア」という、一ありながらも大強校にふさわしい実者を抱え、チーム全体の実王より強という評価もある。
顧問は川島瑞樹先生国語教師)。マネージャー椎名法子がいる。

 

所属部員・顧問

 

難波笑美

3年生。女子テニス部の部長にして天王寺エースをつとめる。
昨年の全大会準々決勝では「トライアド・プリムス」の一人である紅葉渋谷凛を倒し、決勝では全最強である王の本田未央と接戦を繰り広げた。今期未央および向井拓海とともに、シングルス「全三強(トップ3)」の一を占める。
ツッコミテニス」というとぼけた自称とは裏に、実態はテニスにおいて最も重要な技の一つ、レシーブを極めている大実者。チームメイト仙崎恵磨とは中学時代から一緒に切磋磨してきたテニス仲間。全最速とされる彼女の高速サーブの相手をしてきた結果、対戦相手のサーブをことごとく打ち返す、全高校女子テニス最強ビッグリターナーに成長した。

仙崎恵磨

3年生。シングルスを担当。左利き
天王寺レギュラーにして、全トップレベルの大実者。特製の重量ラケットから最速250キロというサーブを繰り出し、疑いなく全高校女子テニス最強ビッグサーバーされている。
プレイスタイルは、テニス仲間難波笑美の「ツッコミテニス」の対として「ボケテニス」と呼ばれる。ただしこの異名は笑美が勝手につけたもので、恵磨自身は嫌がっている。
作中では青学日野茜と並ぶ大の持ち同様に試合観戦中で大を出しては隣にいるチームメイトの鼓膜に甚大な被害を与えているが、こちらは相手の肩を掴んで動けなくしていることが多いので、余計に始末が悪かったりする。

丹羽仁美

3年生。女子テニス部の副部長。全最強ダブルスペアの一組として、浜口あやめと「戦国ペア」を組む。
常に余裕の笑みを浮かべ強者の雰囲気を漂わせている。去年の全大会決勝では王のダブルスを倒した実者。実は文句なしと評されるが、面倒くさがりな上に練習嫌いで、偵察を口実に強化合宿の特別特訓を抜け出し、マネージャー椎名法子と一緒に関東大会の観戦に来たため、部長の笑美に大目玉を食ったりもしている。テニスプレーヤーとしてもスロースターターで、序盤相手をなめて本気を出さなかったりすることもあり、ペアのあやめには結構辛辣なことを言われている。
またかなり偏った戦国武将マニアで、テニス話題日本戦国武将に例えて話をするのが好き。原作通り前田慶次ファンらしく、用のラケットには「KEIJILOVE」のサイレンサー付け、必殺技も慶次にちなんだ名前を付けている。
無我」の覚醒者。両肘にオーラを集中させることで、テニス肘の故障を恐れずに見えないほどのスイングを繰り出す「長庭球術」と呼ばれるプレイスタイルの持ち。さらにラケットに前述のサイレンサーを付けて打球音を消すことで、対戦相手に打球のタイミングを悟らせず、不意を打つ「無音の一打」を可にしている。
必殺技は高速ショットの「穀蔵」、ペアのあやめと二人がかりによる回転技の「飄戸」、そして最強必殺技として、両肘の無我を全解放して放たれる回転打「乱舞」がある。去年の全大会決勝戦における王との対戦では、当時ダブルスプレーヤーだった十時愛梨と戦い、これらの技によって、彼女の「十字」カウンターの威や回転をさらに上乗せして打ち返すことで、勝利を収めている。

浜口あやめ

2年生。ダブルスを担当し、副部長丹羽仁美と「戦国ペア」を組む。
やや時代がかったやや堅苦しい口調でチームメイトからは「忍者」と呼ばれる時もある。な性格なため、相方仁美部長のつかみ所のない行動いささか困惑気味だったりする。
ラケット度を絶妙に調整することで、打球の回転を自在に操る「庭球術」の使い手。必殺技忍術にちなんだ名前を付けている。フォームから対戦相手に球種を悟らせず、打球後にしか球種が分からないという技巧の持ち。さらにペアの仁美と二人がかりで、ラリーのたびに打球の回転を増幅させ、回転技を強化してゆくという恐るべきプレイスタイルの持ち
必殺技には、横にバウンドする回転をかけたアンダーサーブ「飛苦無」、対戦相手の甘い返球を誘発するために放つ変化球鎖鎌」、紅葉大の西園寺琴歌と同様のイレギュラーバウンドを放つ「撒菱」、ペアの仁美との二人がかりの回転から、相手のラケットを巻き込む「手裏剣」、義としての最大技に、驚異的な回転打「切」がある。

西島櫂

3年生。シングルスを担当。「無限テニス」の異名を持つ。
強化合宿の特別訓練における富士山五合までのランニング競走で余裕で一着となるなど、身体スタミナチーム随一を誇る実者。
プレイスタイル自体は相手に的確に対応しつつ、隙のい丁寧な対応をし続けるもの。だがそれが、自らの底なしのスタミナ武器に、異名どおりの無限に続くかの如く、相手の打球をひたすら拾って打ち返し続けるという戦術となることで、対戦相手に深海の暗闇に引きずり込むような消耗と恐怖を強いてくる。天王寺の選手の中で最も恐ろしいスタイルと評される。

前川みく

3年生。全最強ダブルスペアの一組として、一ノ瀬志希と「ねこねこペア」を組む。
去年の全大会では、紅葉松本沙理奈速水奏のペアに敗れた以外、対戦したダブルスペアに勝利した実者。
語尾によく「にゃ」をつけて話す、試合時には猫耳をつける、ペアの志希にも猫耳を強要する等、猫娘としてのポリシーを堅く崩さない。
無我」の覚醒者。青学三村かな子紅葉渋谷凛と同様の眼にオーラを凝縮させるタイプだが、試合全体を見極める前の二人のプレイスタイルと違って、彼女の「猫目」は、対戦相手自身ですら判別できない微妙な動きを見抜き、次の打球に対応することに特化したもの。加えて一で体勢を変化させるによって、ほとんどの打球を打ち返すことが可
テニス自体に対する姿勢は至って。試合に関係な「想い」を抱えるプレーヤー渋谷凛)について「自分勝手だ」という突き放した発言は、彼女の「試合では何よりもテニス頭すべき」という強い想いの現れでもある。堅実なプレイスタイルが好みで、チームメイトでは西島櫂テニスを一番好んでいる一方、「戦国ペア」のプレイスタイルを邪だと思っているのか、本人たちの前でハッキリ「嫌い」と言い放っている。

一ノ瀬志希

3年生。ダブルスを担当し、前川みくと「ねこねこペア」を組む。
ペア名の通り、試合時にはみくと一緒に猫耳を着用して戦うが、みくに強要されてのことなので、志希自身は着用を面倒くさがっている。
ペアのみくが「次の打球」の対応に特化したタイプなのに対し、こちらはコート全体を一把握して、完璧な位置に打球を打ち込む技巧と判断が持ち味。さらに試合中に対戦相手の作戦パターン示・プレイスタイル・技術を読み解いてしまう天才肌のプレーヤー
天才的な分析と同時に非常に負けず嫌いな性分を併せ持つ。去年の全大会で紅葉松本沙理奈負けした悔しさから、全最強パワーフォームを独自に分析し、今年度はその打球をコピーすることでパワー不足の弱点をした。一方興味のないことは3分と続かないという怠惰な性格ながら、うまく立ち回って自分が損しない要領のよい一面もある。とにかくマイペースな言動で相方のみくをしょっちゅう振り回している。

椎名法子

1年生女子テニス部のマネージャー
作中登場するコマの大半でドーナツを食べている姿で描かれ、「ドーナツノート」のついでにテニス部に関する情報メモをつけ、練習中の選手たちに分補給用のドリンクの代わりにドーナツを出してくるドナキチドーナツ大好きマネージャーでは誓の棟方愛海や臙脂高校浅利七海に並ぶ濃いキャラクターマネージャー三強)

川島瑞樹

女子テニス部顧問。何でもわかっていそうな国語教師
非常にオープンな心の持ちで、富士山の合宿中、自分から青学顧問の片桐早苗先生練習コート内に招き入れている。早苗先生とはすぐに意気投合し、合宿中にを飲み交わす仲となっている。
試合のオーダーは、基本レギュラー選手任せであり、彼女たちが戦いたい相手と戦わせている。ただし過去高峯のあチームにいた時や、去年の王との決勝の時は、例外的に自らがオーダーを決めている。
中学時代の北条加蓮渋谷凛神谷奈緒の3人に「無我」の資質を見いだし、1年間彼女らを導したことがある。才を開させ「覚醒者」となった3人に「トライアド・プリムス」の名を授けた。

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金舞京学院(京都)

かつて千葉王とともに全東西の二強と呼ばれた古。だが近年の凋落気味から復活の兆しが見え始めた矢先の昨年、顧問が突然交代、やる気を失った3年生レギュラーの多くが抜けてしまい、全トップレベルから転落してしまった。今期近畿大会は、残ったレギュラーの奮闘でかろうじて準優勝にはなれたものの、決勝で大阪天王寺敗し、全盛期の面すらないとまで言われてしまう。
だが全大会直前、前任の顧問が復帰し、3年生レギュラーも戻ってきたことで復活を遂げる。伝説の古の意地にかけ、チーム一丸となって全制覇をす。
レギュラーは、今期の2年生最強と評価される「舞姫小早川紗枝部長)、「全三強」に匹敵するエース塩見周子をはじめ、鷹富士茄子(副部長)、道明寺歌鈴藤居朋依田芳乃赤西瑛梨華の7名。マネージャー白菊ほたるがいる。
顧問は高垣楓先生(元理科基礎教師先生それ?知らんな

 

所属部員・顧問

 

小早川紗枝

2年生。女子テニス部長シングルスを担当。
前回の全大会では1年生レギュラー出場し、大代高校の「ヒートアップ」こと真鍋いつきを倒したことで、強な実を見せつけた。今期の2年生では最強と評価される全トップレベルの実を持ち、「舞姫」の異名を持つ。
顧問の交代での3年生レギュラーが抜けた窮地の中、勝ってみせるという意気込みと先輩たちの復帰への願いを伝えるべく部長となって奮闘する。
実家は名日本舞踊を習っており、そこで培った精と動きに基づく独自のプレイスタイルを持ち味とする。舞を思わせるような優美にして見る人を魅了する独特のフォームは、相手選手の強な打球を一点で受けた後、その勢いを彼女独自の移動によって全身で散らすと同時に、時に球威を減じることなく反射のように打ち返すことを可にする。さらに返球のタイミングすら操ることで、相手の位置を見て軌を操作することもできる。その身体の動きやの移動は、他の選手にはある程度の分析はできても、絶対に真似できないと評される。このフォームによって、必殺ショット並みの強な一打が放てるほか、相手のあらゆる攻撃も時に反撃できてしまう。
さらに切り札の「歌舞」(くにぶりのうたまい)は、ラストに全てのを攻撃に特化する技で、その猛攻の前では全トップクラスの選手ですら対応不能と評される(ただし、一度使うと体力が残らなくなるというリスクがある)。
京都弁の言葉遣いと穏やかな物の持ちだが、時折底知れぬ不気味さをのぞかせることがある。塩見周子レギュラーが復帰した後は、綿に針を包むような毒舌にも磨きがかかるようになっている。

塩見周子

3年生。シングルスを担当し、エースをつとめる。
一昨年の全大会に1年生で出場。シングルス「全三強」らと対等に渡り合い、高校女子テニス界を震撼させた。実質「四強」というべき全トップレベルの大実者だったが、昨年、顧問の高垣楓先生が辞任した上、新たな顧問のセクハラ責任な態度にすっかりやる気くしてしまい、部活動をボイコットしていた。内心ではの現状を憂い、復帰するきっかけをめていたところ、高垣先生コーチ復活することを知り、全制覇に全を尽くすことを誓う。
長らく部活動をボイコットしていた後ろめたさから、復帰後は後輩部長小早川紗枝に頭が上がらなくなってしまっている。

鷹富士茄子

3年生。女子テニス部副部長ダブルス2を担当し、道明寺歌鈴とペアを組む。
昨年の顧問交代の騒動で落ちだったを救ったことから、当時の先輩たちに「女神」と呼ばれる。復活を誓い、同僚の周子ら多くの有力部員がテニス部を去ってしまった中、一部に残り続け、どんな逆でも笑顔後輩たちを励まし支え続けてきた。
ダブルスプレーヤーとしての戦術スタイルは、パートナーである道明寺歌鈴が存分に攻撃できるよう、自身は守備側に回るのが基本。試合の流れを冷静に読むことに長けており、巧みなゲームメイクで対戦相手から導権を奪う。
対戦相手側の一撃必殺攻撃技を封じるカウンター技「相」を操る。具体的には、相手の強スマッシュ霏霏の「方戟」と同様の原理で遠心力によって効化する「土」、強な回転球の威を逆回転によって相殺する「木」、圧倒的な強打をラケットグリップで打ち消し流す「火」、コーナーへの打球をさらに鋭にして返球するランニングショット「木土」、そして一撃必殺の攻撃技「火」がある。

道明寺歌鈴

2年生。ダブルス2を担当し、鷹富士茄子とペアを組む。
よく転ぶドジっ子で、しゃべる時もよく噛んだりしている。テニスプレイでも、自らのドジを気にするあまり思い切りの足りない悪があったが、先生導によって、失敗を恐れず全プレイするコツをつかんでからは、劇的に強くなった。
ダブルスプレーヤーとしては、パートナー鷹富士茄子が対戦相手側の攻撃を封じる中で、自らが自在に攻撃を行うというプレイスタイルを持ち味とする。
相手の強打を任せに打ち返す強ショット神凪」、強な回転によって相手の打点を狂わせる「寄絃」という必殺技がある。さらに全大会では、無我中のプレイの中で、才気煥発の「無我」すら予測不能の一打を放ち、恐るべき才の片鱗をうかがわせた。

藤居朋

3年生。ダブルス1を担当し、依田芳乃とペアを組む。
塩見周子赤西瑛梨華と同様、新顧問のセクハラに嫌気がさして部活動をボイコットしていた。全大会直前に前顧問の高垣楓先生が顧問に復帰したことでやる気を取り戻し、レギュラーに復帰する。
テニスプレーヤーとしては傑出した技巧の持ち。特技「八卦」は、特殊な回転をかけることで対戦相手の打球をコートの左右どちらか半分に誘導するもの。原理的には同じ技であるブラウニー岡崎泰葉の「絡繰」と較すると精度は劣るものの、それでもかなりの強打や回転にも耐えられる。シングルスの時には、これによって自身のスタミナを温存して戦い、ダブルスの時には、パートナーである依田芳乃が必殺の一撃「賽河原」を放つ条件を積み上げる。確かな技巧に加えて精も強く、試合においては非常にストイックで容赦のない態度を貫く。

依田芳乃

2年生。ダブルス1を担当し、藤居朋とペアを組む。
前任顧問の高垣楓先生を慕って女子テニス部に入部したものの、直後に先生が顧問を退いてしまったことに失望。さらに新任の顧問を嫌ったパートナー藤居朋部活動をボイコットしてしまったため、自身本来の実を発揮できなくなってしまった。一時はテニスをする意義を見いだせなくなり、退部を考えたこともあったが、全大会直前、先生の復帰により本来の実やる気を取り戻す。
一撃必殺の技「賽河原」は、常軌を逸した回転によってまともには返球不能な打球となっており、「反則級の大技」と評される。ただし発動には、低い体勢からバネを利用して飛びつくといった隙だらけの予備動作を必要とし、通常では打つことが不可能という致命的な弱点がある。パートナー藤居朋の「八卦」によって自らの待ち構える位置に打球を誘導することで試合中にも使用可になった。

赤西瑛梨華

3年生。シングルス3を担当。両利き。「熕(おおづつ)」の異名を持つ。
塩見周子藤居朋と同様、新顧問のセクハラに嫌気がさして部活動をボイコットしていた。全大会直前に前顧問の高垣楓先生が顧問に復帰したことでやる気を取り戻し、レギュラーに復帰する。部内では常に明るいムーメーカーでもある。
トップレベルプレーヤー。両利きの特性を活かし、ダブルグリップの特製ラケットを使用する。これによって、状況に応じて時にラケットを左右に持ち替えたフォアハンド武器に戦う。さらにここぞという時には、両手持ちで威を倍加させた強打を放ち、必殺技エリカノン」「エリカルヴァリン」は、全最強パワー集団であるの上位並みの威を誇る。また、特殊なグリップの形状を活かし、ラケットの裏表を使い分けるだけで、打点めたり遅らせたりもできるなど、相手にとっては対応しにくいプレイスタイルの持ち
さらに部活動から離れていた1年間に、新必殺技としてジャンピングサーブ「荒野のエーリカ)」を身につける。その威は、トスからの高い打点ラケットの形状により通常以上につけられた度、加えて両手打ちの強打によって、紅葉諸星きらりの「きらりビーム」に匹敵すると言われている。

白菊ほたる

2年生。女子テニス部のマネージャー
自他ともに認める幸薄い少女。生な性格もあって、自分のせいで周囲に不幸を呼び寄せていると思い込んでいる
の凋落を人一倍憂えた末、全大会直前に奮起。前任顧問の高垣楓先生に直談判して彼女を呼び戻し、復活を成し遂げたことで、鷹富士茄子に「勝利女神」と呼ばれる。
大会では先生ダジャレの聞き役に回ることが多く、そのたびにどう対応していいか分からない様子が見られる。

高垣楓

穏やかでとらえどころのない雰囲気を漂わす元理科基礎教師
かつて全盛期テニス部に選手として所属していた。卒業後しばらくして校のテニス部顧問に就任し、コーチとしての手腕を発揮する。このため実ある選手たちが彼女を慕って多く集まり、凋落気味だった復活の兆しが見え始めていた。
だが昨年、関西テニス協会から導の手腕を見込まれてプロコーチへの転身を勧誘され、教員を辞めてしまう。プロコーチとしても有能さを発揮していたが、残されたの部員達にとって彼女の抜けたは大きく、また不運なことに新任の顧問が無能責任だったため、塩見周子をはじめとする多くの部員が部を去ってしまうという事態を招いてしまった。
マネージャー白菊ほたるの捨て身の直談判と今年の近畿大会での結果から危機悟りコーチ復活を決意。全大会までのわずかな時間、体当たりのコーチで選手たちを全制覇に導くことを宣言する。
顧問に復帰後は、本来の天然ぶりも戻ってきて、何かとダジャレを連発するようになり、聞き役のほたるをしばしば困惑させている。

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六章高校(長崎)

九州の強校。今期九州大会では、熊本ブラウニー学園に敗れ第2位となったが、全大会の常連校として有名。
顧問の方針のもと、純テニスを楽しむことをモットーに、ノリのいいはじけた選手たちが集まっている。他校からは変な選手が集まった色物チームに見られがちだが、決してふざけている訳ではなく、彼女たちなりに真剣テニスに打ち込んでいる。
レギュラー姫川友紀部長)、上田鈴帆野々村そらなどを擁する。また副部長マネージャーとして冴島清美がいる。
顧問は篠原礼先生世界史教師)。

 

所属部員・顧問

 

姫川友紀

3年生。キャッツ六章のエースにしてキャプテン部長を務める。シングルス1を担当。
部長としてはノリのいい部員たちをさらに高いテンションで率いている。プロ野球チーム読売キャッツ」の大ファン。何事もキャッツに絡めて会話し、テニスもすべて野球に置き換えて説明する。実はテニスよりも野球の方が上手だったりするため、他の部員たちにはテニス部所属でいることを不思議がられている。ただしテニスの実は確かで、去年の全大会にも出場し活躍している。
勝敗にこだわらず、とにかく今の試合を一杯楽しむ明るいプレイスタイルを信条とする。渾身の両手打ちによる必殺技「ユッキ・ホームラン」は、相手のラケットをはじき飛ばすほど強な威

冴島清美

2年生。副部長だが選手ではなく、マネージャーを兼任している。
調子者の多い六章の中ではしい生な性格。自称マネジメント」のマネージャー方針から、選手たちの意味不明なまでにハイテンションノリに付いていけない時がある。
大会1回戦後、顧問の篠原礼先生許可を得て、チームを破った灰原高校に自らが収集分析した天王寺高校データ提供する。灰原の全制覇を実現させることで、自らのマネジメントの正しさを明し、来年の六章による全優勝実現をすという的を正直に告げ、灰原兵藤レナ先生には勝利に対する貪欲な姿勢を高く評価される。

上田鈴帆

2年生。シングルス2を担当。
公式試合にも着ぐるみで出場しようとし、対戦相手に自分の着ぐるみを着せようとする着ぐるみ少女。おふざけが過ぎるように見えるが、真剣テニスを楽しんでることは確か。またテニスの実自体も全レベル
ネット際で急に沈むトップスピン「出オチショット」が得意技。

野々村そら

2年生。シングルス3を担当。
とにかくテンション高くポジティブノリの持ち。他の六章の選手同様、真剣テニスを楽しむことをモットーとする。実自身も全レベル。試合では、予測不可能とされる動き「わいるどてにす」を武器に戦う。

篠原礼

女子テニス部顧問。なぞなぞ好きの世界史教師。「難しい問題だわ」が口
大会常連校の六章高校の顧問として、ハイテンションノリのいい選手たちに悩まされながら、それを温かく見守っている。「部活動」としてのテニスを重視し、テニス部での活動がいかに彼女たちにいい経験となるかを真剣に考えている。そのため選手が試合に勝つこと以上に、選手たちが真剣に楽しくテニスに打ち込んでくれること、その経験が彼女たちの将来を支える重なものとなることを願っている。

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臙脂高校(山形)

東北地区からの全大会出場校。
レギュラー及川雫部長)、奥山沙織(副部長)、喜多日菜子の全レベルの選手を擁している。マネージャー浅利七海がいる。
顧問は相馬夏美先生英語教師)。

 

所属部員・顧問

 

及川雫

3年生。女子テニス部長。両利き。「も~」が口
普段はやたらのんびりした性格だが、テニス時には、酪農農家である実家で鍛えられた体格や体力を活かし、全レベルの実を発揮する。105センチの巨大バストのため、胸につかえてバックハンドが打ちにくい弱点を逆手に取り、ストローク時にラケット時に持ち替えて、高威で精密なフォアハンド武器とするプレイスタイル武器とする。

奥山沙織

3年生。女子テニス部副部長。訛り全開の話し方が特徴的。
やや気弱でおどおどしたところがあるが、責任感が強く、結構はっきりしたをするところがある。部長及川雫とほんわかしながらもチームを一生懸命率いている。
「がまんテニス」と呼ばれる通り、とにかくりにってしぶとく打球を拾い続け、勝機をさぐる慢強いプレイスタイルが特徴。

喜多日菜子

2年生。通常はシングルス3を担当。
いつも妄想していて、一人「むふふ」と怪しげな笑いを浮かべている。下級生ながらも実は全レベルで次期部長されている。
非常に高い観察眼の持ちで、相手のフォームや線その他から、ボールの軌をほとんど本的に的確に読むに長けている。このため対戦相手のフェイントや不意打ちがほとんど通じない。

浅利七海

1年生女子テニスマネージャー
舌足らず気味な口調と、おぬいぐるみサバオリくん」を抱え、「全」と書かれたノートテニス情報をメモしている。テニスに関する事柄をすべてに譬えて話すため、部員内でも何を言っているかよく分からない。マネージャーでは天王寺椎名法子誓の棟方愛海に並ぶ濃いキャラクターマネージャー三強)
作中では、にこやかな表情で結構な毒舌を吐くところや、試合のオーダーを独断で決める強引なところもあるが、相手チームの戦を冷静に分析して勝機をさぐるといった、マネージャーとしてはかなり有能な一面を見ることができる。

相馬夏美

女子テニス部顧問。明るいノリフライト用が口英語教師
CAから教員になったという経歴の持ちで、フライト関連の用がしばしば口から現れるのはそのため。生徒たちに近いノリで部員に接しているが、体作りのメニューは本格的で厳しい。のんびりしたところのある部員たちを要所できっちりまとめ上げる、しっかり者のお姉さん的な教師

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翡翠ヶ丘高校(広島)

日本有数の名門進学校。中等部もあり、中高の3年生はいずれも勉強に専念するため、部活動での大会出場は基本許されないという規定がある。このため公式試合は下級生レギュラーで戦わなければならないという大きなハンデがある。
昨年の全大会では初回に王と対戦し敗退している。今期シングルスに特化したチーム編成と対戦相手のオーダーを的確に予測することで、中国大会を優勝し、全大会に出場している。
特例の3年生レギュラーである新田美波部長)以外は、五十嵐響子(副部長)、藤原肇長富蓮実ら1・2年生によるレギュラーを擁する。
顧問は服部瞳子先生数学情報教師)。

 

所属部員・顧問

 

新田美波

3年生。女子テニス部長
学内での学業の成績はトップクラス。加えてテニスプレーヤとしての実も全トップクラスという文武両の才女。昨年の全大会でもレギュラーとして出場している。第1試合で女王王と対戦し、チーム自体は敗れたものの、自身はシングルス3で勝利している。
本来学校の方針で3年生となった今期公式試合に出場できないのだが、学校側に規定の定を提案。並外れた行動と学内での教員・学生からの人望の高さもあって、学校側も特例として彼女レギュラー出場を許可し、結果次第で定を検討することにした。
カウンターパンチャーのプレイスタイルを持ち味とする。試合ではり強くラリーを続けつつ、対戦相手の決め球の方向を見抜き、的確な返球によってポイントを取ると同時に相手の攻め手を徐々に狭めて封じ込める。

五十嵐響子

1年生にして女子テニス部副部長。通常はシングルス2を担当。
今期1年生では確実に上位レベルに入るという実者。ほとんど同じ予備動作から、バウンド後に打球が急加速する「タイニィ・アップ」と減速する「タイニィ・ダウン」という正反対の効果を持つ技を武器とし、対戦相手を前後に振って翻弄する。この技は、元副部長杉坂海から副部長の地位を譲られると同時に彼女の技を伝授され、並外れた努によって自らの決め技へと進化させたものである。
テニスへの情熱と周囲への面倒見のよいところから、部内では満場一致で次期部長に推されている。

藤原肇

1年生。通常は対戦相手によって長富蓮実シングルス3を分担している。両利き。
前衛でに戦う対戦相手に対応したプレーヤー。決め技の「轆轤鉋(ろくろがんな)」はボールしい回転を加えることで、対戦相手のラケットを揺さぶり、ボレーによる返球を困難にするというもの。また両利きの特性を活かし、ラケットの持ち手を切り替えることで打球の回転や方向を多に操り、対戦相手を翻弄する。

長富蓮実

1年生。通常は対戦相手によって藤原肇シングルス3を分担している。
後衛でに戦う対戦相手に対応したプレーヤー。対戦相手の動きや打球の軌を的確に読みコートの隅に打球を滑らせ、対戦相手を後衛に縛り付けてスタミナを奪うプレイスタイルの持ち母親レトロ趣味。そのためか決め技であるカーブ球の「レッドスイトピー」や「ブルーコーラル」を打つ時は、何故か昭和少女漫画ノリになる。

村上巴

翡翠ヶ丘中学校の3年生。全大会に出場した翡翠ヶ丘高校の観戦に訪れる。
厳格な庭で育てられ、文武両女をし勉学にもテニスにも余念がない。また実家からか、先輩テニス部員たちを「姉御」と呼んでいる。
高等部のテニスメンバーから来年の入部を期待されているが、本人自身は、勉学に専念するため中高3級生の公式試合出場を禁じる学校側に対して強い不満としい憤りを感じ、テニス部入部も迷っていた。しかし全大会で美波ら高等部のレギュラーたちが不利な環境にもかかわらず懸命に戦う姿を見て、迷いなく突き進むことを決意する。
テニスプレーヤーとしての実は、琥珀城ヶ崎莉嘉に匹敵し、彼女や元副部長杉坂海が出場できていれば、翡翠ヶ丘は驚異的なチームになっていたと見なされている。

杉坂海

3年生。元女子テニス部副部長
今期学校側の規定により公式戦に出場できなくなったため、副部長の座を1年生五十嵐響子に譲り、一線を退いている。
部長美波に匹敵する実者にして、翡翠ヶ丘随一のパワープレーヤー。それに加えて、ネット際にドライブして沈む打球「オフショア」とホップしてコート後方に逃げる打球「オンショア」を使い分け、対戦相手を前後に振り回す。
部長引退後も、部にはしばしば顔を出していて、自身の技を響子に伝授するなど後輩練習にもつきあっている。

服部瞳子

女子テニス部顧問。物憂げな雰囲気の中に強い信念を秘めた数学情報教師
進学校である学校の規定により、下級生軸に戦わなければならないというチーム事情にもかかわらず、対戦校の特性を的確に分析し、確実にチームの勝ちを拾えるオーダーを編成し、それによって翡翠ヶ丘中国大会制覇を達成させた。また本来公式試合を禁止されている3年生部長新田美波希望を聞き、彼女の思いに協して各所にいろいろ働きかけ、特例としての出場許可を勝ち取っている。そうしたに加え、忙しい中でも生徒たちに身に動いてくれる優しさもあり、部内外から生徒の信頼を集める。
一方、時々やたら重そうな発言を漏らすことから、部員たちには過去に何があったのかと心配されることもある。

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朱由高校(東京)

八神マキノ部長)と安斎都が所属する報道部があり、全高校女子テニスの活動を密着取材している。
作者ハリアーPによると、作中の事柄を読者に説明する役で登場させたとのこと。

 

所属部員

 

八神マキノ

報道部長。3年生。
後輩の都と一緒に地区予選で青学灰原の決勝戦を観戦し、次の都大会・関東大会の波乱を予想する。
部長だけあってテニスに非常に詳しく、無我の存在のような知る人ぞ知る知識も持っている。試合中にそうした知識を披露して解説をしてくれるが、解説の聞き役がいない時は、端から見ると独り言をつぶやく怪しい人に見えてしまう。
その一方で、自らが収集したテニスチーム情報・試合の映像などの内容は非常に的確で、しかも要請があればどのチームにも即座に提供していることから、全の有校がこぞって利用しているという具合に、大変重宝されている。
関東大会で偶然知り合った市原仁奈を半ば強引に解説の聞き役とする。全大会以降は、仁奈が試合を見に来ているかを何よりも気にするほどになっている。

安斎都

報道部の1年生
部長マキノと一緒に全高校女子テニスの動向を専門に取材して解説する。新入々ながら最新情報を入手するため元気いっぱいに各地を駆け回っている、自称報道部期待のルーキー」。
自らが収集した情報を「みやこメモ」に書き留めていて、それを披露したくてたまらない様子。

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その他の登場人物

この欄は要校以外のプレーヤーおよびテニスプレーヤー以外の登場人物を解説する。

 

その他の登場人物

 

市原仁奈

関東大会開場(千葉県)の近所に住んでいる着ぐるみ少女
準決勝のvs灰原戦を偶々観に来ていて、そこにいた朱由高校報道部の八神マキノ部長に半ば理矢理に解説の聞き役にさせられる。テニスへの関心も知識もかったにもかかわらず、シングルス3に登場した「最強本田未央プレーの当たりにして、そのすごさを実感し、テニスに対する興味を持ち始めた模様。
夏休み大阪戚のに遊びに行き、退屈なので偶々近所で開催されていた全大会会場を散歩していたところ、これも偶々マキノと再会し、再びテニス解説の聞き役となる。

一ノ江右子(?)

関東大会でアイスクリームの売店「THE アイス!」(「THE iDOLM@STER」と「アイマス」のもじり?)の売り子をしている少女
容姿やバイト仕事の共通点から、読者の間では、同じ作者の別シリーズハリアー手描きシリーズ」に登場する一ノ江右子ではないかと摘するもある。

えっちゃん

本名不明。卯月たちのいる青学と同地区の「釜瀬(ふせ)高校」のレギュラー選手。
都の地区予選大会初戦で復活した青学と対戦する。青学を「1年生ばかりの弱小校」となめてかかっていたところ、青学予想外の強さに仰する。自身もシングルス3で楊菲菲ストレート敗して、味方から「全にカマセ」呼ばわりされた不憫

水楼高校の選手

本名不明。去年全出場を果たした茨城県代表校のレギュラー選手。絆創膏らしきものをつけている。関東大会の抽選会に参加していたことから、部長(もしくは副部長)と推測される。
関東大会のシード校であり、昨年に引き続いての全出場をしていたものの、一回戦で灰原に自身を含めた屈辱的なストレート負けを喫し望みを絶たれる。悔しさのあまりアーニャや仁奈にまで当たり散らしたことから、工藤忍の怒りを買い、彼女の「アヴァランチ・サーブ」をの前で打たれて茫然自失していた。

水野翠

3年生。青春学園弓道部長にして、進学組の1組に所属する文武両の才女。
大会前の特訓時、荷物運びを手伝った楊菲菲弓道における心の大切さを教え、菲菲がテニスをする理由を再確認させるきっかけを作る。

千川ちひろ

編以後登場。全大会会場や顧問の高垣楓先生関西テニス協会のコーチ引き抜きに現れていることから、日本テニス協会の関係者かと推測される。

武内P

編以後、千川ちひろの傍にいて、彼女り合うことの多いの大男。ちひろとともにテニス協会の関係者と思われるが・・・。

高峯のあ

元・大阪天王寺レギュラー選手。卒業後の現在女子プロテニス選手として活躍中。
ツァーに忙しい中、プロ世界に羽ばたく選手たちとの出会いを期待し、全大会の観戦に訪れる。彼女に出会った安斎都相川千夏岡崎泰葉らが驚きを隠せない様子だったことや、塩見周子・千らがサインめていたことからしても、非常に高名なプレーヤーであることがうかがえる。
翡翠ヶ丘戦で「無我」を発動できず苦しんでいる卯月を見て、よりも先んじて彼女の集中に問題があることを見抜くなど、「無我」についても非常に詳しい。

松本沙理奈

去年の紅葉大付属の副部長
現役時は諸星きらりと互に打ち合えるパワープレーヤー速水奏ダブルスペアを組んでいた。全大会では天王寺の「ねこねこペア」を破った一のダブルスペア。
対戦相手の一人を標的とし、自らのパワーと奏の技巧で集中的に打ちのめし、さらに自慢のスタイルを見せつけて相手を挑発して煽るというプレイスタイルが持ち味。この相手を挑発するというスタイルは奏にも受け継がれることになった。
お守りのネックレスと副部長の座を奏に譲って卒業し、現在大学テニスサークルで活躍中。灰原高校合同練習に付き合っているシーンが見られた。

真鍋いつき

去年の大代高校新潟代表)のエース。「ヒートアップ」の異名を持つ。
大会の常連校だが、チーム内の選手の量にバラツキが大きく、勝ち進めても辛勝ということから、あまり話題にはならないという大代高校の中で、全トップレベルの実者として注を集めていた。
「四強」に匹敵するとされるポテンシャルを秘めた実者。「無我」の覚醒者でもあり、膝に凝縮させることで、圧倒的な「反撃」を繰り出すタイプ。どれほど追い詰められた局面でも、爆発的な反撃によって対戦相手を打ち破ってきた。
去年の全大会一戦まで3年間敗という実に相応しい記録を保持していたが、一年生選手である小早川紗枝と対戦。闘の末、紗枝の切り札「歌舞」の猛攻に屈する。
チーム自体は勝利したものの、全の反撃を持つ彼女一年生敗北したことは衝撃であり、「舞姫小早川紗枝の実を知らしめる結果となった。

綾瀬穂乃香

2年生。優秀なバレリーナであり、中学時代、クラシックバレエのコンペティションで最年少にして高順位を獲得している。
工藤忍とは中学時代からの友であり、全大会の試合で応援にも来ていた。に対して努の本当の大切さを教えた人物。彼女の言葉がにとって自らのテニスを信じる支えとなっている。

DQNズ

大会初日終了後、卯月に絡んできた男子7人組。各自テニスユニフォームの胸に「DQN○」のナンバーを入れている。名前はヨーイチ、リュージ、ミタニ、シローゴトー、ムグルマー、ナナクサ(ナンバー順)。成り行き自然な流れから集まった高校女子最強クラスの7人組(卯月未央・笑美・拓海・周子・美嘉・泰葉)と試合をすることになる。軽薄でガラの悪そうな連中だが、一旦試合になるとになるギャップしいキャラたち。リーダーのヨーイチだけは、他とは違う雰囲気を漂わせる。

緒方智絵里

本編には登場せず。全編の第116話より始まった「本編に出て来ない智絵里による○○とかのコーナー」で登場する。
本編内での誤字などのミスの訂正や実際のテニスと異なるルール解説雑学などの補足をする。それに対して最後に必ず「なんでやねんっ!」というツッコミが入る。

大沼くるみ

本編には登場せず。全編の第165話から「本編に出て来ない智絵里くるみによる○○コーナー」で緒方智絵里とともに登場するようになった。
泣きべそをかきつつも、作中の事柄に関する解説腕立て伏せなどを披露してくれる。

[隠す]

 

関連動画および静画

 

~関東大会編(第1話&第99話)

  

全国編(第100話&最新話)

  

全国編 Part2(第199話&最新話)

 

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最終更新:2024/04/25(木) 15:00

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