The supremacy SUNとは、漫画版遊戯王GXに登場するカードである。
Vジャンプにて連載されていた漫画版遊戯王GXに登場したモンスターカード。同作のストーリーの根幹となるシリーズカード「プラネットシリーズ」の一つであり、その最上位に君臨するカードである。モチーフはもちろん「太陽(SUN)」。
「プラネットシリーズ」とは太陽系の惑星をモチーフにしたカード群であり、主人公の遊城十代のエースモンスター「E・HERO ジ・アース」もその一つ。このカード自身が「プラネット(惑星)」ではないことにツッコんではいけない。 ちなみに「supremacy」とは「最高、至上」という意味の英単語である。
作中においてはラスボスであるトラゴエディアが使用。このカードの能力を駆使して十代と万丈目の2人を同時に相手しながら共にギリギリまで追い込んでいる。しかし千年アイテムを持つカード「マアト」の力を得た十代の驚異のドロー力により一気に逆転され、最終的にはE・HERO ジ・アースによって倒されてしまった。
作中ではステータスはATK・DEFともに3000で、さらに破壊されても次のターンには自己再生してフィールドに戻ってくる凶悪な効果を有していた。あちらの世界では最上級モンスターを破壊することは困難であるため、この効果はより凶悪である。
トラゴエディアはこの自己再生効果に加え、永続魔法「漆黒の太陽」を使ってこのカードをサポートしている。「漆黒の太陽」は墓地から蘇生したモンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる効果と、破壊された自分のモンスターの攻撃力分ライフポイントを回復する効果を持っており、さらに全体除去カードを組み合わせることによって凄まじいライフ回復を得ていた。
他にもこのカードをサーチする「三眼の死霊」といったサポートカードも使用しており、まさにこのカードを中心に組み上げられたデッキである。なお、これらのカードはトラゴエディアがかつて憑依していたエド・フェニックスの父親がカードデザイナーであったことを利用して自らのために作らせたオリジナルカードである。
攻撃名は「SOLAR FLARE(ソーラー・フレア)」。えらくシンプルである。
Vジャンプ2011年3月号の付属カードとしてOCG版が登場。
種類 | 効果モンスター |
基本情報 | 星10/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000 |
効果 |
このカードはこのカードの効果でしか特殊召喚できない。 フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、 次のターンのスタンバイフェイズ時、 手札を1枚捨てる事で、このカードを墓地から特殊召喚する。 |
OCG版では闇属性・悪魔族という、太陽のイメージとは程遠い種族・属性設定となっている。これは使用者のトラゴエディアの影響であろう。またカードイラストの背景には黒い太陽が描かれているが、これは前項で触れた「漆黒の太陽」がモデルとなっている。邪神アバターではない。
OCG版ではまず自身の効果以外の方法では特殊召喚ができない。他のカードの効果では墓地からはもちろん、手札やデッキ・除外ゾーンからの特殊召喚が不可能となっている。このため、このカードを一度フィールドに出すためには通常召喚しなければならない。最上級モンスターの通常召喚は基本的に効率が悪く敬遠されるため、この制約は痛い。しかしフィールドに出さないことには自己再生効果も発動しないという少々嫌なジレンマを抱えている。
原作では自己再生の条件は特になかったが、OCG版では「フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地に送られた場合」にしか発動せず、しかも自己再生するためには手札を1枚捨てる必要がある。自己再生の条件自体は比較的緩いが、前述のとおり通常召喚の時点でカードを浪費してしまうことも多く、さらに当たり前だが除外やバウンスには無力である。
現環境では破壊耐性持ちのモンスターが増えた影響で、破壊以外の除去手段を利用することが多いため、あまり過信できるものではない。また、「月の書」で裏側守備表示にされて破壊された場合や、「神の警告」等で召喚を無効にされて破壊された場合は「フィールド上に表側表示で存在する」という条件を満たせないので自己再生できなくなる。
またフィールド上に存在している間は何の効果も持たないモンスターであり、力任せに殴ることしかできない。この性質からやや戦術のパターンも大味になりがち。こういった欠点を理解した上で、このカードを活かせる専用のデッキを構築する必要がある。
まず、通常召喚するためには2体のリリースが必要であるため、「死皇帝の陵墓」でリリースを軽減するか、「終焉の焔」を使えば出しやすくなる。「ダブルコストン」を使うのも手だろう。近年では「帝王の烈旋」などのアドバンス召喚サポートの登場である程度負担を軽減できるようになった。
次に自己再生のコストは、魔轟神のように手札から捨てることで効果を発動できるモンスターや、「黄泉ガエル」のように墓地で効果を発動できるモンスターを捨てるのがベスト。アドバンス召喚を軸とする場合は「冥界の宝札」で手札を増強することでコストを確保することもできる。
除外やバウンスへの対策は「スキルドレイン」や「王宮の鉄壁」を使って封じ込めたり、あるいは原作のように自分から破壊して回避しつつ次のターンの自己再生を狙う手がある。破壊したモンスターの攻撃力分のライフポイントを得る「デストラクト・ポーション」を使えば原作の再現もある程度可能になるため演出としてもなかなか相性がいい。なお、破壊手段についてはフリーチェーンで使える「デストラクト・ポーション」や「サンダー・ブレイク」を用いること。こうすることでバウンスや除外効果にチェーンしての回避が可能となる。
なお、うまく破壊して墓地に落としたとしても墓地から除外やデッキ戻しを受ける危険もあるため、気は抜けない。これらの対策もカウンター罠の「ヒーローズルール2」や、永続的に墓地干渉を撥ね退けるフィールド魔法「王家の眠る谷-ネクロバレー」を使うことで可能だが、これらのカードは汎用性が低かったりこのカードとのシナジーが薄かったりであまり噛み合わず、デッキスペースの圧迫につながり易い。そのため、墓地干渉についてはすっぱり諦め、2体目以降の召喚を狙うのも戦術の一つである。
ちなみに装備カード状態で「フィールド上に表側表示で存在する」このカードが破壊された場合でも自己再生効果が発動できる。ただし、フィールドに出すことなくこのカードを装備できるのはエクシーズモンスターの「甲虫装機 エクサビートル」のみ。「甲虫装機 エクサビートル」のランクは6なので狙って出すのは難しい。大人しくこのカードを通常召喚したほうがいいだろう。
原作でのトラゴエディアのセリフによると、古代エジプトでは太陽は「死と再生を繰り返す絶対神」として崇められていた。このカードの自己再生効果はそのエジプト神話に由来するものである。
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最終更新:2024/03/29(金) 08:00
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