VT18.16型気動車とは、ドイツ鉄道が保有する特急型気動車である。
1960年代、西ドイツ国鉄(DB・ドイツ連邦鉄道)がTEE(Trans Europ Express)用に製造したVT11.5型気動車が大成功を収めている様子を見て、東ドイツ国鉄(DR・ドイツ国営鉄道)でも同じような車両を作り、国際特急列車として運行する事となった。そこで開発されたのがVT18.16型気動車である。
車両は4両編成(後に6両編成化)で、両端の先頭車に動力となるエンジンを搭載、半室客室の構造とし、中間車は全て客車とした。先頭部はボンネットの中にエンジンを搭載し、先頭側の台車のみで駆動させる仕組みとなっている。最高速度は160km/h。その編成構成や構造、システムなどから、VT11.5型をそのままコピーしたのではとも言われているが、このVT18.16型は戦前に開発中だったSVT887型フリーゲンダーハンブルガー及びSVT137クルッケンベルグ型試験車をベースに開発されている為、同じ車両をベースとしたVT11.5型と似た構造になってしまっただけである(もちろん、全く参考にしなかった訳ではない)。登場時の形式はVT18.16型だったが、1970年に形式番号がVT175型に変更、東西ドイツ統一後、更に形式番号が変わり、VT675型となっている。
東ドイツ国鉄においては、主にベルリンからコペンハーゲン・ウィーン・プラハ・ブダペスト等へ向かう国際列車の運行に就いていた。一時期はベルリン~ハンブルグ間の東西ドイツ間の特急列車としてVT11.5型と共同運行する計画もあったが、この計画は立ち消えになっている。
現在はドイツ鉄道(DB AG)が保有しており、動態保存されている。定期運用は無い。
日本の鉄道模型メーカーであるKATOからNゲージが発売されている。時代に合わせた異なる三つの仕様が出ている。
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最終更新:2024/03/28(木) 19:00
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