WarCraft3 単語

389件

ウォークラフトスリー

4.8千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

WarCraft3とはWindows/Macリアルタイムストラテジー(RTS)ゲームRTSジャンル成立の一役を担った「WarCraft」のシリーズ第3弾である。

概要

サブタイトルは「Reign of Chaos」で、拡セットに「The Frozen Throne」がある。2002年Blizzard Entertainment社(以下Blizzard社と表記)から発売された。

魔法の支配するダークファンタジー世界観をベースに、様々な生物・種族間の抗争をテーマとしている。
前作まではヒューマンオークの2営だったがWarCraft3ではヒューマンオークアンデッド・ナイトエルフの4営で構成される。それぞれの営が独自の生態・発展形態を持っており、営ごとのユニットも多くのRTSに見られるような大同小異ではなく、見た・性・特殊が著しく異なっている。

システム的には一般的なRTSからはみ出した部分を多く内包するが、各営の強さが拮抗する絶妙なバランスに調整されており、その深さが多くの人々を引き付け、発売から7年経った現在でも世界中で遊ばれ続けている、現在RTSを代表するタイトルである。

競技性の高さからe-Sportsの場での対戦タイトルとして採用されることも多い。

全体の特徴

大きな特徴として、各営ごとにヒーローというユニークユニットがいることが挙げられる。ヒーロー名前の示す通り役級の存在で、一般ユニットより圧倒的に強い。ヒーローRPGのように敵を倒すことにより経験値を得てレベルを上げ、スキルを習得することが出来る。ヒーロー営ごとに4種類ずつおり、そこから使用ヒーローを選択する。

マップ上の各建物周囲・追加の鉱等にはクリープと呼ばれるNPCモンスターが初期配置されている。これらは営の勢拡大を邪魔する障害であるのと同時にヒーロー用の経験値アイテムを稼ぐための重な資である。

ゲームの進行時間に合わせてが交互に切り替わる。では視界の広さが違い、になると寝るクリープもいる。また種族によっては体力回復量がで変わったり、スキルの使用条件に関わってきたりする。

建物建築等の内政部分はかなり単純化されている。収集する資ゴールドウッドの2種類だけで、1つの鉱からのゴールド回収スピードには上限があり、ワーカーを多く割り当てることでは回収スピードは上げられない。短時間でより多く回収するにはマップに点在する他の鉱を自の支配下にしなければならない。

営ごとの建物としてアイテムショップがあり、これを建てることでヒーローゴールドを消費してアイテムを購入可となる。売られているアイテムの種類は営ごとに差があり、これも各営の特徴を強める要因となっている。

営の内政進行度は3段階あり、それぞれTier1~3と呼ばれる。上位のタウンホールへと建て替えることで上のTierへと移行する。Tierが進むと建築建物や生産可ユニットが増え、より強な軍勢を作りだせるようになる。アイテムショップで買えるアイテムの種類もTierが進むと増えていく。 また、Tierが進むごとに同時にコントロールヒーロー数が増加する(Tier3で最大3ヒーローまでをコントロール)。

マップ上にある場で4営に属さないニュートラヒーローゴールドで雇える。場では倒されてしまったヒーローは自建物から再生するには時間がかかるが、場でならヒーローを即再生である。(高額な再生費用と体力1/2状態、マナし状態での再生になるが)。他には地上ユニットを運搬可飛行船等の雇えるゴブリン研究所、共用ショップとなるゴブリン商店&市場、各種クリープを雇える傭兵キャンプがある。
これらの建物マップ上に最初からあるものなので、それらが存在しないマップを選択していたゲームの場合は登場しない。

各陣営紹介

ヒューマン
人間エルフドワーフからなる混成軍。
回収は、ゴールドはワーカー鉱とタウンホール間を移動して行ない、ウッドはワーカーを伐採して行なう。
1つの建物建築に複数のワーカーを使い、建築速度を速めることが可
ワーカーを一定時間だけ近接戦闘ユニット変身させることが出来る。
オーク
オークトーレン(人間)・トロールからなる混成軍。
回収は、ゴールドはワーカー鉱とタウンホール間を移動して行ない、ウッドはワーカーを伐採して行なう。
建物建築中はワーカー建物の内側から建築するため、ワーカーを狙われるということがない。
体を有した近接攻撃向きのユニットが多いが、回復系が苦手。敵の建物を攻撃することでゴールドを取得する略奪のスキルを取得出来る。
アンデッド
アンデッドと魔界の軍勢からなる軍。
回収は、ゴールドはワーカー鉱で祈祷して行ない、ウッドは攻撃ユニットであるグールを伐採して行なう。
建物は魔界から召還するため、建築示後にワーカーがその場を離れられる。また、要らない建物は逆召還することで建築時の何割かのコストを回収可
タウンホール鉱以外の建物は、建物のまわりに広がる腐土と呼ばれる土地の上にしか建てられない。
死体を資として用いるユニットや、怪しげな術を使用するユニットが多い。
ナイトエルフ
ナイトエルフと木の精霊からなる軍。
回収は、ゴールドタウンホールから伸ばした根を鉱に絡めて吸いあげ、ウッドの回収はワーカーを木にまとわり付かせて伐採せず行なう。
ナイトエルフ建物の多くは生きている建物であり、自ら歩いて移動や戦闘が可、木を食べてHP回復も出来る。
ナイトエルフのワーカー建物建築するのでなく、ワーカー自身が変態して建物となる。またワーカーに近接戦闘はないが、自爆することで召喚生物ダメージを与えたり、敵ユニットマナを減少させることが出来る。
近接戦闘は苦手だが優れた射撃ユニットが多く、攻撃を一点集中させるのが得意。
女性ユニットは融というがあり、間に行動を止めれば敵から見つからなくなる。

ゲームプレイ

遊び方にはシナリオに沿って定められた的を遂行する1人用のシングルプレイと、複数のプレイヤーで未発展状態から始めてそれぞれの軍勢を作りあげ互いに滅ぼしあうマルチプレイがある。
シングルプレイ用のシナリオはそれぞれの営やユニットの特徴を紹介するチュートリアルを兼ねている。WarCraft3におけるシングルプレイおまけ的・練習用的な印が強い。
マルチプレイはLANやインターネット等のネットワークを介したプレイヤー対戦プレイである。対人だけでなくAIが操る営を相手に対戦プレイをすることも可
WarCraft3ではAge of Empiresシリーズのようにゲーム開始時にランダムマップを生成するシステムく、予め準備されているマップデータを用いる。これは互いの配置や使える資差の不くし対戦の競技性を高めるためである。(もちろんシナリオ用やお遊び用として奇妙な構造をしたマップデータも豊富にそろっている)
対戦プレイの大筋としては建物の建設・敵営の偵察と行して自軍ユニットえ、ヒーローとともにクリープや敵ユニットを倒し、ヒーローレベルを上げて敵軍に対抗していく。ヒーローユニットは倒されても死んだ時点のレベルから復活だが、倒される時に大量の経験値を相手に与えてしまうし復活までにかかる時間はヒーロー不在となるため大変不利である。自軍のヒーローを倒されないように立ち回りながら相手のヒーローを如何にして倒すかが対戦での焦点となる。
倒されるユニット経験値を相手に与えてしまう他に、同時に保有するユニット数が多いとユニット製造コストが大幅に上昇するペナルティがあるため、ユニットを大量に作って数で押しする戦術がとりにくい。ユニット使い捨てていくのではなく、なるべく生き残るように大事に使いまわしていくプレイ傾向となっている。
WarCraft3は戦略RTSに分類されるが、マイクロ操作と呼ばれるユニット個別の細やかなコントロールがとても重要で、勝敗のを握っている。

MOD

WarCraft3はMODを使用した別ゲームユーザーの手により多数作成されており、人気を博している。
MODによるゲームジャンルは様々で、RPGからカーレースまであらゆるゲームが作られているが、特に有名なのがDefense of the Ancient(DotA)から生したDotA Allstarsと、TowerDefenseMODである。

DotA Allstars
コンピュータの操る2営の対立にヒーローとして参戦し、自勝利に導こうというチーム対戦ゲーム
つまりWarCraft3から内政操作と自軍のユニット群操作を取っ払い、ヒーロー操作に特化したゲームである。
WarCraft3はしっかりこなさなければならないことが多過ぎて気軽に遊べるゲームとは言えないので、そういう部分がつらいという人にオススメ。また、WarCraft3の対戦はH2H(1対1)が基本だがこちらは多対多となっているので多人数で楽しめる。
ヒーロー操作だけなかわりに本来のWarCraft3をはるかえる数のヒーローからキャラを選べるようになっている。またアイテム作成等のフィーチャーが加わっている。
TowerDefense系(TD系)
に向けて迫り来る敵の隊列を、防御施設を配置することで殲滅して自を守りぬくゲーム
現在では多くの機種・プラットフォーム向けにこのタイプゲームが遊ばれているが、その始祖となったのがこのWarCraft3のMODとしてのTowerDefenseゲームである。
TD系は大きく分けると敵隊列の進行ルートが固定されている防御施設の数・種類・配置タイミングに特化したタイプと、防御施設の配置によってを作って敵隊列の進軍ルートコントロール出来るタイプがある。また防御施設だけでなく、移動可戦闘ユニットが居てそれも駆使して敵殲滅するタイプもある。
他の機種・プラットフォーム用のTD系は1人遊び用だが、WarCraft3 MODTD系は多くが多人数でも遊べるように作られている。ただし敵はコンピュータの送り込んでくる軍勢なわけで対戦ではなく、同じゲーム画面で他の人とチャットしながら遊べたり、負けそうな人を手助け可協力プレイといった感じである。

その他

関連動画

MOD関連

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/19(金) 12:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/19(金) 12:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP