Asriel Dreemurrとは、Toby Fox(トビー・フォックス)氏が製作したRPGインディーズゲーム『Undertale』に登場するキャラクターである。
特にこれからプレイする予定・気がある人は引き返す事を推奨する。
True Pacifist Route(通称Pルート)の最後に戦うボスキャラクターで、ゲーム内の秘密に深く関わる本作のラスボス的存在。
AsgoreとToriel夫婦の間に産まれた実の息子で、First Human(Chara)とは義理の兄弟。たまたま地下世界に落ちて来たFirst Humanを発見し、救助し城まで運んだ。Dreemurr夫妻から実子同然に育てられるようになったFirst Humanは非常に仲良く接し、その様は地下世界に希望を広めたという。
しかし、ある日First Humanは病にかかってしまう。地上の花畑を見たいと言うが、結界に閉じ込められている状態のモンスター達にはどうする事も出来ず、間もなくFirst Humanは死亡してしまう。Asrielは遺言を果たすべくFirst HumanのSOULを取り込み、異形の姿に変化。遺体を持ち出して結界を突破し地上に飛び出してしまう。ゴールデンフラワーの花畑に辿り付いたAsrielは恐怖した人間達の猛攻撃に遭ってしまい致命傷を負う。袋叩きに遭いながらも一切反撃する事なく地下世界に戻り、城の庭園で力尽き死亡。遺体は灰になって消えた。
二人の息子を失った悲しみからAsgoreは地下に落ちて来た人間を殺し7つのSOULを集めて結界を破る方策を決定。それに反対したTorielは女王の座を捨て夫と離婚、Ruinsに移り住んだ。
ゲーム開始時では既に故人であり、Neutral Route(通称Nルート)ではエコーフラワーに記憶された会話やNew Homeで合うモンスターの会話でしかその人物性を想像出来ない。また、Garbage Dumpエリアに来た最初に流れる回想シーンの声主はAsrielとFirst Humanの会話。
Asgoreのモンスター解放政策の一環として「もし灰になる前のモンスターの遺体にdetermination(決意)を注入すれば死から蘇るのではないか?」という研究をAlphysが行い、その過程で「地上から流れて来たゴールデンフラワーに決意を注入する実験」を行った。その結果何故かAsriel生前時の記憶とSAVE能力を宿した生まれ変わりが誕生した。その花こそFloweyである。
その後、研究頓挫時のゴタゴタに紛れて研究所から脱走。SOULが無い故に何も感じる事の出来ない生活を送り、本来の感情も失われていった。Floweyはある時偶然による死の直後に自らの始まりの場所である城の庭園に戻った事でSAVE能力を理解する。最初は生前の優しさから地下世界の住人を助けていたが、次第にどの人の反応も同じな事に飽き初め、やがて殺戮のために使うようになった。SAVE能力を使って出来るあらゆる事をやり尽し、やがて全てが退屈になり、何事にも無関心な生活を送るようになった。
True Labを攻略した主人公に誰の者か分からない電話が掛かって来るが、その主はFlowey=Asrielであり、本来の性格に近い感じになっている。本性を現したFloweyは6つの人間のSOULと地下世界のほぼ全てのモンスターのSOULを取り込み、神の如き力を手に入れた事で元の姿に戻り、さらに神としての姿"God of Hyperdeath"となり姿を現した。
「Finally. I was so tired of being a flower.」(ぼくはもう花でいることに疲れたんだ)
「Howdy! ○○,are you there? It's me,Your best friend.」(やあ!○○そこにいるの?ぼくだよ、きみの一番の友達)
(点滅後変身) A S R I E L D R E E M U R R
両親の種族共通特徴である白い毛と垂れ下がった大きな耳を持つが、2本の角はまだ無い。性格を現したかのような穏やかな顔をしており、垂れ目とハの字型の眉毛から困り顔にも見える。黄緑と黄色のストライプ長袖Tシャツと長スボンを着ている。靴は履いていない。
”God of Hyperdeath"としての姿は元の姿が大きく成長したような外見で、2本の角が立派に生え、鋭い目付きとなり、白目の部分は黒になり爬虫類のような瞳孔をしている。口元は大きく裂け、牙が生えている。「Delta Rune」の紋章が描かれた、ファンタジー作品に出てくる魔王のような法衣を着ている。その姿はまさに魔王・ラスボスである。
攻撃を耐え続けるとAsrielは本気を出し、さらに禍々しい姿"Angel of Death"へと変貌する。人型では無くなり「Delta Rune」を模した形態となり、背には不規則に色が変化し光る翼を持つ。腕は巨大化し、腕と胴体の球部分にはハート型の模様がある。その風貌はもはや神ではなく悪魔の様相。
Floweyの時は残忍で下劣な性格だったが、Asriel本来の性格は優しく思いやりのある、穏やかな性格である。Flowey時はSOULを喪失した状態であったため、何も感じない生活の末に本来の性格も歪み失ってしまった。まさしく神となった際の第一声が「花でいる事に疲れた」であった事からSOULが無い花としての生が如何に辛かったかが伺える。
神となった目的は「一度世界をリセット(巻き戻す)して楽しかったあの日々をやり直し永遠に過ごす」であり、それは子どもの精神で転生後ずっと1人で過ごして来た中で感じた寂しさ・恐怖に起因している。また、ラスボス然とした禍々しい姿に関わらず子どものような喋り方をしており、姿は成長しても精神は子どものままであった。
主人公(Frisk)とFirst Human(プレイヤーが名付けた人物)を同一視しているフシがあり、戦闘中も絶えずごっちゃにしており、First Humanに呼び掛けるように話す時もある。自身を理解してくれる唯一の存在・遊び甲斐のある相手・誰よりも大切だったFirst Humanに対する執着はかなり強いが、戦闘後に再び訪れると過去を見つめ直し、First Humanを「人間を憎んでいたようだった」などと述懐している。
両親であるAsgoreとTorielの事は、Floweyの時には全く気に留めていない・死んでも寧ろ嘲笑する・殺害に関与すると肉親でありながら酷い扱いをしていたが、Asrielに戻ってからは、主人公に両親の事を頼んでいるため、ちゃんと親への情は持っていると思われる。
(背景変化前)地下世界全てのソウルを取り込んだ究極的存在。(背景変化後)死をも超越した絶対神だ!
Asrielは主人公を倒し全てのタイムラインを掌握するべく襲い掛かる。
最初のターンに火炎魔法攻撃をしてきた後に背景が変わりAsrielが残像を出しながら移動し始める。敵の攻撃の豪華さ・テキスト文・ステータスとして表示される数値・BGM「Hopes and Dreams」と全てがラスボス戦を盛り上げ、嫌が応にもテンションを上げてくる。また、名前表示がとても漲っている。
神同然となったAsrielに攻撃は一切通用しない。そのためプレイヤーが取れる戦法は時間が来るまでとにかく耐える事のみ。
攻撃はド派手かつ激しく(後部分の技は前部分の強化バージョン)
!が出た位置に雷を落とす「SHOCKER BREAKER」&「SAOCKER BREAKERⅡ」
大きな剣の二刀流で振り下ろしラストに小型弾に変化する「CHAOS SABER」&「CHAOS SLICER」
無数の星型弾に分裂する星を降り注ぐ「STAR BLAZING」&「GALACTA BLAZING」
小型の弾を射出し最後に極太ビームを放つ「CHAOS BUSTER」&「CHAOS BLASTER」
と強烈なモノばかり。これら技を掻い潜り、最後に繰り出す「HYPER GONER」(決意抽出機に似たオブジェが障害物を無数に吸い寄せて攻撃)をHP1で耐える(HPがいくらでも1残る)とAsrielが更に変身する。
"God of Hyperdeath"形態との戦いではACTコマンドに「調べる」の他に「希望」(使用ターンに受けるダメージが減少)・「夢」(アイテム欄の空きスペース全てに「最後の夢」を入れる)が加わる。アイテム「最後の夢」を使うと体力が全回復するので、これらを活用していこう。
また、Asrielとの戦いは一貫して、HPが0になってSOULが割れても瞬時に復活し(初回のみ「But it refused」"こんなのお断りだ"と表示される)、ゲームオーバーにはならない。
"Angel of Death"へと変身したAsrielに対しては、当初は文字通り何もも出来ない(ACTコマンドを選んでも「もがく」しか出来ず、「体が動かせない」と表示されるのみ)。攻撃は曲線を描きながらに自機方向に突っ込んでくるレーザー弾で、どこに飛ぶかは完全なランダムなので純粋な避けテクニックを問われる(被弾してやられてもゲームオーバーにはならないので安心)。
暫く耐えるとBGMが"Angel of Death"戦BGMの「Burn in Despair!」から「SAVE the World」へと変わり、ACTコマンドがSAVEコマンドに変更される。今までの旅で出会い友人となった者達(Undyne・Alphys・Papyrus・Sans・Toriel・Asgore、SansはPapyrusと・AsgoreはTorielとセット)のロストソウルをSAVEするべく、各キャラを選び攻撃を避けながらACTコマンドの選択肢(どれを選んでも良い)を3回選択すれば思い出してくれる。この間はAsrielは攻撃してこない。
全てのキャラをSAVEした後に、AsrielをSAVEするべく手を差し伸べる。ここまでくれば和解も目の前であり、最初の攻撃こそ激しいが、戦意を失うが如く徐々に攻撃が薄くなり避ける必要もなくなる(自機を動かしても弾から避けていく)。ラストに回避不可能なビームを撃って来るが、HPが0.000001必ず残り、これでAsrielと分かり合う事が出来る。
主人公の名前Friskを聞いた後、Asrielは力を使ってモンスターを地下世界に封じ込めていた結界を破壊、全モンスターを解放した。これにより「Delta Rune」の言い伝えは的中し、AsrielとFriskはモンスターを導いた天使となった。
全モンスターのSOULを元に戻し6人の人間のSOULも手放した事で、Asrielはやがてモンスターの姿を保てずSOULを持たない花の姿になってしまうという。Friskに次に会ってもAsrielだと思わないで近づかないようにと忠告し、励ましと別れを告げ去って行った。ラスボス戦後に最初に落ちたゲームスタート地点に行くと、Asrielが佇んでおり、話しかける事が可能。
初めてのPルートクリア時のEDでは、スペシャルサンクス直前に姿を見せる。また、初回Pルートクリア後にリセットして最初から始めようとした際にはFloweyの姿で現れ、せっかくみんなが幸せな結末を迎えたからリセットしないでほしいと頼み込む(直後にプレイヤーにとっては何回も見たよねと言い諦める)。2回目以降はこのイベントは起こらない。
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掲示板
83 ななしのよっしん
2022/08/08(月) 21:29:49 ID: pdewa4ncS5
こいつの神形態はトリエルの容姿をベースにしてる印象がある。
攻撃もアズゴアというよりトリエル寄りだし、トリエルの遺伝子のほうが強そう。
84 BSSK
2023/08/21(月) 00:38:52 ID: h/8HHjRI3t
アズリエルのエルは、ヘブライ語で神のこと
ミカエルやガブリエル、ラファエルやエルシャダイのエルと同じ
だからゴッドオブハイパーデスだったり無敵だったりするのかもしれないけど
じゃあアズリは何かというと、同じくヘブライ語で救いのこと
「神様、ボクを救ってください」という意味なのかもしれない
85 ななしのよっしん
2023/11/11(土) 00:54:12 ID: tE9Z9GAC3V
こんな善性の擬人化みたいな子でさえタマシイを失くすとあのクソ花と化すんだから、ニンゲンがタマシイを失くしてああなるのはさもありなんって感じだわな
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最終更新:2024/04/25(木) 06:00
最終更新:2024/04/25(木) 06:00
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