混沌魔龙(フンドゥンモーロン/Chaos Dragon)とは、AULDEYが販売するヨーヨーの名である。
日本のヨーヨーショップでは、「カオスドラゴン」の名で販売されている。
2018年発売。
「バンダイ・ハイパーインフィニティー」に次ぐ、モーター搭載ヨーヨー。
「ハイパーインフィニティー」は、トルクの低いモーターや、単4電池使用による重量のアンバランス振りから、まともなトリックのできるヨーヨーとしては期待されていなかった。
AULDEYは、まともな重量バランスを実現できる動力としてゼンマイを選択し、「AULDEY・赤凌风」を発売したが、こちらは投げることも戻すこともできないというヨーヨーとは言えないものになってしまった。
本機は、まともなトルクのモーター・まともな重量バランス・通常のヨーヨーと同じく投げて戻すことができる、という、これまでの他動力搭載ヨーヨーの欠点を埋め尽くすモデルを目指して開発された。
ハブスタックの片方がスイッチとなっており、指で挟んで押し込み、左右どちらかに手で回すとモーターが作動する。
すでにスリープしている状態からスイッチを押すことでモーターで加速することも可能。
モーターの作動はハブスタックを押し込んでいる間だけであり、指を放すとボールベアリングによる惰性で回転するのみとなる。従って、「ハイパーインフィニティー」のように電池が切れるまで回転し続けることはできない。
電源はリチウムバッテリーで、本機特有のリング形状をしており、重量バランスの問題を解決することに成功した。反対の面に内蔵されたモーターとは専用軸で接続されることにより通電している。
この構造のため、電池はUSBによる充電となっている。アダプター本体側の端子が独自規格なので、破損には十分な注意が必要。
その他の電子部品も、徹底的に重量バランスを考えて配置されており、傾きやすさやブレなどはほぼ気にならないレベルである。
工作精度や内蔵されている基板類のため、性能は最前線の競技モデルには及ばない。
しかし、他動力搭載ヨーヨーとしては決定版ともいえる出来に仕上がっており、中国メーカーの技術力向上を象徴するモデルとなっている。
価格は中国本土では220元(≒3600円)ほど。日本では並行輸入品であることもあり6000円ほどとなっている。
なお、スピンギアでは当初機種名が「カオスハウンド」となっていたが、これは「龍」の簡体字である「龙」を「犬」と見間違えたことによる誤訳であり、後日「カオスドラゴン」に訂正された。
公式戦では、原則として使用ヨーヨーに制限がないため、持ち込んでも問題ない。
ただし、ヨーヨーのトリックは「巻き取られたストリングがほどけることによってのみ回転が与えられる」場合に加点が認められる。
この定義を厳密に適用すれば、モーター駆動でスタートさせた場合は加点が認められないことになる。
そのため、モーター駆動を諦めて普通のヨーヨーとして使用しなければならない。
他動力搭載ヨーヨーで、まともにトリックができる機種は本機が初であるため、今後類似の機種が大会に持ち込まれるようであればルールが変更になる可能性がある。
ロングスリーパー耐久戦では使用が禁止されるものと思われるが、本機は「ハイパーインフィニティー」と異なり、ハブスタックを指で押している間しかモーターが作動しない。従って、持ち込んだとしても無動力のボールベアリングヨーヨーとスリープ時間は大差ない。
当然、ブッダスリーパー(ハブスタックスリーパー)耐久戦があれば使用は禁止されるだろう。
他動力搭載ヨーヨー。
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最終更新:2025/12/10(水) 00:00
最終更新:2025/12/09(火) 23:00
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