BONES(海外ドラマ)

BONES（ボーンズ）とは、アメリカのネットワーク放送局FOXで放送されているテレビドラマである。ジャンルは科学捜査、犯罪捜査。

2016年現在シーズン11まで継続中。2017年放送開始予定のシーズン12で終了と決定済み。
日本での放送局もFOXで大体本国から3ヶ月遅れで放送中。またDlifeでも放送されている。

概要

骨を見ただけでそれがどういう人物なのか瞬時に当ててしまう天才法人類学者、テンペランス・ブレナン。
「ボーンズ」とも渾名される骨のスペシャリストが、FBIと法医学研究所の仲間たちと共に現場に残された骨から事件解決へと導く。
原作は小説で、作者もまた法人類学者でありブレナンのモデルでもある。

科学の面から事件捜査するドラマというとCSIシリーズが思い浮かぶかもしれないが、技術寄りの科学なCSIに対しこちらは骨とそれに関する科学捜査のみ。
法医学が題材のため遺体よりも白骨の登場率のほうが多く、また最も多いのが腐乱死体や原型を留めていない遺体、つまりはお食事中の視聴には要注意なものばかり。「そんなの海外ドラマではよくあるから平気だよ！」というあなたも、虫が苦手ならお気をつけを。
また猟奇的事件の率も高く、主要キャラクターがその被害に遭うことも多い。刑事ドラマではあるが法的な捜査権限を持つのはFBI捜査官たちのみで研究所メンバーには無い。現場で身体を張らない彼らは安全だろう…と思いきや現場で協力中に襲われたり研究所で襲われたり自宅で襲われたりと割と物騒。

論理的で空気の読めないブレナンと直感的で人情深いブースの相容れない2人が、シーズンを重ねるごとに距離を縮めていくのをニヤニヤしながら見守るドラマでもある。
純愛と性的奔放さが入り乱れる研究所メンバーの恋愛模様を見守るのもまた一興。

登場人物

※シーズン10までのネタバレが含まれます。最近の内容については反転で見えるようになります。

現在の主な登場人物

• テンペランス・ブレナン博士 - 演：エミリー・デシャネル（湯屋敦子）
  • 天才法人類学者であり、自らの経験を元に執筆した本が大ベストセラーになった作家でもある。
    アメリカ最高峰の法医学研究所、ジェファソニアンに勤める。本来は遺跡から発掘された人骨やミイラの鑑定が専門。 変死体や白骨遺体が発見されるとFBIから要請され捜査に参加、ブースと共に犯罪捜査にあたる。
    天才で理論的、心理学や非科学的なものなどは完全否定、そんな自分が世界で一番正しいと堂々と公言するほどの自信家であり自己主張が激しく空気が読めない。そのため彼女の発言でキレる事件関係者は後を絶たずブースの悩みのタネとなる。
    骨の専門家らしく他人の美醜は骨格で判断し、自分のことも美人だと認識しておりそれも自分で幾度となく言っている。_{確かに中の人は美人ではあるのだが…　なおシリーズ後半では中の人の妊娠で体型が}
    幼少期の家庭環境が非常に複雑で、その関係で問題に巻き込まれることも多い。テンペランス・ブレナンも本名ではない。
• シーリー・ブース捜査官 - 演：デヴィッド・ボレアナズ（木下浩之）
  • FBI特別捜査官。予備役の陸軍軍人でもある元スナイパー。
    ブレナンとは相棒だが思考は真逆で、直感で動き人情を信じる男。その古臭い捜査方法が正しいこともしばしば。彼女にボーンズという渾名を付けからかい混じりに普段はそう呼ぶが、シリアスな場面ではテンペランスと呼ぶ。
    軍人らしく肉体派だが、一方戦地で負った精神的ダメージから依存症に陥ったり幻覚を見るなど危うい面も持つ。
    ジェファソニアンのメンバーをスクインツ（眼を細める人たちの意。そんな表情の相手が理解不能な専門用語まみれの話をしてくる、と想像するといわゆる上から目線なオタクが近いかもしれない）と呼び馬鹿にしている。一方で彼らの持つ捜査技術には全幅の信頼を置いており、特にブースの検挙率上昇の最大の要因であるブレナンとは、様々な面で反目しつつかけがえのないコンビとして成長していく。
    印税で資産家となったブレナンとの格差に男として色々と思うことがあるようである。
• アンジェラ・モンテネグロ - 演：ミカエラ・コンリン（北西純子）
  • ブレナンの多分唯一の親友である画家。科学者ではないものの頭蓋骨に粘土付けて生前の顔を復元したり、コンピュータ技術に優れているためハッキングや3DCGでの顔復元・犯罪現場再現などを担当。
    変人だらけのジェファソニアンの中では常識人な方で、グロテスクな遺体にあまり動じない科学者たちとは異なり眼を背けることが殆ど。
    恋愛関係は奔放だったがホッジンズと結ばれる。
• ジャック・ホッジンズ博士 - 演：T・J・サイン（鈴木正和）
  • 植物＆昆虫オタクの陽気な陰謀論者。自称｢ラボのキング｣。
    趣味は実験。実験のし過ぎて予算の関係からサローヤンに目を付けられるようになってからは控えめになった。
    実は大富豪の一族の出で、全米第三位の大企業の唯一の後継者。ジェファソニアンに多額の寄付をしているが本人は身分に興味が無く、ただの科学者でありたいためにそのことは周囲に伏せている。
    アンジェラに恋をしアタックを続け、紆余曲折を経て結ばれる。
• カミール・サローヤン博士 - 演：タマラ・テイラー（高橋理恵子）
  • シーズン2から研究所所長に就任した病理学者。医師免許を持ち元検視官でもあるため、ブレナンが骨担当なら彼女は肉担当である。
    実はブースの元彼女。彼からは「カム」と呼ばれているが、後にブレナンもそう呼ぶようになる。
    所長として上層部や役所との"政治的外交"に勤しむと同時に、ラボでも研究者として力を発揮している。最近の悩みは慢性的な予算不足と難しいお年頃の義理の娘ミシェルとの関係。
    ラボでの恋愛模様には節度を持つなら可、と一定の距離を置いていたが後にバジリと恋人になる。
• キャロリン・ジュリアン検事 - 演：パトリシア・ベルチャー（磯辺万沙子）
  • いつも不機嫌そうな表情のおばちゃん検事。服装がいつも派手。
    法的に怪しい捜査になるとブースとブレナンに釘を差すべく現れる。その顔とはっきり物事を言う性格からブースすら言い負かすほどの迫力の持ち主。法律に厳格な立場を崩すことはないが、身近な人間に危機が迫っている際には可能な範囲で法の解釈を緩める柔軟性もある。
• クラーク・エジソン博士 - 演：ユージン・バード（利根健太朗）
  • シーズン3で登場したブレナンの助手候補の一人で最終的に正規採用された男性。四角四面な性格で、会話が急に脱線しやすいラボの雰囲気は苦手。しかしどうやらプライベートでは情熱的らしい。
    シーズン8で博士号を取得。現在は2人目の法人類学者としてブレナンが事件捜査中は古代の調査を、彼女が調査中は彼が事件捜査を、と交代制を取っている。
• デイジー・ウィック - 演：カーラ・ギャロ（斉藤梨絵）
  • シーズン4で登場したブレナンの助手候補唯一の女性。憧れの人はブレナン。
    空気の読めない人物の多いラボの中でも輪をかけて他人をイラつかせる才能に長けており、最終的にクビになるがその際スイーツと交際していたことが発覚する。その後スイーツの口添えもあり研修生として帰ってくることに。
    スイーツとの間に子供が出来るが、産まれる前に彼を喪ってしまう。
• ウェンデル・ブレイ - 演:マイケル・グラント・テリー（真仲恵吾）
  • シーズン4で登場したブレナンの助手候補の一人。没個性的だが真面目な好青年。
    貧しい地域の出身で多額の借金をして大学に通っており、当初はそれを隠すために結果として不審な行動が多く怪しまれていた。後に奨学金が打ち切られてジェファソニアンを去ることになるが、資産家であるブレナン・ホッジンズ・サローヤンからの匿名の寄付で奨学金が継続。無事残れることとなる。
    その後も難病に罹患、医療用大麻の使用が原因で解雇と、不運が続くので不幸体質キャラかもしれない。
• アラスト・バジリ - 演：ペジ・ヴァーダト（河相智哉）
  • シーズン4で登場したブレナンの助手候補の一人。一日五回の礼拝を欠かさない敬虔なムスリムのイラン人。しかしテヘランでの学生時代に西洋文化を称える詩を書いたため、身の危険を感じアメリカに亡命している。
    実はヌンチャクの使い手で、「ペルシャのニンジャ」という二つ名が付けられたりしている。アイエエエエ!
    密かにサローヤンと愛を育んでいたが、後に公表。
• ジェームズ・オーブリー捜査官 - 演：ジョン・ボイド（森久保祥太郎）
  • シーズン10で登場したブースの部下であるFBI捜査官。有能だが経験は浅く、殺人現場で吐きそうになることも。
    父親は国外逃亡中の出資金詐欺を犯した犯罪者で、その関係上金融関係の事件には強い。
    スイーツを喪った直後のブースからは疎まれていたが、今は良きパートナーとなりつつある。
    登場シーンでは何故かよく何かを食べている。

過去の主な登場人物

• ザック・アディ - 演：エリック・ミレガン（青木誠）
  • 学者としてのブレナンから指導を受けつつラボに参加する学生。頭脳明晰で知識も豊富、将来を嘱望されている青年でブレナンに似た空気の読めなさの持ち主だが素直で未熟。
    当初は法人類学の博士号も持っていなかったがシーズン2で無事取得。後にジェファソニアンの正式な職員となるが、連続殺人犯の後継者となり人を殺してしまう。逮捕されるも取引の結果精神病院へ入院することとなる。
• ランス・スイーツ博士 - 演：ジョン・フランシス・デイリー（近藤隆）
  • シーズン3から登場したFBIのセラピスト。22歳と若いが複数の博士号を持ち、プロファイラーとしても活動する。
    専門は心理学。優等生タイプに見えるが実はデスメタル愛好家という過去持ちで意外と皮肉屋。
    ブレナンが嫌う心理学者のため頻繁に言い合いになるが常に平行線で終わっている。一方人間関係に問題の多いジェファソニアンのメンバーたちにとっては良き相談相手である。
    デイジーとはくっついたり離れたりと不安定な関係だったが後に順調に交際を重ねる。
    シーズン7から銃携帯の許可が下りブースと共に現場捜査が増加。シーズン10では連続殺人犯を追い詰めていくがあと一歩のところで黒幕に殺害されてしまう。
• ビンセント・ナイジェルマリー - 演：ライアン・カートライト（小川輝晃）
  • シーズン4で登場したブレナンの助手候補の一人。イギリス出身で良家の青年という外見だが、常にその状況に全く無関係のムダ知識を話し出し周囲からは呆れられているお喋りで陽気な男性。
    ホッジンズと馬が合い馬鹿実験の片棒を担いではサローヤンに怒られている。
    シーズン6にてブースと間違えられテロリストに狙撃され死去。狙撃を目撃しその場で延命措置を行い、ジェファソニアンとラボの人々への愛を呟きながら命を落とした彼の姿を間近で見たブレナンとブースに特に大きな影響を与えることとなる。

関連動画

関連項目

• 海外ドラマ
• 刑事ドラマ
• 骨
• FBI
• 法医学