DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)とは、アメリカ合衆国の政府機関である。
DARPAの任務は、基礎研究による発見をすくいあげて、軍事利用とのあいだの「ギャップを埋める」ことにある。DARPAのアイデアは90%ほどが失敗するが、サターンロケット、地上レーダー、ステルス戦闘機、プレデター(UAV)といった成功例があり、他にもマウス(開発者が所属する研究所に資金提供していた)や、社会に最大の変革をもたらしたインターネットの母体となったARPANETにもDARPAは関係している。[1]
実際の研究はDARPAに採用されたプログラムマネージャーがDARPAの予算を使い大学や研究機関と共同で行う。DARPA自身はあくまでも研究を統括する機関であり、自身の研究施設等は持っていない。また、兵器の開発にも関与しない(兵器開発は各軍で行われる)。[2]
1957年にソ連は史上初の人工衛星スプートニクを打ち上げた。ショックを受けたアメリカでは軍事技術研究開発を強化する策として、当時の国防長官ニール・マケルロイによって国防総省内に軍事研究を統括する機関を設置する構想を明らかにする。しかし軍は兵器開発の主導権を奪われるのを嫌い構想に反発、核兵器の開発を行う原子力委員会も核兵器は権限外にするよう求めたため、最終的にはより基礎的な研究を行う機関としてARPA(Advanced Research Projects Agency)が1958年に国防総省内に設置された。ARPAは当初宇宙開発も一手に行うつもりだったが同年10月に国家宇宙局(National Aeronautics and Space Administration)が設置され、その目論見は崩れ去ってしまった。その後、ARPAは1972年にDARPAに改称している。
ARPA(当時)が1969年に開始したプロジェクト。UNIXコンピュータをTCP/IPで相互接続したもので、世界初のパケット通信によるネットワークでもあった。プロジェクトの目的は、他国からの核攻撃に備えて指揮系統を分散させることにあったと言われている。[4]
兵士訓練用のシミュレーター「VBS1(Virtual BattleSpace 1)」のベースとしても使われているリアル系FPSの「Operation Flashpoint(略称:OFP)」を元にDARPAは輸送車列への待ち伏せ攻撃に対する訓練用システム「DARWARS Ambush!」を開発したのだが、この時OFPのファンが制作したアドオンやMODを無断で組み込んでいたことが判明し問題になっている。
正式名称はACTUV(Anti-Submarine Warfare Continuous Trail Unmanned Vessel)。対潜任務に使用する無人の自律航行船。2014年に建造を開始して2016年に進水、各種テストを行った。2018年に名称をMDUSV(Medium Displacement Unmanned Surface Vehicle)に改め、アメリカ海軍研究局に引き継がれた。[5]
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最終更新:2023/03/24(金) 09:00
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