E・HERO マッドボールマンとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するモンスターカードである。
アニメGXで主人公、遊城十代が使用するE・HERO融合体のひとつ。
3000という高い守備力が特徴。
初登場はVSカイザー亮戦(1回目)。
「サイバー・ツイン・ドラゴン」の猛攻を凌ぎ、次のターンに「ハネクリボー」+「進化する翼」のコンボを決めるため、手札の「E・HERO クレイマン」とフィールドの「E・HERO バブルマン」を素材に、壁として融合召喚された。
だが、カイザーは「融合解除」を発動。「サイバー・ツイン・ドラゴン」の融合を解除した上で「パワー・ボンド」を発動し、「サイバー・エンド・ドラゴン」を融合召喚。「パワー・ボンド」によって攻撃力8000となったサイバー・エンドでマッドボールマンを攻撃、貫通効果によって十代のライフを削りきった。
カイザーの圧倒的な強さを見せ付けたデュエルである。
その後、サイコ・ショッカー復活の生け贄(十代)をかけたVSサイコ・ショッカー戦でも登場。
デュエル終盤に融合召喚され、装備魔法「クレイラップ」の効果で「電脳増幅器」を破壊、「電脳増幅器」の効果により「人造人間-サイコ・ショッカー」は自壊してしまう。サイコ・ショッカーは高寺を乗っ取り「リビングデッドの呼び声」を発動、「人造人間-サイコ・ショッカー」を蘇生させようとするが、十代は「神の宣告」を発動しそれを無効にした。そしてマッドボールマンでサイコ・ショッカーにダイレクトアタックをして勝負を決めた。
防御的なステータスのこのカードがフィニッシャーとなった珍しいデュエル。
次の登場はVSカイバーマン戦。
「青眼の白龍」に対する壁として融合召喚されたが、返しのカイバーマンのターンに「滅びの爆裂疾風弾」を発動され、破壊されてしまった。
このデュエルは最終的に十代が敗北している。
ガエル(美しき王子様)デッキ使いの残念な美人お姫様こと、ローズとのデュエルでも登場。
かっこいい(十代・評)・イケメンの王子様(ローズいわく)である「ガエル・サンデス」に対する壁として融合召喚された。だが、「おろかな埋葬」、「ハーメルンの笛」によって3体の「黄泉ガエル」が墓地に送られたことで「ガエル・サンデス」の攻撃力が4000まで上昇、見事に食べられて(戦闘破壊されて)いる。しかし、「ヒーロー・シグナル」の発動トリガーとなり、悪い魔法使い「E・HERO フェザーマン」(戦士族)の特殊召喚につないだ。
このデュエルは十代の勝利に終わっている。
その後はネオスとコンタクト融合が中心なっていることや、覇王十代として活動していた期間があったことから、初期の融合HEROの出番は激減し、このカードもしばらく出番が無かった。
だが、第4期のVSミスターT戦(2回目)で久々の登場。
「メテオ・ドラゴン」に対して融合召喚され、「メテオ・ドラゴン」に攻撃するが、「ドレイン・シールド」に阻まれる。装備魔法「フュージョン・ショット」を装備してミスターTに効果ダメージを与えた。だが、ミスターTも「メテオ・ドラゴン」と「沼地の魔神王」を融合素材として「メテオ・ブラック・ドラゴン」を融合召喚、マッドボールマンは戦闘破壊されてしまった。
だが、「魂の結束-ソウル・ユニオン」で「E・HERO ネオス」の攻撃力を増強させる際に一役買っている。
デュエルは攻撃力の上昇したネオスで「メテオ・ブラック・ドラゴン」を返り討ちにして、次の十代のターンにダイレクトアタックで勝負を決めている。
攻撃名は「マッド・スタンプ」。
このカードの攻撃シーンがあるのはVSサイコ・ショッカー戦、VSミスターT戦の2回だが、VSサイコ・ショッカー戦では手から光線を発射、VSミスターT戦では飛び蹴りと、攻撃方法が違う。攻撃名自体はどちらも同一のものである。
このカードが召喚されるときは相手の強力モンスターに対する防御の場合が多いが、VSサイコ・ショッカー戦を除き、相手は効果で攻撃力を増強させるか、このカードを上回るモンスターを召喚してこのカードを破壊している。カイバーマンだけはカード効果での破壊を行っている。
初登場時は狭い穴の中から這い出るようにして現れた。
このカードが召喚されたデュエルでの十代の勝率は3/5、60%である。別に低くは無い数字に見えるが、本編における十代の敗北は非常に少なく、きちんと敗北が描写されたものではVSカイザー戦(1回目)、VSカイバーマン戦、VSエド戦(2回目)、VSオサム戦(回想、デュエル途中から描写)の4回だけである(ただし、実質的に相手の勝利であったが何らかの理由で中断されたり、十代の勝利となっているものも含めるともうすこし多い。)。
その敗北回のうちの半分(回想のオサム戦を除くと2/3)でこのカードが召喚されている。このカードはなにか呪われているのだろうか。
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX めざせデュエルキング!」攻略本(2005年10月13日発売)の付録カードとしてOCGに登場。テキストは以下の通り。
融合・効果モンスター 星6/地属性/戦士族/攻1900/守3000 「E・HERO バブルマン」+「E・HERO クレイマン」 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。※遊戯王カードWiki より引用
「青眼の白龍」の攻撃力と同等の守備力を持ち、攻撃力も下級アタッカーくらいはある。
とはいえ、守備力3000の壁ならもっと呼びだしやすい「メタル・リフレクト・スライム」がいる。
さらに、同じ融合素材から「E・HERO アブソルートZero」、「E・HERO ガイア」のような強力なモンスターが呼び出せるというのも痛い。そのため、このカードがE・HEROデッキで使用されることはあまり無いだろう。
それでも、融合先のバリエーションを増やす目的で融合デッキにとりあえず1枚入れておく価値はあった。だが、「記憶破壊者」の登場によりそれまで入れられるだけ入れたほうがいいと考えられていた融合デッキに、必要以上に多くなりすぎないよう数を減らす考えが生まれ、このカードの使用率が減少し始める。
そして止めを刺したのがマスタールール施行に伴うエクストラデッキ(融合デッキ)の枚数制限である。15枚までしか入れられなくなったので、素材の縛りがゆるいものや優秀な効果を持つものを優先して入れていくと、このカードの入るスペースがなくなるのである。そのために使用率が激減、HEROデッキでも見かけなくなってしまった。
HEROの中ではかなり高い守備力を持ち、まったく役に立たないというわけではないのだが、他にいいカードがたくさんあるためにあまり使われない、HEROでも影の薄いカード。HEROデッキを組むときにエクストラデッキのスロットが余ったら入れるのもいいかもしれないが、スロットが余る程度にしか入れられていないのなら、まず優秀な融合HEROを入手するところからはじめたほうがいい。一応、「融合準備」とこのカードでバブルマンを用意する事は可能。
カード名の「マッド(mud)」は泥という意味。狂ったという意味のマッドは「mad」。
融合素材の「E・HERO クレイマン」の「クレイ(clay)」は粘土を表す。粘土(クレイマン)に水(バブルマン)を加えたらやわらかくなって守備力が下がるような気がしないでもないが、守備力はクレイマンよりも高くなっている。
このカードは「融合/効果モンスター」だが、効果は融合E・HEROに共通の特殊召喚の制限しかない。これが無ければ「絶対魔法禁止区域」の対象になれたり、「停戦協定」で数に含まれずに済むのだが。しかし、そのおかげで「融合/効果モンスター」では最短のテキストを持つ、どうでもいい記録の保持者となった。
上級モンスター(レベル5・6)では、攻守の合計が「氷結のフィッツジェラルド」に次いで第2位である。
下級モンスターの「機皇帝ワイゼル∞」に負けているのは密に 密に。
実は攻略本での収録以来、1度も再録されていないので、少々入手しにくいカードである。
このカードの見た目は、クレイマンの顔をバブルマンの顔に付け替えたといった感じであるが、全く同じというわけでもなく、手足や肩の部分が丸っこくなっているなどの相違点もある。
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最終更新:2024/04/19(金) 14:00
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