「ecoful」とは、日立マクセルにより販売されている二次電池(充電池)である。
「エコフル」であって「エネフル」ではない。念のため…
概要
充電式ニッケル水素乾電池である。ラインナップは単三形及び単四形、単三形には低容量型もある。
購入時点で充電済み、継ぎ足し充電可能、常温環境下なら1年経っても約80%の容量を維持。
従来あった充電池に対する不満を解消した充電池である。
製品ラインナップ
2013年3月現在、下記の製品がラインナップされている。
充電池はエコを意識した緑色のロゴを採用し、四つ葉のクローバーがアクセントとして描かれている。
充電器も基本色(ホワイト)はロゴの文字色及びクローバーのアクセントは緑色とエコ基調となっている。
- ◆ ecoful(エコフル)
- 2011年10月11日発売。
単三形と単四形が発売されている。
容量は単三形が2000mAh(Min)、単四形が750mAh(Min)。
繰り返し使用回数は単三形が約1000回、単四形は約1500回である。
- ◆ ecoful lite(エコフルライト)
- 2011年10月11日発売。
上記ecofulの低消費電力機器用乾電池。単三形のみの発売。
容量は950mAh(Min)と通常品の約半分、しかし繰り返し使用回数は約1500回である。
- ◆ ecoful CHARGER(エコフルチャージャー):MHRC-34SAY
- ecofulと同時発売された専用充電器である。
4本までのecofulを充電することが可能であり、単三形及び単四形の混在充電が可能である。
独立回路設計により、各々の充放電状態に応じて充電する仕様で、1本のみの充電も可能。
AC100V~240Vのワールドワイド対応なので、旅行先でも使用可能である(コネクタ形状に注意)。
コンセントは充電器直付けではなくACコード式、いわゆるACメガネコード(メガネケーブル)である。
オフィスなどでの使用を考慮してOAタップなどで充電時にもコンセントが塞がれないのが特徴。
付属ケーブルは7A/125V仕様だが、開発段階で240Vでも使用可能なことを検証済み。海外でもバッチシ!
(OC対応を謳っているPC用のメモリもあることだし、十分なマージンがある高品位ケーブルみたいな…)
また、充電池の負担が大きいため、敢えて急速充電方式は採用していない。
- ◆ ecoful CHARGER「USB出力付き」:MHRC-300
- 2012年7月14日発売のUSB給電方式の充電器である。
キャッチコピーは「スマートフォンがフル充電できる!」
色はホワイトとブラックの2バージョンが用意されており、いずれも単三形ecofulが4本付属している。
2本ずつ4本までの充電が可能であり、単三形2本単四形2本を混在させることも可能である。
付属品のUSBケーブルを使用して、パソコンなどUSB端子のある機器から充電することを主眼としている。
一方で「USB出力付き」とあるように付属USBケーブルをスマートフォンなどに接続しモバイルバッテリーともなる。
同種の乾電池4本を装着することでmicroUSB端子を持つモバイル機器への出力が可能である。
このときにはecofulだけでなく、一次電池を装着してもモバイル機器の充電が可能である。
つまり、緊急時に市販のアルカリ乾電池を使って充電することが可能である。詳しくはこちら
一次電池を装着時に誤って充電しないよう安全装置が備わっており、自動的に充電が停止する仕様となっている。
なお、製品単体では家庭用AC100Vからの給電は不可能であるため、AC-USBアダプターが必要となる。
- ◆ ecoful CHARGER「USB出力付き」:MHRC-150
- 2012年7月14日発売のUSB給電方式の充電器である。
色はホワイトとピンクの2バージョンが用意されており、いずれも単三形ecofulが2本付属している。
2本の充電が可能であり、単三形ないしは単四形のecofulに対応する。
なお、容量の問題でスマートフォンのフル充電は不可能である。
それ以外はMHRC-300と同様。
- ◆ mobile ecoful:MEC-3C
- 2012年3月23日発売のUSB給電方式のモバイルバッテリーである。本機での充電池への充電は不可能。
色はホワイトのみ。乾電池は別売りとなっているため、別途単三形ecofulないしアルカリ乾電池が必要。
リール式USBケーブル及びケータイ充電用コネクタが付属しておりケータイ及びスマートフォンに対応。
本体重量約20g、USBケーブルやコネクタ込みでも約45gと軽量なのが特長。
一通りのラインナップではあるが、ニッ水充電池の巨人のおかげでイマイチ感がぬぐえない感じであった。
そう、2013年2月の「事件」が起こるまでは…
「エネループ騒動」のその裏で「エコフル事変」が始まった
2013年2月28日、パナソニックからエネループの新製品が発表されるやネット上では賛否両論が吹き荒れた。
その渦中に、マクセル公式がポツリと呟いたことから山が動いた…
のちにこのムーブメントは「エコフル事変」と呼ばれることとなる。※1
(´-`).。oO(ウチのエコフル、ほとんど知られてねぇ…)
この公式の中の人の自虐ツイートをきっかけに、それまでの広告活動の成果を上回る知名度向上がなされた。
この辺りは各種まとめサイトが詳しいので参照されたい。
なお、一連の騒動の中でマクセル公式の記念すべき500ツイートがこれだったのもある意味自虐的である。
だが、きっかけは何であれ世間に知られることはいいことである。頑張れ!マクセル君!…あれ?
また、この大百科に対するマクセル公式の反応は次の通りである。
「このような貴重な文献にエコフルの名が刻まれる日が来るとは夢にも思わなかった」
「下手したら公式サイトよりも情報が網羅されている」
もうちょっと自社製品と公式情報に自信を持って!!
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注釈