eneloop 単語

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エネループ

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エネループ

eneloopとは、パナソニックが販売している二次電池(充電池)。製造は富士通下のFDKが手掛けている。

2007年度グッドデザイン賞にノミネートされ、Wiiとの決選投票の末大賞を獲得した。

概要

2005年に当時の三洋電機から発売されたニッケル水素電池で、分類としては乾電池充電池である。旧来の同系統の製品からは良点も多く、メモリー効果を低くし自然放電を抑えたという特徴がある。

メモリー効果
あまり使ってないうちに充電し、また使ってないうちに充電を繰り返すと「なんで私のこと使ってくれないの?あんたなんか知らないんだから!!」と拗ねてしまう。するとすぐに『バッテリー切れ』と言う名の反逆を起し「私は友達充電器と遊ぶわ、もうあなたのために動きたくないの。セットしなさい!」と長時間使わせてくれない。そのため、ニッケル水素電池は使い切ってから充電するのがセオリーである。ちなみに携帯電話などに使われているリチウムイオン電池にはメモリー効果はない。
自然放電
充電したまま放っておくと中で頑てる子人の帰りをずっと今か今かと待っているため疲れてしまっている状態。ただ待っているだけでなく、晩ご飯もつくって待っているような状態のため、スタミナの消費はしい。

このようにニッケル水素電池は性格が吹っ飛んでいる。「だがそれがいい」というのもアリだが、万人向けではない。それをしたのがeneloopである。自分と遊ぶ時間と友達(充電器)と遊ぶ時間のオンオフ切り替えがはっきりしており、待っている間は体力を消耗しないようにじっとしている。いい子。
(けど非公式品で急速充電をしたりするとグレてしまうこともある)

種類

現在発売されているeneloopは3種類存在する。

eneloop

元祖eneloop。容量は単1形が5700mAh(min)、単2形が3000mAh(min)、単3形が1900mAh(min)、単4形が750mAh(min)。なお、単1形は単3形を3つ並列(1900×3=5700mAh)、単2形は単4形を4つ並列(750×4=3000mAh)させたものなので、ラジコンなど大電流が必要とする器具では内部抵抗により使用できない場合がある。

発売当初は繰り返し使用回数が1000回だったが、2009年の第2世代では1500回に、2011年11月に発売した第3世代では1800回と徐々に増加し、自然放電の抑制性も「5年後でも約70%パワー残存率」に向上させた。

なお、2013年4月に発売の第4世代では最大2100回まで到達したが、2019年のJIS基準正によって試験方法の見直しがなされ、2021年以降は約600回と表記されている。

eneloop lite

eneloopの廉価版。外装が水色で、リモコン時計などの低消費電の器具に適している。容量は単3形で950mAh(min)、単4形で550mAh(min)とeneloopよりも少ないが、繰り返し使用回数は第一世代では2000回、第二世代では5000回とeneloopシリーズで一番多かった。パワー残存率は満充電後、室温下での3年後(第二世代は5年後)で初期容量の75%(第二世代は70)。

2018年パナソニック側のブランド充電EVOLTA e」に統合され、生産を終了していたが、2023年には充電EVOLTAブランドが逆にeneloop側と統合されたことで、5年ぶりにサブブランドとして復活した。再販以降は充電回数を約1600回と表記する。また、終了前までは生産中国に変更されていたが、これ以降は再び産に回帰している。

eneloop pro

ヘビユーザー向け。外装が黒色で、容量がノーマルのeneloopよりも大きいのが特徴だが、繰り返し使用回数は500回と他のシリーズよりも少ない。第1世代の単3形が2400mAh、第2世代の単3形が2450mAh、単4形が900mAhパワー残存率は満充電後、室温下での1年後で初期容量の85%(第2世代)。こちらも2019年の基準正で、使用回数は約150回の表記に変更された。

発売当初は単3形のみ販売だったが、2012年10月25日より単4形が追加されている。また、直径がやや大きいことから、純正品の単3→単1サイズ対応スペーサー(NCS-TG1)で使用出来ない欠点がある。単1のeneloopを買えという事なのか設計ミスなのか…。

eneloop plus

安全性を考慮したeneloop。PTCサーミスタを内蔵しており、間違った使い方による過熱事故を防ぐことができる。それ以外はeneloopと同じ。 

2013年パナソニックブランドに移行時に止され、現在は生産を終了している。

その他

パナソニックでは自社の電池ブランドEVOLTAのラインナップに「充電EVOLTA」があったが、三洋電機の買収後もeneloopと併売されていた。充電EVOLTAは容量の大きさ、eneloopは充電回数の多さという部分で製品の区別がされていたが、前述のように2023年4月ブランド統合以降はeneloopのみが販売されている。

生産は海外での独占禁止法を回避する的から、三洋電機の買収後にFDKへ生産設備が売却され、パナソニックはこちらに一切関与していない。そのため「ジェネリックeneloop」的な製品もいくつか販売されており、例えばAmazonで販売されていたニッケル水素電池は、日本製であった(現在中国製)ことやスペックが近似していることからそうであるとみなされ、ネット上では「アマループ」なる別称で呼ばれることもあった。

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こうやって何度も繰り返し使っても、へこたれない丈夫な電池。従来の三倍以上である、1800回の充電に耐えられる。

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