EXPERTモードとは、音楽ゲームにおけるモードの一つである。具体的には、特定の楽曲を(原則として)選曲画面を挟まずに連続してプレーするモードのことを指す。名称は機種によって異なるが、ここではbeatmaniaIIDXに存在するモード名を記事名として採用した。
似たモードに段位認定が存在するが、段位認定はレベルに合わせた腕試しの要素が強いのに対し、EXPERTモードはテーマにあわせた楽曲で楽しむ要素が強い。腕試し・能力を試すテストの要素が強いモードは段位認定を参照。
以下、各機種について解説していく。
beatmaniaIIDXにおけるEXPERTモードには、新旧2種類が存在する。これは、一度Lincleをもってモードが消滅し、3作後のPENDUALで仕様を変えて復活したためである。以下、それぞれを解説していく。
任意の楽曲を連続してプレーするモードであった。段位認定との違いとして、選曲が腕前チェックとは関係なくテーマに従ってなされている点が挙げられる。このため、各コースともNORMAL・HYPER・ANOTHERの3段階が選択できた。曲数は5曲で、各プレイヤーが曲目を設定できるコースのみ4曲であった。
ゲージは専用のゲージ(通称エキスパゲージ)が用いられた。段位認定同様の100%スタート・0%で閉店・30%以下で減少量補正ありであるが、ミス時の減少量が楽曲のノーツ数に依存する仕様であった。具体的には、冥(SPA)の2000ノーツよりも5.1.1.(SPN)の99ノーツの方がゲージの減りが早いという具合である。
選択できるコースは次のようなものがあった。
2015年2月14日に復活実装。任意の楽曲を連続してプレーするモードである。
曲数が全てのコースで4曲に減らされたほか、ゲージ仕様が段位認定と同一のものに変更されている。
選択できるコースは次のようなものがある。
新しいEXPERTモードでは、PASELI払い時に追加購入できるVIP PASS制度が導入された(VIP PASS自体は既に別モードに導入済み)。このVIP PASSを使用することで、次のような特典が発生する。
pop'n musicにおけるこの手のモードには、新旧2種類が存在する。これは、一度THE MOVIE(17作目)をもってエキスパートモードが消滅し、5作後のラピストリアでコースモードとして復活したためである。以下では、せんごく列伝のみで設定されたポップン検定、fantasiaのみで設定されたナビゲートモードを含めてそれぞれを解説していく。
指定の4曲をプレーするモード。ポップンとしては珍しい閉店ありゲージ(フルゲージ開始・ゲージ量引継ぎ・ゲージ残量ゼロで閉店)による通しプレーである。同一曲ながら、NORMAL・HYPER譜面をプレーする無印版とHYPER・EX譜面をプレーするHARD版が存在した(例外あり)。一部のコースは、ポップン特有のオジャマが強制適用されるようになっていた。なお、こちらも一定期間内にプレーすることで全国ランキング集計の対象となるインターネットランキングの対象になっていた。
このモードにおける恒例として、HELLコースの存在がある。これは、段位認定に類する存在がないポップンにおける制作者からの挑戦状のようなもので、そのバージョンの新曲の中で最も難しい4曲を使ったコースである。コース名はHELLxx(xxはバージョン番号)。例えば、THE MOVIEであれば、次のようなコースであった。いずれも現行レベル47~50の楽曲である。
HELLコースに限っては全曲EX譜面のコースが無印に据えられ、HARD版はない。その人気ぶりは、HELLコースの記事が2011年に既に書かれていたことからも伺える。
せんごく列伝のみに存在したモード。連続プレーよりもやりこみに比重が移っており、プレーする曲数は1~4曲に変わっている。例えば、「あさき検定 5」であれば、プレーする楽曲は「近代絶頂音楽(天庭)」のNORMAL譜面1曲のみである。また、ポップンに存在した「ノルマ」制度を活用する形となっており、各検定には固定のノルマ課題が付属している。(上記「あさき検定 5」であれば、最大コンボ200以上でのクリアがノルマである)
ちなみに、ポップン検定にもHELLコースは存在する。名前こそ異なるものの「きほん検定 10-2」がそれで、スタッフからも公言された。
なお、この作品からインターネットランキングは通常モードでの開催に変わり、期間中に専用フォルダから選曲する形式になった。
fantasiaのみに存在したモード。やや毛色が異なるものの、選曲なしで連続プレーであるためここで取り上げる。
各種条件を指定することで自動生成されるコースをプレーするモードである。通常ゲージによるプレーとなり、ゲージ量は楽曲毎にリセットがかかる。その代わり、LIFEがコース開始時に3つ与えられ、クリア失敗時にはLIFEを1つ失う。LIFEを全て失うとコースクリア失敗となり、新たにコースを設定してプレーし直すことになる。
各種条件は、具体的には次の通り。これらを設定し、生成されたコースをプレーする。なお、設定内容が同一であれば、コースの内容(楽曲・プレー順・オジャマの種類や出現タイミング)は同一であった模様。
このモードの場合は、通常モードの設定曲数に加え1曲分がサービスされた。また、PASELIの場合は追加払いすることで引き続いて遊ぶことができた(ただし割高)。
2014年12月22日スタート。インターネットランキングが(KAC予選を兼ねて)コースモードへ移行、HELLコースが(過去HELLコースのなかったバージョンを含め)設定など、旧・エキスパートモードがほぼそのまま復活した形となる。以下、過去のエキスパートモードとの差異を説明する。
家庭用版pop'n music 2のみに存在したモードで、pop'n musicにおけるEXPERTモードのルーツの一つ。
基本的なルールは楽曲数こそ異なる(1コースにつき5曲)が現コースモードとほぼ同一なので割愛。
ポップンにおける他のコース制モードとの大きな違いは、
2倍速と4倍速のHi-SPEEDが同作において唯一設定可能なモードである点と、
容量の都合でAC版ではカットされた初代pop'n musicのキャラクターが「サバイバー」という名前で復活している点。
特に前者は他のモードではパーティーモードのオジャマでしか発動できなかったHi-SPEEDをオプションで常時発動する事ができるということもあってか、
HS設定が当たり前になっている現行のBEMANIシリーズから本作を遊んだプレイヤーは
「隠し要素でサバイバルモードを解禁させた後はこのモードしか遊ばない」という状態になりやすく、
ディーノやチャーリーといった初代ポップンのキャラをプレイヤーキャラに出来る事も相まって、
いわゆるサバイバルモード難民に陥る可能性があるので、たまにはHSの無い他のモードも遊んであげておこう。
アーケード版及び家庭用版pop'n music 3のみに存在したモードで、pop'n musicにおけるEXPERTモードのルーツの一つ。
基本的なルールは現コースモードとほぼ同一なので割愛。
EXPERTモードやサバイバルモードと異なる点は、コースの構成楽曲が全てHYPER譜面である点であり、このモードでしか遊ぶ事が出来ない譜面もある。
このモード専用のHYPER譜面があるせいか、譜面のプレイを目的としてこのモードを選ぶプレイヤーも多かった模様。
2014年3月3日、jubeat saucer fulfill稼動とともにスタートした「COURSE MODE」がそれに当たる。
指定の5譜面を連続してプレーするもので、専用モード(標準価格2クレor150P、PASELIなら通常の5曲200Pより少しだけ安い)として用意されている。通常プレーと同様に曲単位でマッチングし、演奏途中での閉店は発生しない。各コースにはレベル(10段階)とともにコース名がつけられており、一部を除き対象の5曲をつぎはぎした言葉になっている(見てみる価値は結構あると執筆者は思う)。
新要素として、通常時より判定を厳しくした「HARDモード」が一部(上位の)コースに存在し、それまでの緩い判定に満足できなかった層から評価を得ている。
コースクリア条件は平均スコアやフルコンボ曲数や平均Perfect判定率などで、3段階(高いほうから順にGOLD、SILVER、BRONZE)設定されている。ただし、クリア判定は1曲ごとになされ、最低のクリア条件(BRONZE)を一つでも下回る(ことが確定する)とそこで挑戦失敗・終了となる。マッチングなどによる救済続行制度は一切ないので注意。
なお、最も易しい設定のコースでもLv.7~8のEXTREME譜面で平均85万点取る必要があるため、完全な初心者には厳しいかもしれない。慣れたころにステップアップを目指して挑戦してみよう。
次作のpropでは稼働からしばらく経った2015年9月1日のアップデートで実装。
基本仕様は前作と同様だが、8種類の「HIT CHART COURSE」が新たに追加された他、「ARENA MODE」と共にモードセレクト画面の「TRY」という項目からこのモードに行けるようになっている。
2014年6月4日、REFLEC BEAT groovin'!!稼動と同時にスタートした「リフレク道場」がそれに当たる。一人プレーでのみ選択可。腕前を判定する「認定試験」とテーマ別の選曲で楽しめる「検定試験」の2種類から成り、EXPERTモード相当は「検定試験」である。(段位認定とEXPERTモードが同一モード内に同居する初のケースとなった)ちなみに、「道場」というコンセプトに合わせシステムボイスが日本語(「試合始め」「勝利」など)に変わる。なんと芸の細かい。
曲数はどちらも3曲、ただし限られた中からではあるが選択することができる。検定試験の場合、1~3曲目毎に数曲候補が用意されており、各候補の中であれば自由に選曲できる。どの組み合わせであってもクリア認定はなされる。
クリア判定方法は前作coletteで実装されたBATTLE MODEである。簡単に説明すると、達成率の代わりにLIFEが自分と相手に設定されており、曲が終わるまでに自分のLIFEを0にすることなく相手のLIFEを0にできればステージクリア、となる。プレー途中で自分のLIFEが0になってしまうと、プレーは強制終了する。ちなみに、自分のLIFEはGOOD・MISS判定で減り、相手のLIFEはJUST判定でのみ減る。
検定試験の要素には新曲・新譜面の解禁がある。各ステージでの選曲候補から当該新曲・新譜面を選曲し完走(自分のLIFEを0にせずに曲の最後までプレー)すればショップに出現させ購入することができるようになる。
2015年10月28日より稼働開始した次作「VOLZZA」では「リフレク道場」が「クラスチェックモード」に名前を変えて続投しているが、こちらでは「検定試験」に相当するモードが削除され、実質段位認定のみのモードに一本化されている。
BEMANIシリーズにおけるコース制モードの基礎になったモード。
初出は初代beatmaniaだが、最初期の作品故に少々道を経て現在の形になっている。
他、作品毎にモード名が異なるのも特徴の一つである。
以下シリーズ毎の変遷を挙げる。
DJ BATTLEを除いた全7曲をプレイすることが出来、グルーヴゲージが専用ではなく通常の物に毛が生えた程度。
と、後のDance Dance Revolutionのマラソンモードといった全曲モードに近い性質のモードであった。
テーマ別に5曲から構成されるコースから一つ選択してプレイするという形式になった。
ゲージは前作と同じ物を使用している。
テーマ別に5曲から構成されるコースから選択してプレイするという前作の要素に加えて、
グルーヴゲージが減少制の専用の物に変更。
従来のEXPERTモードの仕様に加えて、
スコアが特殊な物に変更(JUST GREATを2点、GREATを1点、GOOD以下をすべて0点)された。
このスコアは後にIIDXにてEXスコアと呼ばれ現在でも使用されている。
加えてモード名が「INTERNET RANKING」に変更され、パスワードを用いたインターネットランキングに参加する事も可能になった。
ここでようやくBEMANIシリーズのコース制モードの基礎が完成したと言える。
6th mixから登場したEXPERTモードの上位に当たるモード。
ルールこそはEXPERTモードとほぼ同じだが、演奏する譜面が全てアナザー譜面である事、コースが全10ステージの物しかない事。
全曲アナザー譜面の10ステージを休み無しでプレイするという性質上、完走が非常に困難なモードであり、
特にthe finalの最後に待ち受ける「IMPLANTATION」は誰もが苦戦したであろう。
また、このモード独自の仕様として「DANGER」状態という物がある。
EXPERT+ではゲージが0になると即失敗ではなく、ゲージが「DANGER」表示に変わる。
この状態で更にミスを重ねると失敗になるが、ステージを通過した場合はゲージが1目盛りの状態まで回復する。
こちらの作品ではtsunagiモードがEXPERTモードに該当するモードになっている。
同作の他のモード同様、料理用語の「繋ぎ」が名前の由来と思われるモード。
他機種同様に4曲構成のコースをプレイする方式と、最初に任意の楽曲から4曲選択しオリジナルのコースを作成する方式の2種類から選ぶ事ができる。
後者のオリジナルコース作成機能は後にbeatmania IIDXやpop'n musicの同機能、GuitarFreaks&DrumManiaのNON STOPモードに引き継がれている。
こちらの作品ではPRESSUREモードがEXPERTモードに該当するモードになっている。
2nd mixから追加されたモード。
こちらでは曲目は固定されているが曲順までは固定されておらず
コース選択後に曲順選択ができるようになっている。
その他の内容はIIDXのEXPERTモードとほぼ同じ物である為、IIDXの項を参照との事。
こちらの作品ではNONSTOPモードがEXPERTモードに該当するモードになっている。
GF6th&DM5thからV3まで存在したモード
・自分でコース作成することのできるORDER
・他機種のEXPERT同様曲目が固定されたOFFICIAL
・曲がランダムになるRANDOM
の3タイプが存在した。
またGF7DM6ではNONSTOP専用曲(RANDOMコースでその曲を引き当てるか隠しコマンドを入力するとORDERのみで常駐)が、V~V3では3コース分がスキルポイント対象にもなった。
掲示板
8 ななしのよっしん
2017/01/03(火) 11:51:16 ID: 4LrahW5aRs
リフレクではVOLZZA 2で前作の検定試験相当の「マイコースモード」が、
悠久のリフレシアで同じくコースタイプの「リフレシアモード」が登場したけど、
前者はコースに組み込める楽曲が指定されている「制約」の影響で過疎ってしまった結果3回程度で更新が終わってしまった悲劇のモードかも知れない。
後者はゲーム進行や楽曲解禁を同モードで進めていく必要があるので、実質リフレシアのメインとなるモード。
9 ななしのよっしん
2017/03/18(土) 17:22:39 ID: 1cyfSBJ3q/
IIDXで過去作の段位認定のコースを再現したCLASSIC CRASSカテゴリが登場
エキスパートモードでは現在唯一異なる譜面難易度が含まれるコースになっている
此方でクリアしても段位を取得出来る訳ではないので影響は少ないが
八段があの有名な10thの物だったり、DP皆伝が3Qコースだったり、所々ぶっ飛んだ選出…
10 ななしのよっしん
2020/01/13(月) 14:41:33 ID: 5Wl3aGLpAi
beatmaniaでchronodiver-pendulums-やろうとしたけど、このモードの出し方が分からなくて詰んでる。
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/09(月) 22:00
最終更新:2024/12/09(月) 21:00
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