GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択とは (グラビティデイズツージュウリョクテキメマイカンケツヘンジョウソウヘノキカンノハテカノジョノナイウチュウニシュウレンシタセンタクとは) [単語記事]

		キトゥン
“上層への帰還の果て	呼び覚まされる	彼女	の記憶”

	GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択 GRAVITY RUSH 2
	ジャンル	重力アクションアドベンチャー
	対応機種	PlayStation4
	開発元	SCE ジャパンスタジオ
	発売元	ソニー・インタラクティブエンタテインメント
	発売日	2017年 1月19日
	価格	[パッケージ版] 6,900円（税抜）　　　 [DL版] 6,900円（税抜）
	スタッフ	ディレクター/シナリオ：外山圭一郎プログラマー：横川裕音楽：田中公平美術：山口由晃プロデューサー：五十峯誠

『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』(『GRAVITY RUSH 2』)とは、SCE ジャパンスタジオが開発した重力アクションアドベンチャーゲームである。

2017年 3月21日には大型 DLC『GRAVITY DAZE 2 Alternative Side ：時の箱舟 - クロウの帰結』が無料配信された。

概要

2012年に発売された前作から約5年の時を経て世に送り出された『GRAVITY DAZE』の続編にして完結作。

前作で好評を得た爽快な重力アクションは更にパワーアップし、今作では「アトリビュートチューン」という重力の性質を切り替えられるシステムが新たに導入され、より多種多様な重力アクションを楽しむことが可能となった。

ハードをPS4に移したことでゲーム自体のボリュームも飛躍的に増大。
今作では新たな都市「ジルガ・パラ・ラオ」に加えて前作の舞台「ヘキサヴィル」にも行くことが可能なため、マップサイズは前作の約2.5倍まで拡張。スケールの上がったオープンワールドを思う存分に重力操作で駆け巡ることが出来る。

前作で不満点として挙げられた、やりこみ要素の少なさや物語の短さも大きく改善されている。
寄り道含めたミッション数は前作の約2倍となった他、ゲーム中で写真撮影を行う「フォトモード」や、他のプレイヤーから送られてきた写真を手掛かりに宝を見つける「トレジャーハンティング」など、多彩な非同期型オンライン要素が追加されており、プレイヤーが長くゲームを楽しんでもらえるように配慮されている。

主人公キトゥンをはじめとした魅力的なキャラクターも健在。
今作で舞台となる「ジルガ・パラ・ラオ」は前作のヘキサヴィルとは全く異なる気風の都市であるため、登場人物たちの服装や佇まいも一風変わった物となっており、新鮮味を感じること請け合いである。
また、前作で敵として立ちはだかったキトゥンのライバル“クロウ”は今作では頼もしいパートナーとしてキトゥンに協力してくれる他、DLCで配信された追加ストーリーではプレイアブルキャラとして操作可能になる。

タイトルに完結編と銘打たれている通り、前作で残されていた伏線も概ね回収され、物語終盤はこの『GRAVITY　DAZE』という作品の核心に迫る内容となっている。その中で主人公“キトゥン”は何を見て何を選択するのか…是非ゲームをプレイして確かめてもらいたい。

ストーリー

ドネリカ新市長が引き起こした新兵器暴走事件から復興が進む空中都市“ヘキサヴィル”

ある時、ヘキサヴィル政府地区“ノワ=ハイラレオン”にて異常な重力波の乱れが観測され、キトゥンは、パートナーの重力使いクロウと調査に赴く。そこである怪事件に遭遇したキトゥンたちは、かつてない規模の巨大重力嵐に巻き込まれ、その場に駆けつけた警務官シドーを含めた3人は政府地区もろとも、なす術無く重力の渦に呑みこまれてしまう。

辺境の異次元。
重力嵐に巻き込まれたキトゥンは重力鉱石の採掘を生業とする“バンガ集落”に漂着。重力猫ダスティとも逸れてしまったキトゥンには何ら特別はなく、同じく集落に漂着したシドーと共に労働者として過酷な採掘作業の日々を送ることに。

重力姫とうたわれたヘキサヴィルでの栄光は夢幻の如く消え去り、クロウやダスティの行方も知れぬまま、その時のキトゥンは、ただただ空腹に耐えかねていたのだった──。

※公式サイトより一部引用

重力アクション

あらゆる方向を“下”と定義しフィールドを縦横無尽に飛び回る「重力アクション」が魅力の本作。
落下の勢いを利用した「重力キック」、物体や人を宙に浮かせたりする「重力グラブ」、フィールドを高速で滑る「重力スライド」など、前作で既存のアクションは軒並み使用可能。

ゲームバランスも見直され攻撃手段がほぼ重力キック一択だった前作と比較し、本作では重力グラブが大きく強化されている。グラブで物や人を掴める範囲が広がった結果、人型の兵士が相手だったりオブジェクトが多数存在する場所では無類の強さを発揮し、集団戦やボス戦問わず重宝するメイン攻撃アクションへと進化を遂げた。

また、本作ではストーリーをある程度進めると重力の性質をプレイヤーの任意で切り替えられる「アトリビュートチューン」が可能となる。切り替えられるスタイルは以下の3種類。

アンチューン

アトリビュートチューンを行っていない基本の状態。
前作のスタイルを踏襲しており、操作に癖がなく扱いやすい。単体への攻撃に強い傾向を持つ。
必殺技は回転しながら敵に突撃する「スクラッチトルネード」。クロウと共闘中は合体技「ダブルスクラッチトルネード」に変化する。

ルーナチューン

重力特性を軽くしたスタイル。
身の軽さを活かした移動に優れており、ジャンプ力は3つのスタイルの中で最大。重力操作なしでも可能な大ジャンプ「バーチカルライズ」や長距離ジャンプ「ホリゾンタルダイブ」といったアクションが可能になるほか、敵にショートワープで急接近し攻撃する「ワームホールキック」や敵を拘束する効果を持つ「ボルテックススロー」は素早い敵に有効。
必殺技はオブジェクトを次々と飛ばして攻撃する「グラビティタイフォン」。キトゥンの周囲にオブジェクトが多数存在するフィールドで発動すると強さが増す性質を持つ。

ユピトールチューン

重力特性を重くしたスタイル。
通常の移動速度はダウンし、重力アクションのコントロールも難しくなるが、その重さを活かした攻撃の破壊力は凄まじく、硬い敵や集団戦を得意とする。落下最高速度・重力スライドのスピードは3つのスタイル中最速で、スライド中に触れた敵にも自動でダメージを与えられる。
必殺技はキトゥン周囲の敵を一掃する「マイクロブラックホール」。単発の攻撃力は高いが、一部の敵やボスを倒すことはできないため注意が必要。

アニメ

本作の発売に際してフル 3Dアニメーション『GRAVITY DAZE The Animation 〜Ouverture～』がPS Store、Youtubeで公開されている。長さは約17分間で、制作は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』などを手掛けたスタジオカラーが担当。前編と後編に分かれており、ジルガ・パラ・ラオで発生したキトゥンたちとネヴィの戦いが描かれるFace A 、キトゥンたちがヘキサヴィルからバンガ集落に飛ばされた経緯が判明するFace Bの2パートで構成されている。

なお、PS Store、Youtubeで公開されているアニメは作中の言語「グラビティ語」で話す日本語字幕版となっているが、初回限定版の特典ブルーレイディスクには日本語吹替版も収録されている。

登場人物

グラビティ・キトゥン - CV：小林早苗
 性別：女　推定年齢：17歳　
本作の主人公。記憶を失った重力使いの少女。
異世界へと飛ばされた本作でも持ち前の明るさと正義感は相変わらず。目の前で困っている人を見過ごせず、次々と事件の渦中に飛び込み、重力猫「ダスティ」と共に世界を飛び回ることになる。

グラビティ・クロウ - CV：木下紗華
 性別：女　推定年齢：18歳
 重力鳥「クスィ」を相棒とする、もう一人の重力使い。
本作ではキトゥンを心身共に支える心強い味方として、第二の主人公に相応しい活躍を見せることになる。
言動はクールだが、性格は短気。見た目に反して非常に食欲が旺盛。

シドー - CV：四宮豪
 性別：男　推定年齢：30歳
キトゥンと共に異世界へと飛ばされた、ヘキサヴィルの元警務官。
お調子者で飄々とした性格だが、手先が器用でキトゥンを影ながらフォローすることもある。
本作で彼もまたキトゥンと同様大きな秘密を抱えた存在であることが判明する。

リザ - CV：鷄冠井美智子
性別：女　推定年齢：40歳　
バンガ集落の女頭領。
集落の住人の生活を維持するために自他共に厳しく接する現実主義者。しかし、キトゥンと出会ったことを皮切りに彼女の心にも徐々に変化が生まれ、物語中盤である決意を固めることになる。

シシィ - CV：清水理沙
 性別：女　推定年齢：15歳　
バンガ集落に流れ着いた孤児で、リザの義理の娘。
気弱な性格で、家畜の世話係として働いているものの、失敗が多くリザに叱られている。
彼女が常に持っている天使の人形は彼女がバンガに漂着した際にもっていた物。