正式名称は「西日本旅客鉄道株式会社」。英称は「West Japan Railway Company」。
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東日本旅客鉄道(JR東日本)と同じく、アーバンネットワークと山陽新幹線という優良路線を有しているが、前者は私鉄王国関西と言われるくらいにまで発達した私鉄との激しい競争が行われ、後者も航空機との利用客争奪戦が続いているため、首都圏の地盤が安定しているJR東日本や東海道新幹線の利益が突出しているJR東海のように安定して稼げているわけではなく、2013年度決算における営業利益は約889億円で、前出の2社と比べると1/4~1/5程度の額に留まる。会社全体の営業係数も90弱(=100円の運賃収入を得るために、90円近い経費を使っている)で、これも本州3社の中では最下位の数字である。
2011年現在、売上げ構成比は新幹線27%、在来線33%、流通業など関連事業34%、その他4%となっている。
国鉄時代からの車両が数多く残っており、同社の厳しい経営状態を物語っているが、趣味者にとってはある意味楽園でもある。幹線級で30年、40年選手が多数残っており、たとえば広島近郊では一切、JR後新造された通勤電車が入らず「國鐵廣島」(1日4回だけキハ120系が走る)などといわれることがある。大阪近郊区間においても、東海道線の201系が大阪環状線へと転属し103系を置き換えかけるも、未だにしぶとく103系が生き残っていたりする。ただし車内は新車と見まごう程の改造工事を施しているので、乗客の不満は少ない……訳はないが、しないよりはマシだろう。
JRグループで史上最悪の脱線事故を起こしている企業でもある。
同社は、JR(旅客鉄道会社)系列で唯一国鉄の「運転安全規範(安全綱領)」を”なぜか”廃止した唯一の企業だが、その理由は定かではない。しかしながら、JR福知山線脱線事故以降あらためて、「JR西日本 経営理念」および「安全憲章」(2005年4月25日)に”(お客様=乗客の)安全確保”を最優先とする各箇条(経営理念6箇条、安全憲章5箇条)を掲げた。
ここではJR西日本の主な車両について簡単に触れる。詳細は個別記事を参照して頂きたい。
概要でも触れている通り国鉄時代の車両がしぶとく残っているのが特徴の会社であるが、収益の見込める山陽新幹線やアーバンネットワーク、看板でもある北陸特急に関しては自社で資金を捻出して積極的に新車を投入する。
その一方で地方路線に関しては
を除き、地方自治体が融資(という名の負担)を行う事で新車を投入している(駅改装や路線の高速化も地方では同様に自治体が負担)。これにより投入された車両として主にキハ187系(鳥取県・島根県が負担)や521系1次車(滋賀県・福井県が負担)などがある。つまり自治体が積極的にJRを支援するか否かで新車が投入されるようなものであるので「国鉄型しかないので新車を入れろ」と言うだけでは新車は来ないのである。
在来線ではアーバンネットワークの新快速が130km/hを出し、それが特急よりも速かったりする事も珍しくないし、新幹線「ひかり」や「こだま」より速い事もあったりする(※注・新幹線が西明石駅で通過待ち合わせのため長時間停車する間に一時的に抜き去る場合がある。
例として「こだま752号」は姫路を20時20分に出発、20時31分に西明石駅に到着するが、通過待ち合わせのため18分間停車し、西明石駅を20時49分に出発する。その間に、7分後に姫路駅を出発した新快速が西明石駅で追いつき、「こだま」より2分速い20時47分に出発する、ということである。これと同様に、朝にも西明石駅で15分の待ち合わせをする「ひかり」を一時的に追い抜く新快速がある。)。
また、681系を160km/h対応・683系を160km/h準備工事とするなどしており、160km/hで運転されていた「はくたか」は在来線特急最速を誇っていた(もっとも、681系は当初は北陸新幹線のスーパー特急計画に対応する車両として開発されていた事も影響している)。また、「スーパーいなば」のキハ187系も160km/h運転が可能となっている。
なお、かつては新快速の更なる速度向上(140km/h化)も検討されていたが脱線事故によるダイヤ見直しもあってその計画は凍結状態にある。
新幹線では日本で初めて営業車両(500系)での300km/h運転を行っており、ギネスにも登録された。
現在も山陽新幹線姫路以西ではN700系で300km/h運転を行っている。
JR西日本は連結売上高における非鉄道事業を2016年9月期の34%から2022年までに40%まで引き上げることを目標としている。そのためにJR西日本イノベーションズというベンチャービジネス事業育成専門の子会社を2016年12月1日に設立した。
子会社のジェイアール西日本デイリーサービスネットがセブンイレブンのフランチャイズとなっており、キヨスクや保持していたコンビニを転換したセブンイレブンをJR西日本の営業区域で運営している。それぞれ元の名を関してセブンイレブンキヨスク、セブンイレブンハートインの名称となっている。
JR西日本が51%、人材派遣業のキャリアが49%出資しての設立となるシニア層の派遣業。関西圏を中心に中国、北陸も対象に人材派遣する。
2009年7月1日より京阪神エリア(アーバンネットワーク)の駅が全て禁煙となっており、これに先駆けて6月1日からは在来線特急が禁煙となっている。
新幹線では九州新幹線との相互乗り入れが2011年3月12日に開始となり(山陽・九州新幹線)、これに合わせてJR九州と共同でキャンペーンを行っている。
在来線では683系による485系の置き換えを2011年3月12日に完了した他、山陰特急の183系電車の一部の287系への置き換えやキハ181系の新型気動車キハ189系への置き換え、新快速への新型車両225系の投入(2010年12月1日営業運転開始)、国鉄型車両の塗装変更(いわゆる「末期色」化)、「くろしお」への287系投入などがある。
また、三ノ宮駅の再開発や赤字ローカル線に関しては路線の廃止とバス輸送への転換などを行う方針である。
なお、同広島支社にも30年ぶりに新車が投入された(227系参照)。
大阪環状線入線メロディー | ![]() |
神戸線入線メロディー(さざなみ) | ![]() |
JR西日本の支社 |
金沢─近畿統括本部(京都・大阪・神戸)─福知山─和歌山─岡山─米子─広島─新幹線管理本部(福岡) |
掲示板
355ななしのよっしん
2023/02/18(土) 07:09:56 ID: SQuqk/pv1p
大雪時の列車立ち往生、JR西が融雪装置を動かす基準など見直し
https://
356ななしのよっしん
2023/03/26(日) 19:52:54 ID: ThNi9KOGcl
山口県内の山陽本線がワンマン化され、安全性が損なわれるって記事あるけど、地方からどんどん衰退している日本の現状を見るに致し方なしと思う
現状を危惧しているOBの頃とは時代が違う
https://
357ななしのよっしん
2023/03/27(月) 22:26:28 ID: rQsUBqRvtD
>「安全は輸送業務の最大の使命である」との教えを、車掌区誕生以来約120年にわたって受け継いできた国鉄やJRのOB職員たちは危惧を募らせている
>国鉄時代から私の上司を含め先輩方は立派な人ばかりだった。鉄道の安全運行、お客へのサービス提供に命とプライドをかけてきた人たちばかりだ。
>「安全は輸送業務の最大の使命である」というモラルや誇りは、民営化による経営効率優先主義のなかですっかり霞んでしまった。
毎日のように飲酒運転や遅延運休や事故を発生させて、事故件数が今の西日本の5倍以上あった国鉄の連中が、命がけで安全やサービスを最優先にしていたとか、
NTUYAB信者の新聞記者や国鉄OBやらは算数すら碌に出来ないエバグレなんだな。
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最終更新:2023/04/01(土) 07:00
最終更新:2023/04/01(土) 07:00
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