JRA賞とは、主に中央競馬での活躍をたたえるために設けられている表彰制度である。
創設までの主な経緯はWikipedia
や日本中央競馬会公式サイト
等を参考にしていただきたい。
日本中央競馬会(JRA)が主催している表彰制度であり、前年に優秀な成績を収めた競走馬、調教師、騎手、馬事文化の発展に顕著な貢献があった個人及び団体を選出し表彰している。
競走馬、騎手、調教師が対象の部門は合計22部門、受賞者と受賞馬は毎年一月に発表され、表彰される。
といった具合である。
昔は啓衆社が表彰していた啓衆賞(1954年から1972年)、機関誌「優駿」で表彰していた優駿賞(1973年から1986年)という呼び名であり、表彰対象も時代とともに変わっていた。
この11部門である。2023年度よりそれまで最優秀短距離馬扱いだったスプリンター・マイラー部門が分離、それぞれに選出される事になった。
受賞馬は新聞、雑誌、ラジオ等の競馬記者の投票によって選出される。
具体的な投票条件は下記のいずれかに該当する者になる。
年度代表馬のみ年度代表馬を除く10点の部門の受賞馬から投票で選出される形式となっている。
投票対象馬は当該年度にJRA所属経験馬の他、地方所属馬(2000年度以降)、外国調教馬(2008年度以降)でもJRA競走成績に限って投票対象となる。
他にも「特別賞」や「特別敢闘賞」などが存在するが、常設ではない。
| 部門 | 受賞馬 | 受賞年成績(主な勝ち鞍) |
|---|---|---|
| 年度代表馬 | ドウデュース | 4戦2勝 (天皇賞(秋)・ジャパンカップ) |
| 最優秀2歳牡馬 | クロワデュノール | 3戦3勝 (ホープフルステークス) |
| 最優秀2歳牝馬 | アルマヴェローチェ | 3戦2勝 (阪神ジュベナイルフィリーズ) |
| 最優秀3歳牡馬 | ダノンデサイル | 4戦2勝 (東京優駿) |
| 最優秀3歳牝馬 | チェルヴィニア | 4戦2勝 (優駿牝馬・秋華賞) |
| 最優秀4歳以上牡馬 | ドウデュース | (戦績は年度代表馬の項を参照せよ) |
| 最優秀4歳以上牝馬 | スタニングローズ | 5戦1勝 (エリザベス女王杯) |
| 最優秀スプリンター | ルガル | 4戦2勝 (スプリンターズステークス) |
| 最優秀マイラー | ソウルラッシュ | 5戦2勝 (マイルチャンピオンシップ) |
| 最優秀ダートホース | レモンポップ | 4戦3勝 (さきたま杯・マイルチャンピオンシップ南部杯・チャンピオンズカップ) |
| 最優秀障害馬 | ニシノデイジー | 4戦1勝 (中山大障害) |
| 特別賞 | フォーエバーヤング | 6戦4勝 (ジャパンダートクラシック・東京大賞典) |
歴史的には、以下の通りとなっていた(上の見出しの馬齢は満年齢。賞の名前は当時の年齢の呼び方(2000年以前は数え年、2001年以降は満年齢))。
| 年 | 2歳牡馬 | 2歳牝馬 | 3歳牡馬 | 3歳牝馬 | 4歳以上牡馬 | 4歳以上牝馬 | 短距離 | マイル | ダート | 障害 | アラブ | 父内国産 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1954 | 最良3歳牡馬 | 最良3歳牝馬 | 最良4歳牡馬 | 最良4歳牝馬 | 最良5歳以上牡馬 | 最良5歳以上牝馬 | (なし) | (なし) | 最良障害馬 | (なし) | (なし) | |
| 1955-1971 | 最良スプリンター | 最良アラブ | ||||||||||
| 1972-1980 | 最優秀3歳牡馬 | 最優秀3歳牝馬 | 最優秀4歳牡馬 | 最優秀4歳牝馬 | 最優秀5歳以上牡馬 | 最優秀5歳以上牝馬 | (廃止) | 最優秀障害馬 | 最優秀アラブ | |||
| 1981 | スプリンター賞 | |||||||||||
| 1982-1983 | 最優秀スプリンター | 最優秀父内国産馬 | ||||||||||
| 1984-1992 | 最優秀ダートホース | |||||||||||
| 1993-1995 | 最優秀短距離馬 | |||||||||||
| 1996-2000 | (廃止) | |||||||||||
| 2001-2007 | 最優秀2歳牡馬 | 最優秀2歳牝馬 | 最優秀3歳牡馬 | 最優秀3歳牝馬 | 最優秀4歳以上牡馬 | 最優秀4歳以上牝馬 | ||||||
| 2008-2022 | (廃止) | |||||||||||
| 2023- | 最優秀スプリンター | 最優秀マイラー | ||||||||||
この11部門である。
競走馬とは違いこちらは成績を基に自動的に選出される。
最多勝利調教師、最高勝率調教師、最多賞金獲得調教師、優秀技術調教師は地方、海外の成績を含んだ成績で選出するが最多勝利騎手、最高勝率騎手、最多獲得賞金騎手は地方、海外の成績を含まない成績で選出される。その代わり中央、地方、海外での総合的な成績を点数化してその点数が最も高い騎手に与えられる「MVJ」部門が存在している。
※注、2012年までは騎手部門も地方の成績などの成績も加算されていたが、この地方の成績で逆転でJRA賞の部門賞を得られないケースがあり、発表の際に分かりにくいなどの声があったため2013年から騎手の部門は純粋にJRAの成績にして、地方、海外を含める「MVJ」の部門が新たに設立された。
こちらにも特別賞、特別敢闘賞が存在するが常設ではない。
ちなみによく勘違いされるが、フェアプレー賞、特別模範騎手賞はJRA賞ではなく、厩舎関係者表彰という別の表彰で表彰されるものである。
| 部門 | 受賞者 | 受賞年の主な成績(代表管理馬、代表馬騎乗馬) |
|---|---|---|
| 最多勝利調教師 | 矢作芳人 | 61勝 (フォーエバーヤング) |
| 最高勝率調教師 | 田中博康 | 0.239 (レモンポップ) |
| 最多獲得賞金調教師 | 友道康夫 | 23億5,624万1200円 (ドウデュース・ジャスティンミラノ・アドマイヤズーム) |
| 優秀技術調教師 | 田中博康 | (最高勝率調教師を参照せよ) |
| 特別賞(調教師部門) | 該当者なし | |
| 騎手大賞 | C.ルメール | |
| 最多勝利騎手 | C.ルメール | 176勝 |
| 最高勝率騎手 | C.ルメール | 0.292 |
| 最多獲得賞金騎手 | C.ルメール | 36億5,196万2,000円 |
| 最優秀障害騎手 | 小牧加矢太 | 障害競走18勝 (ホッコーメヴィウス) |
| 最多勝利新人騎手 | 高杉吏麒 | 48勝 |
| MVJ | 戸崎圭太 | 47ポイント 勝利度数3位、獲得賞金3位 勝率4位・騎乗回数7位 |
| 特別賞(騎手部門) | 武豊 | 史上初のJRA通算4500勝 |
当該年度において文学、美術、その他の作品において馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に与えられる賞である。具体的には小説や図鑑などの書籍、ドラマ・映画などの映像作品、相馬野馬追などの文化に対して受賞されることが多い。またオリンピック馬術競技・馬術の世界選手権で3位以内の成績を収めた選手・馬に対して受賞されることもある。
馬事文化賞には常設では無いが、他にも特別賞や功労賞といった賞もある。特別賞は委員会の推薦があり受賞を必要とされる場合に、功労賞は概ね30年以上があり委員会からの推薦があり受賞を必要とされる場合に授与される。
対象となる期間は前年度11月~当年度10月末となる。例えば2021年度の場合だと2020年11月1日~2021年10月31日が対象期間となる。
馬事文化賞選考委員会は馬事文化に関し学識経験を有する10名以内で構成される。受賞者の決定は委員会の3分の2以上の同意をもって行われる。
| 部門 | 受賞者 | 受賞作品 |
|---|---|---|
| 馬事文化賞 | パリ2024オリンピック総合馬術 団体日本代表 | 銅メダル |
| 特別賞 | 該当者なし |
競走馬部門の受賞馬選考は記者投票で行われるため、記者と競馬ファン、騎手、調教師の間にタイトルに対する価値観の違いがあり、それが選考結果に表れた場合、競馬ファン、騎手、調教師から選考が批判されることもあり得る。
代表的な例を挙げるとするならば1999年のエルコンドルパサーの選考に関する話だろう、この年はスペシャルウィークが春秋天皇賞とジャパンカップを制覇し古馬王道路線のG1競走を全て連対、グラスワンダーがスペシャルウィークを破って春秋グランプリ制覇、と国内競走だけ見ればこの年の年度代表馬及び最優秀5歳以上牡馬(旧齢表記)はこの2頭に絞られると思われた。しかし実際に最優秀5歳以上牡馬及び年度代表馬に選ばれたのはサンクルー大賞典や凱旋門賞2着などの2頭に劣らぬ目覚ましい成績があるものの国内で1戦もしていないエルコンドルパサーであり、スペシャルウィーク、グラスワンダーの2頭には特別賞が与えられた。この選考に関してスペシャルウィークの管理調教師である白井寿昭調教師は「グラスワンダーが年度代表馬なら納得できるがエルコンドルパサーが年度代表馬というのは納得できない、国内で走っていないからエルコンドルパサーにこそ特別賞を与えるべきではないか、要するに”自国の競馬より他国の競馬の方が上です”と宣言してしまったようなもん」と非難している[1]。
他にも優秀技術調教師の選考基準が大まかにしか明かされていなかったり、記者投票で投票内容を非公開にしている記者が存在したりと顕彰馬制度と共通する問題点も存在している。
掲示板
215 ななしのよっしん
2026/01/24(土) 15:39:22 ID: hKSgoI/tsl
特例で海外実績認めてエバヤンを選評するのはしゃあない
エルコンでもあったし
エバヤンに適用さた海外実績込みルールだとカランダガンが普通に最優秀4歳だが海外馬にやりたくないから特別賞止まりなのもギリギリ分かる
でも、エクリプス賞にエバヤンが選出されて
それもまだ「アメリカは懐が深いなぁ」で済む
なんかの記事でJRAの偉いさんがエクリプス賞取ったエバヤンでホルホルしてアメリカ馬をダシにしてるの見てキレた
1個1個は許せるし悪くないが全部が重なった時、自分の中の何かがキレた
言葉で上手く伝えれないが多分スポーツ観戦としての競馬は辞めるだろう
216 ななしのよっしん
2026/01/24(土) 16:31:29 ID: vdMwayiVlz
>>215
もともとJRA賞は国際的に権威あるエクリプス賞と違ってジャパンカップ対策丸出しの超閉鎖的ルールなんでな……
1990年度代表馬にベタールースンアップでなくオグリキャップが選ばれ、1997年度代表馬にピルサドスキーでなくエアグルーヴが選ばれてきたのが皆大好き「日本競馬」なのだから、今になってこういう事態が起こり得るのは構造的に分かり切っていたことではあった
まあJRA賞はあくまでJRAの賞と自ら割り切っているのに対し、エクリプス賞はサラブレッド始祖の名を冠してアメリカNo1=世界一のイメージを醸成しているからあっちはあっちでどうなんだという気もするが
217 ななしのよっしん
2026/02/15(日) 22:52:09 ID: fdM2tQdpKN
JRA所属馬はJRA主催+地方指定校流+指定海外レース、他所属馬はJRA主催レースを考慮対象とするのは特例じゃなくて規定済みのルールですし
エクリプス賞とかも明言してないけど論調的にはほぼ一緒のスタンスじゃないかな、1走でとれたのは米内のG1の扱いがKD,BCC>他BC,>他G1と差があるおかげであって、サウジG1の分を加点されているようには見えなかった
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最終更新:2026/09/12(土) 07:00
最終更新:2026/09/12(土) 07:00
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