<ヽ`∀´>KUH-1 スリオンとは、わが大韓民国が開発した多目的ヘリコプターニダ!
韓国が独自技術(?)で初めて開発したヘリコプター。中型の多目的用途のヘリコプターで、韓国軍と韓国警察が採用している。
「スリオン」は公募によって決められた愛称で、韓国語で鷹の意味の「スリ」と100の意味の「オン」を合成した造語。鷲の勇猛さと素早い飛翔、100%の国産化や開発の完全さを象徴する名前とのこと。漢字で無理に表記すると『百鷲』(数字の百は完璧、もしくは部品の国内製率100%をあらわす、まさにウリたちの勝利を宣言する名前ニダ!)。
韓国軍は長年UH-1多用途ヘリを運用していたが、なんせUH-1はベトナム戦争のころに開発されたヘリ。21世紀には運用30年がくるとかとんでもない事態になっていた。一応後継機としてUH-60ブラックホークは既に存在したが、このヘリ馬鹿っ高い(フル装備で約45億円、F-16一機分に相当!)ことで有名で当の開発したアメリカですらひぃひぃ言いながら配備[1]しているという体たらくであった。
韓国では自国仕様のUH-60Pをライセンス生産、100機以上製造・配備したものの2007年の時点でもまだ120機程度のUH-1が更新待ちの状態であり、ぶっちゃけ予算が足りなくなったのである。
それだったら自分たちで開発して作ったほうが安くね? という発想が出て、2001年にまず『KMH』(由来は不明だが多分『Korean Military Helicopter』の略)計画が発動する。コレはエンジンとフレーム、後部胴体を共通のものとし、対戦車戦闘ヘリと汎用輸送ヘリの胴体に挿げ替え製造するという野心的なもの[2]であった。しかし初めてのヘリ開発でコレは野心的に過ぎ、韓国監査院(日本の会計検査院に相当)より『費用対効果薄そう、というか初めての開発でそれはリスク高すぎ、自重しろ』と怒られる。
で、改めて2006年に次期輸送ヘリコプター『KHP』計画として開発が始まった。
2006年6月、それまで韓国軍で使用していたUH-1H汎用ヘリコプターと500MD軽ヘリコプターの後継機種を自国で開発するため、韓国政府はKHP(Korea Helicopter Project)を開始する。
韓国は開発に当たり外国に協力してくれる企業を公募する。コレに対しアメリカのヘリコプターメーカーであるヒューズとシコルスキー、ドイツのユーロコプター(後に社名変更してエアバスヘリコプター)、イタリアのアグスタ・ウェストランドの各社が応募した。韓国としては技術移転を希望し、それは各社に伝えていたはずなのだが……。
かくしてユーロコプターをパートナー企業とし、KHP計画は本格的に始動する。
開発に当たっては100%国産のヘリコプターを作るのを目標に掲げ、開発予算に1兆3000億ウォン(約1400億円)が投じられた。防衛事業庁と知識経済部が共同で主管し、KAI(コリアエアロスペース)が開発の主契約企業となり、国内外の147社の企業、28の大学や研究機関が参加する一大プロジェクトであった。
試作機は2009年に完成し、翌年の2010年3月には初飛行。試験も無事故で終え、2012年6月に開発完了を宣言。これにより韓国は世界で11番目の自国でヘリコプターを開発した国となった。[3]
さて、このスリオンの開発にかかわった企業の中に『S&T重工業』なる会社がある。ここは産業機械の変速機を開発、製造をしている会社なのだが、ここはXK-2戦車の変速機を開発に失敗しXK-2炎上は大体こいつのせいと言っていい過去を持っているのである。ここがエンジンとローターを繋ぐ動力伝達装置の開発を行っていたのであるが、そんな会社に任せて大丈夫か?!
KUH-1 | (参考)UH-60 | |
全長(ローター含まず) | 15.09m | 15.43m |
メインローター径 | 15.8m | 16.36m |
全高 | 4.5m | 5.18m |
空虚重量 | 4,973kg | 4,819kg |
最大離陸重量 | 8,709kg | 10,660kg |
エンジン | T700-ST-701K[4] | T700-GE-701C |
巡航速度 | 259km/h | 278km/h |
ここまで順調であった。うん。ところが……。
2014年12月、100%国産で作られたはずのスリオンであったが、実は重要部品の動力伝達装置が国産化に失敗していたことが判明し、監査院は防衛事業庁、KAI、動力伝達装置の開発担当のS&T重工などへの調査を開始した。[6]
動力伝達装置はS&T重工業がエアバスヘリコプターから技術供与契約を受けて開発する予定だった。しかし調査の結果、技術供与契約されている部品は、動力伝達装置の全部品の約450個中、3割の134個で、そのうち量産可能なのは80個のみ。この時点で既に完成済みのスリオンの動力伝達装置は全てエアバスからの輸入品だったというのである。
で、双方の言い分はというと。
S&T:おまえら仕様書ころころ変更するわ公文書の回答に1年かかるわ舐めとんのか!
エアバス:こっちは必要な技術やノウハウは全部教えたわ! よう作らんお前らが馬鹿なんだろうが!(※意訳)
監査院は国産できなかったのは契約違反として、約15億円の違約金を含む制裁を視野に入れている。これは本来エアバスヘリコプターに対し科されるはずだが、なんでも今の契約だと最終的にS&T社が払うことになるそうで事態は泥沼化の様相を呈している。
実際のスリオンの国産化率は60%程度とのことだが、大体が現在の航空機産業なんてものは国際分業が基本であり純国産なんてものはあまり意味がないのである。日本が純国産を謳っているMRJですら部品の国産化率は30%という現状である。
また、XK-2やDF200の記事を読んで頂いたほうがいいのだが大馬力を伝える装置を小型化するというのはとんでもなく難易度が高いのである。というかお前らXK-2で何学んだ(滝汗)。よく韓国は『歴史を学べ』といっているが、日本がF-1でどんな目にあったかとか中国が未だに中型以上のヘリを国産化できてないとか学ぶべきことははいっぱいあるのである。
なお、韓国の名誉のために言っておくがスリオンそのものに現在まで不都合は一切出ていない。はっきり言って、国産化にこだわらなければ何の問題もない機体なのだが……。
掲示板
26 ななしのよっしん
2021/06/30(水) 09:36:38 ID: MJEXuknYmv
普通に不具合出ているよね?
低温でウィンドシールドにヒビ入ったりとかフレームにヒビ入ってたりとか?
ローター基部にもヒビ入ってて全機飛行停止してたよね?
動力云々以前にパーツの品質とか耐久性とか基礎的な所に問題が出ているのが韓国工作技術のレベルでしょ?
27 ななしのよっしん
2022/09/06(火) 00:19:58 ID: pODRAMxuGd
いつの情報よ、、、2017年にはそのへんの不具合は全部解決して納入再開している。
28 ななしのよっしん
2023/04/10(月) 14:48:01 ID: 21+LtekLEl
K-9やK-2が大成功しT-50も伸びてる中、嫌韓最後の砦って感じ
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最終更新:2025/03/26(水) 04:00
最終更新:2025/03/26(水) 03:00
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