MF100形・MF200形とは、、宮福鉄道が導入し北近畿タンゴ鉄道に引き継がれ、現在は、WILLER TRAINS / 京都丹後鉄道によって、運用されている、
ワンマン運転対応の一般形気動車である。
富士重工が中小私鉄、第三セクター鉄道向けに、リリースしていたLE-DCのひとつで、
昭和63年7月16日の宮福鉄道宮福線の開業時に富士重工で新製した、一般形気動車であり、
軽快な走りは、さる事ながら、沿線の大江山の鬼伝説にちなんだ、「赤鬼」「青鬼」の塗装、当時の普通列車としては、破格のリクライニングシートの内装は、新しい鉄道の幕開けにふさわしい出で立ちだった。
だが、登場から30年を迎えてもなお、
リニューアルを実施し現在まで現役で、運用されている。
KTRへの支援
問 車両整備の内容は。
答 4年間で5両の更新を計画しており、今回は、昭和63年の開業時に導入されたMF車両5両のうち1両を更新する。
新型車両の定員は、現在の80人から105人に増える。
また、全車バリアフリー対応のトイレが設置される。
との記載があり、デビューから30年を節目に置き換え計画が予定されている。
そして2019年3月17日新型車両「KTR300形」が与謝野駅に搬入、各種の試運転ののち5月18日にデビューした。
今後はKTR300形に置き換えられる予定である。
富士重工製のLE-DCのひとつで、
前面は、スイスの山岳電車を、イメージした意匠で、ヘッドライト、テールライトを一体化した、円形ライトケースに上部にも1灯形のヘッドライト、その下にタイフォンカバーは、後に登場した、KTR700形、KTR800形に受け継がれた
塗装はこの車両の代名詞で、大江山の鬼伝説ちなむ鳶赤の「赤鬼」千歳緑の「青鬼」と言われる塗装に、車体側面中央部の細い白帯を巻く。
座席は200系新幹線と同様の2+1のリクライニングシートを採用、当時としては、破格の装備で宮福線の快適な旅を提供している、ワンマン運転対応ため運転席横に運賃箱と整理券発行機を設置している。
なお、MF100形 MF200形ともに、トイレの設備が無いが、これは、宮福線の営業キロが30.4kmと短く、また乗車時間も長くて、1時間程度と想定していたためである。
機関は新潟鐵工所製の6H13HS(250PS)を装備し、台車は空気バネのFU34D/FU34Tを採用。
ブレーキは、ブレーキ装置はDE1A自動空気ブレーキと機関直結の抑速ブレーキ(現在は、使用停止中)を装備、
JRの気動車と併結可能な、ジャンパ栓を装備。(この機能は28年間あまり使われなかったが2017年6月から11月まで走った団体列車「ぐるっと北近畿」にてようやく日の目を見ることになる。)
最高運転速度は95km/hである。
保安装置はATS-SWを装備している。
基本形式であり、4両製造された、両運転台車で、定員は80名(座席27名、立席53名)で自重は26.8t
千歳緑の塗装から、「青鬼」と言われている。
2両製造された、トイレ無しの両運転台車で定員は、80名(座席21名、立席57名)で、自重は、26.8tである。
内装が観光バスみたくきらびやかだが、これは本車両がイベント対応の車両であったためである。
また、カラオケ用の電源やマイクジャック有ったり、シートの柄も異なる。
鳶赤の塗装から、「赤鬼」と言われている。
基本的に、宮福線の宮津~福知山間を1両ワンマンまたは、通勤通学時に2両ワンマンで、運用される。
宮福線快速の「大江山」にも充当されている。
また、大江山口内宮を始発終着となる(休日運休の)線内運用や、また福知山運転支区の出入区ため、荒河かしの木台までの回送列車運用もある。
また多客期には、車掌乗務の3両編成もある。
また、KTR700形・KTR800形と併結する事もある。
過去には、綾部発のワンマン運用が有ったりした。
宮津線乗入れ運用は、有ったり、無くなったり繰り返しており、どっち付かずだったりしている。
現在のところ宮津線乗入れ運用は無い
MF100形 200形は、塗装や内装の違えど最初は、皆同じ出で立ちであったが、登場から20年経過した、2008年7月にMF201第1期リニューアル車としてリニューアルされた事を皮切りに、2009年1月には、MF101とMF103が第1期リニューアル車としてリニューアルされた。
その後は、これという動きがなかったが、2013年10月に鉄道ライター兼イラストレーターの恵知仁氏よるデザインで、MF102が、2014年1月には、MF202が、第2期リニューアル車としてリニューアルされた。
これにより、MF202のリニューアルにより、原色の「赤鬼」は、消滅した。
残るMF104も2014年12月に第2期リニューアル車の塗装に変更し、原色の「青鬼」も消滅した。
また、MF201も2015年2月に第2期リニューアル車の塗装変更し、完全意味での「赤鬼」は、消滅した。
原色とまではいかないが、実質的な「青鬼」カラーは、MF101とMF103だけである。
栄えあるトップナンバーであり、2009年1月頃に、沿線の企業組合「長田野工業団地組合」の資金提供により、第1期リニューアル車としてリニューアルされた。
サイクリング列車としても、機能出来るらしいが、最近は機能させていない模様。
冷房装置もいつの間やら、更新を受けていた。
第1期リニューアル車の特徴として、自動ドアと貫通扉が水色に塗られている。
どう言う訳か、第1期リニューアル車の対象から、外された1両。
しばらくそのままだったが、2013年10月に第2期リニューアル車としてリニューアルされた。
冷房装置も更新されていなかったが、2015年4月に受けた模様。
MF101とほぼ同じ時期に、地元の「福知山商工会」の資金提供により、第1期リニューアルとしてリニューアルされた。
因み車体には、尼子騒兵衛氏がデザインした、「光秀くんとひろこさん」が、貼られている。
この車両も、第1期リニューアル車の特徴として、自動ドアと貫通扉がピンク色の塗られている。
2016年11月16日に「ぐるっと北近畿」の併結試験車として初めてJR車両(キハ40 2046)と併結を行った車両でもある。
最後まで、原色の「青鬼」カラーを貫いた1両。
2014年12月に第2期リニューアル車の塗装に変更したが、何故か車内は、更新されていない。
どうしてこうなった?
さらに第2期リニューアル車の中で塗装の剥離が激しく、特に福知山方の貫通扉の剥離が激しかった。
そのためか2018年1月に再塗装を実施し塗装の剥離を修繕した。
ところが2020年2月のある日、突如運用を離脱。
福知山運転所に収容されたMF104が目撃される。
そして同年2月に廃車解体となった。
MF100形 MF200形のリニューアル車第1号として、宮福線開業20周年の記念として、
2008月7月に「KTRトレインオーナー」制度に基金調達により、リニューアルを受けた車両で、内装も、ハワイアン調になっているのが特徴。
この時の塗装は、自動ドアと貫通扉を黄色に塗られていた。
だが、2015年2月に第2期リニューアル車の塗装に変更されていた。
この事実に地元鉄道ファンは今後、第1期リニューアル車であっても、塗装変更の可能性があると、震えたと言う。
(その心配が、2015年3月下旬のKTR705の西舞鶴運転区の塗装ブース入場だったが、翌月に元の塗装で出場した。)
また2017年6月から11月まで運行した団体列車「ぐるっと北近畿」の中間車(通路及び荷物車扱い)として運用した。
2021年1月末に福知山へ廃車回送された。
この形式、随一の不幸とも健気とも言える車両。
福知山運転支区に2011年の秋頃に屋外に放置プレー状態にされてから、運命は狂った。
当初は、エンジンを抜き取られただけで、直ぐに運用復帰するだろうと思われていた。
ところが、今度は、台車が検査用の仮台車を履いており、ここで嫌な予感がしてきた。
そして、貫通幌も外された状態になり、もうこれは完全な部品取り廃車だろうと、誰もが思っていた。
たが、2013年の3月の初旬、そこには、再びエンジンを台車を貫通幌を装着し、自動ドアの開閉試験を行い、エンジン回して慣らしていたMF202の姿があった。
そして、2014年1月に第2期リニューアル車としてリニューアルされた。
廃車の危機と言う、地獄から這い上い、不死鳥の如く蘇った車両。
ここまで、健気な鉄道車両他には居ませんよ。
っと思われていたが....
2019年2月、MF202は車両故障を引き起こし丹鉄の福知山運転所に入場した。
当初は「すぐに修理して帰ってくるだろう」という予測が大半であったが...
あるファンの情報により部品を取られ、もう二度と動かなくなったMF202を目撃される。
そして同年2月の中旬に丹鉄の福知山運転所にて廃車解体された。
その場所は23年前、KTR1000形・KTR2000形「レインボーリゾート」が解体された場所であった。
その後MF202の残骸は、荒河かしの木台駅近くの解体業者のヤードに眠って居たが9月ごろには跡形もなく消え去っていたという。
残骸ではあったが新型車両の活躍を見守っていた事であろう。
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最終更新:2025/12/10(水) 05:00
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