現れろ!No.46!雷鳴よ、とどろけ。稲光よ、きらめけ。
顕現せよ、我が金色の龍、神影龍ドラッグルーオン!
No.46 神影龍ドラッグルーオンとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場するカードである。
はるかいにしえより、この地は1体のドラゴンによって守られていた。とりわけこの地の勇者、ミザエルとドラゴンは、心を真に通わせたよき相棒であり、デュエルでともに戦う仲間でもあった。
ドラゴンとミザエルの活躍で、穏やかで平和な日々が続いていたのじゃ。
じゃが、ある年この地にひどい災害が起き、罪のない多くの人々が亡くなった。
そんなとき、流れ者の祈祷師が訪れ、ドラゴンがこの地に災いをもたらした、と、触れまわった。
人々はその言葉に惑わされ、守り神であるドラゴンを忌み嫌い、討伐することにした。
ミザエルは人々を必死になって説得しようと試みたが、その言葉は届かなかった。
そればかりか、ミザエルが真の勇者ならドラゴンを倒すべきだという声が次々とあがり、ついに、ミザエルは決心した。
彼は、ドラゴンの前で、皆にこう告げたのじゃ。
自らも命を捧げる代わりに、我が言葉を信じてほしい、と。
そのときじゃった。
数百、数千の矢がミザエルとドラゴンを貫いたのじゃ。
それは、隣国からの軍勢で、このときを待って、この地に攻め込んできたのじゃ。
そう、祈祷師はその国のまわし者。
そうして、この地は滅んだのじゃ。
「カイト、お前にはどんな窮地に立っても、決して己の運命を諦めない力がある。
自らの命を諦めた、ミザエルとは違ってな。」
「黙れ!」
「伝説には続きがある。」
ドラゴンの魂は、ナンバーズに触れ再びよみがえった。
そして、今日までそれを守ってきたのじゃ。
遺跡のナンバーズを求める者が現れしとき、世界は大きく動く。
若きドラゴン使いよ。世界を正しき道へと導くのだ。
わしは、見たのじゃ。はるか彼方、天空で戦う神々しい光と光。
その戦いは数百日にもおよんだ。地上には火の雨が注ぎ、イナズマが大地を切り裂いた。
やがて2つの光がぶつかり合い、消滅したのじゃ。
「愚かな戦いは、世界を破滅に導く。決して、繰り返してはならぬ。」
「ようやく思い出すことができた。私の使命は……」
高く険しい山の頂上にある、遺跡のナンバーズの1枚。ジンロン(金龍)がナンバーズを守護する。
エクシーズ・効果モンスター
※公式サイト「必勝!モンスターアカデミー」第8回による
ランク8/光属性/ドラゴン族/ATK 3000/DEF 3000
ドラゴン族レベル8モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
相手フィールド上に存在するドラゴン族モンスターの効果は無効化される。
自分フィールド上にこのカード以外のドラゴン族モンスターが存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象に選択する事ができず、
このカードはカードの効果の対象にならない。
自分フィールド上にこのカード以外のドラゴン族モンスターが存在しない場合、
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
自分の手札からドラゴン族モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
自分フィールド上にこのカード以外のドラゴン族モンスターが存在せず、
このカードのエクシーズ素材も存在しない場合、
相手フィールド上に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択した相手モンスターのコントロールを得る。
この時、相手プレイヤーはライフポイントを半分払う事で、
選択したモンスターを破壊する事ができる。
テキストは驚異の429文字。大まかに以下のような効果を持っている。
ジンロンは、ドラゴン使いのカイトの闘志を認めて、互いのドラゴンを賭けてデュエルを行う。
ジンロンは早速「幻木龍」と「幻水龍」をオーバーレイ・ユニットにこのカードをエクシーズ召喚。すぐに4.の効果で「武装神竜 プロテクト・ドラゴン」を特殊召喚、さらに「ドラゴン・シールド」でプロテクト・ドラゴンを守ることで、3.の効果でフィールドからこのカードの姿を(演出上)消した。
直後、カイトも自らの竜、「銀河眼の光子竜」を呼びだすが、このカードの2.の効果で銀河眼の効果を無効化した。しかし、それにもカイトはすぐ対応し、「月の書」で突破、プロテクト・ドラゴンを破壊されて再びこのカードの姿があらわとなった。
だが、カイトはまだ鉄壁を一つ突破したに過ぎなかった。
ジンロンは、再びこのカードの4.の効果を発動、「魂食神龍 ドレイン・ドラゴン」を特殊召喚し、攻撃力8000のドレイン・ドラゴンでカイトの前に立ちはだかる。しかし、カイトも「デスパレート・スクレイプ」と「ドラゴニック・ディバイン」で、自らのライフを犠牲にしながらもこの試練を突破、ドレイン・ドラゴンを撃破した。
最後の試練が始まる。
このカードの5.の効果を発動、「銀河眼の光子竜」のコントロールを奪おうとする。だが、カイトは自らと銀河眼の絆から、銀河眼を破壊しないことを選択、ジンロンの手に渡った銀河眼の攻撃がカイトを襲う。そこで、カイトは「デステニー・ブレイク」を発動、必然によって導かれたドローカードによって攻撃を防がれ、その後のこのカードの攻撃も防がれた。
そして、カイトの「デステニー・オーバーレイ」によって、ジンロンのフィールドの銀河眼が素材となり、「超銀河眼の光子龍」が降臨、それに対してもこのカードの2.の効果が発動し、超銀河眼の効果を無効にしたが、すでにカイトは勝利への布石を打っていた。
墓地の「オーバーレイ・スナイパー」によってこのカードの攻撃力が1500までダウン、さらに「オーバーレイ・ブースター」の効果で超銀河眼の攻撃力が6000まで上昇し、ドラッグルーオンはその攻撃を受ける。ジンロンは「神龍演武」で超銀河眼の攻撃力を0にし、返り討ちにして決着をつけようとした。しかし、カイトはジンロンの最高のデュエルに敬意を表し、伏せておいたカウンター罠「銀河黒龍渦」を発動、「神龍演武」を無効化し、攻撃を続行して、“我らが一撃”によってジンロンのライフを0にした。
デュエル終了後、ジンロンはミザエルの伝説を語った。
だが、そこへミザエルが現れる。自らがかつて人間であったことを信じられないミザエルは伝説をでたらめと断じ、ジンロンを吹き飛ばす。そこへ割って入ったカイトと因縁の対決を行おうとしたが、遺跡が崩壊を始めたため断念した。
その後、役目を終えた遺跡は一瞬にして崩壊し、跡形もなく消え去ってしまう。
ジンロンは、そこにいたカイトやアストラル、シャーク、遊馬に伝説の残りと、はるか彼方での戦いを語った後、自らのナンバーズをカイトに託した。
このカードを手に入れたのちもカイトは遺跡に足を運ぶなどして調査を続け、月で2体の銀河眼が相まみえることでヌメロン・コードのカギが現れることを突き止め、月でミザエルとデュエルを行う。
そのデュエルの中で登場。「双龍降臨」によってエクストラデッキから特殊召喚され、その効果でミザエルの「CNo.107 超銀河眼の時空龍」と同じ攻撃力となって相打ちになった。
ドン・サウザンドの呪いであるCNo.107が遺跡のナンバーズによって倒されたことで、ミザエルは真の記憶を取り戻す。しかし、自らが信じてきた時空竜がドン・サウザンドの呪いであるとは認められず、デュエルを続けた。
お互いの銀河眼による最後の対決の中、ミザエルは前世の幼少期の記憶を思い出す。
どこかの町に暮らしていたミザエルだったが、町が敵の襲撃を受け、一人砂漠の中へ逃げ出すことになる。連日歩き続けたミザエルは砂漠で力尽きかけるが、そのときこのカードがミザエルの手に渡り、ミザエルは救われることになる。
そして、デュエルはカイトの勝利に終わった。
デュエル終了後、このカードは2体の銀河眼とともに真の姿である「No.100 ヌメロン・ドラゴン」となった。
このカードは、ジンロンがナンバーズとなった姿である。また、ジンロンのイメージにある伝説のドラゴンの姿はこのカードと酷似しており、ジンロンの語りなどから考えても、ジンロンは伝説にあるドラゴンが姿を変えたものと思われる。
また、ジンロンはかつて「遺跡の伝説に残るドラゴンと戦ったデュエリスト」がいたという。アストラルはこれをミザエルであるとし、ジンロンも同意しているため、ほぼミザエルで間違いないだろう。
記事の最上部にある伝説はデュエル終了後にジンロンが語ったものだが、ここではミザエルとドラゴンはすでによき相棒であり、遺跡(当然、当時は「遺跡」ではないが)を訪れてドラゴンと戦った物語が語られていない。そのため、この伝説にはそれ以前の話が存在すると考えられる(「ともに戦う」の解釈によっては、ドラゴンと戦った部分は伝説で簡単に触れられているとも考えられるが)。
ナンバーズを守るものとは言っても普通の人間のように生活はしているようで、遊馬たちが訪れたときは食事の準備をしていた(直後にデュエルを行い、デュエルの後は遺跡が崩壊したため、結局このときの食事は食べずじまいだったと思われる)。
同じような立場にあるマッハ(=「No.44 白天馬スカイ・ペガサス」)はまともに生活しているような描写はないが、「ナンバーズの遺跡を守る者」がいったいどのような存在かは謎も多い。
名前の由来は、カイト(「銀河眼の光子竜」→フォトン)やミザエル(「No.107 銀河眼の時空竜」→タキオン)と関係が深いことを考えると、グルーオン(gluon)であろうか。
単体では存在せず、クォーク同士を結びつけてハドロンを作る働きがある粒子。ここまで来ると何が何やら……。
漫画では、ただのナンバーズとして登場。経緯は不明だが最終的にアストラルの手に渡っており、遊馬とのラストデュエルで使用された。
「No.93 希望皇ホープ・カイザー」の効果で「No.61 ヴォルカザウルス」とともにエクストラデッキから効果を無効にして特殊召喚され、「No.39 希望皇ホープ」に攻撃したが、No.39の効果で止められた。次のターン、「永遠の絆」で強化されたNo.39の攻撃によって破壊されている。
また、Dr.フェイカーがナンバーズについて語っているシーン(第21話、4巻収録)で、その背景にこのカードのナンバーが描かれていた。ただし、第21話の初出はこのカードの登場よりかなり早いため、意識してこのカードのナンバーを描いたものではないと思われる。
「SHADOW SPECTER」(2013年7月20日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/ATK 3000/DEF 3000
ドラゴン族レベル8モンスター×2
自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
●相手フィールド上のドラゴン族モンスター1体を選択してコントロールを得る。
●相手ターン終了時まで、相手フィールド上のドラゴン族モンスターは効果を発動できない。
何となくの雰囲気こそ残っているが、かなり大幅な変更が行われた。
ドラッグルーオンによく似た何かと言いたくなるレベルでいろいろと変更されている。アニメ再現でごっこ遊びはほぼ不可能なレベル。「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」や「オレイカルコス・シュノロス」に比べればましだが……。
ランク8と言うだけでも少々扱いにくいのだが、さらにドラゴン族指定がかかっているため非常に展開しにくい。
聖刻であれば、その効果を利用することで出せないことはないが、性質上、レベル8モンスターを揃えた後も他のモンスターが残りやすいので(「抹殺の聖刻印」のような後続を出さないカードでリリースするなどしなければならない)、せっかくこのカードを出しても、すぐには効果が使えない。
残念ながら、「レスキューラビット」と「タンホイザーゲート」の両方に対応するレベル4で攻撃力1000以下のドラゴン族通常モンスターは存在しない。
「星間竜パーセク」、「限界竜シュヴァルツシルト」のような、後続を出さない単体で扱えるタイプのドラゴン族モンスターでどうにかするという手もある。カイトよりミザエルのほうがこのカードを上手く扱えるんじゃ……。
そんな苦難を乗り越えて使用できる効果は3種類。
1つ目は、手札のドラゴン族を特殊召喚できる効果。
レベルを問わずなんでも出せる。このカードを出すデッキであれば高レベルドラゴン族モンスターが多く採用されていると思われるので、手札で持て余すそれらを展開できる効果は悪くはない。しかし、同じような効果を持つがより強力な「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の存在から、わざわざこのカードを使って出す必要性が薄いというのが難点。
向こうは制限カードのため、こちらはその2枚目以降のような扱いにするとしても、こちらは展開に手間がかかりすぎてしまうため、その役割を果たせるかが怪しいところ。
2つ目は、相手のドラゴン族を奪う効果。
ドラゴン族はシンクロモンスター等に多く、採用率の高いものも多いので、それらのデッキに対してであれば有効に効果を使える。しかし、相手がドラゴン族を使ってこなければ使い道がないため、相手のデッキに左右される。
3つ目は、相手ドラゴンの効果発動を封じる効果。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の効果などは封殺できる。しかし、フィールド外で発動する効果に影響できないことや、シンクロ・エクシーズ召喚でドラゴン以外のモンスターを出されると無意味になってしまう。聖刻もリリースした後の効果や、リリースして特殊召喚することは封じられず、かゆい所に手が届かない効果。
2つ目の効果同様、相手がドラゴン族を使ってこなければ意味がないというのも難点。
総じて、ドラゴン族を相手取る場合はそれなりに力を発揮できる。しかし、いくらドラゴン族デッキと言っても、徹頭徹尾ドラゴン族だけで戦い続けるというデッキは少数であるため、適当にドラゴン族以外のモンスターや、魔法・罠カードで対処される可能性が高い。
1つ目の効果であれば、相手のデッキを選ばずに活用できるが、「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」の壁は高い。また、大きな問題として、3つの効果がいずれも自身以外のモンスターが存在しないことを要求するにもかかわらず、1つ目、2つ目の効果が自分のモンスターを増やすものであるため、思うように効果が使えなくなってしまうということがある。
また、1ターンに使えるのは3つのうちいずれか1つだけというのもなかなかつらい。ドラゴン族相手でないのならあまり関係はないが、そうなるとやはり使い道が……。
ドラゴン族相手でないと力を発揮しにくいのはアニメ版にもある程度あった性質なのだが、ドラゴン族の影に隠れるようなアニメ版効果の削除などがなければ、もっといいカードであったかもしれないと悔やまれるところか。
ちなみに、カイトの使用するカードで出そうと思うと、レベル8ドラゴン族が「銀河眼の光子竜」しかいない。無理やり「フォトン・サテライト」で「フォトン・ワイバーン」をレベル8とし、「銀河遠征」を使って「銀河眼の光子竜」を展開するという手段で出せないこともないが、ここまでやるなら「超銀河眼の光子龍」が出せてしまう。また、これだと「フォトン・サテライト」がフィールドに残ってしまうので、雰囲気はぶち壊しだが「銀河眼の光子竜」2体が最もいいところ。
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最終更新:2024/04/25(木) 02:00
最終更新:2024/04/25(木) 02:00
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