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Oculus Rift(オキュラス・リフト)とは、米Oculus VR社が開発したバーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレイ(HMD、頭部搭載型ディスプレイ)である。
映像視聴を目的とした他社のHMDとは異なり、バーチャルリアリティに使用するのを第一目的として開発されている。このため、発表当時の他HMDの視野角が25-45度程度なのに対してOculus Riftの視野角は100-110度と非常に広く、3D映像もあいまって、ベタな表現だが自分が本当にそこにいるかのような圧倒的な没入感を得ることができる。高い場所は高く、巨大なものは巨大に見え、キャラクターと目が合った時には思わず意思を感じるほどである。
2013年発売のDeveloper Kit 1 (DK1)と2014年のDeveloper Kit 2 (DK2)を経て、2016年3月に製品版が発売された。追って2016年末にハンドコントローラーであるOculus Touchが発売されたが、後に本体に同梱となっている。
Oculus Riftは頭の動きに高速で追随するセンサー類を内蔵している。これにより、装着した状態で右を向けばバーチャル空間内の右、左を向けば左が見えるといったヘッドトラッキングが実現出来ており、没入感が高まっている。DK2以降は角度に加え位置もトラッキングすることが出来るようになり、製品版で使えるOculus Touchコントローラーでは両手の位置・角度に加えてある程度の指の姿勢も認識できるようになっている。
開発用のソフトウェアライブラリは無償提供されているため、個人が開発したデモソフトやゲームが多数公開されているほか、本格的なゲームも国内外から多く発売されている。
2014年4月末に行われた「ニコニコ超会議3」ではOculus Riftを使用した生放送の実験ブースを設置。2014年11月17日には「【VR配信】小林幸子『50周年記念 小林幸子in日本武道館~夢の世界~』バーチャルリアリティ生中継」で初のOculus Riftを使用したバーチャリアリティライブを実施した。その後もニコニコ超会議・町会議など各種イベントで多数のデモに使用されている。
開発元のOculus VR社は2014年にFacebookに買収されて後にFacebookの一部門となり、現在は「Meta Quest」というブランド名でHMDを開発している。
製品版「Rift」は399米ドル(日本円で送料含み5万円)で販売されていた。
2020年時点では後継機種のOculus Rift Sが5万円程度で販売されていた。PC不要のOculus Go(販売終了)やその上位機種Oculus Questの選択肢もある。
2021年4月現在、Oculus Rift Sは発売当初から大幅に価格を下げ3万円程度で販売されている。また同製品の在庫限りでの販売終了が示唆されている。Facebook社は今後、スタンドアロン型かつPC接続も可能なOculus Questシリーズに注力するものとみられ、PC接続が必須のOculus Riftシリーズはその系譜を断つこととなる。
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最終更新:2024/10/04(金) 08:00
最終更新:2024/10/04(金) 08:00
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