R&D SPORT

R&D SPORTとは、自動車レース・SUPER GTに参戦しているレーシングチームである。
読みは「アール アンド ディー」ではなく、「アール アンド デー」が正しい。

概要

2014年のチーム体制
	エントラント	R&D SPORT 監督：本島伸次　チーフエンジニア：伊藤章裕
	カーナンバー	61	カテゴリ	GT300
	マシン名	SUBARU BRZ R&D SPORT
	ドライバー	佐々木孝太　／　井口卓人
	ベース車両	スバル BRZ
	搭載エンジン	EJ20　水平対向4気筒1,994cc シングルターボ
	タイヤ	ミシュラン

元々はSUPER GTで活躍していたマシン・ヴィーマックの開発・日本における販売を請負っていた「東京R&D」の関連会社で、SUPER GTには、前身であるJGTC時代の2001年から参戦。当初はポルシェを走らせ、翌年の2002年からはヴィーマック320Rを走らせる。

後にヴィーマック408Rを走らせ2008年シーズンまで東京R&Dのもとで活動していたが、2009年に東京R&Dから完全独立。スバルと結びつき、STIのエンジンチューナーのもと、独自改良を施したAWDマシン・レガシィB4を手に2009年シーズンのSUPER GT 第６戦・鈴鹿700kmレースから参戦した。

参戦マシンである“R&D SPORT LEGACY B4”のマシンの形状は、aprのカローラ アクシオ同様に「原型を留めていない」と評されることが多い。
参戦初年の2009年シーズンの駆動形式は、オリジナル同様にフロントエンジンのAWDとなっていたが、2010年シーズンはFR（フロントエンジン・リアドライブ）に改められた。

2010年シーズンのドライバーは前年に引き続いて山野哲也と、2008年以前何度もコンビを組み、チャンピオンを獲得している「腐れ縁（山野・談）」の佐々木孝太。
シーズン途中でトランスアクスル化など車両の大幅改造に着手し、レガシィのデビュー一年となる第6戦の鈴鹿700kmレースで悲願の初優勝を遂げた。

2011年も山野・佐々木組でスタート。序盤はこのシーズンから主流となりだしたFIA-GT3車両を相手に苦戦したが（FIA-GT3車両に対する性能調整についての問題点等あり）、性能調整による均衡化が図られ出した中盤以降は力を発揮し、またマシンの成熟も叶い(JAF-GTマシンはシーズン中のマシン改造が可能。FIA-GT勢はできない)7戦のオートポリスでの優勝など力を付けて最終的には4位でシーズンを終えた。

2012年シーズンは、SUBARUがトヨタとの共同で開発を続けていたBoxer4・FRマシン、「BRZ」で参戦する事を表明。東京モーターショウで披露され、翌年１月のオートサロンで2011年に引き続き山野・佐々木組で臨むことを発表した。マシン開発をSTIが担当しR&D SPORTはチーム運営を担当するかたちでのジョイント参戦となる。全8戦中5回の入賞を果たした。ドライバーズランキングは14位、チームランキングは12位。

2013年はタイヤを横浜ゴムからミシュランへ変更。全8戦中5回のポールポジションを獲得するなど予選での速さはあったものの、決勝ではストレートスピードが伸び悩み、第5戦鈴鹿1000kmでの勝利のみに留まった。年間を通して順調にポイントを重ねたもののランキング4位でシーズンを終えた。第8戦もてぎでは山野哲也がこの年限りで勇退することを発表した。

2014年は山野が勇退したことを受けて、昨年第5戦鈴鹿でサードドライバーを務めた井口卓人が加入した。
 

戦績

参戦年	カテゴリ	No.	車両名／ベースマシン(タイヤ)	ドライバー	優勝	順位（D/T）
2001	GT300	62	R&DスポーツダンロップGT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	柴原眞介／藤原靖久(Rd.1・2)／密山祥吾(Rd.3～7)	-	10（柴原）／7※1
		63	レイジュンR&DダンロップGT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	OSAMU／中川隆正	-	12／7※1
2002	GT300	61	Asports R&D ダンロップ GT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	須賀宏明(Rd.1・3)／黒澤翼(Rd.2)／勝間田敦(Rd.4・5)／宮川やすお(R1～5)	-	30／17※2
		62 ※3	R&DスポーツダンロップGT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	柴原眞介／密山祥吾	-	2／2※1
			Vemac R&D ダンロップ 320R ヴィーマック RD320R(DL)		3(Rd.2/6/7)
		63	レイジュンR&DダンロップGT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	OSAMU／中川隆正	-	18／2※1
2003	GT300	61	R&DスポーツダンロップGT3R ポルシェ911 GT3R(DL)	勝間田敦／岸剛之	-	-／-
2004
2005	GT300	62	WILLCOM ADVAN VEMAC350R ヴィーマック RD350R(YH)	柴原眞介(Rd.1～6・8)／植松忠雄／八木宏之(Rd.7)	-	16（植松）／13
2006	GT300	61	アネブル ADVAN VEMAC3220R ヴィーマック RD320R(YH)	密山祥吾／谷口信輝	2(Rd.2/6)	3／22※4
		62	WILLCOM ADVAN VEMAC408R ヴィーマック RD408R(YH)	柴原眞介／八木宏之(Rd.1～4)／黒澤治樹(Rd.5～9)	1(Rd.3)	6(柴原)／5
2007	GT300	62	WILLCOM ADVAN VEMAC408R ヴィーマック RD408R(YH)	柴原眞介／黒澤治樹	1(Rd.8)	3／3
2008	GT300	62	WILLCOM ADVAN VEMAC408R ヴィーマック RD408R(YH)	柴原眞介(Rd.1・5～9)／黒澤治樹／密山祥吾(Rd.2～4・6③)	-	13（黒澤）／9
2009	GT300	62	R&D SPORT LEGACY B4 スバル レガシィ B4(YH)	山野哲也／密山祥吾	-	-／25
2010	GT300	62	R&D SPORT LEGACY B4 スバル レガシィ B4(YH)	山野哲也／佐々木孝太	1(Rd.6)	11／11
2011	GT300	62	R&D SPORT LEGACY B4 スバル レガシィ B4(YH)	山野哲也／佐々木孝太	2(Rd.5/7)	4／4
2012	GT300	61	SUBARU BRZ R&D SPORT スバル BRZ(YH)	山野哲也／佐々木孝太	-	14／12
2013	GT300	61	SUBARU BRZ R&D SPORT スバル BRZ(MI)	山野哲也／佐々木孝太／井口卓人(Rd.5)	1(Rd.5)	4／4
2014	GT300	61	SUBARU BRZ R&D SPORT スバル BRZ(MI)	佐々木孝太／井口卓人	1(Rd.5)	5／6
2015	GT300	61	SUBARU BRZ R&D SPORT スバル BRZ(DL)	井口卓人／山内英輝
備考：　タイヤ　YH＝ヨコハマ　DL＝ダンロップ MI=ミシュラン 　　　　 ※1　ポイントはチーム合算方式 　　　　 ※2　エントラント名：R&DスポーツEX 　　　　 ※3　Rd.3よりビーマックRD320R 　　　　 ※4　Rd.1～6まで#27 direxiv motorsportで参戦。チームポイントランキングはRd.7以降で算出。

関連動画

関連項目

• SUPER GT
• SUBARU

外部リンク

• R&D SPORT