R-1グランプリ

R-1グランプリとは、年1回、関西テレビとフジテレビの共同制作で放送されている吉本興業主催のピン芸人コンクールである。

開催当初は「R-1ぐらんぷり」の名称であった。2002年開始当初は関西ローカルの放送で、優勝賞金も100万円であった他、「座布団の上に座って落語スタイルでネタを披露する」という制約が課されていた。第2回からはそのような制約はなくなり、ピン芸であればどのようなスタイルでもエントリー可となった。

第3回からテレビ中継が全国ネット化、優勝賞金は500万円となった。2009年の第7回からはゴールデンタイムの放送に昇格。同時に関西テレビ単独制作から、関西テレビとフジテレビの共同制作となり、決勝会場も大阪・関西テレビから、東京・フジテレビV4スタジオに変更されることとなった（ただしフジテレビでの収録となった後も、スタンドマイクは関西テレビの略称である「KTV」のロゴが入ったマイクを使用している）。2010年の第8回から、冠スポンサーが初めて付き、「東洋水産 Presents R-1ぐらんぷり」という大会名となった。優勝賞金は500万円＋マルちゃん「赤いきつね・緑のたぬき」1年分。

2021年の第19回大会より大会名がカタカナ表記の「R-1グランプリ」に改められ、新たに「芸歴10年以内（アマチュアの場合出場回数10回まで）」という出場制限が設けられた。この事は2020年11月の記者会見にて唐突に発表されたため、出場するつもりが突然出場資格を失った芸人が続出した。結局、2023年の第21回をもって芸歴制限は廃止され、翌22回に芸歴制限なしに戻された。

第1回（2002年） 優勝はだいたひかる（当時フリーで現在はよしもとクリエイティブ･エージェンシー所属）なお、二位以下の順位が発表されてないため準優勝は不明

出場者 中田なおき 友近 陣内智則 水玉れっぷう隊　アキ パペットマペット オール阪神 浅越ゴエ ケンドーコバヤシ 南野やじ 桂三若 笑福亭三喬 だいたひかる

第2回（2004年） 優勝は浅越ゴエ(大阪吉本）　準優勝はネゴシックス（大阪吉本） 決勝審査において浅越ゴエとネゴシックスでどちらを優勝とするか審査員で分かれたため、決選投票によって優勝者が決まった。 なおこの回から6回まで決勝進出が8人に絞られた。	出場者 浅越ゴエ 友近 ヤナギブソン 陣内智則 ネゴシックス 南野やじ ヒロシ あべこうじ
第3回（2005年） 優勝はほっしゃん。（東京吉本） 準優勝は井上マー（東京吉本） この回から全国放送され賞金も100万から500万に上がった。	出場者 長州小力 ネゴシックス あべこうじ 友近 ヒロシ ほっしゃん。 中山功太 井上マー
第4回（2006年） 優勝は博多華丸（博多華丸・大吉）（東京吉本）　準優勝はあべこうじ（東京吉本） 優勝した博多華丸は後にTHE MANZAIとの二冠を達成した。	出場者 友近 バカリズム 中山功太 キャプテン☆ボンバー あべこうじ 浅越ゴエ 岸学 博多華丸（博多華丸・大吉）
第5回（2007年） 優勝はなだぎ武（ザ・プラン９）（大阪吉本）　準優勝は徳井義実（チュートリアル）（大阪吉本） 史上初の首位同点という事態が発生。決選投票によりなだぎ武が優勝となった。	出場者 土肥ポン太 徳井義実（チュートリアル） 大輪教授 友近 ウメ やまもとまさみ バカリズム なだぎ武（ザ・プラン９）

第6回（2008年） 優勝はなだぎ武（ザ・プラン９）（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）　準優勝は芋洗坂係長（トリガープロモーション） なだぎ武が史上初の2連覇を達成。また、今大会より審査員別の点数が番組サイトで公開されるようになった。

出場者 COWOW　山田よし 世界のナベアツ 中山功太 なだぎ武（ザ・プラン９） 鳥居みゆき あべこうじ 芋洗坂係長 土肥ポン太

第7回（2009年） 優勝は中山功太（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）　準優勝はエハラマサヒロ（よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京） 今大会より審査員別の点数が番組中に公開されるようになった。

出場者 夙川アトム（復活ステージ2位） 岸学（復活ステージ1位） バカリズム エハラマサヒロ サイクロンＺ 鳥居みゆき 鬼頭真也（夜ふかしの会） COWCOW　山田興志 あべこうじ 中山功太

第8回（2010年） 優勝はあべこうじ（よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京）　準優勝はエハラマサヒロ（よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京） 今大会は、M-1と同様の決勝1回戦の上位3名がファイナルステージに進む方式に変更された。

出場者 COWCOW　山田興志（敗者復活） バカリズム いとうあさこ Gたかし 川島明（麒麟） 我人祥太 なだぎ武（ザ・プラン９） エハラマサヒロ あべこうじ

第9回（2011年） 優勝は佐久間一行（よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京）　準優勝はAMEMIYA（SMA（ソニーミュージックアーティスツ）） 今大会では審査方法がトーナメント方式で行われた。

出場者 キャプテン渡辺 COWCOW　山田與志 AMEMIYA バッファロー吾郎　木村 ナオユキ スリムクラブ　真栄田 佐久間一行 ヒューマン中村

第10回（2012年） 優勝はＣＯＷＣＯＷ多田（よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京）　準優勝はスギちゃん（サンミュージックプロダクション） 今大会より、ブロックごとに1位となった芸人が最終決戦に進出する方式に変更された。

出場者 Aブロック 友近 野生爆弾　川島 AMEMIYA COWCOW　多田 Bブロック サイクロンＺ いなだなおき（アインシュタイン） 徳井義実（チュートリアル） キャプテン渡辺 Ｃブロック 千鳥　大悟 ヤナギブソン ヒューマン中村 スギちゃん

第11回（2013年） 優勝は三浦マイルド（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）　準優勝はアンドーひであき（プロスパー） 今大会から第16回まで、dボタンを利用したお茶の間投票が導入された。

出場者 Aブロック 岸学 三浦マイルド ヤナギブソン プラスマイナス岩橋 Bブロック ヒューマン中村 三遊亭こうもり 田上よしえ 桂三度 Ｃブロック キンタロー。 スギちゃん アンドーひであき 雷ジャクソン　高本

第12回（2014年） 優勝はやまもとまさみ（佐藤企画）　準優勝は馬と魚（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）

出場者 Aブロック レイザーラモン　RG ヒューマン中村 TAIGA スギちゃん Bブロック 小森園ひろし ミヤシタガク やまもとまさみ 中山女子短期大学 Ｃブロック バイク川崎バイク 馬と魚 おぐ じゅんいちダビッドソン

第13回（2015年） 優勝はじゅんいちダビッドソン（アミー・パーク）　準優勝はマツモトクラブ（SMA（ソニーミュージックアーティスツ））

出場者 Aブロック ゆりやんレトリィバァ あばれる君 とにかく明るい安村 COWCOW　善し（復活ステージ3位） Bブロック 厚切りジェイソン エハラマサヒロ アジアン　馬場園 マツモトクラブ（復活ステージ２位） Ｃブロック NONSTYLE　石田 やまもとまさみ じゅんいちダビッドソン ヒューマン中村（復活ステージ1位）

第14回（2016年） 優勝はハリウッドザコシショウ（SMA（ソニーミュージックアーティスツ））　準優勝は小島よしお（サンミュージックプロダクション）

出場者 Aブロック エハラマサヒロ 小島よしお シャンプーハット　こいで サンシャイン池崎（復活ステージ3位） Bブロック ハリウッドザコシショウ おいでやす小田 横澤夏子 ルシファ―吉岡（復活ステージ2位） Ｃブロック 厚切りジェイソン ゆりやんレトリィバァ とにかく明るい安村 マツモトクラブ（復活ステージ1位）

第15回（2017年） 優勝はアキラ100%（SMA（ソニーミュージックアーティスツ））　準優勝はサンシャイン池崎（ワタナベエンターテインメント）

出場者 Aブロック レイザーラモンRG 横澤夏子 三浦マイルド サンシャイン池崎（復活ステージ3位） Bブロック ゆりやんレトリィバァ 石出奈々子 ルシファー吉岡 紺野ぶるま（復活ステージ2位） Ｃブロック ブルゾンちえみ マツモトクラブ アキラ100% おいでやす小田（復活ステージ1位）

第16回（2018年） 優勝は濱田祐太郎（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）　準優勝はゆりやんレトリィバァ（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪） 優勝した濱田は平成生まれとしては初のR-1王者であり、しかも全盲というハンディキャップを乗り越えての優勝ということで話題となった。

出場者 Aブロック ルシファー吉岡 カニササレアヤコ おいでやす小田 おぐ Bブロック 河邑ミク チョコレートプラネット長田 ゆりやんレトリィバァ 霜降り明星せいや（復活ステージ2位） Ｃブロック 濱田祐太郎 紺野ぶるま 霜降り明星粗品 マツモトクラブ（復活ステージ1位）

第17回（2019年） 優勝は霜降り明星粗品（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪）　準優勝はセルライトスパ大須賀（よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪） 霜降り明星粗品が史上初のM-1・R-1での2冠を達成した。

出場者 Aブロック チョコレートプラネット松尾 クロスバー直撃前野悠介 こがけん セルライトスパ大須賀 Bブロック おいでやす小田 霜降り明星粗品 ルシファー吉岡 マツモトクラブ（復活ステージ2位） Ｃブロック だーりんず松本りんす 河邑ミク 三浦マイルド 岡野陽一（復活ステージ1位）

第18回（2020年） 優勝はマヂカルラブリー野田クリスタル（吉本興業東京）　準優勝は大谷健太（吉本興業東京） 前回廃止されたdボタン投票がこの回のみ復活し、新たにR-1Twitter投票が導入された。 新型コロナウイルスの対策として、無観客で決勝が行われた。 野田クリスタルが史上初のM-1、R-1、キングオブコントでのトリプルファイナリストとなった。 さらにM-1グランプリ2020でマヂカルラブリーが優勝した為、霜降り明星粗品に続き史上2人目となる二冠を達成した。

出場者 Aブロック メルヘン須長 守谷日和 SAKURAI マヂカルラブリー野田クリスタル Bブロック ルシファー吉岡 ななまがり森下 パーパーほしのディスコ すゑひろがりず南條 Ｃブロック ヒューマン中村 おいでやす小田 ワタリ119 大谷健太（敗者復活）

第19回（2021年） 優勝はゆりやんレトリィバァ（吉本興業東京）　準優勝はZAZY（吉本興業東京） 前述の通り出場資格が芸歴10年以内に改められ、審査員も大幅に刷新され、2010年と同様上位3名がファイナルステージに進出という形式に改められた。 優勝したゆりやんは他お笑いコンテストを含めても第1回R-1のだいた以来19年ぶりとなる女性芸人としての優勝となり、史上初となる女芸人No.1決定戦 THE Wとの二冠を達成した。 一方でリニューアルした影響なのか、時間配分と段取りの悪さが終始目立ち、「審査員のネタへのコメントがほとんどない」「リポーターのおいでやす小田が全く出ない」「謎のタイミングでの広瀬アリスの番宣」などネット上で物議を醸した。

出場者 マツモトクラブ（敗者復活） ZAZY 土屋 森本サイダー 吉住 寺田寛明 かが屋 賀屋 kento fukaya 高田ぽる子 ゆりやんレトリィバァ

第20回（2022年） 優勝はお見送り芸人しんいち（グレープカンパニー）　準優勝はZAZY（吉本興業東京） 前回の段取りの悪さの反省を踏まえ、大幅に内容を刷新。決勝進出者が8名に減らされ、最終決戦に進めるのは2名に変更された。また、審査員も5名に減らされ、R-1Twitter投票も廃止された。

出場者 kento fukaya お見送り芸人しんいち Yes!アキト（敗者復活） 吉住 サツマカワRPG ZAZY 寺田寛明 金の国渡部おにぎり

第21回（2023年） 優勝は田津原理音（吉本興業大阪）　準優勝はコットンきょん（吉本興業東京） トップバッターのYes!アキトの点数発表時に一瞬「田津原理音 470点」と表示され、しかもその後の田津原の得点が全く同じだったために出来レース疑惑が浮上した。公式は「あれはリハーサル時の仮データが誤表示されたものであり、点数が一致したのは全くの偶然」と説明している。

出場者 Yes!アキト 寺田寛明 ラパルフェ都留 サツマカワRPG カベポスター永見 こたけ正義感（敗者復活） 田津原理音 コットンきょん

第22回（2024年） 優勝は街裏ぴんく（トゥインクル・コーポレーション）　準優勝は吉住（プロダクション人力舎） 前述の通り芸歴制限が撤廃された結果、過去最高となる5457名が出場。また、決勝進出枠を9名、最終決戦進出枠を3名に拡大した一方、敗者復活戦が廃止された。また、R-1史上初めてアマチュア芸人（どくさいスイッチ企画）が決勝に出場した。

出場者 真輝志 ルシファー吉岡 街裏ぴんく kento fukaya 寺田寛明 サツマカワRPG 吉住 トンツカタンお抹茶 どくさいスイッチ企画

関連項目

• テレビ番組の一覧
• M-1グランプリ
• キングオブコント
• THE MANZAI
• 女芸人No.1決定戦 THE W
• THE SECOND 〜漫才トーナメント〜
• お笑い
• 東洋水産
• 賞レース